【SEO対策決定版】第8回−SEOの指標|アナリティクスでは何を見れば良いの?

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第1回:SEOとは|Googleの理念を基に真のSEOとは何かを理解する
第2回:SEOの3つの柱|テクニカル・オンページ・オフページSEO
第3回:サイト運営者なら知っておきたい!metaタグを理解しよう
第4回:オンページSEO(内部対策)のキーワード選定方法
第5回:SEOライティングの基礎|タイトルとディスクリプション・コンテンツライティング
第6回:SEOの内部対策vs外部対策
第7回:SEO対策に必要なツール
第8回:Googleアナリティクスで確認する指標
第9回:今後のSEO

【SEO対策大全-検索からの集客力を高める方法】シリーズ。これまでSEO対策の基礎や考え方から、内部対策・外部対策、SEOライティング、利用したいツールなど、SEO対策に必要なノウハウをお届けしてきました。

第7回までの内容で、SEO対策自体は十分できるでしょう。しかし、大切なことはSEO対策を行うことではなく、Webサイトの集客力がどう変わったか、ユーザーの行動はどう変わったかを知り、Webサイトの収益向上につなげることです。

第8回となる今回は、Googleアナリティクスを使ってSEO対策の効果を測る方法を紹介します。
前回の記事では、SEOで必須なツールについて紹介しましたが、CTRや滞在時間、離脱率などいまいち何を指標にすべきかわからないという方もいらっしゃるかと思います。
この記事では、SEO対策で知っておくと良い指標を紹介していきます。

SEOになぜGoogleアナリティクスが必要?

SEO対策をする上で、Googleアナリティクスを用いた分析はとても重要です。
しかし、実際のところGoogleアナリティクスには高度な機能がたくさんありすぎて、どの指標をどういった目的で見るべきなのか、分かりづらいというのが本音ではないでしょうか。

これまでの連載で、いかにユーザー目線でのコンテンツ作成が大事かということについても話してきました。目でユーザーの反応を見ることができないネット上のビジネスでユーザー目線のコンテンツ作成ができているかを知るには、ツールを使った数値・データの測定がマストになります。

Googleアナリティクスからの数字をとることで、事実に基づいだ正確なデータを取ることができるので、感情に左右されないマーケティング指標になるわけです。

Googleアナリティクスでは、UX(ユーザーエクスペリエンス−サイトの使いやすさ)やユーザーの意図や行動、集客元などを探ることができます。
よって、Googleアナリティクスを使用することで、SEO対策の効果を検証することができるというわけです。

Googleアナリティクスを自身のWebサイトと紐付けた後に、SEOと関係するみるべき指標を紹介していきます。

PV(ページビュー)

PV(ページビュー)数は、閲覧されたページの合計数です。
ブラウザにページが読み込まれる回数が全てカウントされるので、同じユーザーがページを再読み込みした場合にもPV(ページビュー)数としてカウントされます。

セッション数(訪問数)

PV(ページビュー)数と混同しやすいセッション数(訪問数)について。

PV(ページビュー)数とセッション数(訪問数)の違いを簡単にいうと次のようになります。

  • PV(ページビュー)数…ページが表示された回数
  • セッション数(訪問数)…ユーザーがサイトを訪問した回数

セッション数はユーザーがサイトを訪問した際にカウントされる回数と覚えておくとわかりやすいですね。
それだと、1人の人が一度サイトに来たら永遠にその人のセッションはカウントされなくなってしまうのか?という疑問が浮かぶかもしれません。

セッションは特定の期間にサイト上で発生した一連の操作を指すので、

  • 捜査が行われない状態で30分以上経過
  • 日付が変わる
  • キャンペーン経由でサイトにアクセスして離脱した場合、別のキャンペーンでサイトに戻って来た場合

などは新しいセッションとしてカウントされます。

PV(ページビュー)数とセッション数(訪問数)の違いについては、下記の記事でより詳しく説明されています。
ユーザー,セッション,ページビューの違い【Googleアナリティクス・アクセス解析基本編】

平均ページ滞在時間

平均ページ滞在時間とは、ページにユーザーがどのくらい滞在したのかを表します。
ページのボリューム数に合った滞在時間になっているかの目安にしてください。
長文のコンテンツに対して滞在時間が短い場合にはコンテンツの改善が必要かもしれません。

直帰率

直帰率とは、1ページのみのセッション数をすべてのセッション数で割った値のことです。つまり、サイト上でその唯一のページしか閲覧せずに離脱した人が増えるほど直帰率は高くなります。

