初めてのTik Tok広告|特性や種類・マーケティング効果を知ろう

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初めてのTik Tok広告|特性や種類・マーケティング効果を知ろう

Web広告の出稿をされているマーケティング担当者の方で、TikTok広告の出稿の経験がある方はどれくらいいらっしゃるでしょうか。恐らくですが、あまり多くはないのではないかと思います。

InstagramやTwitterなどの主要SNSと比べて利用者数が少ないことなどが理由として挙げられるでしょう。

しかしTikTokは利用者数こそ他のSNSより少ないものの、10代の若者を中心に絶大な人気を誇るアプリであり、高いマーケティング効果を見込むことのできるプラットフォームです。

今回はそんなTikTok広告の出稿の経験がない方の中で、これから出稿を検討しているマーケティング担当者の方に向けて、TikTok広告の特性や種類について解説していきます。

TikTokについて知ろう

TikTokとは既存の音楽やTikTokオリジナルの特徴的な音に合わせて、15秒から1分程度の短い動画を作成して投稿するスマートフォン向けアプリです。

話題のアーティストの曲に合わせて歌ったり踊ったりといった動画が投稿できたり、TikTokオリジナルの音源を使用した動画が話題になったりと、近年注目を集めています。

TikTokにマーケティング効果を見込むことができる理由として、その注目度の高さを挙げることができます。TikTokは2018年前期に「最もダウンロードされたアプリ」として知られています。

日本だけでなく世界150ヶ国以上でダウンロードされているアプリであり、勢いで言えばFacebookやYouTubeにも勝るとも劣らないアプリです。

TikTokはユーザーの利用率が非常に高い

TikTokがマーケティングに適している理由は、ダウンロード数の多さだけではありません。TikTokは、他のアプリと比べてユーザーの利用率が非常に高いと言われています。

具体的には、動画投稿サービス最大手のYouTubeの1日平均視聴時間が8.4分間であるのに対して、TikTokは41分間となっており、圧倒的な差が見られます。

動画アプリとしての質やユーザーの人数などが異なるので単純な比較はできませんが、TikTokは見られている時間が圧倒的に長いことから、ユーザーが広告に接触する時間も長くなり、高いマーケティング効果を見込めると言えます。

TikTokの女性ユーザー率は60%以上

TikTokの国内ユーザーは60%以上が女性であると言われており、購買行動に積極的な女性にアプローチができるため、効率的にマーケティング活動を行うことができます。

ただし海外ユーザーに目を向けると、TikTokのユーザー全体では男性が約55%というように国内とは男女比が逆転しているため、ターゲットが国内なのか海外なのかについてはよく注意するようにしましょう。

TikTok広告の種類

ここからはTikTok広告の3つの種類について紹介していきます。

種類ごとの特徴、メリット・デメリット、費用などを一挙に解説していきますので、これからTikTok広告の出稿を検討されている方はぜひお役立てください。

TikTok広告の種類①起動画面広告

TikTok広告の種類の1つ目は、起動画面広告です。

起動画面広告は、TikTokのユーザー全員(登録から7日以内の新規ユーザーを除く)に表示される、アプリを起動したときに表示される広告のことです。

ユーザー全員に表示されることから、拡散力が高く、知名度向上やブランディングに適した広告であると言えます。起動画面広告の特徴は、アプリの起動時に縦型のフルスクリーンで3~5秒間表示されるというものです。

動画広告に限らず静止画の広告を表示することもでき、音声についても特に規程はないので、自由な広告を掲載することができます。また、広告にリンクを貼ってTikTok内のキャンペーンページに誘導したり、自社サイトに誘導したりといったことも可能です。

広告が表示される時間が非常に短いため、リンクに誘導して続きを見てもらう作りにすることが効果的でしょう。

起動画面広告は純広告なので、掲載にかかる費用は約600万円で固定です。300万回のインプレッション保証がついているため、広告表示1回あたりのコストは約2円ということになります。インプレッション保証はあくまで保証であり、300万IMPに達すると広告が表示されなくなるというわけではないので、うまく日時を選べばより高い効果を見込むこともできます。

起動画面広告のメリットは、全ユーザーに表示されることによる拡散力の高さです。1ユーザー1回ではなく、同じユーザーでも何度も起動すればそれだけ広告が表示されるので、単純接触効果も期待できます。

