【2022年版】Instagramのアルゴリズムに基づいた伸びるアカウント運用法

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近年、多数の企業や店舗がInstagramをマーケティングに活用しています。企業のSNS利用に関する実態調査でもInstagramとTwitterが「現在利用しているSNS」として最多という結果が示されています。

しかし、「なかなかフォロワーが増えない」「リーチが全然伸びない」「集客につながらない」という声もよく耳にします。

なぜ、思ったような成果が出ないのでしょうか。それは、Instagramの投稿表示順を決定しているアルゴリズムへの理解が不十分だからです。

今回は、Instagramのアルゴリズムについての概要や重要な理由、フィードやストーリーズなど機能ごとのアルゴリズム、コンテンツの成果を確認する方法を解説します。具体的なInstagramの運用方法も紹介しているため、ぜひ参考にしてください。

Instagramのアルゴリズムとは?

Instagramのアルゴリズムとは、各ユーザーにどのようなコンテンツを表示させるかを判断する仕組みのことです。

投稿は、単に時系列で表示されているわけではありません。ユーザーの興味・関心などを基準に、表示順位がランク付けされています。

インターネット上のサービス(検索エンジンやSNS)の多くが、アルゴリズムに基づき運用されています。例えば、Googleのアルゴリズムでは、様々な要因(検索クエリの単語、ページの関連性や有用性、ソースの専門性、ユーザーの位置情報や設定など)によって、各サイトやページを評価しています。

一方、Instagramは「大切な人や大好きなことと、あなたを近づける」というミッションを掲げています。アルゴリズムは上記のミッションを達成するために、投稿の内容やユーザー間のやりとりなど、多数の「シグナル」を分析し、表示順位を決定しています。

シグナルには様々な要素があり、投稿の公開日時やユーザーの行動履歴など多岐にわたっています。

特に「ユーザーのコンテンツへの関心の高さ」と「アカウント同士のつながり」を含むシグナルは重視されます。リーチを伸ばすための重要なポイントです。

アルゴリズムが重要な理由

Instagramを活用したマーケティングでは、アルゴリズムを理解した上でアカウントを運用する必要があります。

なぜなら、アルゴリズムに沿った投稿ほど、ユーザーのフィードやストーリーズなどで上位に表示される可能性が高まるからです。その結果、フォロワーの増加・フォロワー以外のユーザーへのアプローチ効果を高め、自社ブランド・商品の認知拡大へとつながります。

また、フォロワー数やいいね数が増えると、運用する企業・店舗への信頼性も高まります。

【機能別】Instagramのアルゴリズムを解説

Instagramのアルゴリズムで重視されるシグナルは、機能間で共通する点と異なる点があります。

ここでは、Instagramのホームタブ(フィード・ストーリーズ)、リール、発見タブについて、各機能で重視されるシグナルを詳しく解説します。

ホームタブ(フィード・ストーリーズ)

フィードとストーリーズが掲載される画面は、Instagramアプリの左下にあるホームタブを押すと表示されます。ホームタブでは、アルゴリズムが下記のシグナルを重視して掲載順位を決定しています。

シグナル内容
アカウントとユーザーの親密度投稿閲覧、いいね、DM送信など特定のアカウントに対する行動履歴
ユーザーの興味・関心過去に類似したアカウントやコンテンツにユーザーが接触しているかなど
投稿のパフォーマンスいいねやシェア、保存、コメント、滞在時間、プロフィールタップなど
投稿に関する情報投稿日時や動画の長さ、位置情報など

ホームタブでは基本的にユーザーがフォローしているアカウントの写真や動画が表示され、関係性の深さや興味との適合が重視されます。また、投稿自体の魅力も重要な要素です。

なお、ストーリーズでは、2択の質問ができるスタンプを使ったアンケート機能などを活用することでユーザーの興味関心を高め、表示優先度を上げられます。

リールタブ

リールは、Instagram上で動画を共有できる機能の1つです。スマートフォンの全画面表示が可能で、15〜60秒の短尺動画を共有できます。ホームタブ、リールタブ、発見タブ、ハッシュタグ検索に幅広く露出される仕組みになっており、リーチ獲得に適しています。

