良質な被リンクを自然に増やす10の方法|SEO効果を徹底解説!

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良質な被リンクを自然に増やす10の方法

目次

公開日:2022年1月6日/更新日:2022年3月22日

SEO対策には「内部対策」と「外部対策」があります。検索結果上位化を目指すのであれば、どちらも欠かせない要素です。

今回のテーマは「外部対策」に含まれる重要な要素「被リンク」です。

「そもそも外部対策とは?」「良質な被リンクと悪質な被リンクは何が違うの?」「良質な被リンクを集めるためには何をすれば良い?」と考えている人も多いのではないでしょうか。今回の記事では、被リンクについての基礎知識から、良質な被リンクを増やす方法と集めやすいコンテンツ、被リンクのチェック方法まで詳しく解説します。

外部対策・被リンクとは?

被リンクとは、「外部リンク」とも呼ばれ外部サイトに設置される自社サイトへのリンクのことです。

Googleは「より多くのリンクが貼られているサイトほど、ユーザーに支持されている=高い価値がある」という基準でサイトを評価しています。検索順位を決めるクローラーがコンテンツの良し悪しを客観的に判断できないため「ユーザーから見て質の高いコンテンツ」と「クローラーが見て検索クエリとマッチしているコンテンツ」の間に、ギャップが生じます。そのギャップを解消するため「被リンク」を用いて「ユーザーから見て質の高いコンテンツ」を判別しているのです。つまり、質の高いリンクを集めれば「多くのユーザーから評価を得ているWebサイト」と評価され、検索結果の上位化につながります。

良質な被リンクと悪質な被リンク

以前のSEOでは、質を問わずに被リンクを増やす施策が横行した時代もありました。
しかし、現在はGoogleアルゴリズムのWebサイト評価基準が品質重視となっており、被リンクについても「良質な被リンク」の獲得が求められています。

良質な被リンクの例

  • Webサイト・ページを紹介するリンク
  • Webサイトの内容が引用され、引用元として使用されているリンク
  • ユーザーがコンテンツ内容に共感して設置したリンク

悪質な被リンクの例

  • リンク交換サイトなどで購入したリンク
  • 自動化プログラムなどによって作成されたリンク
  • ユーザーからは見えない隠しリンク
  • SEOを過剰に意識した不自然なほど大量に設置されたリンク
  • コピーサイトやリンク集系サイトなどオリジナルコンテンツのない、質の低いWebサイトからのリンク
  • 自社サイトと関連性の低いサイトからのリンク

良質な被リンクがもたらすSEO効果

  • ページの検索順位を上げられる
  • Webサイト全体の評価が高まり、ドメインパワーが向上する
  • Webサイトのクローラビリティが向上する

良質な被リンクを獲得すると、検索エンジンに評価される様々な要素に良い影響があります。

悪質な被リンクによる影響と対処法

自然に貼られた良質な被リンクは「ナチュラルリンク」とも呼ばれます。対して、悪意を持って設置された悪質なリンクは「スパムリンク」とも呼ばれています。

悪質な被リンクの影響

悪質な被リンクはWebサイトのSEOに下記の影響を及ぼすため注意しましょう。

  • ページの検索順位が下がる
  • Webサイト全体の評価が低くなり、ドメインパワーが低下する
  • 検索結果からの削除などペナルティを受ける可能性がある

悪質な被リンクの対処法

ペナルティを利用して、他人がWebサイトの評価を下落させるための戦略として被リンクを設置するケースもあります。もし質の低い外部サイトからスパムリンクを貼られた場合は、下記の方法で対処することが効果的です。

  1. リンク元であるWebサイトの運営者に削除を依頼する
  2. Google Search Consoleでリンクを否認する

スパムリンクを確実に対処したいときは、2の方法がおすすめです。

 

良質な被リンクを増やす効果的な10の方法

Webサイトに高い価値があると判断したときに、外部のWebサイトは被リンクを設置します。
良質な被リンクを増やすためには、まず「質の高いコンテンツを作成し、正しい情報をユーザーに届けること」が重要です。

