Googleの進化が止まらない|Google広告がこの1年間でリリースした41個の機能アップデート

7a8733e2aaa3cc5e966e21755bc59ea1a710a057
Googleの進化が止まらない|Google広告がこの1年間でリリースした41個の機能アップデート

目次

Google広告は世界で最も利用されている広告プラットフォームです。
Google親会社のAlphabetの2018年通期売上は約15兆円、その約70%にあたる10兆円以上がGoogle広告の売上です。
2018年のデジタル広告の用広告費が約26兆円だったため、デジタル広告費の約40%がGoogle広告に投資されていることになります。

※情報:Yahoo!News電通

また、デジタルインファクトが行った調査によると、日本の広告主の多くがGoogle広告に価値を感じ、将来に期待していることが分かりました。

画像:デジタルインファクト 現在ネット広告市場をリードしていると思う広告プラットフォームについての調査結果。Google広告を支持する広告主が非常に多いことが分かる。

画像:デジタルインファクト 現在ネット広告市場をリードしていると思う広告プラットフォームについての調査結果。Google広告を支持する広告主が非常に多いことが分かる。

画像:デジタルインファクト 広告テクノロジーが優れていると思う広告プラットフォームについての調査結果。Google広告は広告業界をけん引するとともに、優れたテクノロジーも評価されている。

画像:デジタルインファクト 広告テクノロジーが優れていると思う広告プラットフォームについての調査結果。Google広告は広告業界をけん引するとともに、優れたテクノロジーも評価されている。

なぜGoogle広告がこれだけ評価され、利用されているのか。その理由はGoogleという世界最大の検索プラットフォームとYouTubeという世界最大の動画プラットフォームを持っているからだけではありません。
Google最大の強みは常にアップデートされ続けているということです。いろいろな広告媒体に触れていると、そのすごさが分かります。Google広告が実装した機能を1年後にYahoo!が実装するということはよくあります。

そこで今回、Googleが発表した広告関連のアップデートを過去1年分まとめてみました。
すべてを取り上げると膨大になるため、これから紹介するのはあくまでも一部です。

画像:Google広告の最適化案にある「最適化スコア」現在83.5%で17%ほど最適化できる可能性があることが分かる。具体的な方法として、「キーワードとターゲット設定」「広告と広告表示オプション」が挙げられている。

画像:Google広告の最適化案にある「最適化スコア」現在83.5%で17%ほど最適化できる可能性があることが分かる。具体的な方法として、「キーワードとターゲット設定」「広告と広告表示オプション」が挙げられている。

まだβ版として提供されていますが、中身を見ると実際の広告文やキーワードの提案をしてくれます。内容に問題ないと運用者が判断すれば、ボタン1つでGoogleが推奨する設定をアカウントに反映できます。

アプリキャンペーンの教育プログラム拡大を発表 2018/08/07

Google広告のアプリキャンペーンはアプリのプロモーションに最適化されたキャンペーンです。しかし、様々な種類の広告アセットから適切なものを選び、アセットの中身を作り、それぞれのクリエイティブを評価することは簡単ではありません。
そこで、Googleは教育プログラムの中に「アプリ キャンペーンの広告アセット」を追加しました。
アプリマーケティングに関わるならぜひ受講しておきたいプログラムです。

ローカルコンバージョンの分析指標を追加 2018/08/09

スマートフォンでローカル検索を行うユーザーの88%は1週間以内に関連するお店を訪れます。ローカル検索に対するプロモーションも重要ですが、来店というコンバージョンを計測できないという課題がありました。
しかし、Google広告ではGoogleマイビジネスの情報を紐づけることにより、広告接触ユーザーが実際に来店したかを計測することができます。
そのローカルコンバージョンに新しい指標が追加されました。
追加されたのは「通話ボタンのクリック数」「ルート」「ウェブサイトへの訪問回数」「オーダーの回数(業種別)」「メニューの表示回数(業種別)」「その他のエンゲージメント」です。

ローカルコンバージョンはまだまだ正確な指標ではありません。あくまでも「来店したであろう」と考えられるWeb上での行動を疑似的にコンバージョンとしているだけです。
この分野ではLINEビーコンを提供するLINEのほうが一歩進んでいるかもしれません。
しかし、Googleも「Googleマップ」に代表されるように位置情報を取得するサービスを提供しています。今後、実店舗への来店コンバージョンがより正確に計測できるようになり、実店舗のWebマーケティングが進むでしょう。

概要ページから直接設定変更が可能に 2018/8/17

Google広告管理画面の概要ページでは、アカウントの掲載結果をキーワード、時間、エリア、広告文などを俯瞰してみることができます。
今回のアップデートで概要ページから直接設定を変更できるようになりました。変更できるのは次の設定です。

  • キャンペーン、広告グループ、キーワードを一時停止または一時停止を解除する
  • キャンペーン予算を編集する
  • キーワードと広告グループの入札単価を編集する
  • 広告コピーを編集する
  • 除外キーワードを「検索」カードに追加し、関連性の低い検索語句を除外する

