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世界シェアNo1のMAツールが無料? 「Hubspot」無料版の機能とできること

世界シェアNo1のMAツールが無料? 「Hubspot」無料版の機能とでできること

「マーケティングオートメーションのツール」「インバウンドマーケティングに特化したツール」「コンテンツマーケティングやLP制作ができるツール」として、HubSpotの認知度が上がってきました。
それもそのはず。HubSpotは「インバウンドマーケティング」という概念を提唱した会社で、現在世界シェアNo1のマーケティングオートメーションツールだからです。

しかし、それはHubSpotの一面でしかありません。
HubSpotは、様々なマーケティング施策を自動化しリードを顧客に転換するための「Marketing Hub」、営業活動を効率化・最適化しより多くの成約を達成するための「Sales Hub」、優れたカスタマーサービスを提供し顧客ロイヤリティを高める「Service Hub」、ブログやホームページ、ランディングページなどWebマーケティングに必要なコンテンツを制作するための「HubSpot CMS」、顧客との関係を構築・管理するための「HubSpot CRM」という5つの分野があります。
つまり、HubSpotという一つのツールで、MA(マーケティング施策の最適化)、SFA(営業施策の最適化)、CRM(関係構築の最適化)、CS(顧客支援の最適化)、CMS(コンテンツ施策の最適化)が可能な「マーケティングプラットフォーム」なのです。

HubSpotが世界シェアNo1で、多くの企業から支持されているのは、「マーケティングオートメーションの機能が優れているから」「顧客管理が優れているから」「コンテンツ管理ができるから」ではありません。企業が収益を上げるために行うすべての施策が1つのプラットフォームで完結しているからです。

膨大な機能を持つHubSpotですが、実は一部の機能を無料で試すことができます。しかも期間の縛りもなく、顧客との関係構築に必要な機能が揃っています。
高度なマーケティング施策や営業施策を最適化する場合はともかく、基本的なリード獲得と関係構築であれば無料版で十分。それが「HubSpot CRMと無料ツール」です。

今回は「HubSpot CRMと無料ツール」で何ができるのか、どういう風に活用するのか、利用するためにどうすればいいのかをご紹介します。

HubSpotに含まれる全機能

まず、HubSpotにどんな機能があるのか、無料有料にかかわらずすべて紹介します。

Marketing Hubの機能

まずは「Marketing Hub」から。これから紹介する機能はリードを獲得して顧客に転換する、つまりマーケティング施策を最適化するためのものです。広告管理はもちろん、リードを獲得するためのフォームやチャットボット、より多くのユーザーを呼び込むためのコンテンツ制作、SEO、効果を最大化するためのチームビルディングまで揃っています。
ユーザーの行動によって最適なタイミングでメールを送ったり、表示されるコンテンツを自動で切り分けたりといった、いわゆる「One to Oneマーケティング」の機能も備わっています。

【リードを獲得して転換する】
広告管理 / ウェブチャット / チャットボット / フォーム / ポップアップフォーム

【リードを理解する】
コンタクトのウェブサイトアクティビティ / リストのセグメント化

【リードとの信頼関係を築く】
Eメールマーケティング / リターゲティング広告

【マーケティングを自動化してパーソナライズする】
マーケティングオートメーション / スマートコンテンツ

【オンライン検索でヒットする】
ブログ&コンテンツ作成ツール / SEO&コンテンツ戦略 / ソーシャルメディア

【コンバージョン率を最適化する】
A/Bテスト / ランディングページ / CTA / 動画のホスティングと管理

【収益を測定】
ウェブサイトのトラフィック分析 / キャンペーンレポート / アトリビューションレポート / カスタムレポート

【チームとブランドを管理】
コンテンツのパーティション化 / チームの階層化 / シングルサインオン / ソーシャルメディア権限 / 追加のドメイン / Eメール送信フリークエンシーキャップ

【プラットフォームを拡張】
計算プロパティー / CMSメンバーシップ

【完全な制御下での分析】
絞り込まれたアナリティクスビュー / イベントAPI

Sales Hubの機能

続いてはHubspotの「Sales Hub」。ここには営業活動を最適化し、成約目標を達成するための機能が揃っています。売上管理や営業活動、営業資料のログ化はもちろん、予測を立てたり、生産性を上げるための優先順位付けを行ったりといった機能があります。
見積作成や電子署名の機能も用意されているため、「Sales Hub」だけで営業管理のBIツールの機能が備わっています。

