【Twitterのマーケティング活用2】話題ツイートの作成方法5選(+実例6選)

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【Twitterのマーケティング活用2】話題ツイートの作成方法5選(+実例6選)

以前、7つのデータでユーザーを徹底分析という記事で、なぜ日本でTwitterが人気なのか、Twitterユーザーは他SNSと比較してどのような行動をとっているのかをご紹介しました。
結果として、Twitterは日本でこそ人気が出るSNSで、行動・購買傾向からマーケティング効果が非常に高いということがわかりました。

そこで今回は、Twitterをマーケティングに利用するために、より具体的なノウハウをご紹介したいと思います。

新規フォロワーの獲得や、既存フォロワーの維持には、何が必要でしょうか。
1日に特定回数をツイートする事でしょうか?
もしくは、特定の曜日や時間にツイートする事でしょうか?

「企業・製品のTwitterアカウントを開設したけれど、どう活用していいかわからない。手間はかけているけれど効果が出ない」

そんな時は、今回紹介するノウハウで、話題になるツイートの作成し、マーケティング効果を高めていきましょう。

話題性のあるツイートの作成方法

Twitterに限らず、SNSやオウンドメディアでは「コンテンツ」が命です。コンテンツとは、ブログなら記事、Instagramなら写真や動画、Twitterなら「つぶやき」を指します。
Twitterといえば、「いいね」や「リツイート」といった独自機能による「話題性」「拡散力」が注目されるSNSです。

Twitterビジネスの「話題になるツイート」という項目にあるように、話題のあるツイートは新しいフォロワーの獲得に役立ち、既存のフォロワーを長期にわたって惹きつけます。

それでは、「話題になるツイート」を作成するための5点のポイントを紹介します。

【ポイント1】内容をシンプルにする

メッセージ性が多いほど人に響くと感じがちですが、実は間違っています。
情報は1つに絞る事で、ユーザーの記憶に残り、インパクトが増します。それ以上に伝えたいメッセージが有る場合は、ブログやWebサイトのリンクを追加するなど、別コンテンツとして届けましょう。

【ポイント2】ツイートに画像/動画を含める

Twitterでは1分間に数十万回もツイートが生まれています。その中でユーザーの目を惹くためには、視覚的なイメージをツイートに含めることが効果的です。文章が大半を占めるタイムラインの中では、画像や動画が入ったツイートはユーザーの目を惹きます。
文章のみのツイートに比べて、画像や動画が入っているツイート反応率は約3倍にのぼるという調査結果も存在します。特に動画は、続きが気になるものを採用することで、訴求できる情報量を多くすることが可能です。

【ポイント3】ハッシュタグを含める

ハッシュタグとは、キーワードでツイートを検索できる仕組みです。「#マーケティング」と挿入するだけで、「マーケティング」での絞込表示一覧にツイートが表示されます。自社のビジネスと関連性の高いキーワードのハッシュタグをつけることで、ニーズの高いユーザーの目に留まりやすくなります。
1つのツイートに適したハッシュタグは2点以下だと言われているため、その選定が重要な鍵になります。ツイートのメッセージ、自社ビジネスに関するものが効果的です。
また、季節行事などの話題性のあるハッシュタグを活用することで、より多くのユーザーに届けることができます。自社ビジネスだけではなく、視野を広げた活用が重要になってきます。

【ポイント4】質問や投票を含める

Twitterが日本で浸透した理由の1つが「気軽に情報発信・交流ができる」点です。
Twitterにはアンケートを取る機能が備わっており、ユーザーの意見を求めたり、交流を活発化させることができます。
人気アカウントはフォロワーなどに質問や投票を行うことで交流機会を作り、結果的に話題の中心的存在を獲得しています。

また、通常は高額な費用がかかるアンケート調査に近いことが無料でできるため、ユーザーニーズを把握する機会にもなります。

【ポイント5】リツイートや返信を行う

交流という点では、リツイートや返信も効果的です。自社のアピールになるような評価や、賛同できる内容はリツイートすることで、お互いにとってメリットが生まれます。
また、Twitterは短文を気軽に発信できるため、高評価だけではなく批判や疑問等さまざまな「リアルな声」が存在しています。それらに反応することで顧客満足度の向上が可能になり、ファンを増やすことも可能になります。
長文を送る必要があるような複雑な件に関しては、返信ではなくダイレクトメッセージを利用することもできます。

また、ポジティブなツイートだけでなく、ネガティブなツイートに対しても反応する必要があります。近年では、クレームに繋がりそうなツイートに対して、企業側が迅速に真摯に対応したことが話題となり、逆にその企業の評価を上げるといったことも起こっています。

効果的な企業ツイート例

山芳製菓株式会社(わさビーフ)(@yamayoshiseika) キャラクターの有効活用

山芳製菓株式会社では、自社商品(わさビーフ)のプロモーションにTwitterを活用しており、商品パッケージにも使用されているキャラクターが頻繁に登場します。
4コママンガやゲームとのコラボなど、キャラクターを有効活用したツイートが数多く見られます。
この投稿では、非常にシンプル、単純なメッセージを伝えているため、タイムラインをスクロールしている最中でも内容が一瞬で理解できます。

