企業のInstagram「リール」活用法【事例あり】

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公開日:2020年10月29日/更新日:2021年12月14日

ビジネス活用が活発になってきたInstagram。
2020年8月5日、「リール(Reels)」という機能がリリースされてから、日々新しい機能が追加され動画ブームとして話題になっています。

TikTokに似ている、などと言われるリールですが、実際どんな機能なのでしょうか。

まだまだ未知の部分が多い新機能ですが、今回はリールの機能とビジネス活用の事例を紹介したいと思います。

Instagramに新機能【リール】が登場

「リール」がリリースされた当初は15秒の短尺動画しか投稿できませんでしたが、2021年6月に最大60秒の動画を投稿できるように拡張されました。
普段Instagramを利用している方ならリールをすでに見たこと、利用したことがあると思います。

Instagramリール 発見タブの上部に表示される。投稿すればプロフィール画面のリールタブから自身の投稿を確認できる

Instagramリール 発見タブの上部に表示される。投稿すればプロフィール画面のリールタブから自身の投稿を確認できる

投稿すれば自分のアカウントにプロフィールタブのほか、リールタブや発見タブに表示されます。

一応、リール動画をストーリーズやフィードにもシェアできますが、まだそこまで数が多くない上、ストーリーズに投稿したリールはストーリーズと同じように24時間で消える仕様になっています。フィードにシェアされたリールも、アイコンが付きますが通常のフィード投稿と見た目はほとんど変わりません。

Instagramリールの立ち位置

Instagramには動画を投稿する方法が全部で4つあります。

1つめはストーリーズです。Instagramユーザーの70%以上が日常的に使っており、若い世代の間ではフィード投稿よりも見ている時間が長いと言われるストーリーズ。投票機能を使ってユーザーとコミュニケーションを取ったり、ビジネス活用でも注目されています。Instagram広告でも反応率が高く、重要な広告枠です。

ストーリーズは1投稿最大15秒の動画コンテンツを投稿できます。15秒を超える動画を分割して連続投稿することもできます。

最大の特徴は24時間で消えることです。24時間で消えることから凝った画像や動画ではなく、日常のワンシーンを切り取ったような投稿が多い印象です。

2つめはフィード投稿。フィードに投稿すると、フォロワーのタイムライン上や自身のアカウントのプロフィールに表示されます。2010年からの機能で、フィード投稿はフルスクリーンで表示されるのではなく枠内に表示させる仕組みです。
フィード投稿は自ら削除しない限り、アカウント上に残り続けます。フィルターで加工ができたり、フィード投稿ではハッシュタグからの流入が見込めるので、ハッシュタグを効果的に使うようにしましょう。

3つめはInstagram動画。フィード投稿で60秒以上の動画を投稿しようとすると切り取って「短尺動画」として投稿するか、そのまま「長尺動画」としてInstagram動画に投稿するかを選べます。
また数年前のアップデートで動画内にもショッピングタグがつけられるようになりました。動画は写真と比べてエンゲージメント率が38%高いというデータもあり、Instagramのビジネス活用に置いて有効です。

シェア方法を選択

シェア方法を選択

4つめはリール。リールは最長60秒の動画を投稿できます。これにより、クリエイティブの幅が広がりました。

また、リールの投稿はストーリーズのように24時間経っても消えません。ストーリーズはホーム画面上部に表示されますが、リールが表示されるのはリールタブ、プロフィールタブ、発見タブです。

そして最大の違いが編集機能です。24時間で消えるストーリーズは比較的簡単な動画が多いですが、リールにはBGM、エフェクト、再生速度などいろいろな編集機能が用意されています。

Instagramの他の動画投稿機能と並べると、リールの立ち位置が非常にニッチであることがわかります。

凝った動画、長い動画であればInstagram動画やフィード投稿が適しています。気軽なショートムービーであればストーリーズで十分です。リールはその中間地点、「そこそこ凝ったショートムービー」を投稿する場という立ち位置です。

一見するとニッチですが、Instagramユーザーにとっては「ストーリーズに飽きた。消えてしまうのはもったいない。もっと面白い投稿がしたい。でもInstagram動画ほど凝った長い動画は作れない。」というニーズを満たしてくれるちょうどいい機能です。

