「LINEリサーチ」を活用しよう!“スマホ時代”の新たな市場調査法

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「LINEリサーチ」を活用しよう!“スマホ時代”の新たな市場調査法

今回のテーマは、”今”市場調査の方法として有効活用したい「LINEリサーチ」についてです。

「今」というのは、“スマホ時代”というべき2010年代以降のこと。

2018年現在、インターネットを利用する人のうち、実に80%以上がスマホを使用しており、さらにそのうち半分以上はパソコンを持っておらずスマホのみ使用しているといわれています。
SNSアプリ「LINE」が提供する「LINEリサーチ」は、そんな今だからこそ活用できるサービスといえます。

いつの時代も、より消費者に好まれる商品やサービスを提供するために欠かせない市場調査。
実際に消費者の声を聞き、好みや傾向を知り、商品開発やマーケティング戦略に活かすことができます。

「LINEリサーチ」は、スマホ時代の中で多くの人が活用している「LINE」を使って市場調査ができるサービスです。

具体的にはどのようなものなのか、ぜひチェックしてみてください。

リサーチの重要性と効果的な方法

マーケティングを企画するために、徹底的なリサーチを行い、マーケティングを実施した後、どんな効果があったのか入念にリサーチする。マーケティングは「リサーチに始まり、リサーチに終わる」と呼ばれるほど、リサーチを行うことが重要です。

これは、インターネットが普及したから言われていることではなく、雑誌や看板広告が主流だった1900年初頭から変わらない、マーケティングの大原則の一つです。
最近、Webマーケティングの世界で頻繁に飛び交うようになった「ビッグデータ」という言葉も、より高度なリサーチを行えることから広がりました。

リサーチについては、どんな種類のマーケティングであっても共通して言えることがあります。
それは、「大失敗を避けられる」ということです。

そもそもマーケティングとは、「誰に」「何を」「どうやって」販売するかを計画する作業です。この3つがリサーチで明確になっていれば、大失敗に終わることはほぼありません。

戦略が稚拙で、広告運用が不適切で、クリエイティブのクオリティが低くても、「誰に」「何を」「どうやって」の3点を外していなければ、反応するユーザーは必ず存在します。

逆に、「誰に」「何を」「どうやって」が見当違いだった場合、どれほど素晴らしい戦略と広告運用とクリエイティブがあっても、まったく成果がでない可能性があります。

リサーチを行うことで得られるメリットは数多くありますが、共通していえることは、「失敗を避けられる」ということでしょう。

さて、このようにマーケティングでは欠かせないリサーチですが、手法は星の数ほど存在しています。
古くから使われている手法でいえば、街頭アンケート、はがきでのアンケート、グループインタビューなどがあります。ソーシャルメディアやデータ分析が盛んになった最近では、SNSの発言などからニーズを探るソーシャルリスニング、ビッグデータから有益な情報を探し出すデータマイニングといった手法もあります。

それぞれ一長一短あり、有効なものです。
今回紹介したい手法は、最近急激に注目を集めているリサーチ手法として「LINEリサーチ」です。

「LINEリサーチ」とは?

数あるリサーチ手法の中でも注目を集めている「LINEリサーチ」

その名の通り、7,300万人以上の月間アクティブユーザー数(日常的に使用しているユーザー数)を誇る「LINE」が、市場調査を行いたい企業向けに提供しているサービスです。

これは、LINEユーザーの中で「LINEアンケート」に登録しているユーザーのもとへアンケートを配信するというサービスです。

アンケートに回答したユーザーには、LINEポイントの付与など、インセンティブが与えられます。

注目を集めている理由は、圧倒的なユーザー数です。

2018年1月の時点で380万人のユーザーがアクティブにアンケートに回答しています。インタビュー調査などをはじめとしたリアルリサーチはもちろん、インターネットリサーチでも、これだけのモニターを持つサービスはなかなかありません。

「1ポイント1円になる便利なLINEポイントが簡単に手に入るから」

「ちょっとしたヒマつぶしができるから」

そのようなユーザーが多いので、高い回答率が期待できる一方、街頭でのインタビュー調査ほど細かな質問に答えてもらうことが難しいという点もあります。

LINEリサーチで多くのモニターから回答を集めるには、ユーザーが空き時間に簡単に操作できるよう、

  • YESかNOで答える
  • 複数の選択肢(A、B、C……)の中からひとつを選ぶ

といったシンプルなアンケートにするのがコツです。

「多くのフレッシュな意見が聞ける」のがメリット!

