インスタ集客の成功事例【飲食店編】

7a8733e2aaa3cc5e966e21755bc59ea1a710a057
インスタ集客の成功事例【飲食店編】

カフェやスイーツ、定食など、ジャンルもさまざまで、実店舗からデリバリー専門店まで業態も広い飲食業界は集客に日々頭を悩ませることも多いようです。

近頃はSNSを活用した成功事例が増えたことで、インスタを使った集客方法に注目が集まっています。しかしインスタを「どのように使ったら良いのかわからない」という声もよく耳にします。

そこで今回は、飲食業界に光を当てて、インスタ集客のポイントや成功事例を紹介します。

Instagram(インスタ)とは?

Instagramは日本語で「インスタグラム」(略してインスタ)と呼ばれるFacebook社が運営するSNSです。世界で10億人以上の人が利用しており、Twitterと比べても視覚に訴えるコンテンツが多く、写真や動画をメインとして、他のユーザーとコミュニケーションを楽しむことができるといった特徴があります。日本では「インスタ映え」というワードが流行し、おしゃれなレストランやカフェを撮影してインスタにアップする人も増えました。

インスタ集客【飲食店】

最近は個人間のつながりだけでなく、飲食など小売業界の集客手段として企業や個人店主がインスタを活用するケースも増えています。ユーザーが参加できるイベントやキャンペーンを開催し、見込み顧客の獲得するというマーケティング手法がトレンドです。

インスタ広告の相場

インスタには利用ユーザーに向けて広告を配信する機能があり、1日3,000円、5日間で10,000円など低単価で始められます。「ブランドの認知を高めたい」、「ウェブサイトへの訪問者数を増やしたい」、「インスタ投稿記事へのいいねを稼ぎたい」など目的はさまざまですが、利用ユーザーに行って欲しいアクションごとに広告の課金単価が異なるため、以下を参考に予算を検討してみてください。

課金単価の違いは以下の通りです。

  • CPC 40円~100円/クリック
  • CPM 0.5円〜1円/1000インプレッション
  • CPV 4円〜7円/再生
  • CPI 100円〜150円/インストール

ユーザーがどのアクションをしたかで課金の発生条件が決まります。

CPC(Cost Per Click)はクリック型課金と呼ばれ、広告がクリックされる度に費用が発生します。広告経由で自社商品を購入して欲しい時や、ウェブサイトへの訪問者数を増やしたいといった目的にマッチしています。

CPM(Cost Per Mille)はインプレッション型課金と呼ばれ、広告が表示される度(1,000回毎)に費用が発生します。ブランド認知を高める目的にマッチしています。

CPV(Cost Per View)は視聴型課金と呼ばれ動画広告向けで、動画広告が視聴される度に費用が発生します。CPMと比べると割高ですが、利用ユーザの閲覧時間は長くなるため記憶に残り、集客効果は高まります。ブランド認知を高めたり、商品の魅力を具体的に伝えるといった目的にマッチしています。

CPI(Cost Per Install)はインストール型課金と呼ばれアプリ広告向けで、スマホにアプリがインストールされる度に費用が発生します。CPVよりさらに割高ですが、目的達成の難易度からすると妥当と言えます。

インスタ集客のポイント

インスタで集客するには、ポイントを踏まえたアカウント運用が必須です。

まず最初にユーザーが知りたい情報をプロフィールに記載してください。飲食店ならカテゴリ(中華、ラーメン屋、カレーなど)やメニュー例、店舗情報(名前や予約電話番号、住所、ホームページアドレス)など、プロフィールを見ただけでどんなお店なのかを把握できることが大切です。新商品やキャンペーンのような鮮度の高い情報を記載すると、ユーザーの満足度がより向上します。

プロフィールを充実させた後は、お店のメニューや店内の写真を複数用意します。この際に注意すべきことは「世界観の統一」です。アカウント内で世界観を統一することでファンがつきやすくなり、お店独自のハッシュタグ(#)をつけると、拡散されやすくなります。

ある程度アカウントが認知されたら、ユーザーが参加できるキャンペーンを実施しお店の情報を拡散してもらいましょう。実際のユーザーが投稿することで、口コミに信憑性が増し、インスタ経由の来店が見込めます。

飲食店のインスタ集客

飲食店の集客でインスタが注目されている理由

飲食店において、新規顧客を獲得するための集客方法としてインスタが注目されている理由は、先ほど紹介した広告以外にインフルエンサーの多さ・リピーター獲得の安定感・口コミ拡散力の高さが挙げられます。

インフルエンサー

インフルエンサーとはSNSでフォロワーやファンをたくさん抱えた人気のあるユーザーのことで、インスタには多くのインフルエンサーが存在しています。食やグルメを中心に活動するインフルエンサーに自社のPRを依頼し、コラボしてもらう「インフルエンサーマーケティング」を実施することにより、ブランドの認知を高められます。

