アーンドメディアを運営するテクニック

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アーンドメディアを運営するテクニック

商品・サービスを購入する際に、SNSなどの口コミを参考にする方は多くいらっしゃるのではないでしょうか。特に10~20代の若者の間では検索エンジンではなく、SNS内で情報を収集する方の割合が増えています。

そうしたユーザーからの信頼を獲得し、購入や利用につなげる手段として使われるのが「アーンドメディア」の運営です。

今回「Grab」では、アーンドメディアの基礎からメリット・デメリット、実際の運営例まで解説していきます。これからアーンドメディアの運営を始めようとしている方は、ぜひ参考になさってください。

アーンドメディアとは

アーンドメディアとは、トリプルメディアのうちの1つです。

トリプルメディアとは、企業などが消費者・ユーザーと直接つながることができるメディアを大きく3つに分けたフレームワークです。

  • オウンドメディア
  • アーンドメディア
  • ペイドメディア

それぞれを主な発信場所と役割で分けると下表のようになります。

主な発信場所 主な役割
オウンドメディア 自社ホームぺージやブログ・パンフレットなど 見込み客を教育して購買につなげる

商品に対する思いを伝えるなどしてブランディングにつなげる

アーンドメディア Twitter・Facebook・InstagramなどのSNSやYouTubeなど 第3者(消費者・ユーザー)の評判・口コミを獲得し、さらにそれを拡散することで信頼を得る

口コミを活用することで間接的にオウンドメディアのSEO効果も期待できる

ペイドメディア リスティング・ディスプレイ・DM・テレビや新聞などの広告 潜在顧客に商品・サービスを認知してもらう

この記事で取り上げる「アーンドメディア」の主な役割は、口コミを獲得して認知や信頼を得ることです。またアーンドメディアからオウンドメディアへアクセスを流したり、獲得した口コミをオウンドメディアに活用することで、間接的にオウンドメディアのSEO効果も期待できます。

バイラルマーケティングという手法があるように、現在ではネット上の口コミの重要性が高まっています。企業発信の情報も大事ですが、「自社の商品だから良く言っているだけでは?」「実際に使っている人の本音が聞きたい」と考えて口コミを見てから購入するか決める方も増えているため、アーンドメディアで良い口コミを獲得することやそれを拡散することが大切になっています。

アーンドメディアを運営する方法・テクニック

自社で特別に何かをしなくても、商品やサービスを購入してくれたお客様がSNSで口コミを投稿してくれるだけでもアーンドメディアになります。

たださらに積極的に口コミを獲得したり、口コミ投稿してくれた方をファン化するために、自社アカウントを作って運用していくのがおすすめです。自社アカウントでは、口コミにいいね・リツイート・リプライなどの反応をすることによる拡散やユーザーとの長期的な関係構築を目指しましょう。

また「#〇〇というハッシュタグつきで感想をツイートしてくれた方に賞品プレゼント」などの企画を行うことなども、口コミを増やすのに効果的です。

アーンドメディアをSEOに活かすには

アーンドメディア運営でSNS上での口コミを獲得できたら、それをオウンドメディアのSEO対策に活かすことも考えてみましょう。

SNS上の口コミをSEO対策に活かす方法として、オウンドメディアへの被リンク効果を期待したくなりますが、残念ながらSNSからの被リンクには効果がありません。これはGoogleのジョン・ミューラー氏が言及しています。ただしオウンドメディアの記事がSNS上でシェアされてたくさんの方に読まれることで、他サイトやブログからの被リンクが増えていけば、間接的にSEO効果を得ることができます。

また、被リンクの他にも「サイテーション」という指標もあります。サイテーションとは、ネット上での名前や各種情報の言及・引用のことです。これまでSEOに効果的とされていた被リンクは他サイトに自社サイトのURLが貼られることを示していましたが、サイテーションはリンクを貼らずに「言及」されただけでSEO効果があるというものです。

検索エンジンの進化が進み、SNSが普及されていったことが関係しており、検索エンジンのアルゴリズムは多くのSNSで言及されているサイトやページに関しては、リンクと同様にサイテーションを評価しているのではと推測されています。

そのため、アーンドメディアで言及されることはSEO対策にも効果があると考えられているため、口コミや評判を獲得することを目的として掲げる企業が増えているのです。

(出典: Youtube:Google Webmasters)

