Twitterでのインフルエンサー・マーケティング|活用ポイントと成功事例

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【Twitter編】インフルエンサー・マーケティングの成功事例

前回、インフルエンサーマーケティングの成功事例について、Instagramに焦点を当てて紹介しました。しかし、インフルエンサーマーケティングが注目されているのはInstagramに限った話ではありません。
リツイートによる圧倒的拡散力が強みのTwitter、ユーチューバーと呼ばれるインフルエンサーがいるYouTube、ビジネス業界で影響力を発揮するFacebookやNEWSPICKなども、インフルエンサーマーケティングの可能性がある媒体です。

そこで今回は、Twitterでのインフルエンサーマーケティング成功事例を紹介したいと思います。

インフルエンサーマーケティングとは

インフルエンサーマーケティングとは、これまで企業が行っていた宣伝、PRなどの販促活動を特定のコミュニティに強い影響力がある有名人(インフルエンサー)を経由し、商品やサービスの訴求を行うマーケティング手法です。

インフルエンサーとは、有名なブロガーや芸能人、ある分野で非常に実績があるような著名人に限らず、ソーシャルメディア上でたくさんのフォロワーを抱える一般人も対象となります。
企業はこのようなインフルエンサーに対価を支払うことで、インフルエンサーが保有するメディア(ブログ、Twitter、facebook、instagramなど)を経由して情報発信してもらい、消費者にメッセージを伝えていきます。

TVCMなどのマスメディアに比べると、インフルエンサーマーケティングは直接ターゲットとなる消費者に訴求ができます。また、必要なコストもマスメディアに比べると非常に安価となるため、複数の施策を同時に行うことも可能です。そのため、インフルエンサーマーケティングは、効果の高いマーケティング施策の一つとして大きく注目されてきています。

Twitterでのインフルエンサーマーケティング

Twitterは文章をメインに投稿するSNSのサービスの一つであり、140文字まで入力ができる手軽さが人気となり、特に20代〜40代の層で非常に多くのユーザーに支持されています。
全世界で見るとユーザー数の成長が鈍化しているTwitterですが、日本では4500万人のユーザーが利用しており、LINEに次ぐ第2位のSNSです。
Twitterと日本人の生活は密着度が高く、単なる情報発信にとどまりません。電車の遅延や地震の情報など、自分の身に起きたことをすぐに投稿する文化が出来上がっています。Twitter Japanの取締役が「ある店に行列ができているかどうか、Twitterで検索するとすぐにわかるのは日本だけだ」といったこともあります。

そうした理由もあり、日本のインフルエンサーマーケティングでは、Twitterを活用して行われることが多い傾向にあります。

Twitterではつぶやきがフォロワーに届き、「リツイート」という機能で急激に拡散する特徴があります。多数のフォロワーを抱えるインフルエンサーが情報発信をすると、またたくまにフォロワー全員に情報が伝播され、リツイートにより情報が拡散されていきます。
この拡散力こそが、Twitterをマーケティングに活用する最大の魅力です。

また、Twitter上で影響力のある人は、YouTube上でも影響力を持っているケースがおおくあります。Twitterのポップな印象と動画共有サービスである「Youtube」との相性が良いのでしょう。
つぶやく内容に加えて動画を使った情報発信を同時に行うことで、文章だけの情報伝達に比べると消費者への訴求力は桁違いです。

最近は若年層の将来の夢に「Youtuber」が上位にランクインするほど、Youtubeも注目されてきているため、Twitterとうまく連携させたキャンペーンを行うことで、思った以上の効果が期待できます。

以降の記事では、Twitterを活用したインフルエンサーマーケティングのメリットを紹介していきます。

インフルエンサーマーケティングでTwitterを活用するメリット

インフルエンサーマーケティングでTwitterを活用することでどのようなメリットがあるでしょうか。

一つは、マスメディアを使ったマーケティングとは異なり、狙った層に確実にアプローチができる点です。これは採用するインフルエンサーを通してマーケティング施策でリーチできる消費者像が想定しやすいところにあります。