【アウトリーチを合理化する】
Eメール追跡&通知 / Eメールシーケンス / コール

【条件に従ってプロスペクトとつながる】
ウェブチャット / ミーティング設定 / Eメールのスケジュール設定

【追跡して、反復して、改善する】
取引パイプライン / 担当者の生産性パフォーマンス

【セールスプロセスを自動化する】
取引ステージ、タスク、リードローテーションの自動化 / ワークフロー拡張機能

【大規模にアウトリーチをパーソナライズする】
1:1動画の作成 / シーケンスキュー / 見積もり

【データを整理しておく】
製品 / チーム / Salesforceとの連携 / 複数通貨対応 / 必須フィールド

【大規模にコーチングして実現する】
プレイブック / 目標 / コールの文字起こし / 計算プロパティー / 予測リードスコアリング

【クローズする取引を増やしてクローズまでの期間を短縮する】
見積もりベースのワークフロー / 電子署名 / 経常収益の追跡

【成長するチームを管理する】
ユーザーロール / シングルサインオン

Service Hubの機能

商品が複雑化し、多種多様な顧客が多種多様なニーズを解決するために利用する中、カスタマーサービスの最適化は欠かせません。「Service Hub」にはカスタマーサービスを最適化するためのチケット管理やチャット、レポーティングや顧客アンケートの機能が備わっています。
特に利用したいのは「ナレッジベース」と呼ばれるいわゆるQ&A作成機能です。ナレッジベースを効果的に活用することで、顧客は自分自身で課題を解決することができ、カスタマーサービスを大幅に効率化できます。

【顧客とのコミュニケーションを整理し追跡する】
チケット管理 / ウェブチャット / コミュニケーションの受信トレイ / コール / チャットボット / チームの共有アドレス

【生産性を最大化する】
スニペット / Eメールテンプレート / Eメールシーケンス / ミーティング設定

【効率を測定する】
クローズされたチケットに関するレポート / 担当者の生産性レポート / クローズまでの時間に関するレポート

【大規模に顧客満足度を高める】
チケットステータス / チケットの割り当て / タスクの自動化 / 複数のチケットパイプライン

【顧客が自己解決できるように手助けする】
ナレッジベース / 動画のホスティングと管理

【カスタマーエクスペリエンスを測定して改善する】
カスタムレポート / NPSアンケート / 顧客体験アンケート / カスタマーサポートに関するアンケート / インサイトダッシュボード

【優れたサービスを継続的に提供する】
プレイブック / 目標

【複数のチームやビジネスを管理する】
チームの階層化 / ユーザーロール / シングルサインオン / Slackとの連携 / 計算プロパティー

【大規模にセルフサービスを実現する】
ウェブフック

HubSpot CMSの機能

「HubSpot CMS」には、成果につながるコンテンツを効率的に作成するツールが揃っています。ただコンテンツを作成するだけでなく、チャットボットやフォーム、スマートコンテンツといった機能により、効果的に成果を獲得できます。
インバウンドマーケティングでは、コンテンツでいかに見込み顧客に見つけてもらうか、見つけてもらった後いかにリードに転換するかが重要です。

【魅力的なコンテンツを作成】
ランディングページ / ブログ&コンテンツ作成ツール / 99.99%の稼働時間 / コンテンツ配信ネットワーク / セキュリティモニタリングおよび脅威検出

【オンライン検索でヒットする】
SEO&コンテンツ戦略 / ウェブサイトアナリティクス / Google Search Consoleとの連携 / カスタムドメイン / モバイル最適化 / ウェブサイトページ / デザインマネージャー / ステージング環境

【エクスペリエンスをパーソナライズ】
動画のホスティングと管理 / CTA / A/Bテスト / スマートコンテンツ / リストのセグメント化 / 標準SSL証明書 / HubDBを使用した動的コンテンツ