企業がキャラクターを活用する機会はどんどん増えています。
キャラクターを用いることで、次のようなメリットがあります。

  • 認知度の向上に貢献できる
  • 独自のブランドイメージを築くことができる
  • 顧客との距離が近づきUX向上につながる
  • SNS運用におけるトンマナなどの方向性が定まる

まりな_さくらインターネット公式 カスタマーサポートの向上

サーバー会社のさくらインターネットはBtoB企業ですが、キャラクターをカスタマーサポートにうまく取り入れています。
例えばこちらのツイートでは、顧客から寄せられるトラブルの報告に対して、公式キャラクター「まりな」が案内しています。
ユーザーのエクスペリエンスが向上することはもちろん、サポートセンターの負担軽減にも役立っています。

LDK編集部 アンケートを自社コンテンツに活用

インテリアや食、お金など、生活に密着した幅広いテーマを扱う女性向け雑誌LDKでは、Twitterのアンケート機能を使ってニーズを調査しています。
自社のコンテンツにマッチした調査ができるため、次の企画のアイデアに直結します。
ユーザーニーズの調査は優れたマーケティングに欠かせませんが、非常にお金がかかる手法です。しかし、Twitterをうまく活用することで無料、または低予算で調査を行うことができます。

警視庁犯罪抑止対策本部 プライベート感を出して固い職業をTwitterにマッチ

警視庁犯罪抑止対策本部の公式アカウントである警視庁犯罪抑止対策本部は、普段は振り込め詐欺などの注意情報をつぶやいています。
正直、TwitterというSNSにマッチしたコンテンツではありませんが、このアカウントには17万人以上のフォロワーがいます。
その秘密は、定期的にタレントやイベントとコラボしたり、「本職」と名乗るいわゆる「中の人」がプライベートなツイートを行っているところにあります。
この例では、非常に硬いイメージのある警視庁職員の人間っぽさが出ています。

警視庁犯罪抑止対策本部例は、どんな業種であれ工夫すればTwitterを効果的に活用できるという優れた例です。

東急ハンズ ユーザーとのコミュニケーションを活発化

生活雑貨を中心に取り扱っている東急ハンズでは、非常にTwitterらしいユーザーとのコミュニケーションをとっています。
こちらの例は、「全店全品ハンズクラブポイント10倍」を告知する東急ハンズのツイートの返信に対する返信です。
非常にラフな口調でツイートしており、ユーザからも「おはようございまーす!」「今日東急ハンズに行きますよ~♪」といった会話がされています。

キレイな画像を作ったりするわけではなく、テキスト中心のツイートですが、中には話題の芸人の真似があったりと、ユーザーの興味をうまく引き付けています。

東急ハンズはユーザーからのコメントにはすべてコメントを返しており、こうしたマメさもTwitterで多くのファンを獲得している理由の一つです。

富士通FMVサポート窓口 最適なユーザーサポートを実現

最後に紹介するのは富士通FMVサポート窓口のツイートです。こちらは、ユーザーが「これって初期化しないとだめなのかな」とパソコンの悩みをつぶやいた際、「富士通の渡部です」と、富士通のサポート担当者から返信が届いています。
ユーザーは富士通製品を使用しているとは一言も言っていないにも関わらず、解決方法を案内しています。
富士通FMVサポート窓口では、「パソコンのことがわからない」「トラブルが起こった」といったツイートに対し、「富士通の○○です」と返信することが良くあります。自社製品のユーザーに限らず様々なユーザーの問題を解決するという、非常に優れたユーザーサポートを実現しています。

パソコンのように複雑な商品では、カスタマーサポートの質が購買動機になることもあります。自社製品の特徴や購買動機などを的確に掴んだTwitter活用事例です。

まとめ

今回は、話題になるツイートを作る方法5選と、実際にうまく活用している企業事例を6つ紹介しました。

5つのポイントは、実際にTwitterを運用している方からすると特に真新しいものはなかったかもしれません。
しかし、そのあとに紹介した企業のツイート例と見比べて自社はどうでしょうか?
どのアカウントも、BtoB、BtoCに関わらず、“Twitterならでは”のコンセプトを持っています。

Twitterをビジネスに活用するうえで、特別な技術は必要ありません。必要なことは、紹介した5つの基本的なポイントを意識し、実例で紹介した企業アカウントのようにコンセプトを持って運用することです。
また、事例からもわかるように、Twitterは新規顧客へのアプローチから、カスタマーサポートまで非常に幅広く活躍します。

Twitterは非常に拡散力を持ったSNSです。利用者が急増するInstagram、圧倒的な利用者数を持つLINEなどもビジネス利用ができますが、Twitterほど企業とユーザーが近い距離でコミュニケーションをとれるSNSは存在していません。

Twitter社はTwitterをビジネスに活用する最大の秘訣として、「価値のあるツイートを発信し続ける事」だと発表しています。
現在、自社のアカウント持っていないのであれば、まずはアカウント解説から、すでにアカウントを持っているのであれば、今回紹介した企業のように明確なコンセプトを持ったツイートを考えてみてください。

次回は、Twitterのアナリティクス(解析)機能に焦点を絞って、ツイートの効果やユーザーの行動を計測し、PDCAサイクルを回す方法をご紹介したいと思います。