【Web広告運用は自社で行うか、代行してもらうか】自社運用(インハウス)と運用代行(広告代理店)のメリット・デメリット比較

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目次

Web広告、Webプロモーションを行う際、自社運用で行うべきか、代理店に任せるべきか、迷ったことはありませんか?

新しく広告を始めるときや、成果を集計する、見直すとき、自社運用か運用代行(広告代理店)かを選択するタイミングがあると思います。

実際、自社運用と運用代行(広告代理店)ではどちらがいいのでしょうか。
ここでは、それぞれのメリットとデメリットをご紹介します。自社に最適な選択をする判断基準になれば幸いです。

自社運用(インハウス)のメリット

まずは自社運用のメリットを見ていきましょう。自社運用には様々なメリットがあり、最近は自社運用一択で広告、プロモーションを行う企業も増えています。

メリット1:社内に広告運用ノウハウがたまる

自社運用のメリット
広告運用を内製化することにより、運用方法はもちろん、成功事例や失敗事例が溜まっていきます。これらがノウハウとなり、今後の運用改善につながっていきます。

もしも広告代理店に依頼する機会が出てきたとしても、社内ノウハウを持っている場合と、まったくない場合とではやり取りのスムーズさ、成果が大きく異なってきます。

メリット2:スピード感のある運用が出来る

自社で広告を運用しているため、広告の稼働・停止、広告文の変更といった作業に素早く対応することができます。

例えば、化粧品の販売をしているとして、セール期間開始前に広告文を変更したり、商品が完売したタイミングで広告を停止したりといったことが可能です。
広告代理店を挟むと依頼してから変更されるまで少なからずタイムラグが発生します。状況にあわせて即時対応が可能なため、細かな変更が頻発するECサイトなどでは、自社運用が魅力的かもしれません。
もちろん、事前にしっかりと打ち合わせをしておくことで、代理店の場合でもスピーディな対応をすることは可能です。

メリット3:安い金額からでも広告運用を開始出来る

自社運用であれば、数千円等の少額からでも広告運用を始めることができます。
広告代理店であれば、最低出稿金額30万円などを設けているところも少なくありません。
金額を気にせずに広告出稿できるため、広告費をかけられない場合や少しだけテストしたい場合などにおすすめです。

メリット4:広告運用チームとWeb制作チームとの連携が取りやすい


自社運用を行うことで、社内のWeb制作チームとスムーズに連携することができます。
広告運用には、コンバージョンタグの設置や成果向上のためのサイト改修など、細かな変更が頻繁に起こり得ます。
広告代理店とWeb制作会社がどちらも別の業者の場合、連絡時間や作業時間などで、自社運用よりも時間がかかってしまいます。

メリット5:代理店・運用手数料がいらない

広告代理店に依頼すると、少なくとも広告費の20%以上を手数料として払わなければいけません(最近は運用自動化ツールの登場などによりもっと手数料が安い場合もありますが)。
例えば、毎月100万円の広告費なら、20万円を手数料として払う計算になります。
自社で運用すれば120万円使える、と考えるとその分を広告費に使った方がお得な気がします。

自社運用(インハウス)のデメリット

ここまで自社運用のメリットをお伝えしてきましたが、もちろんデメリットもあります。

デメリット1:広告の初期設定や運用に時間がかかる

広告を運用するにあたって、当然ですが時間や手間がかかります。
広告運用担当者を専任で雇うのであれば、その分の人件費もかかりますし、兼業で行う場合でも時間や労力が必要になります。

代理店に手数料を払い続けるか、広告運用担当者の人件費を払い続けるか、長期的に見たときにどちらの費用対効果がいいかは、使用する広告費や運用スキルによって変わってきます。
また、運用担当者が退職した場合にスキル、ノウハウの引継ぎができるのか、社内で運用し続ける仕組みがあるのかなど、懸念すべき点は多岐にわたります。
広告運用担当者が兼任だったり、少人数のチームだったりする場合、運用業務の引継ぎが難しくなります。
やはりどうしても人が関わらなければいけない業務であるため、運用者が退職した時のことを考えておかなければなりません。

デメリット2:報告資料の作成や分析に手が取られる


成果を上げ続けるためには、PDCAサイクルを回して継続的な改善を試みていくしかありません。そのためには、スピーディーにデータを取りまとめ、分析を行い、次の施策案を考え、実行していく必要があります。必要なデータを探し出し、それを社内報告用に成形するのは、思った以上に時間のかかる作業です。一番大切なのは、施策を考え実行していくということ。資料作成に時間がとられて、本来の目的を見失わないように注意しましょう。