【リードを獲得して転換する】
ウェブチャット / チャットボット / ポップアップフォーム / 電話によるサポート / フォームの収集 / ネイティブフォーム / 広告管理 /

これらの機能を利用するには、プランにもよりますが月々数千円~数十万円の費用がかかります。HubSpotに限らず、マーケティングプラットフォームは機能が非常に多いため、必要な機能を取捨選択することが重要です。

HubSpot無料版で利用できる機能

そしてこれから紹介するのは、HubSpotの無料版で利用できる機能です。ちなみにこれは期間限定のトライアルではありません。これらの機能のすべてをずっと無料で利用できます。

【無料のCRMツール】
コンタクト管理 / コンタクトのウェブサイトアクティビティ / 会社 / 取引 / タスクとアクティビティ / 企業インサイト / GmailやOutlookへの連携 / HubSpot Connectによる連携 / カスタムのサポート フォーム フィールド / プロスペクト / チケット管理 / ポップアップフォーム / ネイティブフォーム / 広告管理 / コミュニケーションの受信トレイ / レポートダッシュボード / Eメール追跡&通知 / Eメールテンプレート / スニペット / ドキュメント / コール / ミーティング設定

【無料のマーケティングツール】
フォーム / ポップアップフォーム / Eメールマーケティング / 広告管理 / リストのセグメント化 / フォームの収集 / ネイティブフォーム / コミュニケーションの受信トレイ / チームの共有アドレス / ウェブチャット / チャットボット / モバイル最適化 / ユーザーロール / レポートダッシュボード

【無料のセールスツール】
ウェブチャット / チャットボット / チームの共有アドレス / コミュニケーションの受信トレイ / コール / Eメールのスケジュール設定 / Eメール追跡&通知 / Eメールテンプレート / スニペット / ドキュメント / ミーティング設定 / レポートダッシュボード / 取引パイプライン

【無料のサービスツール】
チケット管理 / ウェブチャット / コミュニケーションの受信トレイ / コール / チャットボット / チームの共有アドレス / スニペット / Eメールテンプレート / ミーティング設定 / クローズされたチケットに関するレポート / 担当者の生産性レポート / クローズまでの時間に関するレポート / レポートダッシュボード / Eメール追跡&通知 / ドキュメント

コンタクトの管理やWebサイトでのアクティビティの計測など、基本的なCRMに加え、フォームやメール送信、広告管理等のリード獲得機能もあります。チャットボットや取引管理やメールマガジンといったリードを顧客化するSFA機能もあります。

これらのツールがすべて無料で、無制限に使えることがHubSpotの魅力の1つです。弊社も最初は無料版の機能から利用し始めました。導入してすぐに乱雑なスプレッドシートやExcelがなくなり、顧客管理が一気にシンプルになりました。
無料版の機能では「マーケティング・営業活動を自動化し効果を最大化する」ことは難しいかもしれませんが、「マーケティング・営業活動を可視化し管理しやすくする」のに十分な機能が備わっています。

機能の名前だけ見てもどんなことができるのか、どのように活用すればいいのかイメージできないと思います。
ここからは無料で利用できる機能を、キャプチャ付きで詳しく紹介していきます。

キャプチャ解説! HubSpot無料版で利用できる機能

すでにお伝えしたように、HubSpotは無料版でも基本的な顧客管理や営業管理が可能です。ここからは実際の管理画面キャプチャを用いて、主要な機能を紹介していきます。

リード獲得:フォーム作成機能

無料版が用意されているマーケティングツールは珍しくありませんが、フォーム作成機能まで無料で利用できるものは多くありません。
HubSpotでは無料版でもリード獲得に有効な「定型フォーム」と「ポップアップフォーム」が利用できます。

HubSpot無料版で使える機能 フォーム作成

メインメニューの「マーケティング」にある「フォーム」から、「定型フォーム」と「ポップアップフォーム」を設定できる。

HubSpot無料版で使える機能 フォーム作成

「定型フォーム」ではWebサイトに埋め込んだりフォームそのものを共有できる。「ポップアップフォーム」はWebサイトで特定の条件(50%以上スクロールしたなど)でポップアップされる。