もう一つは、リツイート機能を活用することで想定以上の効果が期待できる点です。多数のリツイートが増えることで話題になりやすく、テレビでもTwitter上で多く拡散されている話題は特集にされることもあるため、露出の増加により高い効果が期待されます。

狙った層に確実にアプローチができる

インフルエンサーは、インフルエンサーが得意とする分野に興味があるフォロワーから大きな支持を得ています。

テレビや雑誌などのマスメディアでは、事前に想定したターゲット層に確実にアプローチができているかどうかを検証することは難しいです。インフルエンサーマーケティングであれば、予めインフルエンサーが得意としているジャンルとそのフォロワー層(ターゲット層)が明確なため、直接訴求したい層にダイレクトにアプローチができます。

リツイートで想像以上の効果が期待できる

Twitterに搭載されているリツイート機能を活用することで、他のソーシャルメディアに比べて爆発的な拡散が期待できます。

インフルエンサーが投稿したものはインフルエンサーに高い関心を示しているフォロワーによって瞬間的に記事が拡散され、大きな話題を作ることが可能です。

例えば、カップヌードルのリツイート事例では、デザイナーが上司から「チーズ感が足りない」というダメ出しに答えた結果のミルクシーフードヌードルの広告が話題となり、16万リツイート以上も情報が拡散されています。

インフルエンサーマーケティングの成功事例

鍋キューブ(味の素)

味の素が手がける鍋の素を液体ではなく、キューブ状の固体を1つ入れるだけで鍋が出来上がってしまう「鍋キューブ」のPRにインフルエンサーマーケティングが使われました。

インフルエンサーには、今回の商品のターゲットとなる主婦のフォロワーが多い料理研究家が選ばれました。料理研究家ならではの的確なコメントや実際の商品を使った料理の紹介、料理の写真を投稿することで認知拡大に成功しています。

Twitterは20代〜40代に多く使われるソーシャルメディアではありますが、20代の次の利用者が多いのが40代となっています。主に40代前後の主婦をターゲットとしたPRは非常に多く、常日頃から毎日の料理レシピに悩んでいる主婦たちの悩み解決ともうまくマッチしています。

MENCAP

MENCAPとはイギリスにあるハンディキャップを抱える人達を支援するチャリティー団体です。

MENCAPでは、ハンディキャップを抱える人々に対する知識を世の中に広めるために実施しているキャンペーン「Here I am」の認知拡大のためにインフルエンサーマーケティングを選択しました。

インフルエンサーに抜擢したのはイギリスで14万人近くのフォロワーを持っている双子のNIKI and SAMMY。また、このキャンペーンでは彼らを含めた合計43人のインフルエンサーを採用、Twitterを使って情報発信を行いました。

その結果、1,000万人以上のソーシャルメディアユーザーへのリーチ、21,000以上のいいねを獲得するに至り、当初の目的のMENCAPの取り組みの認知拡大に成功しました。

LINE Music

LINE Musicは、LINE株式会社がサービス展開しているLINEの音楽視聴サービスです。

同社のLINEでの情報発信に加えて、別のソーシャルメディアを活用して商品を紹介しているやり方です。このようにソーシャルメディアはターゲット層やできることがことなるため、宣伝する商品によってはソーシャルメディアをわけて活用していることが多い傾向にあります。

このLINE Musicの商品紹介には、390万人のフォロワーを持っているYoutuberの「はじめしゃちょー」さんが抜擢されました。

動画を使ったLINE Musicの商品紹介をオリジナルで作成しており、参加型のキャンペーンの提供、そしてインフルエンサーがその参加方法をPRすることで情報拡散を狙い、成功を収めています。

まとめ

拡散力がある、YouTubeなどの他SNSとの連携がしやすいなどの理由により、Twitterでのインフルエンサーマーケティングは非常に注目を集めています。
インフルエンサーマーケティングに依頼するときの費用は、フォロワー単価(インフルエンサーのフォロワー1人当たりの金額)が一般的でしたが、最近はエンゲージメント単価や、成果指標を用いた課金体系も登場しています。

自社が考えるターゲット層に確実に訴求できるTwitterを活用したマーケティング施策の検討を進めてみてはいかがでしょうか。