次に、質の高いコンテンツを作成・提供するために実践すべき方法を10個解説します。

1.検索ユーザーのニーズを深部まで理解する

質の高いコンテンツとは、検索ユーザーのニーズに応えて、課題や悩みを解消できるコンテンツです。
検索ユーザーのニーズを深部まで理解しなければ、質の高いコンテンツは作成できません。

検索ユーザーのニーズは、「顕在ニーズ」と「潜在ニーズ」の2種類があります。

顕在ニーズ =検索ユーザー自身が自覚しているニーズ
潜在ニーズ =検索ユーザー自身が自覚できていないニーズ

顕在ニーズと潜在ニーズの基本的な調べ方は、検索ユーザーのクエリをチェックすることです。

ただし潜在ニーズを調べるときは、ユーザーの流入経路や内部リンク・外部リンクのクリックも調べる必要があります。

たとえば検索クエリが「自動車保険 種類」の場合、顕在ニーズは「自動車保険の種類を知りたい」です。しかし、内部リンクの「自動車保険の費用を抑える方法」のページを追加で閲覧していた場合は、潜在ニーズが「自動車保険の費用を安くしたい」であると理解できます。

検索ユーザーの顕在ニーズを満たした上で、潜在ニーズに気付かせてユーザーの悩みを解消できることが、質の高いコンテンツの条件です

2.専門性・信頼性の高い情報を出す

質の高いコンテンツは、検索エンジン側にコンテンツの質を認められて初めて意味があります。

検索エンジンがコンテンツの質を評価するときの重要なポイントが「専門性・信頼性の高い情報がある」ことです。
検索エンジン最大手であるGoogleは、Google検索の検索品質評価ガイドラインにおいて「E-A-T」と呼ばれる項目を掲げています。

E-A-Tについては、こちらの記事をご参考にしてください。

▶ SEO評価に重要な【E-A-T】とは?Googleが求める品質を徹底解説

コンテンツの専門性・信頼性を高めるためには、コンテンツ作成者がコンテンツのテーマに精通しており、信頼できる情報を提供することが大切です。
専門性と信頼性の高いコンテンツは良質な被リンクを集めやすく、権威性も高められます。

3.オリジナリティのある情報を出す

コンテンツのテーマに沿ったオリジナリティのある情報を出すことは、コンテンツの質を高めるために欠かせません。

Googleもオリジナリティのあるコンテンツを作成することを推奨しており、良質な被リンクの獲得につながる効果的な方法として紹介しています。

自分のサイトに他のサイトから高品質で関連性の高いリンクを作ってもらうには、インターネットコミュニティで自然に人気を得られるような、関連性の高い独自のコンテンツを作成するのが最も効果的な方法です。

引用:Google検索セントラル「リンクプログラム」

オリジナリティのある情報とは、下記のような他サイトでは得られない情報のことです。

「オリジナリティのある情報」とは

• 自社が蓄積した情報やノウハウ
• 顧客データや研究データを分析することで得られた情報
• 自社クライアントの体験や事例

オリジナリティのある情報は、検索ユーザーにとって高い価値があります。ユーザーに役立つ情報を提供したいと考えている他サイトの運営者に注目されることで、良質な被リンクを獲得することが可能です。

4.ユーザーが求めている関連情報をくまなく出す

質の高いコンテンツは検索ユーザーのニーズを満たすだけではなく、ニーズ以上の情報を提供しています。
検索ユーザーがコンテンツを閲覧してさらなる悩み・課題を抱えないように、ユーザーが求めている関連情報はくまなく出しましょう。

たとえばカメラの商品紹介用コンテンツで、商品名・メーカー名・価格や特徴を紹介しても、ニーズ以上の情報を提供しているとは言えません。カメラの使用感や他商品との違い・比較など、ユーザーが求めているであろう関連情報まで出すことで、ニーズ以上の情報を提供できます

また、一つのコンテンツ内で全ての関連情報を出す必要はありません。関連情報は個別にコンテンツを作成し、それぞれに内部リンクを設置することで、ユーザーは求めている情報へとスムーズにアクセスできます。

5.読みやすい記事構成・サイトデザインに整理する

コンテンツが検索ユーザーにとって有益な情報を提供しても、読んでいて苦になる内容では情報の価値を理解してもらえません。
検索ユーザーに情報の価値を理解してもらうためには、読みやすい記事構成・サイトデザインに整理することが重要です。