インフルエンサーは発信力が高く、世界観にファンがつきやすい特徴を持っています。投稿をファンに拡散し「自分も食べてみたい」と思わせることで、来店促進が見込めます。

リピーターの獲得

インスタは中毒性が高く、ユーザーの平均的な利用頻度を見ると、1日あたり50回、トータル約6時間以上も利用されているというデータがあります。よって、インスタでこまめに情報を発信することにより、継続的にユーザーと繋がることができます。コメントでコミュニケーションをとり、ファンへと育成し来店を促すことで、お店の常連になったり自分のアカウントでオススメ情報を拡散してくれる可能性も秘めています。

また、今ではインスタでお店選びをするケースも増えてきています。ハッシュタグで検索し、料理のバリエーションや店内の雰囲気などを知るユーザーも多く、飲食店の集客手段として外せないものになっています。

口コミ

写真や動画といった視覚に訴えるコンテンツがメインであることから、共感性を生みやすく口コミも獲得しやすいといった特長があります。お店の公式アカウントだけではアプローチできないユーザー層にも情報を拡散し、来店のチャンスを広げられます。ユーザーが積極的に口コミをしてくれるように、割引適用や特典プレゼントを絡めた拡散投稿キャンペーンなどを設けている大手飲食店もあるほどです。

成功事例1.CANVAS TOKYO

CANVAS TOKYOは、東京都渋谷区(広尾駅周辺)にあるテイクアウトOKのカフェです。

この投稿をInstagramで見る

 

CANVAS TOKYO(@canvas_tokyo)がシェアした投稿

統一感のある写真

投稿数は少ないものの、CANVAS TOKYOのインスタは写真の統一感によってスタイリッシュさを醸し出し、おしゃれな女性を集客することに成功しています。投稿数を増やせないという店でも統一感をもたせて、お店の魅力を十分に伝えられることがわかります。

写真ごとに背景の色彩が不揃いにならないようにしているのも世界観を崩さないコツと言えます。店舗情報にはWebサイトへのリンクもあるので、気になる方をサイトに誘導し、投稿はビジュアル重視のおしゃれ感を強く印象づけています。

色鮮やかなラインナップ

独自のハッシュタグ「#canvastokyo」で検索すると、大勢のユーザーがタグ付け投稿しており、店内やおしゃれなドリンクの写真が多く集まっています。CANVAS TOKYOで注文できる数々のルイボスエスプレッソは、ドリンクそれ自体が美容や健康に良いとされ、透明なカップや白いカップに注いでインスタ映えするという特徴があります。

下手にカップをカラフルにしなくても、中身を注いだだけで色鮮やかなフードとマッチするので、インスタ女子を中心に大人気となっています。

成功事例2.OYATUYA.U

OYATUYA.Uは福岡市中央区桜坂に構えるスイーツのお店です。ガトーショコラやチーズケーキなど焼き菓子をメインメニューにしています。

 

この投稿をInstagramで見る

 

OYATUYA.U(@oyatuya.u)がシェアした投稿

マスコットキャラクターでブランディング

OYATUYA.Uのインスタアカウントであるoyatuya.u (オヤツヤユー)では、アカウント画像にオリジナルのマスコットを起用し、知名度を高めた実績があります。全国から多くのユーザーが来店していることからも、マーケティングのブランド認知を小さな規模のスイーツ店で成功させた数少ない事例です。

数量限定の営業スタイル

OYATUYA.Uでは商品の希少性を高めるために、その日の販売個数があらかじめ決められており、完売すると店を閉める営業スタイルです。

お取り寄せの受付開始には自筆した紙をインスタで投稿。写真は統一感のあるクラシックな雰囲気でまとめられており、よくあるポップなスイーツ店とは違った魅力をユーザーに届けています。

成功事例3.サラド

サラドはさまざまな種類のサラダを提供するデリバリーのサラダ専門店です。フォロワー数は2,700人を超えています。

 

この投稿をInstagramで見る

 

サラド(@salad_tokyo)がシェアした投稿

補足情報にも細かな気遣い

健康に気を遣う若者が多く、保存料や着色料、香料といった添加物をなるべく使わないサラダを前面に押し出しています。このようなヘルシーサラダを、元大手外資系ホテルのコックと一緒にメニュー開発したことも、プロフィールに書かれており、ユーザーから安心感を得ています。

投稿を見ると定番の人気メニューやサラダの種類まで、細かな説明とともに商品が掲載されています。写真だけでは伝わらない情報を得られるのもユーザーに安心感を与えるポイントです。

原材料の情報発信

野菜は生産地や生産者、生産方法に関心をもつ人も少なくありません。健康を気にするユーザーにこれらの情報を積極的に発信することで安心して購入してもらえます。

まとめ

今回は飲食店の集客にインスタを活用する方法や成功事例について解説しました。インスタは写真のビジュアルを重視したコミュニケーションで人とつながります。それを飲食店が活用することで口コミ効果や新規リピーター客の獲得に成功しているのです。

特に口コミはリアルでおしゃれな写真をユーザーが共有することで、広告宣伝とはまた違った集客力があります。さらに、キャンペーンを開催して一般ユーザーにインスタ映えする写真の投稿を促すことにより、インスタの口コミから新規顧客の来店が期待できるのです。成功事例のように、写真の統一感やアカウント情報の充実、日々の投稿によりインスタを通して集客しやすい環境を作ることも成功の大きなポイントでしょう。