企業のショートムービー活用事例から紐解く!新しいマーケティング戦略とは?

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企業のショートムービー活用事例から紐解く!新しいマーケティング戦略とは?

ブランド価値を高めたいと考えている企業から”ショートムービー活用”が注目されていることをご存じでしょうか。
しかし動画広告との違いが曖昧なため「なぜショートムービーで企業のブランド価値が高まるのか」疑問に感じている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
この記事では、ブランディングのためにショートムービーを活用するべき理由を説明したうえで、ショートムービーを制作する際のポイントやコツを、事例をもとに徹底解説します。

企業のショートムービー活用事例

ショートムービーを企業のブランディングに活かすには、その企業の考え方やメッセージを動画に盛り込むことが重要です。
まずは、実際に企業が活用しているショートムービーの事例をTikTokInstagramリール、YouTubeショート動画に分けて紹介します。

【TikTok事例1】大京警備保障株式会社

列車見張や交通誘導警備などの警備業を営む大京警備保障株式会社
ショートムービーに登場する社員はいわゆる“おじさん”と呼ばれる年代の方たちで、若者向けのTikTokでは一見浮いているようにも感じます。
しかし、そんなおじさんたちが楽しそうに踊る姿や甘いものを食べている姿などのギャップが話題となり、今ではフォロワー数が150万※を超えるほどのアカウントになっています。(2022年1月現在)

元々は、採用広報のためにTikTokを始めたという同社。
TikTokで会社の雰囲気が伝わった結果、求人に応募してくれる方が増え、10人以上の採用に繋がっています。

@dkykeibi_tokyo

部長、課長と同じ部署の社員を募集します。詳細はプロフィール、またはコメントのURLをご確認ください!#大京警備保障 #求人 #エヴァンゲリオン

♬ オリジナル楽曲 – 紙の神の髪👾🏳️‍🌈🌻🍫✨ – Sasami👾🏳️‍🌈🌻🍫✨

【TikTok事例2】東京カレンダー

30代半ばの働く人を対象に、ダイニングや旅行など幅広いジャンルの情報を届ける東京カレンダー
TikTokを活用し、大学生から社会人をターゲットとしたショートドラマを配信しています。
特定のハッシュタグを付けて投稿することで、動画への出演権や人気レストランの予約権が当たる参加型のキャンペーンも実施。
東京カレンダーそのものはもちろん、雑誌に掲載している店舗などを幅広い層にPRできる巧みなショートムービーマーケティングの事例です。

@tokyocalendar

完全版はYoutubeでご覧ください♪ #ドラマ #港区おじさん #東京カレンダー #東カレ

♬ オリジナル楽曲 – 東京カレンダーTikTok – 東京カレンダーTikTok

【Instagramリール事例】ひなたライフ

インテリア雑貨のオンラインショップを運営する株式会社ひなたライフ
同社は、Instagramのリール投稿を活用して「販売している日用品が生活の中でどう使われるか」を発信しています。
他の商品との組み合わせなど、写真やテキストだけでは伝わりにくい情報もショートムービーにすることで、伝わりやすくなっています
実際の使用シーンがイメージしやすいため、購入のハードルが下がる効果を期待できるでしょう。

【YouTubeショート動画事例1】株式会社フードコネクション

「本当に必要とされる飲食店を創る。」という理念のもと、個人飲食店を支援している株式会社フードコネクション
YouTubeチャンネル「個人店のミカタLAB」を開設し、その中でYouTubeショート動画を公開しています。
実際に食事をしに店舗へ行き、おすすめメニューを紹介して、ユーザーに「行ってみたい」と思わせるクオリティの高いショートムービーを配信しています。
理念を追求しながら、集客に悩みがちな個人飲食店を支援している事例です。

【YouTubeショート動画事例2】中央交通株式会社

貸切観光バス事業を展開する中央交通株式会社
YouTubeショート動画では、自社のバスの機能紹介はもちろん、走行中のバスを上空から撮影した動画なども公開しています。
バスと景色を一緒に映すことで、観光バスで旅行している様子がイメージしやすくなるなど、普段の生活には少し馴染みが薄い貸切観光バスを身近に感じられるショートムービーを配信している事例です。

企業がショートムービーを活用する理由

企業のショートムービー活用事例を紹介しましたが、そもそもなぜSNSにおけるショートムービー活用が有効なマーケティング手法だといえるのでしょうか。

ユーザーからの信頼を得やすいため

ショートムービーは広告ではなく、あくまで企業のイメージを伝えるブランディング用の動画です。
その特性をユーザー目線で考えると、動画広告が「一方的に見せられる動画」であるのに対して、ショートムービーは「自分が選んで視聴する」コンテンツです。
インターネットが普及して、必要な情報は自ら検索することが当たり前になり、広告のような受け身の情報は敬遠されるようになりました。
その点、ショートムービーは自分で選んで視聴するため、ユーザーの信頼を獲得するのに有効な手段だといえます。

