カメラ初心者必見!撮影スキルを上げるために覚えておきたいカメラ・写真用語集

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カメラ初心者必見!撮影スキルを上げるために覚えておきたいカメラ・写真用語集

【第1回】超入門!超重要!カメラの4つの露出モードを理解しよう
【第2回】写真のグレードが一段上がる! 9つの「写真の構図」テクニック
【第3回】写真の露出とは?シャッタースピード・絞り値・ISO感度のカメラの基礎知識
【第4回】カメラ初心者必見! 一眼レフカメラのレンズ(単焦点・ズーム)の種類や特徴を解説
【第5回】ネットで写真を使用する際に注意すべき!写真の著作権について
【第6回】【PC版】写真編集・加工ソフト(フォトレタッチ)人気おすすめ10選
【第7回】屋外(野外)で人物写真(ポートレート)を綺麗に撮影するテクニック紹介
【第8回】カメラ初心者必見!撮影スキルを上げるために覚えておきたいカメラ・写真用語集
【第9回】初心者でも綺麗な料理写真が撮れる!ライティング撮影基本テクニック紹介
【第10回】スマホ写真から卒業!デジタルカメラの特徴と一緒に買いたい機材・アクセサリー

今回は、カメラをはじめたら覚えておきたい!撮影に役立つ「カメラ・写真用語集」をお届けします。
露出やシャッタースピード、ISO感度など、覚えておくと便利な用語をまとめてみました。カメラ初心者も、改めてカメラの勉強をし直したいという方もぜひチェックしてみてください。

カメラ初心者が覚えておきたいカメラ・写真用語集

カメラを使用する上で覚えておくと便利なカメラ・写真用語をご紹介します。

ISO感度

ISO(International Organization for Standardization)感度とは、フィルムカメラの場合はフィルム自体の光の感度のことを言い、デジタルカメラの場合は画像センサーの光の感度のことを言います。

ISO感度が低いほど高画質な写真を撮ることができますが、ISO感度が高い方が写真は明るくなるので、暗い場所での撮影では数値を高くして撮影することをおすすめします。ISO感度の基準は「ISO100」で、200、400、800…と数字が倍になっていき、ISO感度の数値を大きくすることを増感、小さくすることを減感と言います。

絞り値(F値)

絞り値(F値)とは、カメラレンズに入る光の量を調節する部分のことです。

製品によって数値の幅は異なりますが、F2、F2.8、F4、F5.6、F8、F16…と基準となる値があります。絞り値を上手く使いこなすことで写真にボケ味を出すことができ、ポートレート撮影などの被写体を引き立たせたい時に便利です。

絞りを開くほどボケの大きい写真になり、絞りを絞るほどボケの小さい写真全体がくっきりとした写りになります。

開放絞り

開放絞りとは、カメラのレンズの絞りを最も開いている状態のことです。

レンズに取り込む光の量が最も多い状態なので、ボケ味を活かした撮影をすることができ、柔らかい印象にしたい時や被写体を浮かび上がらせたい時に役立つ機能です。
ただし、ピントの合う範囲が狭いため、開放絞りにして撮影する際は自分でしっかりピントを合わせる必要があります。

シャッタースピード

シャッタースピードとは、写真を撮影する際シャッターが開いている(センサーに光を当てる)時間のことを表します。

1/60秒、1/125秒、1/250秒…と表し、シャッタースピードが速いほどセンサーに光を取り込む時間が短くなり、シャッタースピードが遅いほどセンサーに光を取り込む時間が長くなります。シャッタースピードを利用することで、動きのある被写体を停止しているように撮影することが出来たり、止まった被写体に動きを出すことができます。

シャッタースピードはISO感度と絞り値を含める3大要素の一つで、シャッタースピードを使いこなすことであらゆるシーンで思い通りの写真を撮ることが出来ます。

ホワイトバランス

ホワイトバランスとは、本来であれば白いものが光の影響により異なった色に見える写真の色味を調節して、白いものを白く見せることを言います。

シーンに応じてに自動でカメラが色味を整えてくれる「オートホワイトバランス(AWB)」に設定しておけば、撮影時にいちいち設定し直す必要もなく、カメラ任せで綺麗な写真が撮影できるのでカメラ初心者におすすめの機能です。

カメラによっては各シーンに対応したホワイトバランスが用意されており、太陽光や電球・蛍光灯など、場所に合わせて自分で設定できます。

色温度

色温度とは、光源の色を数値で表したもので、K(ケルビン)という単位を使用します。

カメラによってはホワイトバランスの機能として色温度を調節できる「色温度設定」があります。白いものを白く見せるだけなく、意図的に温かみのある色にしたい時や、青っぽい印象の写真に仕上げたい時に色温度設定が便利です。

露出

露出とは、撮像素子(イメージセンサー)に取り込まれる光の量のことを言います。

露出を調節することで写真の明るさをコントロールすることができ、明るい場所で暗い写真を撮ったり、暗い場所で明るい写真を撮ることが可能になります。

オートモード・P・A・Sモードに設定すれば「自動露出機能(AE)」が働き、写真を撮る際にカメラが最適な明るさを判断してくれます。自動で明るさを調節してくれるので初心者にとっては役立つ機能ですが、場合によっては思い通りの明るさにならないこともあります。そんな時は露出補正を使って自分で調節しなければなりません。