リールタブはInstagram画面の中央下にある再生マークのようなボタンをタップすると表示されます。ここでは、下記のシグナルが重視されています。

シグナル内容
ユーザーの興味・関心過去にいいね、コメントなどのアクションをしたリール動画の傾向
アカウントに対する行動履歴投稿閲覧、いいね、DM送信など過去に接点があるか
リール動画のパフォーマンスアカウントが投稿した他のリール動画の再生数やいいね数など
リール動画の情報動画内容、使用されている楽曲など

また、リールのカテゴリーだけに投稿するのではなく、ハッシュタグを挿入し、フィードで共有すれば、さらに効果を高められます。

リールの使い方やビジネス活用事例は下記の記事で詳しく解説しています。興味のある方はぜひ参考にしてください。

企業のInstagram「リール」活用法【事例あり】

発見タブ

発見タブは、Instagram画面下部にある虫眼鏡マークをタップすると表示される画面です。自分がフォローしていないユーザーのおすすめ投稿が表示されます。ここでは、下記のシグナルが重視されています。

シグナル内容
ユーザーの興味・関心過去にいいね、コメントなどのアクションをしたリール動画の傾向
アカウントに対する行動履歴投稿閲覧、いいね、DM送信など過去に接点があるか
投稿の人気度・話題性投稿が短期間で獲得したいいね、コメント、シェア、保存の数

発見タブはユーザーが新しい情報を積極的に求める時に閲覧されるので、新規フォロワーの獲得が期待できる重要な場所です。

自社アカウントの各情報の確認方法

自社アカウントを運用する際には、アルゴリズムをよく理解した上で、投稿したコンテンツの効果を検証しましょう。

PDCAサイクルで考えると、アルゴリズムの理解はPlan(計画)の段階であり、写真や動画の投稿はDo(実行)の段階です。Check(測定・評価)はインサイトの分析、Action(対策)は分析をもとにした次回投稿の修正です。これらを実施すれば、リーチ数が多いアカウントへより早く成長できます。

自社アカウントの運用をCheck(測定・評価)するには、定期的なデータ確認が重要です。プロアカウントへ変更することで、インサイトデータを確認できます。方法は下記の通りです。

【STEP1:プロアカウントに変更する】

Instagramの設定画面を開き、アカウントを選択するとアカウントに関するさまざまなメニューが表示されます。そこで「アカウントタイプを切り替え」のメニューを選択し、プロネスアカウントへと切り替えてください。

プロアカウント移行1 プロアカウント移行2

【STEP2:投稿の「インサイトを見る」から各データを確認する】

アカウントをプロアカウントへと切り替えると、プロフィール画面などに「インサイト」が表示されるようになります。アカウント・投稿はインサイトより分析可能です。

インサイトでは、さまざまな指標の情報を確認できます。主な指標は下記のようになります。

リーチ数投稿を閲覧したアカウントの数
インプレッション数投稿が閲覧された回数
保存数保存ボタンを押された回数
プロフィールへの

アクセス

プロフィールへアクセスされた数

特に、保存数をリーチ数で割った「保存率」は、自社アカウント運用を評価する際に重要な指標です。保存数については下記で分かりやすく記載しているため、こちらもぜひ参考にしてください。

インスタグラムは保存数が最重要!?フォロワー増加に必要な行動を紹介!