デメリット3:専任の担当者が必要。人件費などの社内リソースがかかる

広告は数値の変動が激しく、日々数値の管理をしなければなりませんので専任の担当者が必要です。人員の関係で兼業の場合は担当者に相当な負担がかかってします。残業が常に発生してしまうほど忙しい場合は自社運用をしない方がいいでしょう。

デメリット4:相談する人がいない


設定方法が分からない、なかなか成果が出ない、そんなときに相談する人が居ないというのも苦労するポイントです。自社に熟練した運用チームであれば別ですが、ほとんどの企業が数名のチームなのではないでしょうか。

最低でも広告のノウハウやサイト解析のスキルがないと、自社解決が難しいことが考えられます。そうならないためにもチーム制を採用し、広告運用の現在に常についていくための情報収集を行うことが必要です。

デメリット5:最新情報が集まりにくい

最新情報は、各種媒体から広告代理店に下りるようになっています。そのため、広告代理店でない一般企業が広告に関する情報をスピーディーに得るのは難しいのが現状です。
ネットで検索すればいろいろな情報が見つかりますが、どの情報が信用できる情報なのか、どういった情報が必要なのか、見極める力が求められるでしょう。

運用代行(広告代理店)のメリット

ここまで自社運用のメリット・デメリットを紹介してきましたが、ここからは広告代理店に運用を任せるメリットを見ていきましょう。
弊社も広告代理店ですが、自社運用よりもメリットがあると感じてもらい、運用を任せていただいています。

メリット1:広告の初期設定や運用管理を全て任せられる


広告代理店に任せる一番のメリットは、やはり手間のかかる作業を全て代理店に任せられることです。
広告を運用するには、広告の基礎を学び、管理画面の使い方を習得し、広告を廃止するための入稿作業を行い、細かい運用による効果改善を日々していく必要があります。
複雑な規約や新機能も随時追加されていくため、きちんと時間をさける(=専任の運用担当者、運用チームがいる)代理店でないと、最適な運用を継続することは難しいでしょう。

メリット2:報告資料をいちいち作る必要がない

代理店に依頼する場合は、基本的に1ヶ月ごとにレポートを作成してくれます。そのレポートから運用状況を把握できるため、新しく資料を作成する必要はありません。大幅な工数の削減はもちろん、属人的な作業を解消することで、効率的で安定的な広告運用が実現できます。

メリット3:社内に運用担当者を雇う必要がない

代理店に依頼するので、社内に専用の担当者は必要ありません。少なくても1人以上の人件費に加え、採用にかかわるコストと労力が削減できます。その分空いた時間を他の業務に費やせるメリットがあります。

メリット4:ランディングページやWebサイト改善の相談もできる

広告代理店は、成果の出やすいランディングページ(LP)のノウハウも持っています。
広告からLPに集客出来ても、成果(問い合わせ、資料請求)に繋がらなければ意味がありません。

代理店では多種多様な企業の広告運用を行っているため、広告運用はもちろん、成果の出るLPのノウハウも持っています。豊富な実績、ノウハウを基に最適な運用を行うため、運用初期から成果が期待でき、その後の運用改善も高いクオリティで行うことができます。

今までに似たようなビジネスで広告運用している場合などは、それらの成功・失敗を踏まえて広告を運用できるため、成果が出やすい傾向にあります。代理店に相談する際は近い業種での実績があるかを確認してみましょう。

メリット5:認定代理店のみに提供される情報がある

認定代理店のみにしか開示されない情報や利用出来ない機能もあります。また、認定代理店であれば各種媒体から早めに情報が届いたり、媒体側の営業担当者がサポートしてくれたりといったことがあります。
競合他社よりも早く対応することができ、その分成果に繋がる可能性が増えるのも運用代行(広告代理店)の大きなメリットでしょう。

メリット6:ABテストと改善を最短ルートで出来る

インターネット広告運用の初期段階では、何が上手くいき何が失敗するか分かりません。そのため、テストと改善を繰り返し、試行錯誤して成功パターンを探す時間が必要です。

広告代理店は、様々な業種の成功パターンを蓄積しているので、このプロセスをある程度はショートカットできます。つまり、運用の初期段階からある程度の効果が期待できる状態から始めることができるということです。
早い段階で高い費用対効果が期待できることは、ノウハウが豊富な広告代理店ならではの強みです。

