Instagram広告の「キャンペーン目的」「CTA」を一覧解説

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Instagram広告の「キャンペーン目的」「CTA」を一覧解説

Instagramはここ数年若年層を中心に利用者が拡大しているメディアの一つです。ビジネス利用の観点においても、消費者との重要なコンタクトポイントとして外せないツールと言えます。
以前、課金体系広告フォーマットなどを紹介しましたが、今回はInstagram広告における「キャンペーン目的」「CTA」について解説していきます。
InstagramはFacebookとの顧客データ連動によりターゲット精度が高いと言われています。さらに興味関心のある事柄で括ることができるハッシュタグ活用も特長の一つです。これらに加えて、CTAの豊富さが魅力の一つであると言われています。

今回の記事では、「キャンペーン目的」「CTA」を設定する重要性や、具体的なオプション、またCTAの事例などを解説します。

Instagram広告のCTA
Instagram広告における「キャンペーン目的」や「CTA」は広告出稿を進めていく際に選択できる項目の一つです。
Instagram広告を出稿するためのFacebook広告マネージャでは、目的を選択するステップがあります。「CTA(Call to Action)」はオンライン広告の世界ではよく知られた言葉で、次の行動を促すためのタッチポイントを意味します。具体的には「今すぐ購入する」「登録する」「ウェブサイトへ」などを指します。
「キャンペーン目的」や「CTA」は、自社の課題や目的に合わせてキャンペーンの成功率を上げるという点で重要です。
マス広告と比較して少額から投資できるInstagram広告ではありますが、費用対効果を上げるという観点においても「キャンペーン目的」や「CTA」を理解しておくことが大切でしょう。

キャンペーン目的の種類

ここではキャンペーン目的の具体的な種類について紹介していきます。カスタマージャーニーに基づき、「認知」「検討」「コンバージョン」の3つに分かれています。

認知目的

認知のカテゴリーには「ブランドの認知度アップ」「リーチ獲得」の2種類が含まれます。カスタマージャーニーにおける最初の段階にあたります。

    • ブランドの認知度アップ

ブランドや商品の認知度を上げることを目的にしている場合に適した方法です。
Facebookのレポートによると、新サービスや新商品など消費者によく知られていないものに関しては、高めのフリークエンシー設定が効果的であると言われています。デフォルトでは5日間で最大2回までリーチする設定になっており、例えば4週間のキャンペーンであれば計10回程度表示される仕組みになっています。
新商品や新プロモーションなどをローンチする際に「ブランドの認知度アップ」を選択すると良いでしょう。キャンペーン後の成果反省は広告マネージャー内でブランドリフトを使って確認することが可能です。

    • リーチ獲得

できるだけ多くの人に接触したいという場合は「リーチ獲得」が効果的です。この場合広告を配信したいユーザーと、表示される頻度(フリークエンシー)を最大化することができます。例えば新店舗をオープンするにあたり、出店エリア内に居住するユーザーに対して絞って配信するということも可能です。キャンペーンの結果は、リーチ数、フリークエンス数、リーチ単価、インプレッション数、インプレッション単価で確認することができます。

検討目的

消費者は認知した後に検討に入ります。一般的なカスタマージャーニーにおける検討段階としては、情報収集や他社との比較、レビューの検索などがこれにあたります。これらの行動をしている、またはしそうな人に対して行うキャンペーンに関しては「検討」のカテゴリーから目的を選択しましょう。

    • トラフィック

トラフィックはインプレッションだけでなく、広告を配信することによりユーザーをウェブサイトや、アプリのダウンロード画面に誘導したい場合に適しています。すでにブランド認知して、検討段階に入っているユーザーに対して、商品特長を詳しく伝えたい場合など適したランディングページへの誘導はコンバージョンにつなげるために重要です。

    • エンゲージメント

投稿への「いいね!」の獲得、ブランドとの結びつきを高めるという目的の場合はエンゲージメントを目的に設定しましょう。ブランド認知はしているけれど、特にイメージがない、詳しく知らないというユーザーに対して、好意度を高めたり、インタラクティブなアクティビティを誘発する場合に適しています。