直帰率が低ければ、ユーザーはサイト上で様々なページ(記事)を閲覧したという指標になります。

直帰率と離脱率の計算方法

直帰率と離脱率の計算方法

離脱率

直帰率に続き、離脱率があります。
離脱率とは、個々のページのすべてのページビューで、そのページがセッションの最後のページになった割合です。

下記記事で直帰率と離脱率の詳細な定義や活用方法について解説されています。
離脱と直帰の定義と活用

CTR(クリック率)

Googleアナリティクスと関連付けたサーチコンソールでチェックしておきたいのがCTR(クリック率)です。
CTRとはClick Through Rateの頭文字をとったもの。

表示回数のうちのクリックされた回数の割合で
CTR(クリック率)=クリック数÷表示回数(x100)
の計算式で出しています。

検索結果画面上で上位に表示されているのにもかかわらず、CTR(クリック率)が低い場合には、タイトルとmetaディスクリプションの見直しが必要かもしれません。

良いタイトルとmetaディスクリプションの書き方についてはpart5のSEOライティングの基礎|タイトルとリード文・コンテンツライティングにて解説しています。

自然検索からの流入

SEOで見るべきところ「自然検索からの流入」です。自然検索とはつまり、検索エンジンからのサイトへの流入になります。

Googleアナリティクスの左側のサイドバーから
集客>すべてのトラフィック>チャネル
をクリックします。

すると「Organic Search」という項目があるので、これが自然検索からの流入となります。
ここの数字が伸びているかが、SEO効果を測る最も明確な数字です。

ランディングページ

ランディングページとは、検索エンジンからどのページにユーザーが最初にアクセスしたページです。

Googleアナリティクスの左側のサイドバーから
行動>ランディングページ
で表示させることができます。

セカンダリディメンションで「ページタイトル」を選択すれば、URLではなくページのタイトルを見ることができます。
サーチコンソールでもランディングページを見ることは可能ですが、Google以外のサーチエンジンからの流入を知りたい場合に役立ちます。

SSL化の影響によりすべての検索キーワードを知ることができなくなりました。その代わりに活用したいのが、ランディングページです。ランディングページからユーザーがどんなニーズもってWebサイトを訪問したのか推測することができます。

オーガニック検索キーワード

サイト訪問者がどんなキーワードで自然検索から流入してきたのかを調べます。

Googleアナリティクスの左側から
集客>キャンペーン>オーガニック検索キーワード
で流入キーワードの閲覧ができます。

キーワードごとの直帰率や平均ページ滞在時間に注目して見てみましょう。
(not provided)になっている部分はGoogleアナリティクス上で見ることができませんが、サーチコンソールを使用することで閲覧が可能です。

ページ速度

SEOの重要な指標にページの読み込み速度があります。
Googleアナリティクス上では、
行動>サイト速度
で、ページごとのサイト速度のチェックができます。

赤く表示されているページは改善が必要なページです。問題がある場合にはサイトを作成したエンジニアに相談し、改善してもらうと良いでしょう。

ユーザーにとっても読み込みが遅いページは使いづらく、離脱率が上がってしまう原因になりかねません。
サーバー容量をアップさせてサイトスピードを改善しただけでPVが伸びたというWebサイトの事例もたくさんあるので、アクセス数が増えて来た場合には注意してみると良いでしょう。

SEOの指標 まとめ

Googleアナリティクスで見るべき指標について紹介しました。馴染みのない言葉だとなんだか難しく感じてしまいますが、コンセプトをしっかりと理解すれば、Googleアナリティクスも簡単に使いこなせるようになります。SEO効果をアップさせるためにも、数値とデータに基づいた分析はマストです。
ここで紹介した指標については、ぜひ本記事を参考にアナリティクス画面を開きながら確認してみてください。

次回の最終回は、今後のSEOについてを解説します。次の記事をぜひお楽しみに。

SEO対策のシリーズ記事は下記リンクにまとめてあります。こちらも併せてご覧ください。

【決定版】SEO対策大全-検索からの集客力を高める方法

当記事は「Misaki Hoshi」からの寄稿記事です

ライター:Misaki Hoshi
海外IT企業にて月間400万PVのサイトの編集長や20サイト以上の運営を務め、社内SEO教育も行う。現在は退社し、独立。SEOのコンサルタント業や、自身の開催するオンラインライター講座でSEOライティングを教える。人生のヒントやメンタルヘルスへの理解向上を目指すLIFEカタログ(https://life-catalog.com)を運営。
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