ユーザーに拡散してもらえる可能性があるため

ショートムービーは気軽に視聴できるため、内容に共感したユーザーにSNSで拡散されることがあります。
つまり、ユーザーに響くショートムービーを作成できれば、より多くの方の目に留まる可能性が高まるのです。
商品を購入するときについ口コミやレビューを見てしまうように、人は物事を決断する際、第三者の意見に大きく影響を受けます。
その効果を利用して、SNSでの拡散を狙ったショートムービーを作りましょう。

伝えられる情報量が多いため

そもそも動画は情報発信の方法として、非常に優れています。テキストや画像とは異なり、映像や音声と合わせて情報を発信できるため、短時間で多くの情報を伝えられます
文章を読むのが苦手な方に対してもアプローチしやすいため、間口を広げられることも大きなポイントです。
伝えられる情報量が多いといっても、通常のYouTubeに公開するような動画は10分以上の長時間動画が多く、視聴するハードルが高くなってしまいます。
その点ショートムービーは、短時間で視聴できるため、視聴するハードルが低く、短時間で有益な情報をユーザーに伝えられます

ショートムービーの活用を成功させるポイント

ショートムービーは闇雲にたくさん作れば良いという訳ではありません。
しっかりと成果を出すためには、次のようなポイントを押さえた動画制作が必要です。

ブランディングの着地点を定める

ブランディングと一言で言っても、どのように自社をブランディングするかは企業によって異なります。
そのため着地点を定めておかないと、ただ面白いだけ、ただ共感するだけの動画を作って終わってしまう可能性があります。
最終的にユーザーにどのような印象を抱いてほしいかを想像しながら、ショートムービーの方向性を考えましょう。

ターゲット像を明確にする

ショートムービーを制作するにあたって、ターゲット像を明確にすることは必要不可欠です。
誰にでも当てはまるような内容の動画を作ると、出来上がったときには誰にも響かないものになっている可能性があります。
そのため、ターゲット像を年齢・性別・生活スタイルなどのレベルまで落とし込み、どのように表現すればそのターゲットに届くかを考え抜く必要があるのです。

メッセージを1つに絞る

ショートムービーの再生時間は、長くても3分程度です。
そのような短時間で視聴者に響くショートムービーを仕上げるためには、目的やターゲットを明確にしたうえで伝えたいメッセージを1つに絞らなければなりません。
メインメッセージを1つに絞ると「伝えたいことが多すぎて結局意図がわからない」といった、よくある失敗を回避できるでしょう。

メッセージを1つに絞る

SNSごとにショートムービーを作り分ける

SNSは、媒体ごとに特徴やユーザー層が異なります。
例えば、TikTokであれば若者世代に好まれそうな内容にする、Instagramであればオシャレな雰囲気が伝わる内容にするなど、媒体に合わせてショートムービーを作り分けましょう。

ショートムービーを制作するときの3つのコツ

最後に、ショートムービーを制作するときに押さえておきたい3つのコツをご紹介します。
制作を始める前に、確認してください。

メリットは箇条書きで簡潔に伝える

動画であっても、メリットを伝える場合は箇条書きで伝えましょう。
文章と同じで、長い説明が続くと見ている側も頭に入ってきません。
また、メリットはたくさん出すのではなく、3つほどに絞って提示するほうが伝わりやすくなります。
動画全体のメッセージを1つに絞るように、メリットも簡潔明瞭に伝えましょう。

最初の数秒に見せ場を作る

ユーザーがショートムービーを見る際、大半は最初の数秒を見たときに続けて見るかどうかを判断しています。
そのため、冒頭に見せ場を作っておかないと、最後まで視聴してもらえません。
離脱を防ぐために「結論を最初に伝える」「冒頭で大きな出来事が起こる」など、ユーザーの目を引くような仕掛けを作る必要があります。

全体の統一感を意識する

ショートムービーを制作する際は、全体の統一感が非常に重要です。
例えば、内容が感動的なストーリーであるにもかかわらず、使われているBGMがロック調だったら。動画を見ていても何か違和感が残り、内容が頭に入ってこないでしょう。
きちんと内容を伝えるためにも、BGMや文字のフォントなど、動画を構成する要素の雰囲気を合わせ、全体の統一感を意識して最後まで違和感なく視聴できる動画を制作しましょう。

まとめ

ショートムービーは企業のブランディングに非常に有効な手段です。
ただし、その効果を発揮させるためには、事前に目的やターゲットを定め、ポイントを押さえた動画を制作しなければなりません。
この記事を参考にして、新しいWebマーケティングの手法としてショートムービーを活用してみましょう。