【関連記事】写真の露出とは?シャッタースピード・絞り値・ISO感度のカメラの基礎知識

露出補正

露出補正とは、カメラが自動で設定した明るさを、さらに自分で調節することです。

カメラが決めた明るさ「適正露出」では、自分のイメージしている明るさよりも明るかったり(露出オーバー)、暗かったりする(露出アンダー)場合があります。そんな時に露出補正を行えば、自分好みの明るさに調節することが出来ます。

カメラの種類によってダイヤル式で露出補正できるものもあれば、画面上で設定するものがあります。+1、0、-1と段階があり、0が適正露出と呼ばれています。カメラ初心者であれば、まずは一段ずつ明るさを調節し違いを見分けてみると良いです。

オートフォーカス (AF)

オートフォーカス(AF)は、カメラが自動でピントを合わせてくれる機能のことです。

オートフォーカスの中には、シャッターボタンを半押ししている間止まっている被写体にピントを合わせる「AF-S(シングルAF)」、シャッターボタンを半押ししている間動きのある被写体にもピントを合わせ続けることのできる「AF-C(コンティニュアスAF)」、シャッターボタンを半押しすると被写体の動きを自動で認識しAF-SまたはAF-Cに切り替わる「AF-A(AF制御自動切り替え)」があります。

一般的なデジタルカメラにはオートフォーカスが搭載されており、運動会などのイベント行事やアウトドアシーンで活躍してくれます。

フォトレタッチ

写真業界では、写真編集のことを「フォトレタッチ」と呼び、撮影した写真の色を補正したり加工を加える作業のことを言います。

本格的なフォトレタッチを行えるソフトも販売されており、LightroomやPhotoshopが定番のレタッチソフトとなっています。フォトレタッチを行うことで、被写体の肌を美しく補正したり、不要なものを除去することができます。

【関連記事】【PC版】写真編集・加工ソフト(フォトレタッチ)人気おすすめ10選

アスペクト比

アスペクト比とは、写真の長辺と短辺の比率のことです。簡単な言葉に置き換えると「画像サイズ」になります。

一般的には「横:縦」の比率で表し、デジタル一眼レフであれば3:2、コンパクトなデジタルカメラの比率は4:3が一般的と言われています。アスペクト比は撮影時にカメラ内で設定することもできますが、レタッチソフトやスマホ用写真編集アプリでも撮影後の写真のサイズを変更することが可能です。

手ぶれ補正

手ぶれ補正とは、手ぶれの影響による写真や動画の乱れを軽減させる機能のことを言います。

カメラ製品によってあらかじめ手ぶれ補正機能が搭載されているものとされていないものがありますが、手ぶれ補正を使用したからといってどんなシーンでもブレを防止できるわけではないので、三脚やスタビライザーなどの撮影機材も一緒に使用しましょう。

効果で機能性が充実しているカメラでも手ぶれ補正が搭載されていない場合があるので、購入する際は手ぶれ補正が搭載されているか確認しておくことが大切です。

多重露光

多重露光は、1つのコマに複数の写真を重ねる撮影テクニックのことを言います。

1枚の写真の中に景色や人、花などを組み合わせて写すことができ、幻想的な印象の写真に仕上げることができます。デジタルカメラやフィルムカメラはもちろん、スマホ用写真アプリでも簡単に撮影することが可能です。

特に、人物に風景を重ねて撮影するテクニックがフォトグラファーに人気で、写真に立体感を演出できます。

フレーミング(構図)

フレーミング(構図)は、画面全体の構成のことです。

写真の印象を決定する重大な要素のひとつで、構図のバリエーションを知ることでバランスの良い写真を撮影できます。三角構図や日の丸構図など、写真の構図にはそれぞれ種類があり、構図を覚えるだけであらゆるシーンで迷いのない撮影ができます。

「カメラを始めたばかりで上手な撮り方が分からない」という方は、まずは構図を意識して見ましょう。

【関連記事】写真のグレードが一段上がる! 9つの「写真の構図」テクニック

まとめ

以上、カメラ初心者が覚えておきたいカメラ・写真用語集をご紹介しました。

カメラの勉強をする際、はじめて聞く言葉ばかりに苦戦してしまい中々覚えられない、という経験をしたことがある方も多いのではないかと思います。基本的なカメラ用語を覚えておくだけで、上達スピードも早くなり、モチベーションも上がるので、まずは基礎的な知識を身につけましょう。

当記事は「関西写真部SHARE」からの寄稿記事です

【関西写真部SHARE】
「楽しいことを生み出しみんなと分かち合う」をコンセプトに自由なアイディアと行動で、様々な企画を実行する団体。写真展や撮影会の開催、写真専門メディアの運営などを行っている。

【カメラマン】
小野友暉 プロフィールページ
鹿児島県出身。大阪在住の写真家。1992年11月20日生まれ。現在26歳。主に関西で活動する。女性のポートレートを中心に料理写真、スナップ写真、アート写真等様々な写真を撮る。関西写真部SHARE代表。カメラ以外にもWebを使ってマイクロビジネスを展開中。

【ライター】
かんばらふうこ プロフィールページ
兵庫県出身。1999年5月20日(19歳)。 高校三年生の秋にライターを始め、2018年1月に関西写真部SHAREの専属ライターになる。フォトグラファー・モデルに向けた記事の執筆から、企業のプロモーション記事の制作も行なっている。