【ポスト・コロナを見据えて】新型コロナ蔓延にみるユニークな対応事例 (2/5)~飲食・サービス業編~

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ポストコロナを見据えて

新型コロナウイルス感染症(Covide-19)蔓延による影響が長期化する中、史上初の緊急事態宣言が発令されました。

リーマンショック以上の経済損失が発生するのでは、と危惧され暗いニュースばかりですが、こんな状況だからこそ活路を見つけようと腐心している企業も数多くあります。

本記事ではコロナショックを乗り越えるために、ユニークな対策をとって注目されている企業の事例をシリーズでご紹介します。

第2回目は東京をはじめ、3月下旬から大都市圏で始まった外出自粛要請の影響等で客足が遠のいている「飲食・サービス業」編です。

くら寿司

くら寿司

ネットで社長のジャンケン大会

【実施期間:4月3日~4月9日】

2月27日に安倍首相が全国の学校に対し要請した臨時休校。突然のことで全国の子供たち、保護者を中心に混乱が起きたのは記憶に新しいところ。
子供たちが自宅にいることが多くなると食事の用意も大変。ウイルスの蔓延が原因なだけに外食も気軽に行けない。
そんな状況下の対策として、様々な飲食店がテイクアウトやデリバリー販売を強化しました。

その中でもユニークなキャンペーンを行ったのが回転寿司チェーンの「くら寿司」。

公式HPや公式SNS・アプリなどから移動できる応募画面でジャンケン大会に参加。
勝った人の中から毎日抽選で1000名にお持ち帰り寿司「極旨人気10種セット」(2人前20貫)をプレゼントする、という太っ腹な企画です。
3月に実施され好評を博したようで、第2段が4月9日まで開催されています。


餃子の王将

餃子の王将

持ち帰り専用「お子様弁当」

【実施期間:3月9日~4月15日】

日本全国に700店舗以上を展開する「餃子の王将」も臨時休校を受け、献立や食事の準備で困っている人を応援するためお持ち帰り専用の「お子様弁当」を販売。
テイクアウトでのイエナカ消費を促すための対策を行いました。

餃子2個、鶏の唐揚2個、シャウエッセン®2本、ライス(中)というボリュームで250円(+税)という格安料金。
中学生以下の子供がいる方が対象で、3月31日までの期間限定でしたが4月15日まで延長される人気のサービスとなっているようです。


BeneFitness(ベネフィットネス)+スマートミラー2045

BeneFitness

オンラインフィットネス教室

【リリース日:3月27日】

学校の休校やテレワークの増加で、先に述べたように「食事」が大きな問題となってくる家庭も増えているようですが、
「運動不足」も外出自粛要請の影響で問題となりつつあるようです。

ヨガ・筋トレ・ストレッチなどさまざまなレッスンを動画で学べるサービスを提供している「BeneFitness」は等身大サイズのタッチパネルデバイス「スマートミラー2045」と連携。
デバイスに映る講師(動画)と鏡越しの自分を見て、非対面型のフィットネス教室をオンラインで受講できるサービスを提供しました。

テレワークが当たり前になると自宅から駅、駅から会社まで「歩く」という運動もなくなり、運動不足に陥りやすいもの。
スマートフォンやタブレットの画面でなく、等身大の大きなディスプレイで講師の動きを見ながら運動できれば非対面でも臨場感のあるフィットネスができそうです。


Golden Gully(ゴールデンガリー)

GoldenGully

オンライン料理教室+パーティ

ここからは海外での事例をご紹介します。
オーストラリア・シドニーの人気レストラン、Golden Gullyは提供している料理・ドリンクの配達だけでなくユニークな方法で難局を乗り越えようとしています。

オフィスワーカーと異なってテレワークという選択肢がとれない飲食店では、都市封鎖化においてはテイクアウトと配達が生命線です。
それに加えてシェフとのオンライン料理教室を実施。数時間で1,000オーストラリアドル以上の収益をあげたようです。
他にもZoomを活用して他のお客とオンラインで話しながらお酒を楽しむ、オンラインパーティも開催している様子。

個人経営のお店でも、工夫次第で新しいビジネスができる良い例ではないでしょうか。


Bread Ahead(ブレッドアヘッド)

BreadAhead

オンラインパン作り教室

イギリス・ロンドンにある人気のパン屋、Bread Aheadでもオンラインを活用したサービスが人気です。

Instagramで自宅で出来るパン作りの方法をライブストリーミング。ロックダウンされ、外出禁止令が続くロンドンで人気のサービスになっているようです。
ライブストリーミング事態は無料で、それを視聴したユーザーにパンの配達サービスの告知を行うことで収益を上げているとのこと。

このお店がユニークなのはライブストリーミングを通して、将来実店舗で実施予定のワークショップチケットも販売している点。
ポスト・コロナを見据えて、コロナ禍が収束した後にお客様が帰ってきてくれるように未来に向けた投資をしています。


2019年11月26日は発表された「ミシュランガイド東京2020」では、星付き店が226軒と世界一となりました。
世界に誇る日本の飲食産業がオンラインの活用など新しい集客方法を活用し、新型コロナウイルスの収束後一日も早い活況を取り戻すのを願うばかりです。

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