記事やデザインの構成は下記のポイントを意識しましょう。

• 見出しやタイトルの体裁を整える
• 目次を作成する
• 適度な改行や余白を挿入する
• 並列な項目は箇条書きやリストでまとめる
• 文章では説明が難しい内容は図解やイラストで説明する

コンテンツをユーザーに読みやすくすることは、良質な被リンクの獲得だけではなく、SEO対策としてもシンプルかつ効果的な方法です。

6.サイトの露出を増やす

良質な被リンクを獲得するためには、自社のWebサイトやコンテンツを多くの人に知ってもらう必要があります。様々な手法を用いて、サイトの露出を増やしましょう。

下記は、サイトの露出を増やす手段3つです。

テレビや雑誌でPRする

自社商品やサービスがテレビや雑誌で取り上げられると、多くの人の目に留まります。そこで話題になればニュースサイトで取り上げられるなど被リンク獲得に役立ちます。

SNSで情報発信する

SNS上でユーザーが興味を持ちやすい情報を発信し、コンテンツのURLを設置して誘導します。

広告を出稿する

検索連動型広告などを運用して、設定キーワードで検索したユーザーに自社のコンテンツを表示します。

著名なメディアに記事を寄稿する

著名なメディアに記事を寄稿して、有益な情報を提供するWebサイトとして紹介してもらいます。メディアからの被リンクを獲得できる可能性があることも大きなメリットです。

7.サイト上のSNSネットワークを整備する

コンテンツから有益な情報が得られたユーザーの中には、他の人にも教えたいと考える人もいます。
質の高いコンテンツを多くの人に知ってもらうためにも、サイト上のSNSネットワークを整備しましょう。

主な方法としては、ソーシャルボタンの設置が挙げられます。ソーシャルボタンとは、SNSでの共有促進を目的としてページ上に設置するボタンです。ユーザーはソーシャルボタンをクリックして、コンテンツの情報を共有できます。

Facebook・Twitter・Instagram・LINEなど多くのSNSが提供しているため、Webサイトに合ったボタンを設置しましょう。

なお、SNS上でシェアされたリンクは、Googleが被リンクの評価対象としないため直接的なSEO効果が得られるわけではありませんが、間接的な効果はあります。

詳しくはこちらの記事をお読みください。

▶ SNSにSEO効果はあるのか【サイテーションとソーシャルシグナル】

8.リッチコンテンツを活用する

音声や動画を使用したリッチコンテンツを活用するのもひとつの手です。ユーザーの内容理解度向上に効果があるため、共感を得やすく、被リンクを設置される可能性が高まります。

リッチコンテンツの事例や効果など、詳しくはこちらの記事をお読みください。

▶ 【リッチコンテンツとは】注目される理由|メリットを解説

9.画像検索する

Grabで使用している記事タイトル画像はオリジナルのものです。こういったオリジナルの画像をGoogleで検索してみましょう。もしかすると他のサイトで引用されている可能性があります。出典元としてリンクを設置していないサイトがあれば、問い合わせから「出典元としてリンクを設置して欲しい」と依頼しましょう。

出典元へリンクを設置するのは、Web業界のルールですので、被リンクをもらえる可能性はとても高いです。オリジナル画像を作っている場合は、実践してみてください。

10.リンク切れの貼り替えを依頼する

自社サイトへ被リンクを設置しているサイトをチェックし、適切な箇所へリンクが貼られていないものがあれば、適切なページへリンクの貼り替えを依頼してみるのもひとつです。ユーザー意図やユーザー体験を考慮し、関連性の高いページをピックアップして張り替えてもらいましょう。

リンク元としてもユーザー体験の向上は意識しているはずなので、応じてもらえる可能性が高いです。

良質な被リンクを集めやすい5つのコンテンツ

被リンクの集まりやすさはコンテンツの傾向によって異なります。良質な被リンクを増やすためには、良質な被リンクを集めやすいコンテンツとは何かを理解することが大切です。

