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Webサイトを運営する中で欠かせないのが「SEO対策」です。
SEO対策はWeb黎明期から変わらないテーマで、SNSやキュレーションメディアが普及した今でも重要性は変わりません。
しかし、クローラーやアルゴリズムの進歩により、対策方法は大きく変わってきました。
一昔前であれば「有料リンク」を購入しておけばある程度の成果が見込めました。とりあえず検索キーワードが多く含まれた文章量の多いコンテンツを作れば成果が期待できました。
アルゴリズムが進歩した今、こうした方法は通用しません。
そんな中見直されているのが、基本的な、当たり前といっていいような施策です。
今回は、SEO対策の基本であり、当たり前にやっているべき施策の一つとして内部対策の「内部リンク」に焦点を当てて紹介します。
SEOの小手先テクニックが通用しなくなったからこそ、基本的なことをしっかりすることが上位化の肝になってきます。
本記事では、SEO内部対策では外せない、内部リンク対策についてその方法やメリットを解説していきます。
SEO対策で重要な内部リンクの理解とメリット
まず内部リンクとは何か、そして内部リンク対策を行うことのメリットを整理しましょう。
キーワード対策やコンテンツ作成に追われると、ついつい後回しになってしまう内部リンク対策。
しかし、ここにしっかりと時間を割くことで、検索結果での上位表示の可能性がグッとあがります。SEOの内部対策において、絶対に抑えておきたいポイントの一つです。
内部リンクとは
内部リンクとは、自分のウェブサイト上で、自分のサイトに向けて貼られたリンクのことです。
外部リンクや“被リンク”対策については聞いたことのある人もいるかもしれません。
“被リンク”とは、自社の持っているコンテンツページに対し、SNSのシェアも含め外部から発生したリンクです。どれだけ外部からリンクがついたかというリンク数の多さがそのサイトの信頼性や権威性を評価する基準の一つであり、SEOに好影響を与えます。
逆に内部リンクは、外からではなく自サイト内でリンクを集めると考えるとわかりやすいでしょう。
内部リンクも検索上位表示のSEO評価対象であると考えられています。
内部リンクによるSEO対策の効果
内部リンク対策の目的は、SEO効果により検索順位を上げる、ひいてはWebサイトへのアクセス数を伸ばすことです。
Googleのクローラーは内部リンクをたどってサイト内を巡回します。そのため、内部リンクが張られていないページはクローラーの巡回が減り、適切な評価を得られない可能性があります。
また、内部リンクが多く張られているページというのは、そのサイト内でも様々なコンテンツに関連する重要なページであると判断できます。そのため、上位化したいページに内部リンクを集めることで、効果が期待できます。
もう一つ、副産物的な効果ですが、UX(ユーザーエクスペリエンス)が上昇するというメリットがあります。
適切な内部リンクが用意されることで、ユーザーは自分がいる階層を把握できたり、関連するコンテンツを見つけやすくなったりします。それによりユーザーの滞在時間や回遊ページ数、ユーザーの満足度が上がります。
Googleはユーザー満足が高いサイトを上位化します。内部リンクによりユーザー満足度が上がり、結果的にSEO効果を得ることも期待できます。
クローラーの巡回しやすさを促進する方法や、UX(ユーザーエクスペリエンス)の最適化については後述で詳しく説明します。
外部リンクと内部リンクどちらが重要か
SEO業界でよく議論されるトピックとして、「外部リンクと内部リンクどちらが重要か」ということがあります。
外部リンクと内部リンクは、どちらもSEOの指標の一つであることは間違いないありません。ということで、結論としてはどちらも重要です。
しかし、外部リンク対策を考えた場合、質の悪い被リンクはSEO評価に悪影響を与え、順位が落とされる可能性があります。そして、外部からのリンクなので、自社でできる積極的な施策は限られています。
一方、内部リンクの対策はWebサイトやコンテンツを作成している自社がコントロールしています。そのため、外部リンク対策と異なり、自社で積極的な施策を行うことができ、質や量もコントロールできます。
外部リンク(被リンク)をどうやったら集められるのかあれこれ対策を練るのも良いですが、自社で頑張れる内部リンクをしっかりとやった方が、効果・結果が出しやすいと考えられます。
内部リンクでSEO効果を得るポイント
それでは早速、効果的な内部リンク対策とは一体どういった施策を行えば良いのでしょうか。3つのポイントをこの章で解説します。
パンくずリストを作る
パンくずリストとは、ウェブサイトの階層を伝えるリストのことをいいます。
大体のウェブサイトでは、コンテンツやページの本文左上に表示されることが一般的です。
例:トップ>カテゴーリ>サブカテゴリー>記事タイトル
このようにパンくずリストを設置することで、クローラーが巡回しやすくなるメリットがあります。
ウェブサイトの階層をクローラーにアピールすることができる上、クローラーがこちらの意図をした通りウェブサイトを巡回してくれるようになります。