操作は非常に単純で、対象の要素にマウスをホバーすると変更できる内容の追加情報がカード形式で表示されます。運用者によっては非常にありがたい機能でしょう。

ディスプレイ広告全体のビジュアルを更新 2018/08/19

掲載結果を向上させるため、Googleディスプレイ広告全体のビジュアルを更新しました。これによりクリック率やユーザーエンゲージメントの高まりなどが期待できます。

まず、バナー作成せずに出稿できるテキスト広告は、従来のシンプルなテキストからロゴを表示できるようになりました。また、フォントやカラー、アクションボタンのフレーズも追加されました。広告主はより自身のブランドにあったテキスト広告をディスプレイネットワークに出稿できるようになります。

画像:レスポンシブディスプレイ広告がよりシームレスに。元の画像から色を抽出しより画像素材にマッチした形で広告が表示される。

画像:レスポンシブディスプレイ広告がよりシームレスに。元の画像から色を抽出しより画像素材にマッチした形で広告が表示される。

よりインパクトのある変化としては、レスポンシブディスプレイ広告の組み合わせの改善です。アセットにある画像からベースカラーを抽出し、テキストエリアをよりマッチた形で表示します。
レスポンシブディスプレイ広告はデザインの見栄えに課題がありましたが、ここまでくるとデザイナーが作成したバナー画像とほとんどそん色ないものになるかもしれません。

広告エディタ12.5をリリース 2018/08/30

Google広告運用の手間を大幅に削減し、いち早く最適化するGoogle広告エディタの新しいバージョン12.5がリリースされました。このリリースで次のような機能が追加されました。

  • 拡張テキスト広告のテキストの文字数が増加
  • 動的検索広告の新しい説明文
  • 電話専用広告のより長い説明文
  • 新しいカスタムルール: 説明文のないサイトリンク

しかし、現在の最新バージョンはGoogle 広告エディタ バージョン 1.1となっており、12までのシリーズは「レガシー」にまとめられています。このことからもGoogleが常にアップデートされていることが分かります。

完全一致が単語ではなく検索意図に対して一致するように変更 2018/09/06

ユーザーの検索キーワードは絶えず変化しており、Googleによると毎日の検索のうち18%はこれまで一度も検索されたことがない新しいキーワードです。例えば、消臭剤は過去1年で15万通りの検索語句で検索されました。

これはつまり、運用担当者が自社サービスのニーズをとらえるために運用しても、想定外で新しいキーワードで常に検索されているということです。
しかし、消臭剤を販売するために15万種類のキーワードを設定する必要はありません。Google広告の完全一致に対して、単なる類似パターンではなく同じ意味を持つ単語が含まれるようになったからです。
これまでも表記ゆれ(振り込み、振込など)や同義語(登山、山登り)は表示されましたが、今回のアップデートでさらに完全一致のカバー範囲が広がります。

リスティング広告を運用しているなら一度アカウントの中身を確認してみてください。

レスポンシブディスプレイ広告が正式発表 2018/09/10

個人的にはここ数年のGoogle広告関連のアップデートで、「サービス名がGoogleに変更」「Google広告管理画面リニューアル版がリリース」に次いで大きなニュースです。広告成果、運用への影響という点では一番大きいといっていいかもしれません。

画像:レスポンシブディスプレイ広告は数種類の画像とテキストを入稿するだけですべての広告枠のサイズに組み合わされる。

画像:レスポンシブディスプレイ広告は数種類の画像とテキストを入稿するだけですべての広告枠のサイズに組み合わされる。

レスポンシブディスプレイ広告はアセットと呼ばれる一つのまとまりに最大 15 個の画像、5 つの広告見出し、5 つの説明文、5 つのロゴなどを入稿します。それらの素材をGoogleの機械学習に基づき組み合わせ、ABテストを繰り返すことで広告効果の最適化を行います。
Googleディスプレイ広告には20サイズほどの広告枠がありますが、通常のバナー制作でこれらすべてを作成することはありません。代表的な4~7つ程度を作成することが一般的なため、残りの10数個の広告バナーは競争が少なくなります。そのため、レスポンシブディスプレイ広告により、クリック単価の抑制、インプレッションの増加といった効果も期待できます。
詳しくは下記記事をご覧ください。

【レスポンシブディスプレイ広告】Google広告の新フォーマットを使いこなそう

YouTube広告で縦型の動画広告が利用可能に 2019/09/12

動画の再生時間の70%はモバイルデバイスが占めています。そして、モバイルデバイスでの動画閲覧は、テレビやPCのディスプレイを対象とした横長のものよりも、縦型のほうが適しています。そのためTikTokや17Live、Instagram(のストーリーズ)などここ数年人気になるコンテンツは縦型動画を採用しています。
Googleはこうした背景を受け、YouTubeのTrueViewキャンペーンやユニバーサルアプリキャンペーンで縦型動画広告のフォーマットに対応しました。

画像:Google 縦型動画広告を採用することでスマートフォンで閲覧した際により大きく画面を占有し、強いブランドイメージを訴求することができる。

画像:Google 縦型動画広告を採用することでスマートフォンで閲覧した際により大きく画面を占有し、強いブランドイメージを訴求することができる。

Google検索広告の検索パートナーでスマート自動入札が導入 2019/09/25

Googleの検索広告は、Google検索だけでなく、GoogleショッピングなどのGoogle提供サービス、ライブドアやgooといった検索パートナーにも掲載されます。
検索パートナーに掲載される広告はSmart Pricingと呼ばれる機能で、ビジネス成果につながる可能性が低いと判断された場合に引き下げられるなどの自動調整が働いていました。
しかし、このアップデートでコンバージョンと紐づき、コンバージョンの見込みが低い場合に入札単価が調整されるスマート自動入札が適応されるようになります。

