美容室の集客はWebマーケティングが重要!具体的な方法を徹底解説

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Medium_美容室の集客方法

美容室同士の競争が激しくなる昨今、いかに他店舗との差別化を図りユーザーへ店舗情報を届けられるかが、新規顧客を獲得するカギとなります。そこで重要な役割を果たす施策が、Webマーケティングです。

当記事では、美容室にWebマーケティングが欠かせない理由と、インターネットを活用して新規顧客を増やす具体的な方法を解説します。Webマーケティングを実行する前に押さえておくべきポイントや、美容室のリピーターを増やす方法も紹介するため、ぜひ参考にしてください。

美容室にWebマーケティングが欠かせない理由

数ある集客方法の中でも、Webマーケティングは美容室の新規顧客獲得に最も効果的な手段と考えられます。その理由は、下記の2つです。

  • 顧客獲得競争の激化

日本の人口が年々減少し続ける中、美容室数は増加の一途を辿っており、顧客の奪い合いが激化している状況です。2020年度末の時点で、美容室は全国に25万7,890店舗も存在しています。日本の総人口を美容室の数で割ると、1店舗当たり約487人にしかなりません。この限られた人数から、いかに効率よく多くの顧客を自店舗へ呼び込めるかが、勝負の分かれ目となります。

(出典:厚生労働省「令和2年度衛生行政報告例(生活衛生関係)」)

  • Web検索が日常に

インターネットが当たり前となった現在、行きたい美容室を選ぶ際もGoogleや美容ポータルサイトで探す人は非常に多いです。実際に大手サイトである「ホットペッパービューティー」では、ヘアサロンの年間予約数が8,750万8,672件と発表されています(※2022年3月時点)。Web上に情報を掲載していない美容室は、それだけ新規顧客獲得のチャンスを逃していると言えるでしょう。

(出典:ホットペッパービューティー「■HOT PEPPER Beauty最新データ集(毎月更新)」)

美容室が顧客を維持するためには、ヘアカットの技術力が重要です。しかし、多くの顧客はまず美容室の情報を収集した後、実際に受けた接客や施術をもとに自分が通い続けるか否かを選択します。

そのため、「技術力が高い」というだけでは集客効果はあまり期待できません。新規顧客増加を狙うのであれば、顧客の目に留まるところへ美容室の情報を掲載し、魅力を感じてもらうことが大切です。

美容室

美容室がWebマーケティングを始めるなら今がチャンス?

一昔前は、美容室の宣伝・集客方法と言えばチラシ配りが主流でした。現在も有効な手法の1つではあるものの、Webマーケティングへ参入する美容室の増加もあり、それだけでは戦えない状況になっています。より多くの顧客を効率よく獲得するためには、ウェブを活用した集客が必要です。

特に、個人経営・小規模サロンの経営者は、Webマーケティングにおける知識やノウハウに乏しいため、集客に成功していないケースが少なくありません。Webマーケティングにおける知識を得た上で競合する美容室と差別化を図り、効果が見込めるWeb集客を始めるのであれば、今がチャンスと言えるでしょう。

Webマーケティングを始める前におさえておくべきポイント

Webマーケティングでは、最初に自社の強みを明確にした上で、主なターゲット層を設定することが必要です。このような重要ポイントを外したままでは、施策効果は上がりません。

それでは、Webマーケティングに必須のポイントを2点解説します。

自社の強みを明確にする

数多い美容室の中から選んでもらうためには、顧客にとって決定打となる、お店の「売り」が必要となります。

どのような顧客にも対応できる技術力は大切です。しかし、「何でもできる」ということは「どれも平凡」と捉えられかねません。年齢や性別、髪質を問わない対応はあくまでも前提条件として、さらにプラスアルファのアピールポイントを用意しましょう。

例えば、美容師のカット技術以外にヘッドスパといったメニューやこだわりのヘアケア用品、おしゃれな内装、通いやすい立地・営業時間なども強みとなります。お店の売りが何になるかによって、メインとなりやすいターゲット層や効果的な宣伝方法も変化します。

主なターゲット層を設定する

美容室の持つ強みが明確にできたら、メインとなりやすいおおよその顧客層が見えてくるでしょう。ここでさらにもう一歩踏み込んで、美容室の主なターゲット層も明らかにすることが大切です。

例えば大学に近い立地で、美容室の売りが「リーズナブルな値段」や「流行りのカット・カラー」だった場合、主なターゲット層は学生となるでしょう。その場合は、若者の利用頻度が高いポータルサイトに登録し、学校のスケジュールや成人式などのイベントに合わせて広告を打つ、といった宣伝方法が考えられます。

