目次
- 1 Grabアクセスランキングトップ15
- 1.1 【第1位】SEO対策ツールおすすめ20選!|2019年完全版
- 1.2 【第2位】覚えておいて損はない!顧客を動かすマーケティング心理学6+20選
- 1.3 【第3位】覚えておきたいUIデザインの基本!|8つの視覚誘導編
- 1.4 【第4位】センスを磨くより大事! 効果的なデザイン心理学16選
- 1.5 【第5位】Webマーケティング業界の最新カオスマップ16個集めました
- 1.6 【第6位】5G革命到来|新テクノロジーのインパクト
- 1.7 【第7位】Web広告の仕組み|セカンドプライスオークション
- 1.8 【第8位】Instagramとは何者だ? リリースから2019年3月までの歴史を探る
- 1.9 【第9位】Googleの進化が止まらない|過去1年でリリースされた41個のアップデート
- 1.10 【第10位】「HubSpot」無料版の機能とでできること
- 1.11 【第11位】Instagramとは何者だ? 13のデータで捉えるビジネスチャンスの正体
- 1.12 【第12位】中小企業が令和元年に利用できる12種類の助成金
- 1.13 【第13位】Webマーケティング・広告分野でスキルアップ! おすすめ資格11選
- 1.14 【第14位】Instagramで成果を上げている10の企業アカウント
- 1.15 【第15位】HubSpot 9/9|インバウンドマーケティング1年計画
- 2 まとめ|アクセスランキングに見るマーケティングトレンド
Webマーケター、Web担当者、広告運用担当者、その他Webにかかわる皆さま、2019年ももうすぐ終わりですね。
どんな一年だったでしょうか。
相変わらずGoogle広告のアップデートが多いなあと思っていたら、それに負けないくらいアップデートを繰り返していたLINE Ads Platform。ユーザー数3300万人を突破したInstagram。アドベリフィケーション問題、cookieとプライバシー法規等々、いろんなニュースがあった一年でした。
2018年6月に始まったGrabでは日々様々なマーケティングニュースやノウハウをお届けしています。1年前は小さなメディアでしたが、今年1年間で公開した記事はなんと285本。
この1年、Grabもずいぶん飛躍したなと感じます。
そこで今回、Grabの過去1年間のアクセスランキングから、2019年のマーケティングトレンド、そして2020年に向けた予測を行いたいと思います。
Grabアクセスランキングトップ15
【第1位】SEO対策ツールおすすめ20選!|2019年完全版
堂々の第1位は「SEO対策ツール20選」でした。SNSが普及して若者の「Google離れ」「“ググる“ではなく“タグる“」といわれていますが、まだまだ企業と顧客の接点として検索行動は根強いようです。
この記事では、「Googleキーワードプランナー」「Googleサーチコンソール」「Googleトレンド」など、Google公式のものをはじめ、「Ahrefs」や「SEMrush」のような有料の競合分析ツール、ヒートマップツールの「Ptengine」、キーワード発掘ツールの「goodkeyword」など様々なツールを紹介しました。
この中にはGrabで利用しているものもありますし、弊社の他サービスサイトやクライアント様に提案して利用しているものもあります。
SEO対策において、SEOツールの活用は欠かせませんが、この記事が1位であることはネガティブかもしれません。というのも、SEO対策の本質はユーザーに価値のあるコンテンツを提供することであり、キーワード選定やランクチェックは小手先のスキルだからです。
個人的には下記記事で紹介した「検索意図」に注目が集まってほしかったと思います。
4つの検索意図から考えるコンテンツ企画
SEO対策の本質はユーザーの“検索意図”を満たすこと。そのためのヒントをGoogleが発表しています。検索エンジン最大手、Webマーケティングの最先端を走るGoogleが教える4つの検索意図とは?
