Facebook広告の成功事例|パート①BtoB業界編

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世界中の多くの人が利用するSNS「Facebook」。

Facebookの日本国内月間アクティブユーザー数は、およそ2,600万人(2019年4月)。主に、30〜50代ユーザーによる利用が多いことが特徴的です。
そのため、さまざまなSNSの中でも中年層へ向けたアプローチやBtoBに関するサービスのリード獲得や集客にも役立てられています。

近年では、Facebookを活用したマーケティングが注目されており「Facebook広告」に注力する企業も多くあります。

今回は、Facebook広告の成功事例を「アントレ」「ユビレジ」「施工管理求人ナビ」「CASTER BIZ」「kintone」といった BtoB業界に特化して5社ご紹介します。特に、BtoB業界でFacebookを活用して集客に注力していきたいという企業担当者の方は、ぜひ参考にしてみてください。

Facebook広告の成功事例5選|BtoB業界編

さっそく、BtoB業界に特化してFacebook広告の成功事例を5社ご紹介します。
自社のサービスや目標と照らし合わせて、参考にできるBtoB企業があれば手法を取り入れてみてください。

独立・開業支援プラットフォーム「アントレ」-Messenger誘導広告

【アントレ】独立、開業、フランチャイズ募集の情報サイト

【アントレ】独立、開業、フランチャイズ募集の情報サイト

出展:株式会社アントレ
独立・開業支援プラットフォーム「アントレ」は、独立を目指す方に向けてフランチャイズや代理店の募集情報を提供する日本最大級の情報サイトです。

【Facebookに広告を出稿した目的】

●リードの獲得
●開業希望者向け1日セミナー(アントレアカデミー)への集客(申込数増加)

「アントレ」は上記を達成するために、Facebook特有のMessenger誘導広告の配信をスタートしました。
広告出稿時のターゲットとして「30代以上の日本人」「独立・開業に関心がある人」「過去30日間にアントレのWebサイトへ訪れた人」を設定しました。

Messenger内での行動の流れはまず広告のコールトゥアクションボタンには「メッセージを送信」としてMessengerへ誘導します。Messenger内ではChatbookによるMessengerボットサービスがユーザーに対応する仕組みを採用し、コミュニケーションの効率化を図りました。

Messenger内では
1.アントレアカデミーの背景や、「一から独立開業を目指す人がつまずきがちな問題を解決できるセミナー」であることを説明

2.参加申し込みが可能な会場と日時を提案

3.参加希望の場合は、申し込みフォームへ

4.情報入力

5.申し込み完了
という流れでCVであるセミナーの申し込みへ誘導していました。

上記の施策を実行したことにより

●申込数:+44%
●リード獲得単価:-70%
●CV率:+2.3倍
●フォーム完了率:+60%

目的であった申込数が44%も増加し、リード獲得単価の削減に成功。CV率・フォーム完了率ともに向上するという素晴らしい結果になりました。

今回「アントレ」がFacebook広告で成功した理由として考えられるものは

・ユーザーと会話形式でコミュニケーションをとったこと
・セミナーについての詳しい説明で、気軽に参加させられたことの2点です。

クラウドPOSレジアプリ「ユビレジ」-リード獲得広告

クラウドPOSレジアプリ「ユビレジ」

クラウドPOSレジアプリ「ユビレジ」

出展:株式会社ユビレジ

株式会社ユビレジが提供するクラウドPOSレジアプリ「ユビレジ」。2010年にサービス開始となり、iPadを活用したクラウドPOSアプリとして世界中で3万店舗の導入実績があります。ユビレジでは、基本的なレジ操作はもちろん、購買履歴や顧客属性の確認、商品・属性ごとの売り上げ分析を実施できるため、飲食店や小売業、サービス業など広い業界で導入されています。

【Facebookに広告を出稿した目的】

●資料請求/無料トライアル申し込みを増やす
●サービスの認知度を高める
●リード獲得数を増やす

ユビレジは上記を達成するために、これまでに実施していたリマーケティングリストへのCV広告だけでなく、リード獲得広告も追加しました。

リード獲得広告では、「職業でのセグメント「カスタムオーディエンス」「既存リストの類似オーディエンス」を設定し、広告配信を開始。また、リード獲得広告からCVに至らなかったユーザーをリスト化して、CV広告を追い配信することで、見込み顧客へ段階的なアプローチを行うことに成功しました。

ユビレジのFacebook広告では、タブレットレジのイメージ画像や利用シーン、満足度の高い顧客の感想を語っているシーンの動画など、サービス導入後の活用イメージが湧きやすいクリエイティブを取り入れ、ユーザーを刺激しています。
さらに「資料請求」ではなく「無料お試し」を訴求することで、競合他社サービスと比較検討しているユーザーにも「まず使ってもらえるように」注力しました。