ターゲット層によって、魅力に感じるポイントやメニューは異なるため、マーケティングを始める前にしっかりと顧客像を把握しておきましょう。

【美容室向け】インターネットを活用して新規顧客を増やす方法

美容室がインターネットを使って新規顧客を増やす手段には、主に4つの方法が挙げられます。その中から、強みや主なターゲット層に合った施策をいくつかピックアップして実行すると、より高い効果を得られるでしょう。

ここからは、インターネットを活用して新規顧客を増やす方法4つを解説します。

(1)ポータルサイトへ登録する

ポータルサイトとは、登録された美容室の基本情報がまとめて掲載され、検索・予約できるサイトのことです。ユーザーにとっては、割引クーポンが利用できたりポイントが貯まったりする利点があります。

また、実際に美容室を利用した人のリアルな口コミもチェック可能です。そのため、インターネットで美容室情報を探す人のほとんどが、一度は利用すると言っても過言ではありません。お店の主なターゲット層と、ポータルサイトのユーザー層が重なれば、大きな集客効果が見込めます。

【ポータルサイト登録のメリット】

  • 新規顧客獲得が期待できる
  • 地域外のユーザーにもアピールできる
  • 比較的簡単に登録・更新作業ができる
  • ポータルサイトごとの独自機能が利用できる

ただし、掲載料などのランニングコストがかかる、口コミがマイナスに働くこともある、といったデメリットもあります。また、割引率の高いクーポンを乱発すると、お店の収支が悪化する可能性があることも覚えておきましょう。

(2)公式ホームページを開設する

ユーザーの多くはチラシやポータルサイトで美容室の存在を知った後、公式ホームページでさらに詳しい情報を確認します。ページの体裁が統一されたポータルサイトだけでは、ユーザーが知りたい情報が不足しているケースが少なくありません。

店内の写真や営業時間の他、どのような美容師が所属しているか、使用するヘアケア用品のブランドまでチェックする人も多くいます。ポータルサイトには掲載しきれないメニューの詳細や実際のカット事例などを載せると、よりユーザーの興味を惹きつけられるでしょう。

【公式ホームページのメリット】

  • 美容室の信頼性が上がる
  • 各Webページの内容などでも検索に表示される
  • ページデザインによっては他店との差別化が図れる
  • 独自商品を販売しやすい

公式ホームページでは、お店の基本情報や予約システムなどの機能面だけでなく、デザイン性にもこだわることが重要です。さらにブログ付きにしてGoogleなどの検索に引っかかるようになれば、ポータルサイトユーザー以外の集客も期待できます。

(3)SNSを運用する

手軽にカット事例などを掲載できるSNSは、美容室のマーケティングに向いたツールであり、特にInstagramやTikTokは相性抜群です。とはいえ、他のSNSが向いていないというわけではありません。現在主要SNSとなっているInstagram・TikTok・YouTube・Twitter・Facebookであれば、どれでもおすすめできます。

【SNSを運用するメリット】

  • 手軽に投稿できる
  • 拡散力が高い
  • 宣伝エリア外の人にも情報が届けられる
  • ランニングコストがほとんどかからない

以下では、各SNSの利用者層と運用ポイントを紹介します。

  • Instagram

Instagramは、画像投稿・検索への特化が特徴的なSNSです。全国利用率は42.3%、主に10~20代女性に人気があります。

近年では、Instagramから好みのヘアスタイルを探し、施術可能な美容室を見つける人も増えてきました。お店のコンセプトやカット事例、紹介された雑誌名などにハッシュタグを付けることで、フォロワー以外からも見つけてもらいやすくなります。また、Instagramを利用して直接美容室の集客につなげたいなら、アクションボタンの設置も有効です。

Instagramのアクションボタンについては、下記の記事で詳しく解説しています。ぜひ、ご覧ください。

【Instagramのビジネス利用】集客の鍵を握る「アクションボタン」を徹底解説

  • TikTok

TikTokは、ユーザーの反応率が高く、拡散されやすいことが特徴的なショートムービー専門のSNSです。TikTokの正確な利用率は不明ですが、10代の利用者が多く、どちらかと言うと女性に人気があります。

TikTokの動画は15秒~3分と短いため、いかに冒頭でユーザーを惹きつけられるかが重要です。ヘアカットのビフォー&アフターなどを注目されている音源やハッシュタグと組み合わせ、簡潔に仕上げたショートムービーを投稿しましょう。

ショートムービーの活用事例は下記の記事で紹介しています。ぜひ、参考にしてください。

企業のショートムービー活用事例から紐解く!新しいマーケティング戦略とは?

