【第2回】ノンデザイナーのためのWebデザインの考え方

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【第2回】ノンデザイナーのためのWebデザインの考え方

「ノンデザイナーがデザインを作ること」を目標に、全9回でお送りするシリーズ記事。第1回目の前回は、Webデザインは目的が重要で、ルールを覚える前に考え方を身につけるべきであることをお伝えしました。
そこで第2回では「ノンデザイナーがデザインする際の考え方」を解説します。

1.Webデザインとは?-アート、グラフィックとの違い
2.ノンデザイナーがデザインする際の考え方
3.これだけでプロっぽいデザインに!デザインの原則
4.サイトを印象付けるロゴデザインのポイント
5.これだけ抑えれば大丈夫!広告バナーのデザイン
6.簡易に広告バナーを作成するデザインツール
7.Webサイトの使い勝手を決めるサイト構造とレイアウト
8.Webサイト制作に必要な知識(サーバー、コーディング、CMS等)
9.デザイナーとして知っておきたい広告・マーケティングの基礎知識

ノンデザイナーは、プロのデザイナーではありません。当然、デザインをする際の考え方も変わってきます。プロとは違うアプローチを理解し、実践で活かしていきましょう。

後半では、デザインスキルを向上させる方法もまとめたので、ぜひ役立ててください。

ノンデザイナーがデザインする際の考え方

ノンデザイナーがデザインする際に重要なのは考え方です。今回は3つの考え方を解説します。1つ目は「ノンデザイナーはルール厳守」、2つ目は「デザインには根拠を持つ」、3つ目は「最初から良いデザインはできない」です。
ただしその大前提に、デザインは課題解決の手段であるという大原則、デザインの目的や役割があることを意識して読み進めてください。

ノンデザイナーはルール厳守

ノンデザイナーはルール厳守
ノンデザイナーがデザインする際、最も重要なのはルールを守ることです。デザインは自分のものではなく、他者のものです。ルールは、自分や他人の共通認識といえます。ルールに従うことは、良いデザインを生み出す第一歩です。

詳しいデザインのルールについては、次回詳しく解説しますが、ルールは基本的なものが多くそれほど難しくありません。
またルールを理解すれば、デザインの楽しみ方もわかります。スポーツを見る際にルールがわからないと面白みに欠けますが、理解すると途端に楽しくなります。デザインもこれと同じです。

プロのデザイナーであれば、ルールを完全に理解したうえで、あえてルールを破ることでより優れたデザインを作成することもできます。しかしそれは非常に高度で、豊富な経験によって身につけるものです。
ノンデザイナーがデザインするときは、基本のルールを忠実に守りましょう。

一つ小ネタを挟むと、「デザイン」は英語で「design」ですが、動詞で「設計する」、名詞で「設計図」「計画」「意図」という意味があります。家やビルを建てるとき、家具を組み立てるとき、必ず設計図がありますが、当然それはちゃんとルールに則っているはずです。

デザインには根拠持つ

デザインには根拠持つ
デザインには根拠があります。根拠のないデザインは、アートと同じです。誰かにデザインをプレゼンする際に、根拠が説明できなければ、人に目的が伝わりません。これでは同僚や上司を説得するのは難しいです。

デザインには、最低限の根拠を持ちましょう。例えば、「なぜその色なのか?」「なぜそのフォントなのか?」「なぜその画像・写真なのか?」「なぜこの位置なのか?」といった質問に対して根拠を用意してください。
特に、ノンデザイナーの場合は、デザインのプロではない先入観から、上司や同僚にデザインを認められないことが多いです。その際は根拠という強力な武器を手にして説得しましょう。

根拠は、プロセスが適切なら自ずと見えてきます。目的意識を持ち、ルールに従って、色を選び設計すれば、根拠を説明できます。もし、根拠が説明できない場合は、各要素が不十分であることが多いです。

少しでも根拠が不安な場合は、引用・類似サイトを見せましょう。根拠が正しくても社内でデザインが通らないケースもあります。その際は、引用・類似サイトを見せて、第三者も同じ根拠でデザインしていることを伝えてください。

最初から良いデザインはできない

デザインは、まず「7割程度」で完成させましょう。いきなり完璧なデザインは、プロでもできません。7割から細部までこだわり、納期までに最終的な完成を目指します。(納期がない場合は自分で設定しましょう!納期は良い作品を作る力になります!)

