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効果的なランディングページの多くは、ユーザーが滞在しやすい環境を作っています。その結果、ユーザーのニーズを満たすことで、コンバージョン率(CVR)を向上させ、コンバージョン数の増加が期待できます。
広告の目的はあくまでも適切なターゲットに広告を届け、ランディングページにアクセスしてもらうことです。実際にクロージングするかどうかはランディングページにかかっています。
良質なランディングページを制作するなら、一から作るよりも優れた作品を参考にする方が効率的です。今回は、効果的なランディングページ制作において参考になるギャラリーサイトをまとめました。
ギャラリーサイトに掲載されているランディングページを参考に、良質なデザインをうまく取り入れていきましょう。
広告効果改善ランディングページが重要な理由
ランディングページの目的は、主にコンバージョンの獲得です。コンバージョンは目的によって異なりますが、会員登録、メルマガ登録、商品購入、資料請求など多岐に渡ります。ランディングページを制作する以上、こうした目的に沿った内容でなければいけません。
ユーザーはWeb広告やバナー、検索結果といった媒体から、ランディングページに移動します。この際、ユーザーのメリットとなる情報を端的にわかりやすく伝える必要があります。単純にコンバージョンを促す内容のみだと、ユーザーの離脱が高まるので危険です。
効果的なランディングページは、ユーザー潜在的な悩みをデザインで解決しています。読みやすく安心感を与えるコンテンツは、自然とコンバージョン率が高まります。
コンバージョン率の重要性について、簡単に紹介したいと思います。
例えば、コンバージョン率0.5%のランディングページAと2.0%のランディングページBがあったとします。それぞれに月間広告費100万円をかけた場合、売り上げはどのように変化するでしょうか。
ランディングページA | ランディングページB | |
---|---|---|
広告費 | 100万円 | 100万円 |
クリック数 | 6700回 | 6700回 |
コンバージョン率 | 0.5% | 2.0% |
コンバージョン数 | 33件 | 133件 |
売り上げ | 27万円 | 107万円 |
※クリック単価150円、商品単価8,000円を想定
この例では、月の売り上げは80万円増加します。ランディングページAとBで、年間960万円も売り上げに差が出てくるのです。
ランディングページAを改善しコンバージョン率を2.0%まで向上できれば、売り上げが960万円増えます。
ランディングページAと同じ成果を得る場合、ランディングページBであれば、25万円の広告費で済み、年間900万円の広告費削減になります。反対に、ランディングページBと同じだけの成果をAに求めるなら、年間4800万円の広告費が必要です。
どんなに広告運用を戦略的に行っても、ランディングページBでは十分な成果を得ることができません。
効果的なランディングページを見つけるギャラリーサイト5選
効果的なランディングページを作るには、効果的なランディングページを参考にすればいい。デザイナーなら参考デザインを見つける重要性をよく知っていると思います。
そんな時、役立つのがギャラリーサイトです。ランディングページのギャラリーサイトは豊富に存在しますが、アクティブに稼働しているサイトは少ないのが現状です。今回は、できるだけアクティブに稼働しているサイトを厳選しました。
ランディングページに重要なデザインは刻一刻とトレンドが変化します。基礎的なデザインは同じですが、流行を掴んだデザインの方がユーザーの離脱を防ぎやすいです。
こうした点を踏まえて、できるだけ最新のランディングページが掲載されているギャラリーサイトを集めました。
WebDesignClip
「WebDesignClip」は、Webデザイナーや開発者向けにインスピレーションを刺激するWebサイトをまとめたギャラリーサイトです。国内・海外のWebデザイン、国内のランディングページ、スマホサイト・レスポンシブサイトの4つのコンテンツを提供しています。
2019年10月現在のランディングページ登録数は1,141サイト。厳選されたデザインのランディングページのみが揃っているので、十分参考になるサイト数です。
–豊富なソートで参考になるページがすぐ見つかる
出典:WebDesignClip/
「WebDesignClip」は、キーワード、カラー(メイン・サブ)、カテゴリー、タグの4つのソート機能で参考になるサイトがすぐ見つかります。自社のランディングページの方向性が決まっているなら、絞り込み検索ですぐに目当てのサイトを見つけましょう。
–似ているランディングページが見つかりやすい
出典:WebDesignClip
ホーム画面で好みのランディングページを選択すると、詳細ページに移動します。ここでは、ランディングページの全体像が把握できる上に、ソート内容に適した詳細が見られます。
