今回は2018年10月2日に発表されたInstagramの「アクションボタン」、そしてその活用方法をテーマにお送りします。
“スマホ時代”といわれる現代において、連絡ツールもしくはコミュニケーションツールとして欠かせないSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)。
TwitterやLINEをはじめ、さまざまなSNSアプリが開発されていますが、そのなかでも今最も旬なのが“インスタ”の愛称でおなじみのInstagramです。
若い世代を中心に多くのユーザーが利用しており、2017年には“インスタ映え”という流行語が誕生しました。
また、Instagram上で使用された人気ワードをピックアップした「インスタ流行語大賞」なるものまで発表されています。
このように爆発的な人気を誇っているInstagramですが、これは個人がコミュニケーションツールや情報発信ツールとして使用するためだけのものではありません。
Instagramで行くお店や欲しい服を探したりするユーザーも非常に多く、企業が自社のサービスや製品をプロモーションするビジネスツールとしても最適です。
実際、すでに多くの企業がInstagram上でビジネスプロフィールを開設してプロモーション活動を行っています。
そんな中で新たに導入され、注目されているのが「アクションボタン」です。
今回は、Instagram集客の鍵を握る「アクションボタン」について、活用方法をご紹介します。
Instagramに実装された「アクションボタン」とは?
アクションボタンとは、ビジネスプロフィールに設置できるURLリンクボタンのことです。
海外ではすでに先行して導入されている機能であり、飲食店や映画館などが自社のビジネスプロフィールに採用しています。
「席を予約する」「チケットを購入する」といったボタンがそれにあたり、ユーザーはこれをクリックすることでInstagramから直接予約や購入を済ませることができます。
従来のビジネスプロフィールには、自社の基本情報、製品やサービスのプロモーションを記載することはできても、ユーザーのアクションを促すシステムを導入することはできませんでした。
しかし、アクションボタンの導入により、ユーザーはInstagramを閉じることなくそのままアクション=予約・購入などをすることができます。
そんなアクションボタンですが、日本では2018年10月2日、大手飲食ポータルサイト「ぐるなび」が初めて導入したとして話題を呼びました。
これにより、「ぐるなび」加盟店であればInstagram上で予約機能を提供することが可能になりました。
詳しくは以前ご紹介した、【店舗ビジネスの集客戦略】ぐるなびとInstagramが「アクションボタン」で連携をご覧ください。
従来はユーザーがInstagram上で気になるお店を発見しても、再度ぐるなびにアクセスしてそのお店を検索するところから始める必要がありました。
しかし、アクションボタンの導入によって一連の流れが簡略化し、ユーザーはInstagramから直接アクションできるようになったのです。
アクションボタンは次の手順で設定できます。
- Instagramでビジネスプロフィールの「プロフィールを編集」に移動
- 「連絡先オプション」の「アクションボタンを追加」をタップ
- 追加したいアクションボタンを選択
- URLを入力し「送信」をタップ
アクションボタンを設定すると、プロフィール画面で次のようにボタンが表示されます。
アクションボタンを利用するためには、アカウントを「ビジネスプロフィール」にしておく必要があります。
ビジネスプロフィールの利用方法については、こちらの記事で詳しくご紹介していますので、ご覧ください。
アクションボタンを活用して売上アップ
ビジネスプロフィールにアクションボタンを導入することで期待できるのは、売り上げの向上です。
これまで、SNS上でマーケティングを行う際は、プロフィールページにホームページのURLやサービス紹介ページのURLを設定することが多かったのではないかと思います。
それによりサービスに興味関心を持つユーザーを誘導することができますが、アクションボタンはよりユーザーのアクションを円滑にすることができます。
Instagramは、エンゲージメント率(投稿に対していいねなどのポジティブなアクションを獲る割合)が高く、食事やファッションを探すために使うユーザーが多いなど、ビジネス向けの利用傾向がありました。
しかし、投稿にURLを入れることができなかったりと、クロージングのための活動が弱いという弱点もありました。
今回紹介するアクションボタンの活用により、Instagramをブランド・認知の獲得だけでなく、集客および売上の向上を狙うことができます。
Instagramは、2017年ごろに大きく広がり、今も利用者が拡大し続けている急成長中のSNSです。アクションボタンをはじめ、広告機能も日々アップデートされており、ビジネス向けの機能が充実していっています。BtoC事業のマーケティングで欠かせないメディアといっていいでしょう。
アクションボタンに対応している媒体
海外で先行して利用が広がっているアクションボタンですが、日本ではようやく導入されたばかりで、2018年11月の段階では「ぐるなび」しか連携していません。
しかし、今後は海外のように他の飲食サービス、サロンや美容室でも順次導入していくことが予想できます。
現在連携しているサービスは次の通りです。日本のサービスはぐるなび以外にありませんが、飲食店向けの予約管理ツールなど、日本でも使えそうなサービスはいくつかあります。
- Actutiy sheduling :【予約する】
- Atom Tickets :【チケットを購入】
- Booksy:【予約する】
- ChowNow :【注文する】
- Eatstreet :【注文する】
- Eventbrite :【チケットを購入】
- Fandango :【チケットを購入】
- Fresha:【予約する】
- Genbook:【予約する】
- GetSquire:【予約する】
- GlossGenius:【予約する】
- Gopanache:【予約する】
- GrubHub :【注文する】
- Grunavi :【席を予約する】
- LaFourchette:【席を予約する】
- MyTime:【予約する】
- OpenTable:【席を予約する】
- Quandoo:【席を予約する】
- Reserve:【席を予約する】
- Restorando:【席を予約する】
- Resy:【席を予約する】
- Schedulicity:【予約する】
- Setmore:【予約する】
- SevenRooms:【席を予約する】
- StyleSeat:【予約する】
- Tock:【席を予約する】
- Vagaro:【予約する】
- Yelp :【席を予約する】
まとめ
今回は、Instagramのアクションボタンに焦点を当てて紹介しました。
アクションボタンはまだ日本に導入されたばかりで、使い道は限られています。しかし、海外では飲食店、サロン、美容室などの主要サービスと連携していることから、今後活用の機会はどんどん増えてきているでしょう。
BtoC事業を営んでいるなら、Instagramのアクションボタンに何が追加されるかは常にアンテナを張っておきたい情報です。
Instagramの追加機能情報は、Facebookのニュースルームで発表されるため、ぜひ目を通してみてください。
Grabでも新しいサービスとの連携は随時ご報告していきます。
あなたが飲食店の経営に携わっており、すでにInstagramを利用してマーケティングを行っている、もしくは今後行う予定であれば、まずはアクションボタンでぐるなびの予約ができる「席を予約する」を設定してみてはいかがでしょうか。