ストーリーズも「インスタ映えを狙うのはしんどい。もっと気軽に投稿したい。」というニーズに応える形でリリースされ、Instagramで重要な地位を占めるようになりました。リールも同じように、ユーザーニーズに「ちょうどいい」価値を与え、今後の主流になるかもしれません。

Instagramリールの使い方

では、Instagramリールの使い方を見ていきましょう。

投稿編

Instagramリールの投稿方法 ストーリーズを投稿する画面からリールに切り替えることもできる。

Instagramリールの投稿方法 ストーリーズを投稿する画面からリールに切り替えることもできる。

リールを選択し、リール作成画面に切り替えます。画面下の撮影ボタンを押すと撮影され、左側のメニューからBGMや速度、エフェクトなどを設定します。タイマーを設定すれば、撮影する動画の長さを予め決めることもできます。

また、撮影した素材を複数重ね合わせたり、ユニークな編集機能が用意されています。

ちなみに、ストーリーズでは画像を投稿することもできますが、リールでは動画しか使えません。

しかし、こうした機能は日々アップデートされるので、将来的には画像やテキストも使えるようになるかもしれません。
撮影が完了したら画面右下の矢印マークを押して確認。問題なければ投稿画面に移ります。

一度投稿すると、キャプション以外は変更できなくなるので、チェックしておきましょう。

Instagramリールの投稿方法 フィードに同時投稿することもできる。

投稿画面ではフィード投稿やInstagram TV投稿と同じく、キャプションを入力します。「フィードにもシェア」という項目があるのでオンにしておけば同時にフィードにも投稿されます。

創った動画を「ストーリーズ」への投稿に使うこともできます。ただしこの時はストーリーズとして投稿され、リールには残りません。

リールとして投稿すれば、プロフィールのリールタブに表示されます。フィードにもシェアしておけば、プロフィールの投稿タブやタイムラインにも表示されます。

リアクション・インサイト機能

現在、リールに用意されているリアクションは「いいね」「コメント」「シェア」の3種類で、Instagram TVのリアクションと同じです。

見た目や立ち位置はストーリーズに近いですが、コミュニケーションの方法としてはむしろInstagram TVに近い印象です。例えば、ストーリーズでは閲覧者の足跡が残りますが、リールはInstagram TVと同じく残りません。ストーリーズでは絵文字やアイコンなどでリアクションができますが、リールではテキストでのコメントがメインのようです。

また、2021年5月にリールとLiveにアプリ内で閲覧できるインサイト機能が追加されたことで、投稿したコンテンツへのインタラクションに関するデータをアプリ内で確認できます。

投稿ごとに表示されるインサイトのほか、プロフィールから表示できる「インサイト概要」に表示されるデータにもリールの数値が反映されています。

リールのインサイト

・再生回数
・リーチしたアカウント数
・いいね数
・コメント数
・保存数
・シェアされた数

リールのショッピング機能

2021年12月、Instagramはリールに商品タグ付け機能を追加しました。リールを視聴中に気になる商品があれば、そのまま商品販売ページに遷移できるようになったのです。
また、すでに公開している動画に対しても、商品のタグを追加できます。

さらに、リールもフィードやストーリーズと同様に、ブランドコンテンツにも対応しています。透明性を保った状態で機能を利用できるよう、クリエイターと企業が協業したリールには、サブヘッダーに「(ブランド名)とのタイアップ投稿」と表示されます。

今回リールに商品のタグ付けが可能になったことで、企業は「ユーザーの購買意欲促進」と「購買までの導線設計」がスムーズに行えるようになりました。
ユーザーにとっても、スムーズにショッピングページへ移動できるようになったことで、情報収集からそのまま購入できるようになり利便性が高くなったといえるでしょう。

リール広告の開始

2021年6月、リール広告の提供が開始されました。

リール広告は、ストーリーズ広告と同様に縦長の全画面表示で、リール動画を視聴している合間に表示されます。

最大60秒までの動画を広告として出稿でき、広告もリール動画と同じく一度再生が終わるとループ再生されます。
またユーザーはリール広告にコメントをしたり、いいね、保存、シェアできます。Instagramの他広告と同様に、興味のない広告が表示されたときはスキップや非表示、報告したり、ユーザー自身で広告を管理することが可能です。

