タクシー広告は昔からよく使用されていて、車体にラッピングを施すタイプや、車内配布のティッシュやフライヤーなどが有名でした。現在でもそういったタイプの広告も存在していますが、最近では運転席の後ろにデジタルサイネージを設置した動画広告の活用が人気です。

タクシーはビジネスマンの利用が多く、BtoCサービスだけでなくBtoBサービスの宣伝に効果的とされています。

今回の記事は「タクシーの動画広告」について、紹介いたします。実際の活用事例や料金目安などについてもピックアップしましたので、この記事でタクシー動画広告について理解していきましょう。

タクシーの動画広告

「タクシー動画広告」はその名の通りタクシーで流される動画広告のことです。助手席の後ろ、乗客が座る位置の目線に合わせてディスプレイが設置されており、そこに動画が流されます。

動画は静止画に比べて、動きや音楽があるため視聴者の印象に残りやすくタクシー内の広告として有効とされています。

タクシー動画広告3つのメリット

同じ交通広告を出すのであれば、人が多い駅や電車、バスなどのほうが認知促進になるのでは?とお考えの方も多いでしょう。ですが、タクシー動画広告には、タクシーだからこそのメリットがあります。

タクシー動画広告のメリットを知ることで、より自社サービスに合った広告手法をお選びいただけるようになりますので、是非チェックしてみてください。

ターゲットに合った広告を配信できる

タクシーは利用時間帯や地域によって、利用者層が大きく異なります。企業が多い地域であれば、平日のワークタイムは経営者などの富裕層が多く、夜になれば飲み会帰りのサラリーマンが多いと言えます。反対に郊外では、お年寄りやお子様連れなどが多いと考えられます。この特性を利用して、自社サービスに合った年齢層と地域だけで、タクシー動画広告を配信するのがおすすめです。

また、タクシーのシステムによっては、顔認証システムを搭載したタブレットを使用している場合もあります。その場合は、自動で乗客の顔から年齢や性別を判断し、適切な広告が配信されるようになっています。

このように、タクシー動画広告はターゲットに合わせて広告配信が可能です。電車などに比べ、リーチできる人数は少数ですが質の高い顧客を手に入れられる可能性があります。

注目度が高くなりやすい

タクシーの平均乗車時間は18分。その時間内は着席して車内に滞在することになります。電車とは違い、荷物を降ろした個室のようなパーソナルな環境がついつい動画に目がいく状況を作れるのです。

BtoBや富裕層向けサービスに最適

タクシーは、移動にお金をかけても問題ないという人の利用が多いため、富裕層や経営者などに効果的にアプローチできます。そのため。BtoCサービスだけでなくBtoBサービスの広告配信に最適です。会社で決裁権を持っているような人に直接アプローチできるのは、大きなメリットと言えるでしょう。

タクシー動画広告のデメリット

メリットがあればもちろんデメリットもあります。事前にデメリットも含めて知識を学んでおくことで、自社に合った広告配信方法を選べるようになるため、ここではタクシー動画広告のデメリットについて紹介いたします。

効果測定がしづらい

Web広告やSNS広告が人気な理由は、効果測定がしやすいからです。それに比べて、タクシーの動画広告はテレビCMと同様で効果測定がしづらいというデメリットがあります。

広告が配信され始めてからの売り上げの推移などを細かくチェックしながら、今後の配信について考えなければならないので、効果測定を簡単にしなければならない方にはおすすめではありません。

広告設定をオフにできる

タクシー利用者の中には、移動中は睡眠をとりたいという方も多くいらっしゃいます。電車移動だと眠りづらいという理由でタクシーを選んでいる利用者も多いでしょう。そのため、動画の音声が大きすぎたり、騒がしい内容だったりする場合は、モニターの電源を切られてしまう可能性があります。利用者に不快を与えない内容の動画を制作することが必要です。

タクシー動画広告料金の目安

タクシーで動画広告を流す場合の料金目安が約200~300万といわれています。出演者やクオリティにこだわる場合は制作費も含めると500万程度必要なこともあります。

ただし、運用会社や地域、プランによっても大きく差が出るため、自社のサービスに合った地域の配信料金を確認しておくとよいでしょう。

BtoBサービスでの動画広告事例

実際に企業がBtoBサービスの宣伝に、タクシー動画広告を利用しています。ここからは実際にタクシー動画広告を配信していたBtoB企業を紹介いたします。

「engage」(エンゲージ)

engageは求人の掲載、採用までを0円でスタートできるサービスの名称です。

つい目が行ってしまう派手なこの動画は、見た人に大きなインパクトを与えられるものです。映像内での会話も簡単にイメージできるようになっていて、入り込みやすい内容となっています。サラリーマンの移動手段として活用されることが多いタクシーでこの広告を流すことにより、強いインパクトを与えられたと考えられています。

「HERP ATS」

「HERP ATS」は採用管理プラットフォームを運営しており、決裁権を持つ部長クラスの役職者や経営者に訴求する必要があるサービスです。そのため、タクシーの動画広告を利用し、ダイレクトに自社の強みである「スクラム採用」をイメージづけることに成功しています。

【BtoBサービスにもおすすめのタクシー動画広告 まとめ】

今回はBtoBサービスにもおすすめなタクシー動画広告について解説いたしました。自社のターゲットに合わせて配信しやすいのがタクシー動画広告です。閉鎖的な環境を利用して、限定的にアプローチするからこそ、強い訴求が可能になっています。自社サービスの特性に合わせて、効果的に広告を運用してみてください。
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