TrueView アクション広告のアトリビューションを改善 2018/10/12

ユーザーは広告を見た段階でアクションを起こすとは限りません。ブランディングや認知の意味合いが強い動画広告の場合は特にそうで、視聴から数日後にコンバージョンが発生することも少なくありません。例えば、動画広告で認知して数日後に検索して自然検索結果から流入しコンバージョンした場合、動画広告から直接成果が出たわけではありませんが、動画広告も成果に影響しているといえます。この考え方をアトリビューションといいます。
Google広告は動画広告におけるアトリビューションをよし成果に計測し、動画広告を評価できるようにアップデートしました。具体的な変更点は下記の通りです。

  • コンバージョン数の最大化または目標コンバージョン単価制を使用しているアクション広告向けの TrueView をクリックまたは 10 秒以上視聴した時点で、「エンゲージメント」が 1 回カウントされるようになりました。
  • デフォルトでは、ユーザーが「エンゲージメント」から 3 日以内に広告でアクションを起こした場合に「コンバージョン」が 1 回カウントされます。Google チームに依頼してこの期間をカスタマイズすることも可能です。
  • ユーザーによる広告のクリックに関しては、コンバージョンはこれまでどおりお客様が設定した計測期間(デフォルトでは 30 日間)でアトリビューションが行われます。

YouTube広告の配信面にテレビ画面端末カテゴリが追加 2018/10/16

YouTubeはパソコンやスマートフォンだけで見るものではありません。1日に1億8千万時間もテレビ画面で見られています。従来からこのユーザー行動の変化に対応したいというマーケティング担当者、広告主のニーズは強いものでした。
そのためGoogleは新たに「テレビ画面端末タイプ」をリリースしました。今後はユーザーがテレビでYouTubeを視聴している際にも動画広告を届けることができます。また、PC、モバイル、タブレットと同じように入札単価を調整することも可能です。

画像:Google 動画広告の配信面にテレビ画面端末が追加された。よりユーザーの動画視聴行動ニーズにマッチした配信が可能になる。

画像:Google 動画広告の配信面にテレビ画面端末が追加された。よりユーザーの動画視聴行動ニーズにマッチした配信が可能になる。

「消費者の行動が多様化する中で、これは広告主にとってお茶の間のユーザーにデジタル動画を使ってリーチする絶好の機会になります。YouTube のターゲット設定と測定の対象にテレビ画面端末が追加されれば、お客様はユーザーがテレビ画面を見ている様子を把握して、くつろいで視聴しているユーザーにアプローチできるようになります。」 – David George、CEO、Pixability

広告プレビューと診断ツールに新機能が登場 2018/10/26

広告プレビューと診断ツールを利用すると、特定の検索が行われた際に自社の広告がどのように表示されているかを確認できます。実際の検索結果がプレビューされるため、競合と比較してどのように見えるかを知ることもできます。また、表示されない際にその原因を診断することもできます。
今回のアップデートで、オーディエンスによるフィルタリングと診断後の設定変更をツール上で反映できるようになりました。
これにより従来はできなかったリマーケティングユーザーへの配信がどのように出稿されているかを確認したり、表示されない原因の改善をスピーディーに行ったりすることができます。

画像:Google 広告プレビューと診断ツールで広告が表示されていなかった場合、必要な設定をツール上で設定できる。

画像:Google 広告プレビューと診断ツールで広告が表示されていなかった場合、必要な設定をツール上で設定できる。

来店者の「新規顧客とリピーター」セグメントが登場 2018/10/29

来店数を測定する広告主に向けて、「新規顧客とリピーター」というセグメントが登場しました。このセグメントを活用することで、例えば新規顧客の増加を狙うキャンペーンの場合は新規顧客に、既存顧客の再発掘を狙ったキャンペーンの場合はリピーターに対して配信するといった施策が可能になります。
また、通常の効果測定でおいても新規とリピーターどちらで費用対効果が良いかといったことを確認することもできます。

検索広告の掲載順位に関する新指標を導入 2018/11/06

検索広告では検索結果のどこに広告が表示されているかが重要になります。検索ボックスすぐ下の広告枠にあれば高いクリック率が期待でき、下の広告枠であれば見逃される可能性が高くなります。
従来は「平均掲載順位」という指標を用いていましたが、この指標はあくまでも「広告枠における掲載順位の平均」です。そのため、ページ上部の広告枠の最上位もページ下部の広告枠の最上位も同じ「1位」となってしまいます。
そうした課題があるため、Googleはあたらに「上部インプレッション」と「最上部インプレッション」を導入し、Google広告で利用できる指標を4つ追加しました。これにより運用者はより正確に自社の広告が表示された位置を知ることができ、適切な入札調整等を行うことができます。
それぞれの意味は次のようになります。

