【SEO対策決定版】第6回- SEOの内部対策vs外部対策

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第1回:SEOとは|Googleの理念を基に真のSEOとは何かを理解する
第2回:SEOの3つの柱|テクニカル・オンページ・オフページSEO
第3回:サイト運営者なら知っておきたい!metaタグを理解しよう
第4回:オンページSEO(内部対策)のキーワード選定方法
第5回:SEOライティングの基礎|タイトルとディスクリプション・コンテンツライティング
第6回:SEOの内部対策vs外部対策
第7回:SEO対策に必要なツール
第8回:Googleアナリティクスで確認する指標
第9回:今後のSEO

前回はタイトル、ディスクリプションなど、SEO対策に重要な要素のライティングを紹介しました。ディスクリプションのライティングテンプレートなどは、非常に即効性があるので、ぜひ活用してみてください。

今回、第6回目の記事では、SEOの外部対策と内部対策について紹介していきます。
よく耳にする「外部対策」や「内部対策」ですが、実際のところどういった施策なのかはご存知でしょうか?SEOの外部対策と内部対策について、本記事を読んで学んでみてください。

SEOの外部対策と内部対策

SEOの外部対策とは、サイト外から被リンクを増やす対策のことです。
一方、内部対策とは、サイト上で行う施策のことです。

コンテンツの品質が高いことがマストですが、その上での外部対策、特に内部対策に力を入れることとで、SEO効果を高めることができます。

SEO外部対策とは

SEO外部対策とは、他サイトから自サイトに向けての被リンクやSNSでのシェアを集めることです。
被リンク対策やバックリンク対策などとも呼ばれます。

Web上でいい記事やコンテンツがあると、友達に紹介したり、SNSや自分のブログでシェアしたくなりますよね。
これが自然な被リンクの集まり方です。

クローラーはロボットなので、コンテンツが実際にどれほどわかりやすく、ユーザーにとってどんな価値があるのかということを判断できません。
そこで、他のサイトからのリンクやSNSでのシェアなどを計測し、良いコンテンツであるかどうか「被リンク」という指標で判断しているのです。

Twitterなどでは「バズる」という言葉がありますが、良質でユーザーのためになるコンテンツを作っていれば、バズも必然と起きやすくなるはずです。
Twitterをはじめ、多くのSNSはリンクに「nofollow」という属性を入れています。これは検索エンジンに評価を渡さないという属性で、SNSからの被リンクには効果がないという見方もあります。
nofollow属性があるため確かに被リンク効果はないかもしれません。しかし、SNSでシェアされることで流入数の増加に繋がります。そこからさらに被リンクの獲得が促進されるため、間接的なSEO効果が期待できます。

被リンクは量だけでなく質も重視

外部対策は、質の高いコンテンツを生産していれば自ずとついてくるものではありますが、これを逆手にとって、大量の被リンクを販売する業者が現れた時代も過去にあります。
現在ではGoogleの取り締まりも厳しくなり、怪しい被リンクや、質の悪いサイトからの被リンクは、SEO順位の低下やインデックスから外れるなどGoogleからのペナルティー対象を受けるようになりました。

被リンクはあくまでも、自然発生しているリンクであり、リンク元との関連性が高く、質の良いサイトであることが大切です。

被リンクチェックが可能なツール

SEOに重要な被リンク元をチェックすることのできるツールがあります。
使いやすく人気の被リンクチェックのツールには、AhrefsやMajestic SEOなどがあります。

これらを使用して、定期的にどこから被リンクが来ているのかをチェックする癖をつけると良いでしょう。

スパム対策にもなりますし、どういったコンテンツに被リンクがつきやすいのかを把握しておくことは外部対策をする上で重要な指標になります。
どちらのツールも、調べたいサイトのURLを入力するだけで被リンク調査ができて、簡単に操作できる上にかつ詳細な分析が可能です。

これらのツールではライバルサイトの被リンク元を調べることもでき、競合対策にも使えます。
同じキーワードや分野で勝負する際に、競合サイトがどんなところから被リンクをもらっているかを調べることも、SEO対策において知識として持っていることで有効です。

ahrefs

画像:ahrefs ahrefsは世界的に利用されている被リンクチェックツールで、対象サイトの被リンクや検索キーワードはもちろん、ドメインランクなどを解析できる。