【第2位】覚えておいて損はない!顧客を動かすマーケティング心理学6+20選
マーケティングの目的は「いかに顧客の態度変容を促すか」です。そのために、顧客に対して適切なタイミングで、適切な情報を、適切な方法で届けます。態度変容を促すということは、つまり顧客の心を動かすということ。つまりマーケティングは心理戦なのです。
そんなテーマで書いた「顧客を動かすマーケティング心理学6+20選」では、ロバート・チャルディーニ氏の著書「影響力の武器」で紹介された6つの心理効果に加え、様々なテクニックを紹介しました。
この記事は私が書いたのですが、書きながら最近の自分の購買行動を思い返して「あれはスノップ効果に影響されていたな」など考えていました。
マーケティングに関わるなら、ぜひ一度目を通してほしい記事です。
【第3位】覚えておきたいUIデザインの基本!|8つの視覚誘導編
続いては「UIデザイン」についての記事がランクイン。弊社のデザイナーが執筆したのですが、Twitterで有名なデザイナーさんにもシェアしていただきました。
UIは新しい概念ではありませんが、その重要性はどんどん増しています。その理由はデバイスが多様化してきたからです。1つのサービスをPCブラウザでも、スマートフォンでも、タブレットでも、そしてスマートウォッチやスマートスピーカーでも提供しようとすると、ち密にUIを考えなければなりません。
GrabもBtoBメディアなのでPCを想定していましたが、徐々にスマートフォンからのアクセスも増え、様々なプチアップデートを繰り返しました。
この記事で紹介しているのはUIの中でも、ディスプレイデザインで重要な「視覚誘導の原則」です。実際、これらの法則を無視しているデザインは使い勝手が悪いだけでなく、間違って伝わってしまうこともあります。
【第4位】センスを磨くより大事! 効果的なデザイン心理学16選
「覚えておきたいUIデザインの基本!|8つの視覚誘導編」と同じく、弊社のデザイナーが執筆した記事が4位にランクインしました。マーケティング心理学とも関係しますが、人は見たときにその情報そのものを素直に受け取っているわけではありません。3つの点を見ると人の顔に見えるように、様々な固定観念や心理的な癖が存在します。
デザインの目的も、ユーザーに情報を伝え、何らかの態度変容を促すことです。
この記事で紹介している心理効果は経験豊富なデザイナーなら無意識で実践できていることが多いと思います。しかし、きちんと仕組みを知り活用していくことは、新人・熟練にかかわらずデザイナーの重要なスキルです。
【第5位】Webマーケティング業界の最新カオスマップ16個集めました
続いてはWebマーケティング業界の様々なサービスを集めたカオスマップ集がランクイン。
近年、Webマーケティング関連サービスは急増しています。弊社で定期開催している「“最適な”Web広告手法の選び方セミナー」でもお伝えしているように、サービスが増えすぎて何を選んでいいのかわからないという課題が大きくなってきています。
この記事で紹介しているカオスマップを見ると、広告・マーケティング代理店の役割は「適切なサービスを見つけること」といっていいかもしれません。
カオスマップは見るのもいやという人もいれば、私のように何時間でも見ていられる人もいます。Webマーケティングフリークの方は是非ご覧ください。
【第6位】5G革命到来|新テクノロジーのインパクト
2020年に一般利用の開始が予定され、注目を集める「5G」について書いた記事です。この記事では、5Gの仕組みや特徴、そもそもの「移動通信システム」の歴史にも触れていますが、注目していただきたいのはWeb広告・マーケティングに与える影響です。
この記事ではライフスタイルの変化やライブ配信、様々な業界で進む自動化などを紹介しましたが、実際にはそれ以上の影響があるでしょう。
また、冒頭で紹介しているアクセンチュアの調査結果も興味深い結果が出ています。3Gから4Gへの移行では、無数のWebサービス、アプリケーションが誕生し、その裏で多くのサービスが閉鎖に追いやられました。しかし、日本の経営層の68%は「5Gについて何を知らないかについても分からない」と答えており、これは調査対象10か国で最も高い割合でした。
【第7位】Web広告の仕組み|セカンドプライスオークション
続いては少しマニアックですが、運用担当者にとっては非常に興味深い記事がランクインしました。Googleのアドエクスチェンジがファーストプライスオークションモデルを取り入れるという発表を受けて作成したファーストプライスオークション、セカンドプライスオークションに関する記事です。