  • ページ最上部インプレッションの割合 – オーガニック検索の上部に表示される広告で、1 番上に表示された広告の割合を示します。
  • ページ上部インプレッションの割合 – オーガニック検索結果の上部に表示される広告で、任意の場所に表示された広告の割合を示します。
  • 検索広告のページ最上部インプレッション シェア – オーガニック検索結果の上部に表示される広告で、1 番上に表示された広告の実際の数(実際のインプレッション数)を、ページ上部に表示可能だった広告の推定インプレッション数で割ったものです。
  • 検索広告のページ上部インプレッション シェア – オーガニック検索結果の上部に表示される任意の広告の実際の表示数(実際のインプレッション数)を、ページ上部に表示可能だった広告の推定インプレッション数と比較したものです。
画像:Google検索結果において、検索結果上部の広告枠に表示されることを上部インプレッション、その中で最も上に表示されることを最上部インプレッションとし、4つの指標を追加した。

画像:Google検索結果において、検索結果上部の広告枠に表示されることを上部インプレッション、その中で最も上に表示されることを最上部インプレッションとし、4つの指標を追加した。

このアップデートについて詳しくは下記で紹介しています。
Google広告に加わった6つの新しい広告掲載順位の指標

キャンペーン作成のフローを変更 2018/11/08

従来、Google広告に新しいキャンペーンを作成する際、まずキャンペーンタイプを選択し、その後に目標を設定していました。新しくなったワークフローでは、まず目標を設定し、それをもとに必要なキャンペーンを設定していくようになります。
大きな変化ではないかもしれませんが、より目標ベースの運用が目指せます。

画像:最初に「販売」「見込み顧客の獲得」「レ部サイトのトラフィック」など複数の目的を選択する。選択するとその目的を達成するために利用できるキャンペーンタイプが表示される。

画像:最初に「販売」「見込み顧客の獲得」「レ部サイトのトラフィック」など複数の目的を選択する。選択するとその目的を達成するために利用できるキャンペーンタイプが表示される。

上図であれば「見込み顧客の獲得」という目的に対し「検索」「ディスプレイ」「ショッピング」「動画」の4つが提案されている。

CPMで入札できるTrueViewリーチをリリース 2018/11/13

Googleは4月にTrueViewリーチという新しい広告手法のβ版を導入しました。そして11月、すべてのアカウントでTrueViewリーチが利用可能になりました。
TrueViewリーチは通常のTrueView広告と同じで、動画の再生前や再生中などにスキップ可能な動画広告として表示されます。TrueView広告がクリック課金なのに対し、TrueViewリーチはインプレッション課金(CPM)で入札します。
インプレッション課金のため、インプレッション数を最大化するのに適しており、より多くのユーザーに消費させたいというブランディング目的の広告ニーズに応えます。

動画広告をストーリー展開する動画広告シーケンスを導入 2018/11/16

2018年初め、Googleは動画広告においてシーケンス配信を可能にする動画広告シーケンスの提供を開始しました。そして11月、すべてのアカウントでこの機能が利用できるようになりました。
動画広告シーケンスとは、複数の動画広告に順序をつけて、その順序通りユーザーに配信する機能です。
ユーザーに行動させることは簡単ではありません。商品の強みがしっかり伝わる紹介動画を届けても、認知がない状態では最後まで見てもらえないでしょう。そのため、まずは認知し、その次に理解、最後にクロージングといったストーリーが重要になってきます。動画広告シーケンスはこうしたストーリーを実現する機能です。

画像:動画広告シーケンスを使うことでユーザーに適切なタイミングで適切な情報を届けられるようになる。

画像:動画広告シーケンスを使うことでユーザーに適切なタイミングで適切な情報を届けられるようになる。

20世紀フォックスは動画広告シーケンスを映画のプロモーションに活用し、ブランド認知向上と比較検討の効果が業界の一般的な水準の5倍にも上ったようです。
ユーザーの注目を集め行動させることが難しくなっている現代だからこそ求められている手法です。

レスポンシブ検索広告のサポート対象言語に日本語が追加 2018/12/05

レスポンシブ検索広告は広告文を数パターン登録し、Googleが機械学習に基づいて組み合わせて配信する機能です。デバイス幅によって柔軟に広告文の長さが調整されたり、検索語句との一致率が高まったりといったメリットがあります。
このレスポンシブ検索広告のサポート言語に日本語が追加されました。レスポンシブディスプレイ広告と同じく、運用の手間や広告成果を大きく左右する機能です。

TrueView動画広告に新しいCTA表示オプションが追加 2018/12/11

広告動画の最後にユーザーのアクションを促すため、これまではCall-to-Action オーバーレイが用いられていました。Googleはその機能を終了し新しくCTA表示オプションを追加しました。
CTA表示オプションは全角5文字と非常に短いですが、「見積依頼」「購入する」「一度試す」「詳しく見る」など、広告の目的に応じて柔軟に設定できます。