リールのビジネス活用事例

リールを上手に活用している企業を紹介していきます。

リールの参考ポイントもあわせて紹介していますので、自社でのリール動画について悩んでいる際のヒントとしてご参考にしてください。

レシピ投稿

料理レシピを提供している動画サービスのkurashiruは、Instagramのフォロワー数が412.5万人と大人気のレシピアカウントです。
目を引くポップなデザインの動画でレシピを紹介しています。時短レシピや流行りレシピなど、ユーザーの知りたい内容が豊富で、コメントも沢山入っています。

アパレルブランド

アパレルブランドのLOWRYS FARMは、コロナ禍でなかなか来店・試着ができない時期にいち早くリールを開始し、スタッフによる商品のポイントや着回しコーディネートを紹介していました。
他にも商品を使用したアレンジ方法などファッションに活用できる小技を投稿し、ECへの購買にもつなげています。

生活・暮らし

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C CHANNELは、「誰もが わがまま でいられる時代へ」なりたい自分に自信が持てる、なりたい人を応援するライフスタイル提案をコンセプトにしたメディアです。

ファッションやメイク、くらしについて投稿。その中でもDIYとして、手軽に扱える「100均のゼムクリップ」の活用方法を紹介しています。
テキストで説明するよりも、動画でやり方を見せることでユーザーに「簡単にできそう」と思わせることが可能です。

業界、商品やサービスも異なりますが、どの企業もオリジナルの方法でリールを活用しています。
紹介した事例のように、リールを上手に活用することで自社のコンテンツがより多くのユーザーの目に留まるかもしれません。

企業がリール動画を制作する場合は、目的とターゲット設計をしてから投稿のアイディアを考えましょう。

リールがインスタグラムに与える影響

今回はInstagramに登場したリールの機能を紹介しました。
リールによってInstagramの利用がどう変わるかと、ビジネス活用のチャンスを考えてみましょう。

クリエイターエコノミーの構築

リールの登場によって、クリエイターが簡単に動画を制作・投稿できるようになりました。

Instagramはクリエイターにとってより良い環境を提供するために、リールを導入したのではないか、と考えられます。

実際、Instagramが本格的なクリエイターエコノミー(※個人が自身のスキルで発信やコンテンツ、物販などによって収益化を行うこと)を構築していることは明らかです。

2020年10月頃、下記の機能が導入されたことでクリエイターの収益化がアップデートされました。

・インスタライブ中のバッジ機能=投げ銭機能のこと
・アフィリエイト機能

急速な収益化が進む理由は、クリエイターが集まることで魅力あるコンテンツが増え、視聴ユーザー数と一人あたりのコンテンツ滞在時間が伸び、Instagramもクリエイターもさらに収益化しやすくなる環境を生み出すためだと考えられています。

InstagramはTikTokに比べると拡散性が低いSNSです。しかし今以上に動画クリエイターが活躍できるプラットフォームになれば、クリエイターを起点とした動画ブームがより起きやすくなる未来が予想できます。

ビジネス活用でのチャンス

リールは発見タブに大きく表示され、Instagramは幅広い年代や性別に多くのユーザーがいるため広い拡散と流入が期待できます。

ビジネスとしては、コンテンツ・広告・クリエイターを活用することでユーザーへ体験価値をあたえ、いかにUGCを創出できるかという観点が今後さらに重要になるでしょう。

また、Instagramはショップ機能やShopifyとの連携で発見型コマースとしてeコマースを領域を発展させています。
リールにショップ機能をつけることも可能なため、ますますビジネスチャンスは広がることでしょう。

まとめ

・最大60秒の短尺動画で凝った編集ができる
・ストーリーズ、フィード動画とは違った立ち位置である
・クリエイターエコノミーの構築が進んでいる
・発展型コマースとしてeコマース領域が発展している
・リール広告やショッピング機能によりビジネス活用のチャンスも大きい
・企業はユーザー体験によるUGCの創出がポイント

という状態です。

InstagramリールはTikTok同様に動画ブームとして大きな注目が集まっています。
リールは時間を忘れてコンテンツを楽しめる機能であり、今後もビジネス機能の追加によりさらに活用の幅が広がっていくことでしょう。

リールが始まって1年程度、まだまだ上手く活用している企業が少ないぶん、先行者利益として多くのメリットを享受できる可能性があります。
まずはリールの使い方を学び、どのようなものか実際に自分の体で身をもって体験してみましょう。

その他Instagramの機能について、Instagramリリース当初から直近までの機能追加を紹介しています。ぜひご覧くださいませ。