SEO内部対策とは

SEO内部対策とは、自身のサイト上で行うSEO対策の総称です。キーワードSEOはもちろんですが、テクニカルSEOに含まれるサイト設計・パンくずリストの設置など、内部リンクの対策も含まれます。

※テクニカルSEOについては第2回「SEO3つの柱|テクニカル・オンページ
・オフページSEO」を参照

内部リンク設置はSEO順位を上げるのに有効

内部対策の施策としてきちんとやっておきたいのが、内部リンクの設置です。
内部リンクの設置とは、コンテンツ内の適切な部分に、ユーザーにとって使いやすいようサイト内のリンクを挿入します。

これによって、サイト全体が構造的になりユーザーにとって利便性を高めることができ、また、訪問者の滞在時間を伸ばすこともできますね。

内部リンク設置はユーザーに対してだけではなく、クローラーへのアピールにも有効です。
サイトを巡回するクローラーはリンク部分を重要なものとして特別視するようです。リンク元とリンク先の関係を読み込み、SEOの指標としてみているので、しっかりとリンク設計していきましょう。

metaタグの設置もSEO内部対策のひとつ

metaタグの設定も、内部対策としてきちんと行なっておくとさらにベターです。

    metaタグについては第3回「サイト運営者なら知っておきたい!metaタグを理解しよう」を参照

titleタグやhタグ、metaディスクリプションタグは最低限おさえておきたいポイントですが、これに合わせて画像タグと呼ばれるaltタグも余力がある方はしっかりと入力しておきましょう。
altタグとは、画像代替テキストと呼ばれるもので、サイト上の画像がどんなものであるのかをテキストでクローラーに伝えるものです。

画像検索との相性が良ければ、画像で上位表示をさせることでも、サイトへの集客力を高めることができます。
一手間はかかりますが、コンテンツ作成時にここまで取り組んでおくと、サイト訪問者を増やすことができSEO効果も期待できるでしょう。

外部対策と内部対策、どっちに力を入れるべき?

それでは、外部対策と内部対策、どちらに力を入れるべきなのでしょうか。
外部対策と内部対策は、どちらもGoogleのSEOにおいて重要な指標であることには変わりありません。

但し、外的要因に左右されやすい外部対策よりも、サイト運営側の意思で確実に施策を打つことのできる内部対策の方が、運営をしていく上では再現性があります。

「SEOは減点方式ではなく加点方式」とよく言われるものですが、検索結果ページでの順位が1位であろうと、SEOが完璧なサイトなどは存在しません。
限られた時間や労働力、資金の中で最善を尽くしより高い点数を目指すというのがSEOであるということを頭に入れておきましょう。

被リンクのチェックを週次で行うのであれば、内部リンクの設置や見直しは毎朝やるなど、やるべきことをスケジュール化してコツコツとやっていくことをおすすめします。

SEOの内部対策vs外部対策まとめ

第6回目は、SEOの外部対策と内部対策について紹介しました。聞こえは多少難しいものの、概念を理解すれば実はとてもシンプルな施策です。

一見正反対のような外部対策と内部対策ではありますが、ルーツはやはり「ユーザーファーストであること」に尽きます。
Googleの理念にもあるように、ユーザー第一の視点を持つことで、小手先だけのテクニックだけではなく結果的にSEOでの高評価をもたらしてくれるというわけです。

次回のSEO大全では、SEO対策に必要なツールについて紹介をします。
ツールは多くは必要ありませんが、必須のもののみを選りすぐりでピックアップしますので、次回の記事をぜひお楽しみに!

SEO対策のシリーズ記事は下記リンクにまとめてあります。こちらも併せてご覧ください。

【決定版】SEO対策大全-検索からの集客力を高める方法

当記事は「Misaki Hoshi」からの寄稿記事です

ライター:Misaki Hoshi
海外IT企業にて月間400万PVのサイトの編集長や20サイト以上の運営を務め、社内SEO教育も行う。現在は退社し、独立。SEOのコンサルタント業や、自身の開催するオンラインライター講座でSEOライティングを教える。人生のヒントやメンタルヘルスへの理解向上を目指すLIFEカタログ(https://life-catalog.com)を運営。
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