ノンデザイナーは、何が正解なのかわからないために迷うことが多々あります。さらに、完成してもどんな評価が来るのか不安に思う方も多いです。だからこそ7割程度で完成させ、少しずつ改善していくのがおすすめです。

またWebデザインは反応によって改善できます。紙媒体やプロダクトは、一度世に出したら修正は難しいため、サンプルを作り何度も修正し完成を目指します。一方、Webデザインはリアルタイムに修正できるので、反応によって目的が達成できない場合、すぐに改善できる点は大きな強みです。

いつでもデザインを修正できる安心感を持ち、失敗を恐れないでください。デザインに対して苦手意識や恐れがあると、いつまでたっても良いデザインはできません。ノンデザイナーだからこそ肩の力を抜いて、まずはデザインを完成させましょう。

デザインスキルを向上させる3つの秘訣

デザインの考え方を学んだうえで、デザインスキルを向上させる3つの方法を解説します。1つ目は「デザインを見る」、2つ目は「デザインを真似する」、3つ目は「デザインを知る」です。

デザインを見る

デザインのセンスは見ることで養われます。たくさんのデザインを見れば、アイデアの引き出しが増えるため、スキルが向上します。センスというものは、インプット量の多さから生まれるものです。

最初に見るデザインは好みのもので構いません。直感的にピンときたものから見始めれば、見ることが苦にならないです。(無理やり見て嫌いになっては元も子もありません!)基本的にデザインのルールは共通しているので、どんなものでも勉強になります。

・Instagram
・Pinterest
・Dribbble

好みのデザインは上記のプラットフォームで探しましょう。Instagramでは、ハッシュタグ検索やデザイナーのアカウントをフォローしデザインを探します。
Pinterestでは、興味のあるデザイン名(広告デザイン、プロダクトデザイン、ポスターデザインなど)を検索して、さまざまなコンテンツを閲覧しましょう。
Dribbbleは、一流デザイナーが集うプラットフォームです。海外の最先端のデザインに触れたい方は、こちらのサイトも利用してください。

デザインを真似する

良質なデザインを真似することは、上達への近道です。かの有名なスペインの画家・サルバドール・ダリは「何もまねしたくないなんて言っている人間は、何も作れない」と発言しています。アートやデザインを含めたクリエイティブな分野にとって、真似は悪いことではありません。

真似するメリットは大きく分けて3つです。1つ目は「デザイナーの考え方を理解できる」点。前述した通り、デザインにはルールが存在します。デザインを真似すると、デザイナーの考えが手に取るようにわかります。どんなルール・根拠で色や文字が使われているかを理解できます。

2つ目は「自然とデザインの知識が増える」点。いきなりデザインの知識を増やすのは難しいでが、デザインを真似しながら構造を理解していくと、自然と知識が入ってきます。漠然とした知識は頭に入りにくくとも、頭と手を動かしながら考えたことはスッと入ってきます。

3つ目は「デザインの見方が変わる」点。デザインの作り始めは、誰しも正解・不正解がわからないものです。何度もデザインを見たり作ったりする中で正解がわかるようになるのだから、不思議ですね。デザインの真似をすることで、見方が変わり、自分の中のルールができます。

デザインを真似する中で「作りたい!」「自分でもできそう!」「デザインっていいな!」そんな風に思えたら、デザインが好きになっている証拠です。デザインにとってモチベーションは大切です。真似する中で、一定のモチベーションを保ちつつ、素敵な作品を作りましょう。

デザインを知る

デザインのトレンドを知ることも上達の近道です。最新のトレンドにはさまざまなヒントが隠されています。より知識を得たい方はデザインに関連するニュースを見てみてください。

apan design net

画像:JDN(Japan design net

JDN(Japan design net)では、国内外の最新デザイントレンドを配信しています。Webに限らず、ジャンルレスなデザインを紹介しているので、参考になること間違いなしです。また、各種インタビューを通してデザインの思考を知れます。

アイデア

画像:アイデア

デザイン関連の雑誌も非常に勉強になるものが多くあります。より深くデザインの知識を学んでいく場合は、デザイン関係の雑誌も読むといいでしょう。Web メディアの場合、自分の興味のあるジャンルしかピックアップできないため、デザインの知識が偏ることもがあります。一方、雑誌は体系的にデザインが学べるので、総合的な知識を身につけることができます。

まとめ

第2回では「ノンデザイナーがデザインする際の考え方 」と「デザインスキルを向上させる秘訣」を解説しました。今回の内容で難しいところは特にないと思います。しかし、デザインを作るうえで非常に重要な部分なので、今回紹介した内容は読み込んでおいてください。
こうした基本的なデザインに対する考え方は、今後実践する際に必ず役立ちます。

第3回のテーマは「これだけでプロっぽいデザインに!デザインの12原則を解説」です。考え方をマスターした後は、デザインのルールを確認していきましょう。
これからどんどん具体的なデザインの話になりますが、一番大切なことはこの2回で紹介しています。第3回を読む前に、第1回と合わせて読み返してみてください。

1.Webデザインとは?-アート、グラフィックとの違い
2.ノンデザイナーがデザインする際の考え方
3.これだけでプロっぽいデザインに!デザインの原則
4.サイトを印象付けるロゴデザインのポイント
5.これだけ抑えれば大丈夫!広告バナーのデザイン
6.簡易に広告バナーを作成するデザインツール
7.Webサイトの使い勝手を決めるサイト構造とレイアウト
8.Webサイト制作に必要な知識(サーバー、コーディング、CMS等)
9.デザイナーとして知っておきたい広告・マーケティングの基礎知識