Web広告の多くはセカンドプライスオークションで運用されています。セカンドプライスオークションの仕組みについては本文をご覧いただきたいと思いますが、広告主、媒体ともに利益を最大化できるとして長く利用されてきました。
しかしここ最近、ファーストプライスオークションへの移行を発表する広告手法が増えています。その原因はDSP広告やヘッダー入札といった複雑なアドテクノロジーの影響と、広告出稿の透明性確保のためです。
今後、さらにファーストプライスオークションへの移行は進んでいくのでしょうか。
個人的にはそうは思いません。セカンドプライスオークションのメリットは非常に大きいうえ、Web広告の主流であるGoogle広告や主要SNS広告にとって、ヘッダー入札等の複雑性はあまり重要ではないからです。
【第8位】Instagramとは何者だ? リリースから2019年3月までの歴史を探る
続いては「Instagramの集客活用法」というシリーズ記事の番外編、Instagramの歴史に関する記事がランクインしました。
Instagram集客活用法【全5回+番外編3回】
急成長するSNS、Instagram。BtoCビジネスにおいて活用は必須です。その理由や活用方法を全8回にわたってお届けする、“今”のBtoCマーケティングに必要なシリーズです。
この記事では、Instagramがリリースされた2010年10月から、2019年3月のストーリーズ広告のアップデートまでの歴史を紹介しています。私が情報を集めた影響もあるかもしれませんが、Instagramはここ数年、ビジネス活用がしやすいプラットフォームに進化したなと感じます。
その理由はInstagramが儲けたいからというよりも、ユーザーが企業のプロモーションを歓迎し、新しい商品・サービスとの出会いを求めているからです。
【第9位】Googleの進化が止まらない|過去1年でリリースされた41個のアップデート
続いては2018年8月から2019年8月までのGoogle広告が発表したアップデートをまとめた記事です。Google広告は本当にアップデートが早くて、Google広告の発表の1年遅れでYahoo!など他広告も同じようなアップデートを行うということが一般化しています。
つまり、Web広告業界の最先端を走るGoogle広告のアップデートを知ることは、これから数年のWeb広告業界の動きを知ることにも繋がります。
特にこの記事に掲載しているアップデートでは、動画広告関連のアップデートが多くなっている印象です。
また、小さなアップデートではありますが、マッチタイプの調整等より柔軟に運用しやすくなっている印象です。
しかしやはり一番のアップデートは「レスポンシブディスプレイ広告」の登場ですね。登場からわずか1年でディスプレイ広告のスタンダードになりました。
【第10位】「HubSpot」無料版の機能とでできること
10位にランクインしたのは、HubSpot無料版の機能をまとめた記事です。HubSpotはインバウンドマーケティングに特化したMAツールです。しかし、MAツールだけでなく、SFA、CRM、CMSなど、マーケティングに必要な様々な機能が1つにまとまったマーケティングプラットフォームと呼ぶ方が適切かもしれません。
この記事では、そのHubSpotの無料版でできることを紹介しています。
またGrabではHubSpot無料版の機能をより具体的に紹介するシリーズ記事も用意しています。HubSpotは無料版でも基本的なマーケティング施策に十分な機能が備わっているので、ぜひ使ってみてください。
HubSpot無料アカウントでスグにできる事【全7回】
HubSpot認定パートナーが無料版を使いこなす方法を大公開。既存サイトとの連携から顧客情報の蓄積、メールマーケティングまで豊富な機能が無料で利用できます。
【第11位】Instagramとは何者だ? 13のデータで捉えるビジネスチャンスの正体
8位にもランクインしていた「Instagramの集客活用法」からもう1記事ランクインしました。こちらも番外編で、Instagramに関する様々な調査結果を紹介しています。
個人的に興味深いデータは「他SNSと比較しても圧倒的な購買転換率」「twitterと比較して非常に活発なハッシュタグ活用」「ショッピング機能など企業の宣伝を好意的に受け取る姿勢」です。
Instagramのビジネス活用ももはや当たり前レベルになってきましたが、こうしたデータを知り、「なぜ効果的なのか?」を考えることは非常に大切です。
【第12位】中小企業が令和元年に利用できる12種類の助成金
中小企業の経営を支える仕組みである助成金。その紹介記事がランクイン。比較的新しい記事ですが、Facebookでシェアされて流入が加速したようです。