    • アプリのインストール獲得

モバイルプラットフォームのみで利用でき、アプリのインストールが目的の場合こちらを選択しましょう。興味関心の範囲が違いユーザーに対してアプリインストールをCTAとして配信することができます。それぞれのアプリストアに誘導することで、インストールを促すことができます。

    • 動画の再生数アップ

動画を活用して接触したい場合は動画の再生数アップを選択しましょう。製品説明動画やブランドストーリー、カスタマーストーリーなどの動画を使って、ブランドとの結びつきを高めることができます。どのくらいの割合で、何秒間再生されたかなどを測定することが可能です。

コンバージョン目的

コンバージョンは、カスタマージャーニーにおける購入や登録、入会などのステップを指します。認知を獲得し、検討段階で理解やつながりを深め、第三段階として意思決定を促すのがコンバージョンです。

    • コンバージョン

購入や入会、登録など特定の行動をしてくれそうなユーザーに対して、コンバージョンを促す場合に選択しましょう。Facebookピクセルをウェブサイトに実装することで、コンバージョンを達成しそうなユーザーを追跡し、広告配信を行います。
※Facebookピクセル=Facebook広告経由でWebサイトにアクセスしたユーザーの行動を計測・解析するためのタグ

CTAの種類

CTAは「Call to Action」を意味するオンラインマーケティングでは頻出の言葉です。「登録する」「入会する」「購入する」など広告からその先に続く具体的なアクションを促すためのサインを意味しますInstagram広告で設定できるCTAは以下の通りです。適切なCTAを設置することにより、キャンペーン目的と合わせてブランドの課題解決につながります。

    • リンクを開く

ランディングページとして設定したサイトへ誘導します。

    • 購入する

商品やサービスの購入を促します。

    • 予約する

ランディングページを設定して旅行や航空券の予約などを促すことができます。

    • インストールする

アプリストアへ誘導し、インストールを促します。

    • ダウンロードする

設定した項目のダウンロードを促します。

    • 申し込む

入会など申し込みを促します。

    • アプリを利用する

アプリへ遷移し、利用を促します。
上記が一般的なCTAとなりますが、これ以外にも以下のようなCTAを選択することもが可能です。

    • 寄付する
    • 音楽を聴く
    • ビデオを見る
    • ゲームをプレイする
    • 登録する
    • 連絡する

Instagram広告の特長として「CTAの豊富さ」が挙げられている通り、多様なCTAから自社の目的に合わせて選択することが可能です。興味を持ってくれたユーザーに対して「CTAボタンをハイライト表示させる」など、コンバージョンにつなげるための改善も行われています。

CTAを活用した成功事例

「楽天学割」はストーリーズ広告のクリエイティブを工夫し、違和感なくCTAに誘導できる施策を行い、多くのコンバージョンを獲得した。広告クリエイティブの矢印の下にある紫の部分にCTAが掲載されている。 「楽天学割」はストーリーズ広告のクリエイティブを工夫し、違和感なくCTAに誘導できる施策を行い、多くのコンバージョンを獲得した。広告クリエイティブの矢印の下にある紫の部分にCTAが掲載されている。

画像:Instagramビジネス

楽天学割の「新規申し込み」を獲得した事例を紹介します。15歳〜25歳を対象にした楽天学割の新規会員獲得を目標に、ストーリーズ広告とフィード広告を組み合わせ未使用ユーザーに対して配信を行いました。既存顧客には接触しないようカスタムオーディエンスを使い、クリエイティブは違和感が出ないよう広告訴求を全面に出さないオーガニックなものを活用、さらにCTAボタンもクリエイティブの中に自然に配置しました。最終的に、接触者の99.42%がターゲットとしていた25歳以下のユーザーで、新規顧客獲得率は前月比で338%という結果を残しました。

Instagram広告の「キャンペーン目的」「CTA」まとめ

今回はInstagram広告で設定できる「キャンペーン目的」「CTA」について解説しました。キャンペーン目的、CTAともに種類が豊富なため、仕組みを理解することが重要です。低額から広告配信が可能なInstagramですが、より効率的にキャンペーンを運用したいものです。自社の課題や目的に合わせて、キャンペーン目的やCTAを選択することは効率のよいマーケティング施策につながります。記事の内容を活用して効果的・効率的な広告の企画に挑戦してみてください。