デメリットは、コストの高さです。約600万円という固定の費用はどんな企業でも出せる金額ではありませんし、インプレッションに対しての課金なので、成果に繋がるとも限りません。

純広告の出稿の経験がある企業におすすめの広告形態と言えるでしょう。

TikTok広告の種類②#チャレンジ広告(タイアップ広告)

TikTok広告の種類の2つ目は、#チャレンジ広告です。タイアップ広告とも呼ばれます。

#チャレンジ広告とは、InstagramやTwitterなどのその他SNSでも活用されることの多いハッシュタグを使用する広告です。ハッシュタグを企業側で設定し、動画投稿を行う際にそのハッシュタグを添付してもらいます。

ハッシュタグをつけるときにはタグの頭に「#」をつけるので、#チャレンジ広告という名前になっています。

#チャレンジ広告の特徴でありメリットでもあるのは、ユーザーが自らの投稿にハッシュタグをつけることでそれが広告として機能するため、企業のマーケティング活動であることがユーザーに気づかれにくいという点です。

企業の広告掲載を嫌うユーザーは少なくないので、自然な形で広告宣伝ができるのは大きな強みと言えます。

#チャレンジ広告の費用は、広告枠の種類によって変動するため事前に確認しておきましょう。

#チャレンジ広告の掲載時は、そのハッシュタグの投稿に参加させるための入り口となる広告形態を選択する必要があり、先述の起動画面広告か、後述するインフィード広告のどちらかまたは両方を選択して広告掲載を行うことになります。費用は、起動画面広告であれば約600万円、インフィード広告であれば約770万円と決まっています。

TikTok広告の種類③インフィード広告

TikTok広告の種類の3つ目は、インフィード広告です。

インフィード広告はTikTokのおすすめ投稿ページに表示される広告で、表示される時間も9秒~15秒と比較的長めです。おすすめページはユーザーが最も頻繁に見るところなので高い費用対効果が期待できます。

また、おすすめページの限られた枠を有効活用するために、インフィード広告は3つの形態に分かれており、その3つの形態というのが、「OneDayMax」「BrandPremium」「TopView」です。

これらは費用もそれぞれ異なっており、「TopView」が625万円以上、「OneDayMax」が300万円、「BrandPremium」が42万円以上となっています。

インフィード広告は広告形態を3つに分けて価格も変動させることで、企業の出稿をバラつかせ、限られた広告枠でも十分に各企業の広告が表示されるように工夫されているのです。

TikTokマーケティング成功事例3選

ここからは、TikTok広告のマーケティングの成功事例3つを簡単にご紹介します。

成功事例①起動画面広告:家売るオンナの逆襲

成功事例の1つ目は、日本テレビのドラマ「家売るオンナの逆襲」です。

従来はテレビドラマの広告宣伝と言うとテレビ内だけで完結することが多かったのですが、近年のテレビ離れに合わせてTikTokというプラットフォームを活用した広告を出稿することで成功を収めました。

ドラマ内の名シーンを再現させる企画を開催したところ非常に盛り上がり、ドラマ自体も高評価だったようです。

成功事例②#チャレンジ広告:#ポッキー何本分体操

成功事例の2つ目は、江崎グリコ社が実施した#チャレンジ広告の「#ポッキー何本分体操」です。

インフルエンサーを起用し、音楽と効果音に振り付けをした動画を#チャレンジ広告として出稿しました。こういった形式の広告は、TikTokユーザーに最も好まれやすく、よく出稿されるタイプの広告と言えます。

成功事例③インフィード広告:マンガpark

成功事例の3つ目は、マンガアプリのマンガparkが実施したインフィード広告です。

短い表示時間を効果的に活用し、思わず多くの人が気になってしまうマンガの1ページを広告として掲載しました。

また、広告をタップすると該当ページに飛べるようになっていたことも成功要因の1つで、非常に多くのユーザーが広告のマンガを実際に読むようになりました。

TikTok広告を出稿する際のポイントとまとめ

今回は、TikTok広告の3つの広告形態について紹介し、TikTok広告が持つメリット・デメリットなどについて解説してきました。

TikTok広告の出稿は決して安いコストで行えるものではありませんが、だからこそ出稿に失敗しないために、人気のインフルエンサーを起用することをおすすめします。

インフルエンサーを起用することで、拡散力が高まり、爆発的な効果を生むことも可能になってくるはずです。

TikTok広告の出稿を行う際は、今回の記事の内容も参考にして、成功を収めてみてください。