【ポスト・コロナを見据えて】新型コロナ蔓延にみるユニークな対応事例(1/5) ~旅行・観光業編~

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ポストコロナを見据えて

新型コロナウィルス感染症(Covide-19)蔓延による影響が長期化する中、ロックダウン(都市封鎖)の実施についても日々取り沙汰されています。
リーマンショック以上の経済損失が発生するのでは、と危惧され暗いニュースばかりですが、こんな状況だからこそ活路を見つけようと腐心している企業も数多くあります。

本記事ではコロナショックを乗り切るために、ユニークな対策をとって注目されている企業の事例をシリーズでご紹介します。
第1回目は今回の新型コロナウィルス蔓延による影響を最初に、かつ最も甚大に受けたと思われる「観光業」の事例についてです。

鷲羽山下電ホテル・ゆのごう美春閣(岡山県)

鷲羽山下電ホテル

【疎開宿泊プラン】

休校措置による、家族と過ごす時間の増加を受けて同ホテルで発売したプラン。
1泊朝食付き3,300円~(※鷲羽山下電ホテルの場合)とお得な価格設定で、3密(密閉・密集・密接)を避けるために食事をレストランではなく客室で提供する、事前布団敷きでスタッフの入室を最低限にするといった工夫をしています。

4月1日現在で感染者数が4名と少ない岡山県の旅館が実施しているということもあって、人気を博しているようです。

星野リゾート(北海道、静岡県など)

星野リゾート

【テレワーク長期滞在プラン】

こちらも家族客向けのプランで、子供を同リゾートのアクティビティーで預かり昼間はスタッフが面倒を見てくれる。
その間、保護者はワーキング向けパブリックスペースで仕事ができるという「大人は仕事、子供は遊べる」プランです。

同社が展開する西洋型リゾート”リゾナーレ”では敷地内の森の探検や、陶芸教室など豊富なアクティビティーがあることから休校中の子供たちにとっても貴重な学びの場となり、大人にも子供にも好評なようです。

訪日外国人観光客向けマガジン MATCHA(オンライン)

お花見ライブ中継

【お花見ライブストリーミング】

先の2つの事例は旅館・ホテルのものでしたが、旅行・観光業に携わるメディアもコロナショックの影響を大きく受けています。
訪日外国人観光客向けの情報を取り扱うMATCHAもそのひとつ。

多くの国が海外への出国規制を行う中、SNSを活用しオンラインで満開の桜をライブ中継することで注目を集めました。

易遊網旅行社 -ezTravel-(台湾)

ezTravel

【宿泊料金最大67%OFF】

ここからは海外での事例をご紹介します。
衛生品の転売禁止対策や「マスク在庫マップアプリ」の開発など、先進的な対策で新型コロナウイルスの蔓延を防いでいる台湾。
世界各国でその対策がベンチマークとなりつつありますが、現地の大手オンライン旅行サイトを運営する易遊網旅行社では、指定ホテルの宿泊料金を最大67%OFFという大胆な割引策を行いました。

コロナショックで大きな打撃を受けた対策として、大幅な割引キャンペーンにより遠のいた客足を戻すためにキャンペーンの実施を決めたようです。

GetYourGuide(ドイツ)

GetYourGuide

【24時間前のキャンセルでも全額返金】

ドイツ・ベルリンに本拠をもち、世界各国で現地ツアーのオンライン予約を取り扱うウェブサイト・アプリを運営するGetYourGuide。
新型コロナウイルスの影響が中国からヨーロッパに拡大していく中で大きな影響を受けましたが、カスタマーサポートを充実させることで難局を乗り越えようと試みました。

キャンセルポリシーを柔軟に変更し、ツアー開始の24時間前でも全額返金に対応。ギフトクーポンを進呈するなど、カスタマーファーストの対策を打ちました。

先行きの見えない不安が日本に限らず全世界に広がっていますが、創意工夫でこの難局を乗り越えようとさまざまな企業が知恵を絞っています。

星野リゾート代表の星野佳路氏は、あるインタビュー記事でこのような非常事態の際、リーダーがあるべき姿として

「やはり第一は、「大丈夫だ」ということを組織に伝えるということです。安心感は社員を冷静にさせるので、とても重要です。
2つ目は、事態を説明するフレームワークを持つこと。今、我々の会社は市場をどう捉えるべきなのか。その認識を社員で統一し、それぞれのセグメントの特徴とリーチする方法を考える。」

と語っています。

こんな状況だからこそ、自社で何が出来るのか考えるきっかけになれば幸いです。

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