当記事では助成金の仕組みや補助金との違い、そしておすすめの助成金12種の詳細を紹介しています。
【第13位】Webマーケティング・広告分野でスキルアップ! おすすめ資格11選
年明けスグに公開した「Webマーケティング・広告分野でスキルアップするオススメ資格11選」がランクイン。Webマーケティング・広告業界は実績こそすべてで資格取得のメリットはあまりないといわれますが、実際そんなことはありません。
私もこうした施策取得を通じてクライアント様の提案やGrabの記事執筆に活かすことができています。
【第14位】Instagramで成果を上げている10の企業アカウント
またも「Instagramの集客活用法」からランクインしました。Instagramマーケティングの人気がうかがえます。
この記事では、リプトンやロッテなど大手BtoC企業だけでなく、京都のサワー専門店「sour」のような小規模ビジネス、清水寺のような伝統ビジネスまで、できるだけ幅広いアカウントを集めました。
個人的に一番好きなInstagramアカウントは「woman.chintai」です。様々なイラストレーターとコラボして、賃貸に新しい魅力をプラスしたアカウントだと思います。
【第15位】HubSpot 9/9|インバウンドマーケティング1年計画
そして今回、最後に紹介するのはHubSpotのインバウンドマーケティングシリーズ最終回「インバウンドマーケティング1年計画~成果に繋げる21ステップ」です。
この記事も12月に公開した新しい記事ですが、NewsPickやTwitterで紹介されて伸びたようです。
Grab自身がやってきたことや反省、想いをまとめたシリーズ記事なので、ランクインしてよかったです。
特に田村慶さんがツイートしてくださったのは執筆者として非常にうれしかったです。田村慶さんはアジアで初めてHubSpotのダイヤモンドパートナーを取得した24-7の代表取締役CEOで、HubSpotの日本普及に貢献されている方です。
インバウンドマーケティングの実践まとめ記事を発見!良いピラーページです。 #HubSpot https://t.co/ZrMMKvqmBV
— 田村 慶@100 inc / HubSpotに詳しい人 (@KeiTamura100) December 6, 2019
まとめ|アクセスランキングに見るマーケティングトレンド
さて、今回は1年ももうすぐ終わりということで、Grabのアクセス数ランキングトップ15を紹介しました。
最後に簡単にですが、このランキングから見える2020年のマーケティングトレンドを紹介したいと思います。
Instagramはまだまだ伸びる
Instagramの集客活用に関するシリーズ記事から3本の記事がランクインしました。これだけいろんなテーマで書いてきて3本入るということは、それだけ需要が大きいということです。実際、Grabの記事ジャンルとしてInstagramが特に多いというわけではありません。
Instagramのシリーズ記事を企画したときも、もちろんニーズがあると考えてのことですが、アクセス数を見るとまだまだ甘かったようです。数年後、BtoCにおいてInstagramは主要なマーケティングチャネルになっているかもしれません。
実は今、弊社ではインフルエンサーマーケティングサービスのリリースを準備しています。
インフルエンサーマーケティングも主にInstagramを中心としているので、これからGrabでInstagramをとりあげる機会も増えていくかもしれませんね。
MAやインサイドセールスが浸透
マーケティングオートメーション(MA)に関する記事を多く書いたのですが、ランキングに入ったのは2記事のみ。これだけ見ると、MAへのニーズはないのではないかと考えてしまいます。
しかし、コンテンツオファー(資料ダウンロード等)の内訳を見ると、HubSpot無料版の使い方やHubSpotセミナー資料などが非常に多くあります。
つまり見方を変えれば、まだまだ認知している人は少ないけれど、必要に感じている人はかなりいるということです。
私自身、数年前は「MA?HubSpot?インバウンドマーケティング? それより広告だそうよ」というタイプでした。しかし、Grabの運営にかかわりインバウンドマーケティングの効果を一番近くで実感した身として、その考えが覆されました。
数年後、MAツールはGoogleアナリティクスのようにほとんどの企業が当たり前に利用するものになっているでしょう。
以上、簡単にですがGrabのアクセスランキングから見る「マーケティングトレンド2019→2020」です。
それでは2020年も、Grabをよろしくお願いいたします。