今回ユビレジの施策が成功した理由として考えられるものは

・ユビレジに関心のあるユーザーの取りこぼしを防いだこと
・導入後のイメージが想像しやすいクリエイティブを配信したことの2点だと考えられます。

「施工管理求人ナビ」-Messenger誘導広告

施工管理技士の転職に特化。転職の成功率は94%!【施工管理求人ナビ】 - sekokan-navi.jp

施工管理技士の転職に特化。転職の成功率は94%!【施工管理求人ナビ】 – sekokan-navi.jp

出展:株式会社ウィルオブ・コンストラクション
施工管理求人ナビでは、東日本大震災後に需要が高まっている施工管理技士に特化した人材採用システムを展開しています。

【Facebookに広告を出稿した目的】

●転職潜在層のリード獲得数を増やす

施工管理求人ナビでは、より多くの転職者を増やすために、転職希望者のリードを効率的に獲得することが目標で、Facebook広告のMessenger誘導広告を配信することにしました。
Messenger誘導広告は、サービス登録者の中でも特にスキルが高く、転職意思が強いユーザー層へ配信を行いました。広告配信を行うターゲットは、マーケティングオートメーションツールを活用して抽出。カスタムオーディエンスを作成して、類似オーディエンスを作り、転職意欲のあるユーザーにのみ配信を行うことに成功しました。

Messengerへ誘導した後は、ボットを活用して簡単に必要事項(連絡先・希望勤務地・資格など)を記入できるような仕組みを取り入れ、情報を取得しました。ボット経由での問い合わせは、担当者が確認後メール・電話でユーザーへコンタクトを取り、転職相談へつなげるという流れでした。

また「施工管理求人ナビ」のFacebook広告では「転職したい心理」「将来なりたい姿」「自社サービスのメリット」の3つの要素に絞ったクリエイティブを作成し、広告配信を行いました。この中では「転職したい心理」に特化したクリエイティブが最もCV・エンゲージメント率が高くなる結果になりました。

ユーザーの共感を得たクリエイティブの作成と、フォーム入力のハードルを下げられたことにより、効果的にリードを獲得できたと考えられます。

オンラインアシスタントサービス「CASTER BIZ」-バナー広告

CASTER BIZ - 優秀なオンラインアシスタント

CASTER BIZ – 優秀なオンラインアシスタント

出展:株式会社キャスター
株式会社キャスターによって立ち上げられたオンラインアシスタントサービス「CASTER BIZ」。「CASTER BIZ」は企業などの面倒な経理業務を有資格者のプロへ代行するサービスで、書類のスキャン・仕分け・記帳・経費精算・月次/年次決算などの専門的な業務をすべて依頼できます。

【Facebookに広告を出稿した目的】

●サービスの認知度を上げる
●サービス導入数を増やす

「CASTER BIZ」は、Facebook広告の中でもスタンダードなバナー広告を出稿しました。「CASTER BIZ」が出稿したバナー広告の特徴は「導入した企業のロゴを掲載した」「1,000社以上・50%削減・100人に1人など具体的な数字を取り入れた」という2点です。
見慣れたロゴが並べられていることで親しみやすさをアピールしながら、具体的な数字による信頼度を向上させることによりサービスに対する認知度の促進が期待できる施策です。

データベース型クラウドビジネスアプリ「kintone」-カスタム/類似オーディエンス

kintone - サイボウズの業務改善プラットフォーム

kintone – サイボウズの業務改善プラットフォーム

出展:サイボウズ株式会社
サイボウズ株式会社が提供するデータベース型クラウドビジネスアプリ「Kintone」。「Kintone」は企業内にアプリ開発の知識やスキルがなくても、自社の業務に合わせたシステムを簡単に作成できるツールです。企業内での使用だけでなく、企業間コラボレーションにも対応しており、従来行っていた紙媒体を活用したアナログな業務から、スピーディーなデジタル業務へ移行することで、社内の業務改善を期待できるものとして多くの企業から人気を得ています。

【Facebookに広告を出稿した目的】

●30日間無料お試しの申し込みを促進する

「Kintone」はより多くの企業に継続してサービスを使っていただくために、まずは30日間の無料お試しへの申し込みを増やすことを目標として設定しました。ターゲットは、企業のワークフローや業務プロセスに悩む業務リーダー・経営者・役員・管理職などを想定し、広告配信時に「ウェブアプリケーション」「データベース」「顧客管理」などの興味・関心で細かくターゲットを絞りました。
さらにFacebookピクセルを使用して、無料お試しへの申し込みをクリックした人のカスタムオーディエンスを作成。カスタムオーディエンスのデータを活用して、類似オーディエンスを作成し広告を配信しました。
過去に「Kintone」のサイトを閲覧したユーザーに対しては、製品趣味レーターを使用するシーンの動画で訴求することにより、実際に使用しているイメージを抱かせ、製品への理解を深めてもらって申し込みへのハードルを下げることに成功しました。
今までのアナログ業務を書類の山として表現し、パッと見ただけでわかるクリエイティブに仕上げています。

これらの施策により「無料お試しへの申し込み数2倍」「CPA改善率30%」という結果を残しています。「Kintone」を導入することにより、自社の業務フローの改善に取り組めることを想起させ、目標とする結果に近づけたと考えられます。

Facebook広告の成功事例|パート①BtoB業界編 まとめ

今回は、BtoB業界に特化したFacebook広告の成功事例を5社ご紹介しました。
Facebook広告と聞くと、「BtoCよりのEC関連のサービスがメインで広告を出稿している」というイメージをお持ちの方も少なくありません。しかし、中には企業に向けて自社サービスや商品の集客をFacebook広告で行い、成功しているケースもあります。

BtoB業界で自社サービスの集客についてお困りの方は、Facebook広告の出稿も検討してみてはいかがでしょうか。