画像:Google CTA表示オプションでは10文字(全角5文字)のテキストを設定できる。

画像:Google CTA表示オプションでは10文字(全角5文字)のテキストを設定できる。

ディスプレイ広告でコンバージョンに対する支払いが可能に 2018/12/13

ディスプレイ広告はこれまでクリック課金(CPC)かインプレッション課金(CPM)の2種類がありました。このアップデートにより、コンバージョン課金(CPA)、いわば成果報酬型に近い課金体系が追加されました。
コンバージョン課金を設定すると目標アクション単価を設定し、コンバージョンに至った場合にだけ課金されることになります。例えば目標コンバージョン単価を2000円に設定していて、10件のコンバージョンがあった場合は2万円が広告費になります。クリック数が何回であろうと関係ありません。
コンバージョン課金を利用するためには、過去 30 日間に 100 件以上のコンバージョンを獲得している必要があり、コンバージョンの 90% がユーザーが広告をクリックしてから 7 日以内に発生している必要があります。

画像:Google ディスプレイ広告において支払い対象に「コンバージョン」が選べるようになった。

画像:Google ディスプレイ広告において支払い対象に「コンバージョン」が選べるようになった。

15秒動画広告がGoogle広告から出稿可能に 2019/01/22

YouTubeの動画広告は大きくスキップ不可の6秒動画広告、スキップ可能な長時間の動画広告、そしてスキップ不可の15秒動画広告の3種類があります。しかし、スキップ不可の15秒動画広告は運用型広告ではなく、あくまでもYouTubeの純広告として予約買い付けが必要でした。
このアップデートでスキップ不可の15秒動画広告もGoogle広告から出稿できるようになります。動画シーケンスが導入されたように、動画広告はフォーマット(長さ)の異なる複数のクリエイティブを用いてストーリーを組み立てる必要があります。スキップ不可の15秒動画広告をより多くの広告主が利用できるようになったことで、より的確なストーリーをユーザーに届けられるようになります。

ディスプレイ キャンペーンと動画キャンペーンで並行トラッキングが利用可能に 2019/02/11

ランディングページの重要な要素の一つに読み込み速度があります。スマートフォンサイトの読み込み速度が3秒を超えると53%のユーザーが離脱するというデータもあります。
そこでGoogleは5月1日より「並行トラッキング」と呼ばれる機能を導入することを発表しました。
実は、Google広告ではユーザーが広告をクリックした後、広告上必要な様々なデータをバックグラウンドでやり取りするため、通常のページ表示速度よりも行ってしまいます。並行トラッキングとはユーザーが広告をクリックした後、ブラウザがバックグラウンドで処理している間、すぐにユーザーにランディングページを表示させるものです。

7月31日には並行トラッキングがすべてのランディングページに導入され、わずかながら表示速度が速くなります。
広告がクリックされ、表示速度が遅くユーザーがランディングページを見る前に離脱されたとしたら、広告費の無駄遣いになってしまいます。小さな変更ですが、大局的に見れば広告効果の改善につながるでしょう。

レポートエディタに2種類のグラフが追加 2019/02/21

Google広告の成果を視覚的に表示し、レポーティングするレポートエディタに「積み上げ棒グラフ」と「バブルチャート」二つが追加されました。
広告運用では様々な指標をクロスして分析することがよくあります。3つの指標を1つのグラフで視覚的にまとめられるバブルチャート、様々な要素に対して内訳を見ることができる積み上げ棒グラフは非常に便利です。

画像:Google 積み上げ棒グラフでは例えば「クリック数」を縦軸に「広告グループ」を横軸にしてデバイス別の内訳を棒グラフ内に表示することができる。

画像:Google 積み上げ棒グラフでは例えば「クリック数」を縦軸に「広告グループ」を横軸にしてデバイス別の内訳を棒グラフ内に表示することができる。

電話専用広告のテキストが増加 2019/02/25

Google広告にはユーザーが電話を掛けやすいように表示する電話専用広告という検索キャンペーンのフォーマットがあります。これまでは電話番号と少しのテキストしか表示できませんでしたが、このアップデートで全角15文字の見出しを2つ追加され、説明文も全角40文字から全角45文字に増えました。
Googleはユーザー体験を重視しており、必要以上に画面を占有したりユーザーの注意を遮る広告は避けます。しかし、従来のフォーマットではサービス名や行動を促すフレーズ、シンプルな強みなどユーザーにとって必要な情報を伝えることが難しいと判断しました。
広告主、運用担当者は拡張された機能を使ってよりユーザーに適切な情報が届くよう意識しなければなりません。

検索広告指標の平均掲載順位の廃止が確定 2019/2/26

検索広告の競合動向や適正予算を測る重要な指標であった「平均掲載順位」が今年9月に廃止になります。18年11月に導入された上部インプレッション、最上部インプレッションといった指標が平均掲載順位を補完し、より最適な運用ができるようになったためです。
熟練の運用者ほど長く注視してきた指標であるため、新しい指標になれるのは時間がかかるかもしれません。しかし、平均掲載順位よりも上部・最上部インプレッションのほうが的確に掲載位置を知ることができるのは間違いないでしょう。

「検索広告のページ上部と最上部のインプレッション シェアに関する指標のおかげで、クライアントは検索結果ページに広告が掲載される位置をより明確に把握できるようになりました。これらの新しい指標にフォーカスすることで、必要に応じて広告を上位に掲載するために、より効率的に入札できるようになりました。」
– Kelsey Hadaller 氏- Hanapin Marketing、上級アカウントマネージャー