メリット7:様々な広告プロモーションに対応している


Web広告には、リスティング広告やディスプレイ広告だけでなく、各種SNS広告やDSP、ダイナミック広告など、多種多様な種類が存在します。
一つの広告に関しては、知識と経験を積み重ねれば自社で運用することも可能でしょう。しかし、TwitterとInstagramでそれぞれ異なる広告フォーマットや規約、入札方法や運用方法を理解し、さらに様々な強みを持ったDSP広告の掛け合わせる、といったことは簡単ではありません。

Web広告は、様々な手法を組み合わせることで、広告効果の最大化を狙っていきます。

ジオターゲティング(位置情報に基づくターゲティング)に強みを持った「AIGeo」、サーチリターゲティング(ユーザーの検索キーワードに基づいたターゲティング)に強みを持ったDSPの「クロスリスティング」、ユーザーの行動履歴に基づいて広告クリエイティブを自動生成する「動的リマーケティング」など、高度な技術を用いた広告手法が数多く登場しています。
広告代理店であれば、最適なタイミングで最善の広告手法を提案してくれるでしょう。

運用代行(広告代理店)のデメリット

広告代理店にはメリットも数多くありますが、デメリットもあります。
実際、弊社でも広告の相談をいただいた際、「そういった事情であれば…」「そういう目的であれば…」と自社運用をお勧めする場合もあります。

デメリット1:運用手数料が毎月かかる

代理店に依頼することで毎月手数料がかかります。代理店手数料は、広告費の20%がスタンダードになっています。
それ以上の手数料がかかる場合は別の付加価値があったり、逆に低い場合は自動運用や運用ツールに任せたりといった事情があるため、代理店に詳しく聞いてみましょう。

広告代理店のノウハウや経験を買うと思えば、高い金額ではありません。各種コストをきちんと把握し、代理店に依頼する方が良いのかをきちんと判断しましょう。

デメリット2:社内に広告運用ノウハウが溜まらない

全てを自社内で行う自社運用に比べ、全てを依頼しているので社内にノウハウは溜まらないです。
そもそもスポット的な使い方であればノウハウは必要ありませんが、今後も継続して続けていくのであれば、これは立派なデメリットになってしまいます。
しかしその場合でも、代理店から提出されるレポートから運用ノウハウを学んだり、担当者に聞いてみて広告の仕組みや運用方針を聞いてみたりは可能です。

デメリット3:対応に時間がかかる場合がある

代理店によって1人の広告運用者は、数十社以上のアカウントを管理している場合もあります。
そういった場合、変更を依頼してもすぐには対応してもらえない場合があります。
代理店に依頼する際は、基本的な対応スピードはどうか、緊急時の即時対応が可能かなど、を確認しておきましょう。

自社運用と運用代行(広告代理店)のメリット・デメリットまとめ

自社運用と運用代行の比較表。自社が抱えている課題に応じて判断することを推奨します。

今回はWeb広告の運用について、自社運用と運用代行(広告代理店)のメリットとデメリットをまとめてみました。
自社運用の場合も、運用代行(広告代理店)の場合も、様々なメリット、デメリットがあります。自社が何を最優先に考えるか、広告の目的は何なのかによって選択は変わってくるでしょう。

自社運用は手数料こそかかりませんが、初心者が運用するには試行錯誤する必要があり、手間と時間がかかります。また、常に最新の情報を自分でキャッチする必要もあります。過去にWeb広告の運用経験があるスタッフがいない場合は、少しハードルが高いかもしれません。
一度運用スキルを持った広告代理店に運用を任せ、そこから学びを得るのがオススメです。
知識を付けておけば、自社運用にも挑戦しやすくなると思います。
また、広告運用は代理店に任せ、もっと自社のコア事業に注力したほうが、事業拡大に貢献できるでしょう。

弊社にも、「自社で運用してみたけれどうまくいかなかった」「代理店に任せきりで成果がよくわからなかった」といった広告運用の相談をいただくことが頻繁にあります。
広告代理店は事業において非常に重要な「集客」を担います。「代理店を探す」というイメージではなく、「事業のパートナーを見つける」という気持ちで探してみてください。