また、ユーザー目線で見ても、ウェブサイトの構造がわかりやすく、コンテンツに興味を持った場合に関連したカテゴリーをチェックしやすくなりますよね。
カテゴリーページが検索で引っかかるというケースもあります。カテゴリー名が最適になっているかどうかも、これを機にチェックしてみると良いでしょう。
パンくずリストの設置・最適化はユーザーのウェブサイト滞在時間をアップさせることにもつながり、結果的にSEO評価が上がります。
また、多くのサイトでトップページへのリンクが「HOME」や「TOP」になっていると思います。
内部リンク・外部リンクともに、リンクのアンカーテキスト(リンクが張られている部分のテキスト)も評価対象です。
「HOME」や「TOP」ではなく、情報を伝えるものにした方がいいでしょう。
例えば、Grabであれば「Web広告・マーケティング情報配信メディア「Grab」」としています。小さな部分ですが、トップページのSEO評価を上げるためには重要な施策の一つです。
リンク元とリンク先の関連性を重視する
コンテンツ作成を行った際に、関連性のあるコンテンツを、コンテンツ内に内部リンクとして貼る施策があります。
記事を読み進めていく中で、ユーザーに興味のありそうな情報を最適なところで内部リンクとして挿入すると良いでしょう。
これはクローラーからの評価を得るだけでなく、ユーザーの回遊を促すためにも重要です。
関連するコンテンツの数が多い場合には、コンテンツのまとめページを作ることをおすすめします。Grabであれば、カテゴリーよりも小さなカテゴリーに「タグ」があります。
例えば、Googleサーチコンソールに関連する記事は、Googleサーチコンソールのタグでまとめられています。GoogleサーチコンソールはSEO対策を行う上で必須のツールなのでぜひ確認してみてください。
この際に、リンク元とリンク先に関連性のないものをむやみに貼ってしまうと、SEO逆効果なので注意してください。
クローラーはリンク元とリンク先の関連性も、キーワードを拾って認知しています。例えばこの記事から「インフルエンサー・マーケティング」の関連記事に対してリンクを張っても、ユーザーニーズからずれているため意味がありません。クローラーも同じように意味のないリンクだと判断します。
内部リンク対策をとるのであれば、無作為にリンクを貼るのではなく、ページの関連性や対策したいページをしっかり把握したうえで行いましょう。
実際に対策する際は、まず対策したいページを決めます。ページが決まったら、そのページに対する内部リンクを、関連するページに対して貼っていきます。
関連するコンテンツに最適化するようリンクを設置し終えたら、週次・月ごとに対策後の順位を確認してみてください。
この方法だと、ピンポイントに内部リンク対策が取れます。
「詳細はこちら」ではなく意味のあるアンカーリンクを
内部リンクを貼る場合に、「詳細はこちら」と記載するだけではなく、SEOを意識したキーワードを盛り込むと尚良しです。
ユーザー目線でわかりやすくするということで、滞在時間や回遊の向上に加え、キーワードSEOもカバーできます。
アンカーテキスト自体も、クローラーがしっかりと認識し評価されるポイントです。検索エンジンは内部リンクのアンカーテキストのキーワードを読み込み、リンク先のコンテンツも評価しています。
こういった細かい部分においても、検索エンジンの評価を意識するようにしましょう。
内部リンク対策・まとめ
今回はSEO内部対策の中でも内部リンクに焦点を当てて内容と手法を紹介しました。
内部リンク対策はクローラーへのアピールを行うことに加え、ユーザビリティ、ユーザーエクスペリエンスの向上に役立ちます。
SEO対策のため外部対策に目をむけたり、コンテンツの量や質を重視したりすると思います。これらと比べると優先順位が低く忘れられがちな内部リンク施策ですが、SEOにおいて非常に重要です。
せっかく外部対策やコンテンツ施策を行っても、内部リンクが不適切であればその効果をサイト全体に広げることができません。
内部リンク対策は、外部の力に頼らず今すぐ自社内で行える対策です。
キーワード対策やコンテンツ作成に注力しているものの検索順位に伸び悩んでいる場合は、ぜひ取り入れてみてはいかがでしょうか。
また、本当の意味でのSEO対策を行うのであれば、「Googleが掲げる10の真実」に目を通してみてください。
テクニック的な部分ではなく、Googleのフィロソフィーの根源に「ユーザー目線第一」ということがあり、最も重要視されていることがわかるのではないでしょうか。
- “ ユーザーに焦点を絞れば、他のものはみな後からついてくる。”
「Googleが掲げる10の真実」
内部リンク対策一つをとっても、ユーザーにとってどういったサイト設計、リンクの設置の仕方がわかりやすいのか・使いやすいのかを考えることが、良い内部リンク対策といえるでしょう。
オウンドメディア運営しているのであれば、サイトへの訪問者=お客様への最高のサービスを提供したいと考えてみましょう。
ユーザー目線にたった時こそ、SEO対策が活きるのではないでしょうか。