心強い機能として知っておきたいのが”SIMILAR SITE”です。詳細ページの右側に表示されるこの機能では、選択したランディングページと似たページが表示されます。同じカテゴリー間の細かいデザインの違いを確認した場合は、SIMILAR SITEからリンクをたどっていきましょう。
LP ARCHIVE
出典:LP ARCHIVE
「LP ARCHIVE 」は、Yahoo!JAPANや明治ホールディングスといった大手企業の制作実績を持つ”ランディングページ制作.jp”が運営するギャラリーサイトです。
2019年10月現在のランディングページ登録数は1万5,689サイト。ランディングページのギャラリーサイトの中でも、登録サイト数がトップクラスです。カテゴリー関係なく、優れたランディングページが見たい方に適しています。
–掲載先の詳細な情報が確認できる
出典:LP ARCHIVE
効果的なランディングページを作り込むためには、どんな要素で構成されているか確認することが重要です。
「LP ARCHIVE 」では、掲載先情報として、基調カラーやランディングページの印象、キャッチコピーといった情報が載っています。自分でランディングページを作る際は、掲載先情報をもとにどんな要素で組み立てていくか決めていきましょう。
LP advance
出典:LP advance/
「LP advance」は、ランディングページに関わるデザイナーはもちろん、コピーライターやプランナーにも参考になるギャラリーサイトです。
特徴として、”写真のメインビジュアルから検査できる機能”や”効果・エフェクトから検索する機能”、ほかにも”キャッチコピーのみを集めた一覧”など、ほかのギャラリーサイトにはない機能が豊富です。
2019年10月現在のランディングページ登録数は1,399サイト。管理人がグッときたページのみを掲載しています。
–デザイナーの苦手を克服する優秀な機能
出典:LP advance
デザイン界隈には、キャッチコピーをはじめとする文章作成が苦手な方が多いです。しかし、ランディングページはデザインの一環としてキャッチコピーや文章を依頼されることがあります。
そんなとき、参考になるのが”LPのキャッチコピーを見る”機能です。各カテゴリーのキャッチコピーを集めた一覧が見られるので、キャッチコピーや文章のアイデア出しに最適です。少しでもキャッチコピーや文章に苦手意識がある方は参考にしましょう。
ランディングページ集めました。
「ランディングページ集めました。」は、WEBディレクターの管理人がデザイナーにイメージを伝える際に、一覧がないと不便だと感じ作成したギャラリーサイトです。
多くのギャラリーサイトはデザイナー目線ですが、「ランディングページ集めました。」は、WEBディレクター目線のセレクトでランディングページを楽しめます。
2019年10月現在のランディングページ登録数は約2,924サイト。2009年6月から運営を開始しており、ランディングページのギャラリーサイトの中でも、古参の部類に入ります。
–詳細ページはなし!直リンクですぐに確認できる
「ランディングページ集めました。」では、ほかのギャラリーサイトのように詳細ページを経由しません。すぐにランディングページのデザインを見たい方にとってはスムーズに閲覧できます。
一方、ランディングページを構成する要素を細かく確認したい方にとっては、情報が不十分に感じるかもしれません。この場合は、ほかのギャラリーサイトを参考にしましょう。
Lapa ninja
出典:Lapa ninja
「Lapa ninja」は、” The Best Landing Page Design Inspiration”と題して、海外のランディングページのみを集めたサイトです。
海外のランディングページは一見参考にならないと思いがちですが、”最新のWEBデザイントレンドが反映されている”、”デザインやコンテンツの配置を学べる”といった点から有益です。
2019年10月現在のランディングページ登録数は約2,211サイト。「Lapa ninja」が厳選した良質なランディングページのみを集めています。
–海外ならではのデザインが見られる
出典:Lapa ninja
日本のランディングページに比べると、海外にはシンプルかつスタイリッシュなランディングページが多いです。デザイン的なランディングページを作成する際は、「Lapa ninja」を参考にしましょう。
効果的なランディングページのギャラリーサイトまとめ
ランディングページは通常のオフィシャルサイトと異なり、明確な目的をもってつくられています。ランディングページを制作したらキャンペーンや広告で集客し、成果を獲得します。
つまり、現在公開されている多くのランディングページは、企業が試行錯誤した結果です。あらゆるテストを行った上で、効果的なランディングページに仕上がっているため、参考にしない手はありません。
ギャラリーサイトを参考にデザインを落とし込んだら、ABテストを含めた効果判定を行い、さらなるブラッシュアップに努めましょう。