HubSpot無料版で使える機能 フォーム作成

無料版では細かな項目を編集できないが、メールマガジン登録、資料ダウンロードなどを訴求するのに十分な機能が用意されている。

HubSpot無料版で使える機能 フォーム作成

リターンメールも管理画面上ですぐに作ることができる。

こうして作成したフォームはリード獲得に効果的です。Grabにも随所にフォームが設置されていますが、すべてHubSpotで作成しています。
無料版ではフォーム項目を自由にカスタマイズすることはできませんが、メールアドレス、電話番号、名前といったリード獲得に必要な情報を設定できます。

リード獲得:チャットフロー

リードを獲得するうえで、チャットはメールや電話より優れた手段です。ユーザーは気軽に疑問を解決することができるため、カスタマーエクスペリエンスの向上にも役立ちます。
チャットはそれだけで有料で提供しているツールもありますが、HubSpotでは数クリックでWebサイトにチャットを設置できます。

HubSpot無料版で使える機能 チャット機能

メインメニューの「コミュニケーション」にある「チャットフロー」からチャットを設定できる。

HubSpot無料版で使える機能 チャット機能

チャットボットの見出しや基本的な見た目、最初のメッセージなどを設定できる。

HubSpot無料版で使える機能 チャット機能

営業時間中や営業時間外、チームメンバーの離席状況によりユーザーからのチャットに対する返答を設定できる。

無料でチャット機能が利用できることは、HubSpotの大きな魅力です。チャットをうまく使えばフォームよりも効率的にリードを獲得できます。無料版では最初のメッセージとステータスに応じた自動応答しか設定できませんが、有料版であればチャットを表示する対象者を絞ったり、自動チャットボットの応答をセッティングしたりできます。

HubSpot無料版で使える機能 チャット機能

有料プランであればこのように自動応答のチャットボットを設定できる。ユーザーが入力した内容が即座に反映されるため、チャットボットの中に相手の名前などを反映することが可能。

リード獲得:広告管理

インバウンドマーケティングの理想は広告に頼らず、オウンドメディアを通じてリードに発見してもらうことですが、より早く、多くのリードを獲得するにはある程度の広告施策が欠かせません。
HubSpotではGoogle広告やFacebook広告と連携し、広告施策を管理できます。

HubSpotで広告施策を行う最大のメリットは、リード情報を広告キャンペーンが紐づくことです。例えば、「半年以上前にフォーム送信して、その後動きがない人に広告出稿したい」というケースでも、HubSpotにコンタクト情報があれば可能になります。

HubSpot無料版で使える機能 広告管理

HubSpotの無料プランではFacebook、Google広告、リンクドインの広告を管理できる。

顧客との関係構築:コンタクト管理

HubSpotは獲得したリード(見込み顧客)や接点のあるユーザーを「コンタクト」と呼びます。コンタクト管理では、顧客の情報(名前やメールアドレス、企業情報)などを管理できますが、そのほか様々なWeb上の行動や電話やメールの内容を記録することができます。
単純な顧客管理であればHubSpot無料版にあるコンタクト管理で十分です。また、顧客それぞれがWeb上でどのように行動しているかがわかるため、ミクロ分析にも使えます。

HubSpot無料版で使える機能 コンタクト管理

HubSpotで名前やメールアドレスといった情報を知っているユーザーをコンタクトと呼ぶ。コンタクト管理では名前や電話番号、メールアドレスといった基本的な情報を管理できるうえ、フィルターを使い優先順位の高いコンタクトだけをセグメントできる。

HubSpot無料版で使える機能 コンタクト管理

コンタクトの詳細画面に行くとこのようにWebサイト上で閲覧したページやフォーム送信の内容、さらには過去に何度サイトを訪問しているか、関連する企業や取引は何かといった情報が確認できる。

顧客との関係構築:企業管理

HubSpotでは企業に対してもコンタクトと同じような形で様々な行動ログや取引を管理できます。また、HubSpotには2000万社を超える企業データベースがあり、ドメインと関連付けて企業の情報が自動的に取得されます。つまり、問い合わせがあったタイミングで、その企業の従業員数やエリア、売上高など営業に役立つ情報を手に入れることができます。