アーンドメディア運営のメリット

アーンドメディアを運営するためにはメリットを知っておく必要があります。アーンドメディアの特徴である拡散性などについてのメリットをご紹介いたします。

無料で拡散させることができる

SNSの中でも特にTwitterはリツイートなど拡散の仕組みがあり、属性の近いユーザー同士のつながりが多いため情報が拡散されやすいという特徴を持っています。

そのため良い口コミが拡散されれば、自社サイトへのアクセス増加などの効果を「広告費なし」で得られます。リスティング広告のように見込み顧客へ協力にアプローチできるのは、アーンドメディアの大きなメリットといえるでしょう。

良い口コミを広げるために、口コミをしたくなるような仕組みを考えたり、良い口コミには感謝を伝え、悪い口コミに対しては真摯に改善する旨を伝えたりする努力をしながら口コミを集めましょう。

サイテーション効果によりSEOに良い影響がある

SNSの投稿内にオウンドメディアへのリンクがあっても、それが直接SEOに影響することはありません。ただしSNSがきっかけで閲覧数が増えれば、他サイトやブログから被リンクを獲得できる可能性があります。被リンクはSEOの重要な指標ですので、オウンドメディアを運営している場合には、SEOのためにも積極的にアーンドメディアを活用していきましょう。

名前(サイト名・商品名・会社名・店名など)・住所・電話番号などの情報がSNSで言及される「サイテーション」も、SEOに影響を与えると言われています。より多くのユーザーに自社についての感想を書いてもらえるように、自社アーンドメディアを運用していくことが重要です。

商品・サービス購入者の意見を集められる

TwitterなどのSNSは、匿名でしかもスマホからいつでもどこでも手軽に投稿できるため、商品・サービスを購入した人の生の意見が集まりやすいものです。

商品・サービスの改善点の発見や、次の商品開発に活かせるのもアーンドメディア運営のメリットです。

アーンドメディア運営のデメリット

メリットがあればもちろんデメリットもあります。無料で運営できるアーンドメディアにはいったいどのようなメリットがあるのでしょうか。

手間がかかる

ペイドメディアのように広告費をかけなくても、無料で口コミを集めて信頼性を高めたり、認知拡大につなげたりできるアーンドメディアですが、自社アカウントを運用する手間はかかります。

効果を得るために時間がかかる施策であるため、すぐに効果を得たい人には不向きといえるでしょう。

テクニックが必要

自社のSNSアカウントを運用するには、各SNSでの運用テクニックが必要になります。たとえば、TwitterやInstagramではハッシュタグの活用や、拡散されやすい書き方や写真の撮り方、炎上を避けるための運用方法などを知っているかいないかで、アーンドメディア運営の効果が大きく変わってきます。

やり方次第で悪い影響を与えてしまう可能性があるため、自社で運用するには注意が必要です。

アーンドメディア運営で人気を得ている投稿の例

企業や商品の公式SNSアカウントというと、昔は固い内容の投稿が多かった気がしますが、今は笑えたり共感できたりおしゃれだったりするものがたくさんあって、1投稿で数百~数万単位でいいねやリツイートされる投稿もたくさんあります。

またプレゼントキャンペーンでフォロワー増や拡散を狙ったり、ユーザーの口コミを取り上げてコミュニケーションを取るなど、様々な企業がアーンドメディア運営に力を入れています。

人気の投稿を、いくつかの種類に分けて紹介していきます。

笑える系

株式会社シャープの中の人、通称「シャープさん」による自社のコピーをネタにしたツイート。
コピー自体が超有名なこともあり、4,000以上リツイートされています。

キャンペーン活用

プレゼントキャンペーンなどを活用して、投稿の拡散・フォロワー獲得を狙うのもアーンドメディア運営の王道です。

自社アカウントの認知のためにキャンペーンを積極的に活用している企業も多く存在しています。

おしゃれ系

特にInstagramでは、おしゃれな写真と共に商品を紹介した投稿が人気です。インスタ映えという言葉が流行語になったのは2017年ですが、インスタを含むSNS投稿が年間消費額を7,700億円押し上げたというデータもあります。

(出典: 「インスタ映え(SNS映え)」の経済効果に関する実証分析)

まとめ

アーンドメディアは、トリプルメディアの中でも手軽に始められる媒体です。ただし、オウンドメディアやペイドメディアの運営とは別の難しさ、メリット・デメリットがあるのも事実です。

これからアーンドメディア運営を始める場合は、まずはこの記事で解説してきた内容を活かして、長期的な視点を持って臨んでみてください。