「LINEリサーチ」の公式ブログによれば、「LINEアンケート」に登録して積極的に回答しているアクティブモニターの数は、2018年1月の時点で380万人以上。
まずは、このモニター数の多さが「LINEリサーチ」のメリットといえるでしょう。

LINEリサーチ 公式ブログ:http://research-platform.line.me/archives/23744415.html

男女比率では女性のほうが多く、年齢層では、10~20代が多いという特徴があります。学生や主婦などちょっとした空き時間を活用したい層が積極的に回答しています。

また、学生や主婦はトレンドの発信源でもあり、こうしたユーザーのフレッシュな意見が聞けることは非常に貴重です。最新のトレンドに左右される商品やサービス(ファッションなど)の市場調査にうってつけといえます。

さらに、「LINEリサーチ」は比較的、“市場調査慣れした人“ではない純粋な消費者の意見を聞きやすいとされているのもポイントです。
利用者の約70%が、「LINEアンケート」以外のWebリサーチに登録していないというのがその理由として挙げられます。

LINEリサーチ 公式ブログ:http://research-platform.line.me/archives/23744434.html

さまざまなネットアンケートに慣れた人の場合、純粋な意見ではなく調査をする側が気に入るような回答をしてしまいがち。いわゆる“模範解答”的なアンケートになってしまいがちです。
一方、「LINEリサーチ」の場合は、そのような“回答者バイアス”のかかっていないフレッシュな意見を収集できるというメリットがあります。

「LINEリサーチ」の2つのコースについて

「LINEリサーチ」には、「ライトコース」「サポートコース」という2つのコースがあります。
どのようなアンケートを行いたいかに合わせて選ぶことができます。

ライトコース

1回につき税抜き9,800円から利用できるコース。
実際のアンケート画面の作成、配信、またアンケート結果の回収は「LINEリサーチ」が手がけるというもので、短期間でリーズナブルに市場調査を行うことができます。
ただし、「何をアンケートするべきか」ということは自社でまとめる必要があります。

サポートコース

アンケート画面の作成、配信、結果の回収はもちろんのこと、アンケートを行うにあたって課題をまとめ、どんなアンケート調査を行うべきか細かいアドバイスを行い、最終的には収集したアンケート結果を分析する、それらの作業も依頼できるコースです。
「LINEリサーチ」と提携する、“アンケートのプロ”というべき調査会社がヒアリングを行い、上記のような流れでサービスを進めていきます。
ライトコースと比較すると料金は高くなるものの、「市場調査を初めて行う」という場合にもしっかりした調査が可能になるという点がポイントです。

「ライトコース」「サポートコース」の料金について、詳細な情報は「LINEリサーチ」公式サイトから確認できます。

LINEリサーチ コース料金:https://line-research.line.me/function#lite_price

街頭インタビュー調査で100件の回答数を集めようとした場合、リサーチ会社に依頼すると30万円以上することが一般的です。
もちろん、ターゲット層をある程度絞ったり、角度の高い回答が得られやすかったりといったメリットはありますが、なかなか費用的に実施できない企業も多いでしょう。

一方、LINEリサーチのライトプランであれば、1~3問の設問に対して、100件ンの回答を集めるために必要な費用は9,800円です。
13~15問の設問で詳細なリサーチをしても、58,000円と、街頭インタビューに比べて圧倒的にコストを抑えることができます。

まさに、これまで「リサーチの重要性はわかりつつも費用的になかなか…」となっていた企業にこそ利用してほしいサービスです。

まとめ

リサーチの重要性でお伝えしたように、マーケティングでは「リサーチに始まり、リサーチに終わる」というほど、リサーチが重要です。
しかし、費用面の課題から、これまでは一部の大企業が調査会社やコンサル会社に依頼して行うことが一般的でした。

LINEリサーチの登場により、そうした状況が大きく変わろうとしています。
数百人のユーザーの抱く感情、ニーズ、商品・サービスに対するイメージや認知の有無を、大きなコストをかけずに知ることができるのです。
その貴重なデータを広告戦略や商品開発に活かせるのですから、費用対効果は圧倒的でしょう。

これまでに、多額の広告費をかけて失敗した経験があるのなら、広告費のほんの一部を使ってLINEリサーチを行ってみてはいかがでしょうか。