HubSpot無料版で使える機能 企業管理

HubSpotでは様々な情報を企業と紐づけることができるが、一覧・詳細で表示させる項目を取捨選択することができる。無料版でもこの機能が用意されているため、常に自社にとって必要で優先順位の高い情報だけを確認できる。

顧客との関係構築:Eメール

チャットボットもリード獲得に有効な手法ですが、リードを育成し、しっかりと商談していく場合はEメールが最適かもしれません。
多くのメルマガツールが有料で提供される中、HubSpotは無料版にメールマーケティングの機能が用意されています。しかも、コンタクト情報を紐づけることができるため、「[企業名]の[コンタクト名]様」といったパーソナライズEメールを送ることができます。

HubSpot無料版で使える機能 メールマーケティング

メールにロゴが掲載されるなど、不便な点はあれど無料でマーケティングEメールを展開できる。

HubSpot無料版で使える機能 メールマーケティング

直感的なエディターで簡単にメールを作成できる。コンタクトや企業の情報を動的に導入できるため、パーソナライズなEメール施策が可能。

営業活動支援:取引管理

営業活動を最適化するうえで欠かせないのが、取引状況を管理することです。HubSpotの無料版には取引管理機能がついています。ここでは、取引のステージ(引き合い、受注、失注、稟議待ちなど)と取引金額、対象の企業やコンタクト、そのほか様々な進捗状況を記録できます。
直感的にボードを動かすだけで取引の進捗状況が分かります。また、期間や取引ステージでフィルタをかけることで、例えば「来月の見込み売り上げはいくらかな?」「●●さんの今期の売上はいくらだったんだろう?」といった営業データをすぐに確認できます。

HubSpot無料版で使える機能 取引管理

取引はステージごとに分けられ、ドラッグ&ドロップで移動できる。そのため、取引の進捗や見込みの売上を一目で把握できる。

HubSpot無料版で使える機能 取引管理

取引ステージの変更やメール、電話など、様々な営業活動が自動でログとして記録される。

無料版ではパイプライン(取引ステージがまとまった一つのグループ)を1つしか持てないため、会社全体の営業生成や進捗を管理するのは難しいかもしれません。しかし、1部署の特定の商品などを管理するうえでは十分な営業支援機能が用意されています。

営業活動支援:タスク

営業活動には膨大なタスクが絡んできます。請求書や資料の送付はもちろん、社内連携、定期連絡、進捗確認など、膨大なタスクを効率的に管理するのに、多くの人は手帳を使っているかもしれません。
手帳も効率的な管理方法ですが、HubSpotのタスクであれば「誰が誰にいつまでに何を」といった項目を記録させ、チーム内で共有したり、期日前に通知を出したりすることができます。

HubSpot無料版で使える機能 タスク管理

HubSpotのタスクでは「誰が誰にいつまでに何を」を効率的に管理することができる。

成果管理:ダッシュボード

これまで紹介したように、HubSpotの無料版でも様々なマーケティング・営業施策を展開することができます。HubSpotがCMS、CRM、SFA、CS、MAなど様々なツールを1つのプラットフォームで完結させているため、それらすべての施策成果を「ダッシュボード」で管理できます。
これは通常のMAツールやCMS、SFAなどにはない大きな魅力です。営業がどれだけ売り上げを上げたか確認すると同時に、そのもととなったリードをマーケティングチームがどのように創出・育成したか、カスタマーサポートが顧客満足をどのように向上させたかをレポーティングできます。

無料版では最初から用意されている「マーケティング」「セールス」「サービス」の3種類のダッシュボードをカスタマイズすることしかできませんが、有料版では自由にダッシュボードを追加できます。

HubSpot無料版で使える機能 ダッシュボード

デモアカウントのためデータが入っていないが、コンタクトがいつどのように作成されたか、営業の売上見込みはどの程度かといった複数部署にまたがる成果を1つの画面で確認できる。

HubSpot無料版の効果的な活用方法

フォーム作成やコンタクト管理等、様々な機能を紹介しましたが、これらは無料版に含まれる機能の一部です。細かなセッティングまで含めるともっと多くの機能があるため、基本的なマーケティング・営業なら無料版で十分です。