良質な被リンクを集めやすい5つのコンテンツについて、なぜ被リンクを集めやすいのか、リンク元の例も含めて解説します。

初心者向けの用語解説コンテンツ

初心者向けの用語解説コンテンツは、専門的な用語を初心者にわかりやすく解説するためのもの。
専門性の高いコンテンツは価値が高く、ユーザーに有益な情報を伝えたい外部サイトから支持されることが、良質な被リンクを集めやすい理由です。

初心者向けの用語解説コンテンツで集められる被リンクのリンク元は、専門用語を使用した技術系記事やQ&Aサイトなどです。

リンク元のページは、難しい用語解説を外部サイトで補うことで、初心者が専門用語を理解している前提で記事を作成できるメリットがあります。

ノウハウコンテンツ

ノウハウコンテンツは、特定のテーマに対するコンテンツ作成者の知識や経験を紹介するコンテンツです。

コンテンツ作成者が精通しているテーマであれば、権威性・信頼性が高く、情報にオリジナリティを出しやすいため、被リンク獲得に適しています。ノウハウコンテンツは、主に個人ブログやノウハウを紹介するWebサイトから「このページを見て、このような知識を得られた」という感想とともに、被リンクを設置されやすいのが特徴です。

最新ニュース・時事ネタ系の情報コンテンツ

最新ニュース・時事ネタ系の情報コンテンツでは、多くの人に注目される最新のニュースや流行のトピックを紹介します。
政府が公表した政策や大企業の発表は注目を集めやすく、信頼できる情報を求める人が多いことが良質な被リンクを集めやすい理由です。

最新ニュース・時事ネタ系の情報コンテンツで集められる被リンクのリンク元は、ニュースサイトやまとめサイト、個人のブログなどです。

リンク元は信頼できる詳細な情報を求めているため、コンテンツに独自の調査や信頼性の高い調査結果を含めると、より被リンクを集めやすくなります。

調査結果やアンケート調査を公開するコンテンツ

ユーザーがエビデンスとして明記できるような、調査結果やアンケート結果を公開することで、引用コンテンツとしての被リンク獲得が期待できます。
調査結果やアンケートはユーザーにとって見やすいように、グラフや表を活用しましょう。画像も参照として使用されると、被リンク獲得につながります。

ユーザーが反応したくなるようなコンテンツ

「質問に答えると、プレゼントがもらえる」など、ユーザーにとってメリットがあり、人に教えたくなるようなコンテンツは、ユーザーに「楽しさ」を味ってもらうことができます。

「自分が楽しい体験をした」とSNSなどで拡散される可能性があり、そこから被リンクを集めることができます。

【おすすめ】便利な被リンクチェックツール3選

最後に、被リンクの数やリンク元のURLがわかる数多くのツールの中でも、特におすすめのツールを3つ紹介します。

Google Search Console

Google Search ConsoleはWebサイトの状態を診断できる無料のツールです。被リンクの把握以外にも、Webサイトの順位確認や問題の発見が行えます。

被リンクのチェックは、サイドメニューの「リンク」を選択して、リンクレポートから確認可能です。

▶ 【Google サーチコンソール】基本活用~お悩み解決編

Majestic SEO

Majestic SEOはWebサイトの被リンク解析に特化した有料のツールです。被リンクの情報をサマリー形式で把握でき、リンク元の詳しい分析も行えます。

サイトトップの入力窓にURLやドメインを入力するだけで、被リンクのチェックが可能です。

Ahrefs

AhrefsはWebサイトのSEO分析が行える有料のツールです。被リンクの獲得数調査やコンテンツ分析・キーワード分析など、数多くの機能を備えています。

被リンクをチェックするときは、サイトエクスプローラーの機能を使用します。サイト情報の入力窓にURLやドメインを入力することで、被リンクの状況が確認可能です。

まとめ

Webサイトの評価につながる良質な被リンクの獲得は、SEOにおける課題の一つとなっています。
良質な被リンクを増やすためには、紹介した10個の方法を実践し、集めやすい5つのコンテンツを意識することが大切です。

被リンクにはSEO効果があるものの、集め方を間違えると悪影響を及ぼす可能性があります。SEOには被リンク以外にも重要なポイントが複数あるため、幅広い施策の導入を検討しましょう。

SEOの内部対策・外部対策についてさらに詳しく知りたい方は、下記の記事も併せてご覧ください。

SEOの成否を左右する内部・外部対策リスト

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