Test My Siteに新機能がリリース 2019/02/28

Googleはモバイルサイトの表示速度改善を測るツール「Test My Site」をアップデートしました。似たような機能を持つツールに「PageSpeed Insights」がありますが、「Test My Site」はモバイルに特化してネット回線まで考慮した実際の表示時間、表示時間による離脱率の見込みなどまで確認できます。より広告向きのツールといっていいでしょう。
新しくなったTest My Siteでは次のようなことが分かります。

  • モバイルサイトの速度を確認: 個々のモバイルページだけでなく、モバイルサイト全体の速度を測定できます。
  • サイトの速度をトラッキング: モバイルサイトの速度の推移を月単位で確認できます。
  • 競合他社との差別化: ご自分のモバイルサイトの速度を競合他社と比較できます。
  • 速度がビジネスに与える影響を予測: モバイルサイトの速度によって、収益にどのような影響が出る可能性があるかを確認できます。

Googleポリシーマネージャーを導入 2019/3/14

Google広告に限らず、Web広告は様々な規約、ルールが定められています。Web広告がコントロール可能で柔軟に運用できるからこそ、きちんとしたルールを守らないとユーザー体験を阻害したり、悪質なビジネスの発展に繋がったりする可能性があるからです。
Googleも広告ポリシーを掲げており、頻繁にアップデートしています。これらを広告主が常に把握することは簡単ではありません。
3/14、Googleは広告管理画面にポリシーマネージャーを導入しました。ポリシーマネージャーでは、そのアカウントの運用に影響しそうなポリシーが表示され、広告が不承認になった原因や対策が表示されます。

また、同時にポリシーに抵触した広告作成をリアルタイムで検出する機能も導入されました。これまでは広告を作成し、審査に出してその結果を受けて対応していましたが、広告審査を待たずポリシーに準拠した広告を作成できます。

画像:Google 広告作成時にポリシーに違反する内容を入力してしまった場合、保存する前に検出され対応するポリシーの詳細が表示される。

画像:Google 広告作成時にポリシーに違反する内容を入力してしまった場合、保存する前に検出され対応するポリシーの詳細が表示される。

アトリビューションレポートにクロスデバイスアクティビティが追加 2019/03/29

アトリビューションレポートでは、ユーザーがコンバージョンに至った経路を確認し、その経路上にある広告接触を貢献度に応じて評価できます。今回追加されたクロスデバイスアクティビティは、ユーザーが広告に接触した後、別のデバイスでコンバージョンを達成した際に発生します。
これまでもデバイスをまたいだアトリビューションレポートはありましたが、計測方法によってコンバージョン数に違いが生じていました。今回のアップデートでクロスデバイスアクティビティという一つの指標になり、すべてのアトリビューションレポートに含まれるようになります。

キーワードプランナーがリニューアル 2019/5/1

検索広告を運用する担当者は日々新しいキーワードを探しています。その時に使うのがGoogle広告にあるキーワードプランナーです。これまでも同様の機能がありましたが、より使いやすくシンプルな画面設計になり、予測精度も高くなりました。
キーワードプランナーでは、各キーワードの検索ボリュームや競合性、推定クリック単価などを確認できます。検索広告の肝であるキーワード追加をサポートするキーワードプランナーは、Google広告内に設置してある各ツールの中でも最も利用頻度が高いものでしょう。
キーワードプランナーでは次のような操作が可能です。

  • 各キーワードのトレンドデータをダウンロードする
  • キーワード候補を一度に最大 10 個まで使用する
  • キーワード候補の詳細な競合性ランキング データを取得する
  • [プランの概要] で 1 日の予算の推奨値を確認する
  • アップロードしたキーワードのアカウント内ステータスを確認する
  • すべての言語に対する予測を表示する

最適化スコアに新たな最適化案が追加 2019/05/21

最適化スコアはそのキャンペーンがどの程度最適化を0~100%でスコア化したものです。最適化スコアを上げるためのヒントも表示され、運用担当者は提案されたヒントをもとに導入するか拒否するかを選び、スムーズに最適化することができます。
この最適化スコアに新しく次のような最適化案が追加されました。

  • 目標広告費用対効果と目標インプレッション シェア: スマート自動入札のおすすめは、入札単価を効率的に設定して目標を達成するのに役立ちます。
  • 入札単価調整: アフィニティ カテゴリ、ユーザー属性、購買意向の強いユーザー向けの最適化案です。
  • 季節限定の予算: 予測されるトラフィックの増加に備えて予算を引き上げることをおすすめすることで、見込み顧客を逃さないようにする最適化案です。

2つの入札戦略が「目標インプレッションシェア」に移行 2019/05/28

Google広告には、目的に応じて入札を自動化する自動入札戦略が用意されています。例えば「クリック数の最大化」であれば、設定された予算の中で最も多くのクリックを獲得できるように入札が調整されます。
この自動入札戦略で利用できた「検索ページの目標掲載位置」と「優位表示シェア」の2つが「目標インプレッションシェア」に移行されました。
「目標インプレッションシェア」入札戦略を利用すると、目標とするインプレッションシェアと検索ページでの掲載位置を達成するように入札が調整されます。
「目標インプレッションシェア」は18年11月に導入された新しい指標で、目標とするものが「検索ページの目標掲載位置」と「優位表示シェア」と被っていました。これらの入札戦略は利用できなくなりますが、同様の目標を達成する機能が「目標インプレッションシェア」にあります。