とはいえ、HubSpotの本領である「インバウンドマーケティング」を完全に実践するには少し機能が物足りないかもしれません。
無料版には過度な期待をせず、あくまでも「HubSpotとはどんなものか試してみる」という気持ちで使うほうがいいでしょう。

しかし、目的によっては無料版で十分です。ここからは無料版の機能だけを使った効果的な施策例を紹介します。

HubSpot無料版の活用方法:リードジェネレーション

リード(見込み顧客)を創出することをリードジェネレーションといいます。これを最も効果的に行うには、HubSpotのCMSを用いてスマートコンテンツやワークフローといったパーソナライズ施策を展開し、ポップアップフォームなどで接点を持つことです。

しかし、WordPressのような無料のCMSを用いて、リード獲得に必要なポップアップフォームやコンタクト情報の蓄積だけをHubSpotで行うという方法もあります。
実際、Grabも最初はWordPressに無料のHubSpotを入れて、ポップアップフォームやチャットを使ってリードを獲得していました。
リードナーチャリング(見込み顧客を育成して顧客に転換すること)は無料版の機能では難しいですが、リードジェネレーションは無料版でも十分です。
HubSpot無料版を使ってリードジェネレーションを行い、基本的なメールマーケティングや営業への引き渡しは人の手でやってもいいでしょう。

「Marketing Hub」の有料版を導入すれば、リードナーチャリングまで自動化・最適化できるためより効率的に質の高いリードを営業に受け渡すことができます。

    【使いたい機能】

  • チャットフロー
  • フォーム

HubSpot無料版の活用方法:企業・担当者のデータベース

コンタクト(担当者)や企業の情報を管理するだけであれば、無料版でも十分です。
HubSpotは本来、マーケティング・営業施策を自動化・最適化するためにコンタクト情報や企業情報を蓄積します。無料版ではワークフローなどのMA機能がないため、そこまでは望めませんが、企業やその担当者のアクティビティを記録するデータベースとしては十分活躍します。

無料版でも問合せや取引がある企業や担当者に対して、メールや電話、Web上のアクティビティを記録していくことが可能です。
無料のCRMツールはいろいろありますが、HubSpotの場合はコンタクトが閲覧したページなどまで自動で記録される点が魅力的です。そのため、後で担当者が変わったときも「この担当者は前の担当とこんなやりとりをして、製品AやCのページをよく見ているんだな」といったことがすぐに分かります。

    【使いたい機能】

  • コンタクト管理
  • 企業管理

HubSpot無料版の活用方法:ドキュメント管理

HubSpot無料版には「ドキュメント」という機能があります。これは単体でも非常に優れた機能です。ドキュメントを使いこなしても大きく売り上げが伸びるということはないでしょうが、営業活動が大きく効率化されます。

ドキュメントとは様々な資料(PDF、Wordなど)をHubSpot上に登録する機能です。登録した資料はHubSpotからのEメールなどにより簡単に共有できます。
さらに、コンタクトがその資料を見たとき、「どの資料のどのページを何秒見たか」といった非常に細かなデータを計測できます。

営業活動において資料を送る機会は多いと思いますが、ただメールでPDFを送っても、実際に見られたか、どの程度しっかり見られたかは分かりません。HubSpotのドキュメント機能を使うことで、効率的にコンタクトに資料を送れるだけでなく、データを分析することで資料のブラッシュアップも可能になります。

    【使いたい機能】

  • ドキュメント

本格的なマーケティングプラットフォーム導入の前にHubSpot無料版を導入しよう

今回は世界シェアNo1のマーケティングオートメーションツール「HubSpot」の無料版で利用できる機能を紹介しました。
MAツールは国産のものも含めいろいろありますが、無料でこれだけ利用できるものは他にありません。また、期間やデータ量などに制限がある無料トライアルではなく、ずっと利用できる無料版であることも魅力的です。
紹介した活用方法のように、用途・目的を限定すれば無料版で十分活躍できるかもしれません。

弊社はHubSpotの正規代理店・認定パートナーとして、無料デモアカウントの発行もサポートしています。下記フォームを入力いただければデモアカウントを作成いたします。
費用は一切かかりませんので、今回紹介した機能を試してみたい方はぜひお申し込みください。

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