アルゴリズムに基づいたInstagramの運用ポイント5つ

Instagramのアルゴリズムでは、「ユーザーのコンテンツへの関心の高さ」と「アカウント同士のつながり」が重要である点は、既にお伝えした通りです。それでは、実際の自社アカウント運用にはどのように反映していけばよいのでしょうか。

ここでは、Instagramのアルゴリズムに基づいた自社アカウント運用のポイントを5つ紹介します。

ユーザーが身近に感じ、共感できるコンテンツを制作する

Instagramの投稿では、ユーザーが自分の身近な事柄として共感できるコンテンツ制作が重要です。例えば、ボディケアに興味のある女性を対象にアンケート調査を実施し、その結果をコンテンツとして投稿すると、同様の悩みを持つ女性の興味・関心を惹きつけられます。

また、全国展開する企業であれば、各都道府県にまつわるグッズやアメニティを制作し、店舗ごとで配布するキャンペーン情報を掲載するのもよいでしょう。全国から参加できるため、多くのユーザーから共感が得られます。

上記のように、Instagramでマーケティングをする際は「ユーザー自身が自分事として共感し、自ら参加できる」という視点でのコンテンツ制作が重要です。

ユーザーにとって役立つコンテンツを制作する

共感できる内容とともに、「ユーザーにとって役立つ」という視点もコンテンツ制作では欠かせません。後でもう一度見返したくなる有益な投稿は、保存アクションやフォローなど継続的な閲覧行動へとつながります。

具体的には、コラム記事や比較記事などを魅力的な写真・動画とともに投稿する方法があります。内容に自社ブランドや商品をさりげなく絡めることで、認知拡大や購買行動を促進できます。投稿の際は、自社ブランドや商品に関するハッシュタグの挿入を忘れないでください。

投稿・コンテンツからプロフィールへ誘導する

コンテンツ制作の際には、投稿からプロフィールへ誘導するために、下記の内容を挿入するとユーザーアクションを促進できます。

・投稿テキストでのプロフィール誘導

・クリエイティブ内のプロフィール誘導

このようにテキスト内への誘導文挿入やクリエイティブ内にユーザーが思わずタップしてしまうような工夫をすれば、プロフィールにアクセスされる可能性が高まります。プロフィールのアクセス数は、Instagramのアルゴリズム上でも重要なシグナルの1つです。

滞在時間を増やす工夫を心がける

フィード投稿を行う際は、複数構成にすることをおすすめします。画像・動画合わせて10枚まで投稿できます。

複数の画像や動画を挿入する理由は、ユーザーの滞在時間を1秒でも長くするためです。滞在時間は自分の投稿を優先的に表示させるための重要なシグナルの一つです。Instagram上には日々膨大な画像や動画が投稿されます。1枚しか画像が挿入されていない、あるいは数秒の動画しか投稿されていない場合、ユーザーはすぐに画面をスクロールしてしまいます。

関連性のあるハッシュタグをつける

投稿するクリエイティブに関連したハッシュタグをつけることで、対象のハッシュタグを検索した際、そのユーザーにとって有益な情報となりえるのでリーチ数増加へとつながります。

際に多くのユーザーが興味・関心を示すハッシュタグを複数挿入することで、インプレッション数やリーチ数の増加へとつながります。

また、今どのようなハッシュタグが注目されているのか、リアルタイムでの調査も重要です。自社ブランド・商品との関連性を検討し、投稿が多くのユーザーに閲覧されるよう工夫してください。

まとめ

Instagramでは、独自のアルゴリズムに基づいて、ホームタブ、リールタブ、発見タブに表示される順序を決定しています。特に「ユーザーのコンテンツへの関心の高さ」や「アカウント同士のつながり」を含むシグナルを重視します。

施策を継続的にブラッシュアップしていくためにも、プロアカウントに切り替え、インサイトを確認してください。データをもとに成果と課題を振り返り、PDCAサイクルを回していきましょう。

アルゴリズムに基づいたInstagram運用のポイントは以下の5つです。

  • ユーザーが身近に感じ、共感できるコンテンツを制作する
  • ユーザーにとって役立つコンテンツを制作する
  • 投稿・コンテンツからプロフィールへ誘導する
  • 滞在時間を増やす工夫を心がける
  • なるべく複数のハッシュタグをつける

なお、成果を出すためには、成功している企業アカウントを参考にすることも大切です。Instagramマーケティングの成功事例は下記の記事で紹介しています。ぜひ、ご覧ください。

2021年フォローしておきたいInstagram|成功している企業アカウントのポイント