キャンペーン単位で入札するコンバージョンアクションが選択可能に 2019/06/06

どのコンバージョンを計測し、どれを広告運用上重視するかはWeb広告で成果を上げるうえで非常に重要です。これまではコンバージョントラッキングを設定するとすべてのキャンペーンに共通してコンバージョンとして計測されました。
今回のアップデートにより、設定したコンバージョンアクションに対して、どれをコンバージョンとするかをキャンペーンごとに選べるようになります。また、コンバージョンアクショングループを利用することで、1つのキャンペーンに複数のコンバージョンを記録することもできます。

これは1つのアカウントで複数の目標を達成する場合に非常に役立ちます。例えば、従来は「ブランディング」を目標として「平均ページ滞在時間」をコンバージョンに、成果獲得として「問い合わせ」をコンバージョンにしたい場合、別のアカウントを作成する必要がありました。
これらが1つのアカウントで運用できるため、より目的に叶ったアカウント構築が可能になります。

Google広告アプリからレスポンシブ検索広告の編集・作成が可能に 2019/6/20

Google広告のモバイルアプリにおいて、レスポンシブ検索広告の編集・作成が可能になりました。Web広告ではPDCAサイクルのスピードが非常に重要になります。運用体制にもよりますが、スマートフォンから広告管理ができるのはメリットが大きいでしょう。

画像:Google Google広告モバイルアプリでレスポンシブ検索広告の編集・作成が可能になった。

画像:Google Google広告モバイルアプリでレスポンシブ検索広告の編集・作成が可能になった。

そのほか、除外キーワードの追加、確認、編集などモバイルアプリで操作可能な範囲が拡大されました。広告のPDCAサイクルに求められるスピードは日々早くなっています。ユーザー行動が多様化し、ユーザーの集中力が短くなり、毎日無数の商品・サービスが新しく登場する現代では、少しの遅れが機会損失に繋がりかねません。
もちろん広告設定を頻繁に編集するとGoogleの機械学習がうまく進まないというリスクはありますが、Googleがモバイルアプリの操作範囲を拡大したということは、こまめな調整も必要ということでしょう。

Google 動画パートナーにTrueViewアクションを出稿可能に  2019/07/22

TrueViewアクションとは、行動を促すフレーズ、テキストオーバーレイの見出し、終了画面を動画広告に追加し、見込み顧客のコンバージョンを促進する動画広告のフォーマットです。これまではYouTube上で利用できましたが、Googleの動画パートナーに出稿できるようになりました。
今後新しく作成するTrueViewアクションキャンペーンでは、デフォルトで動画パートナーへの出稿が含まれるようになります。

YouTubeマストヘッドがCPMで購入可能に 2019/07/23

YouTubeマストヘッドとは、YouTubeのトップページ上部に表示される広告です。これまでは1日一社限定の純広告として予約買い付けのみ可能でした。
今回のアップデートで、すべての広告主がYouTubeマストヘッドをCPMベースで購入できるようになります。

画像:Google YouTubeマストヘッド広告のイメージ

画像:Google YouTubeマストヘッド広告のイメージ

YouTube マストヘッドがもたらすリーチと認知度に加え、ターゲティング オプションがさらに追加されることは、L’ORÉAL の 2 つのフレグランス ブランドである Diesel と Cacharel のメディア戦略に理想的に合致しています。これらのブランドでは、ユーザー属性とオーディエンス セグメンテーションが結果を生み出す上で大きな役割を果たすからです
– iBeauty Agency  Uwe Roschmann

Google広告エディタバージョン1.1をリリース 2019/07/29

18年8月に12.5がリリースされ、これまでをレガシー版として一掃された新バージョン1.0が19年3月にリリースされたばかりですが、早速1.1がリリースされました。
バージョン1.1では、画像を素早く参照できる画像ピッカー、視覚的な快適さをサポートするダークモード、特定のIPを除外する機能などが設けられました。
特に注目したいのはアカウントマネージャーの機能です。Google広告エディタ―上で複数アカウントの操作が効率的になりました。

検索意図による一致がフレーズ一致と絞り込み部分一致に拡大 2019/07/31

18年9月に完全一致での入札が、単語だけでなく検索意図を考慮して出稿されるようになりました。同様のアップデートがフレーズ一致と絞り込み部分一致にも導入されました。
Googleによるとフレーズ一致と絞り込み部分一致を利用することで、クリック数がとコンバージョン数が3~4%増化し、増加分の85%は既存のキーワードではカバーできないものになると予測しています。

たとえば、造園業者が「+芝 +刈り +サービス」をキーワードとして指定した場合、以前は「サービス 芝刈り」や「芝生 キワ刈り サービス」などの検索語句に対して広告が表示されました。今後は「草刈り ガーデニング サービス」や「料金 草を刈るサービス」などの検索語句に対しても表示される可能性があります。
また、「芝刈りサービス」というフレーズ一致キーワードを使用すると、以前は「芝刈りサービス 価格」や「時期 芝刈りサービス 料金」といった検索語句に対して広告が表示されましたが、「近くの草刈りサービス」や「地元 草むしりサービス」などの検索でも表示される可能性があります。