  • YouTube

YouTubeは、動画視聴者のほとんどが利用すると言っても過言ではないほど、ユーザーの多さが特徴的なSNSです。すべての年代で、性別を問わず利用されています。

美容室の内装や接客風景、実際にヘアカット・アレンジを行っている様子を撮影して長時間の動画を投稿することもできます。ただし、あまり長すぎるとユーザーは見てくれません。

  • Twitter

Twitterは、リツイートが繰り返されることで、全くつながりのない人へも情報が浸透する拡散力が特徴のSNSです。全国利用率は42.3%、主に10~20代の男女から人気があります。

Twitterには、画像や動画よりも文字による情報を好むユーザーが多い傾向です。トレンドのヘアスタイルに仕上げる方法やヘアケアに有益な情報などを簡潔にまとめ、かつコンスタントに投稿することがポイントとなります。

  • Facebook

Facebookは、投稿者のみならず閲覧者の実名登録も求められる点が特徴的なSNSです。全国利用率は31.9%、主に30代の男女から人気があります。

実名登録のため情報の信頼性が高く、現実でもつながりを持った友人から友人へと評判が伝わりやすいツールです。ただし、悪評も伝播しやすいため、嘘の情報や曖昧な情報を載せることなく、常に最新の情報に更新し続けることが必要となります。

(出典:総務省情報通信政策研究所「令和2年度情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書<概要>」)

(4)MEO対策(ローカルSEO)を行う

マップ

MEO対策は、Googleを中心とした地図アプリ上で美容室の店舗情報を上位表示させるための施策です。Googleマップで「駅名」+「美容室」、あるいは「近所の美容室」などと検索した際、検索結果には該当する店舗の情報が一覧表示されます。近場の店舗を探すユーザーのほとんどは直近での利用を想定しているため、上位表示されることで新規顧客獲得につながりやすいです。

【MEO対策を行うメリット】

  • 見込み客に直接アプローチできる
  • ポータルサイトよりも上位に表示される
  • 口コミやレビューが増やせる
  • 比較的難易度が低い

MEO対策を行う際は、店舗の基本情報をはじめとして、あらゆる項目を埋められるだけ埋めることが高評価につながります。MEO対策の詳細については下記の記事で紹介しているため、ぜひご一読ください。

【MEO対策】上位化のポイントやメリットを一挙紹介

美容室のリピーターを増やす方法は?

美容室のリピーターを増やす方法として、最もおすすめなのが「メルマガ配信」と「SNS運用」です。

メルマガ配信は、SNSを利用しない層に向けて直接的に店舗情報を届けられます。それだけでなく、定期的に届くメールを見てお店を思い出し、「そういえば次の予約をしていなかった」「前回からもう1ヶ月経っているから、そろそろ予約しなければ」と思わせる効果もあるでしょう。

また、SNS運用は新規顧客の獲得に有用であると同時に、リピーターの獲得にも大きな効力を発揮します。SNSの中でも美容室と相性がよく、特にリピーターの獲得効果が高いのが「LINE公式アカウント」です。

  • メルマガ配信

メルマガ配信は、InstagramやLINEなどで積極的な情報収集を行わないタイプのユーザーにアプローチできる方法です。元々メルマガに登録するユーザーは、ある程度リピートする意思があります。そこへ「前回のご来店日」や「お得なキャンペーン情報」などを掲載することで、来店確率の上昇が期待できるでしょう。また、メールアドレスと顧客情報が紐付いていれば、誕生月割引などのお得情報を個別に送り、来店を促せます。

  • LINE公式アカウントの運用

LINE公式アカウントの運用は、日頃から積極的にSNSを活用するユーザー層へ効力を発揮する方法です。すでに導入済みのユーザーが多いため、新しくアプリをインストールしたり、利用方法を確認したりする必要がなく、気軽に友だち登録をしてもらえます。LINEを通じたメッセージはユーザーとの距離を縮めやすく、有益な情報を継続的に届けることで、お店に愛着を持ってもらうことが可能です。

まとめ

今は、美容室を利用する人のほとんどが、インターネットを活用してお店の情報を収集する時代です。Webマーケティングに注力しているか否かが、美容室の今後を大きく左右すると言っても過言ではありません。

ポータルサイトへの登録や公式ホームページの開設、SNSの運用、MEO対策など、打てる手はたくさんあります。Webマーケティングの手段によってかかる手間やコストも異なるため、美容室の強みや主なターゲット層の使用率が高いメディアを狙って始めてみましょう。

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