こうしたアップデートにより、広告主はこれまでリーチできていなかった顕在層にも広告を届けることができるようになります。一方で広告の管理性が悪くなったとも言えます。運用者はこれまで以上に各マッチタイプがカバーする範囲を意識して運用する必要があります。

ギャラリー広告β版が日本でも利用可能に 2019/8/5

ギャラリー広告とは、検索結果上部にスワイプ可能な画像ベースで表示される広告フォーマットです。β版のためすべての広告主が利用できるわけではありませんが、一部のアカウントではすでに利用できるようになっています。
ギャラリー広告を利用すると検索結果の上部にスワイプ可能な画像とテキストの広告を表示できます。これまで検索結果に画像を掲載できる広告はショッピング広告のみでした。利用できたら他企業の広告よりも圧倒的な視覚優位性があります。

画像:Google ギャラリー広告はテキストとスワイプ可能な数枚の画像で表示される。これまで検索結果に画像が表示できるのはショッピング広告のみだったため非常にインパクトがある。

画像:Google ギャラリー広告はテキストとスワイプ可能な数枚の画像で表示される。これまで検索結果に画像が表示できるのはショッピング広告のみだったため非常にインパクトがある。

複数アカウントを効率的に管理するアカウントマップを導入 2019/08/06

多くの代理店はMMC(クライアントセンター)アカウントを利用しています。しかし、一つのアカウントに多くのアカウントが紐づいている場合、それらを管理することは簡単ではありません。
Google広告は新しくアカウントマップを発表しました。アカウントマップを使用すると、複数のページや表をクリックする必要がなくなり、MCC アカウントとすべてのサブアカウントを 1 か所で表示できるようになります。アカウントの構造をすばやく把握し、インプレッション数、クリック数、費用などの各アカウントのパフォーマンスの指標を確認できます。

画像:Google アカウントマップを利用することで、MCCアカウントの構造、それぞれのアカウントの基本的な運用状況を把握することができる。

画像:Google アカウントマップを利用することで、MCCアカウントの構造、それぞれのアカウントの基本的な運用状況を把握することができる。

最適化スコアにショッピングキャンペーンが追加 2019/08/12

最適化スコアはこれまで検索広告を対象に提供されてきました。最適化スコアを見るとGoogleから様々な最適化案が表示され、Google広告の運用をサポートしてくれます。
今回のアップデートで、ショッピングキャンペーンにも最適化スコアが表示されるようになりました。基本的な仕様は検索広告と同様で、0~100%の値で表示され、100%に近づけるための様々なヒントが表示されます。

まとめ|Google広告はデジタル広告市場をリードする

今回はGoogle広告のアップデート情報を2018年8月から2019年8月までの1年ちょっとにわたって紹介しました。
これは筆者がGoogle広告を運用・プランニングする中でアンテナに入ってきたものから運用に影響が大きいものをピックアップしました。私自身、Google広告の全機能を使っているわけではないので、アンテナから漏れたものや小規模なアップデートは無数にあります。

このように1年を俯瞰してみると、Google広告が目指すものが少しずつ見えてきます。
個人的な見解にはなりますが、大きく3つ紹介します。

動画広告は最も伸びる広告領域

見返してみても、動画広告に関するアップデートが多いように思います。動画シーケンスやマストヘッドのCPM入札、CTA表示オプションなど様々なアップデートがありました。
動画広告が今後伸びることは間違いありません。

広告はよりフレキシブルに

ここ1年で、個人的に最も大きなアップデートはレスポンシブディスプレイ広告の登場です。これによりディスプレイ広告に対する見方が大きく変わりました。また、ターゲティング関連のアップデートは思ったより多くなく、検索意図を考慮したマッチタイプのように従来のターゲティングが拡張されています。
Google広告はGoogleの強みである機械学習を軸に、レスポンシブディスプレイ広告、レスポンシブ検索広告のようなクリエイティブ、検索意図を考慮したマッチタイプなど、よりフレキシブルな配信が増えていくように感じます。

ユーザーのストーリーを想定した戦略が重要

アトリビューション関係のアップデートもそうですが、やはり一番は動画シーケンス広告です。一連の流れを持った広告を配信するというのは、これまでリマーケティングなどで疑似的展開することはあったにせよ大きな進歩に感じます。
現状、動画広告はブランディングをメインに出稿されていますが、戦略をもってストーリーを組み込むことでクロージングまでサポートできるようになるでしょう。

様々なアップデート情報を紹介しましたが、やはり感じることはデジタル広告業界をリードするのはGoogle広告だということです。世界一の検索プラットフォームと動画プラットフォーム、そして広告出稿量から得られるデータを元に的確なアップデートを行っています。
DSP広告やSNS広告も注目されていますが、基本的にGoogle広告を補完するものと考えてしまってもいいかもしれません。それほどGoogle広告はマーケティングに必要な全フェーズをカバーしています。