クリック率を上げる記事・Webサイトタイトルを考える5つの秘訣

7a8733e2aaa3cc5e966e21755bc59ea1a710a057
クリック率を上げる記事・Webサイトタイトルを考える5つの秘訣

「オウンドメディア(自社のWebサイト)のクリック率が上がらない」といった悩みを持つ方は多いです。一体何が原因でクリックされないのか。いろいろな原因が考えられますが、クリック率に大きく影響し、こちらですぐに変更できる部分が「記事タイトル」や「キャッチコピー」です。

今回は、なぜ記事タイトルやキャッチコピーが重要なのか。具体例を元にクリック率の上がる記事タイトルやキャッチコピーの作り方を解説していきます。

記事タイトルやキャッチコピーはなぜ重要?

私たちが普段目にするテレビや雑誌、商品には、印象的なタイトルやキャッチコピーが付けられています。これは、ユーザーに見てもらったり、手に取ってもらったりするために重要です。どれだけ良い商品でも、タイトルやキャッチコピーをおろそかにしていると、ユーザーの目を引きません。

そして、Webコンテンツにおいても、記事タイトルやキャッチコピーは重要です。Webコンテンツは、検索やSNSのシェアによってユーザーの元へ届きます。この際、魅力的でない記事タイトルやキャッチコピーを使ってしまうと、クリック率が上がりません。

Webコンテンツを作る以上は、クリック率の高い記事タイトルやキャッチコピーを付ける必要があります。ただ、いきなり魅力的な記事タイトルやキャッチコピーを作るのは、プロでも難しいです。

そこで、覚えておきたいのが「クリック率を上げる記事タイトル、キャッチコピーの作り方」です。

実は、Webコンテンツにおける記事タイトル、キャッチコピーには”ルール”が存在します。今回は思わず目を引く文章が作成できるルールについて解説していきます。

ちなみに、記事タイトルとキャッチコピーは「対象を表す端的なメッセージ」という意味合いでは同じ括りです。これから紹介するルールを理解した上で、魅力的な記事タイトル、キャッチコピーを作っていきましょう。

記事タイトルの考え方

記事タイトルを考えるとき、SEOの観点を意識しすぎてしまうが、Googleも公表しているように大切なことは「ユーザーにとって魅力的で価値があること」

具体例あり!記事タイトル・キャッチコピーの作り方

ここでは、思わず目を引く記事タイトル・キャッチコピーの作り方を紹介します。具体例を用意したので、記事タイトル・キャッチコピー作成に悩んでいる方は参考にしてください。

シンプルに情報を伝える

記事タイトルやキャッチコピー(主にメインコピー)には、文字数が決まっています。限られた文字数の中で内容を伝えるためには「シンプルであること」が重要です。まずは、Webコンテンツで伝えたいことを明確にしましょう。

例えば、本記事で伝えたいことは「クリック率を上げる記事タイトル、キャッチコピーの作り方」です。この要素を中心として、より魅力的なものにブラッシュアップしていきます。

よく魅力的な文章術として、小手先のテクニックが紹介されていますが、「伝えたいこと」を絞り切る前にテクニックを実践しても、目を引くものにはなりません。むしろ、各要素が加わることによって、より複雑でわかりにくいものに仕上がります。

記事で伝えたいことがわからない場合は、ターゲットが絞りきれていないことが多いです。誰に何をどう届けたいのか?この点をもう一度熟考して伝えたいことを明確にしましょう。

具体的な数字を明記する

具体的な数字を明記する
記事タイトルやキャッチコピーにおいて数字は大切です。当メディアのコンテンツでも数字をふんだんに使っています。数字は、パッと目を引き、具体性を持たせてくれます。

もし、数字が関係するコンテンツなら、必ず記事タイトルやキャッチコピーに加えてください。

さて、具体的な数字を明記する際に気になるのが「数字の使い方」です。よくWebコンテンツにおける数字の使い方で議題に上るのが、”偶数”か”奇数”かという点。基本的にコンテンツの内容に沿った数字を使うべきなので、偶数か奇数かはそれに従います。つまり、何かをテーマに「8つのポイント」の記事を書いたとしたら、「奇数にしたほうがいいから無理やりあと1個つけよう」とはしなくていいということです。
ただし、奇数の方が目を引きやすいといった意見も存在します。なぜ奇数の方が目を引きやすいのか。考えられる理由としては、奇数は割り切れない数字である」という点です。この違和感が目を引く要因になっているのでは、と考えられています。

ただ、当メディアの人気の記事(2020年2月現在)を見てみると意外にも偶数が多いです。

第1位:現役デザイナーが選ぶ2020年最新のWebデザイントレンド【20選】
第2位:Googleがcookie廃止を発表|Web広告への影響はほとんどないと予測
第3位:【保存版】Webマーケティング業界の最新カオスマップ16個集めました
第4位:写真編集・加工ができる【フォトレタッチソフト人気おすすめ10選】

結論としては、記事タイトルやキャッチコピーは、偶数でも奇数でも問題ありません。奇数の「割り切れない数字の違和感」と言う利点を参考にするなら、「競合に偶数が多い記事なら奇数」、「競合に奇数が多い記事なら偶数」を使って違和感を演出するのもありです。

覚えておいて損はない!顧客を動かすマーケティング心理学6+20選

また当メディアでは、上記のような特殊な数字の使い方もしています。あえて数字を組み合わせることで、他にはないオリジナリティを演出しました。

ただ数字を使うだけではなく、コンテンツの内容と脱線しないレベルで違和感を演出するのも、クリック率を上げるコツのひとつといえるでしょう。

重要な言葉は括弧で囲う

Webコンテンツの中で特に重視したい内容があれば、記事タイトルやキャッチコピーの中で括弧を使いましょう。Wikipediaで調べると括弧は「言語の記述の中で、その一部を一対の括弧で囲むことにより、その中と外とを区切る、または目立たせる役割を果たす。」と説明されています。

主に記事タイトルで使われている括弧は「【】」という縁が黒いものです。こちらは、「隅付き括弧」と呼ばれています。一般的な括弧に比べると色合いが濃く、太字のような形で括弧内の文字を目立たせられます。

【日本語解説】Photoshop チュートリアルサイト5選|写真加工テクニックを学んでスキルアップ!
【保存版】Webマーケティング業界の最新カオスマップ16個集めました
【助成金制度一覧】中小企業が令和元年に利用できる12種類の助成金

当メディアでも重要なキーワードを洗い出し、隅付き括弧を利用しています。上記を参考に記事タイトルやキャッチコピーへ応用してみてください。何かを【】で囲うテクニックは使い古され効果的ではないという意見もありますが、Grabはじめ弊社で運営しているWebサイトの結果から見ると、決してそんなことはありません。

インパクトのある言葉を使う

A:「プロなら当然知っている!今すぐ使いたいPhotoshopのテクニック10選!」
B:「知っておくと便利!今すぐ使いたいPhotoshopのテクニック10選!」

上記の2つを比べると、Aの方がインパクトのある言葉を使っています。「プロなら当然知っている!」という言葉には、「知らないと恥」といった意味が含まれます。
一方、Bの「知っておくと便利!」という言葉には、「あくまで知っておいた方がいいよ」といった柔らかいニュアンスが含まれます。

このように、インパクトのある言葉を使った方がユーザーの関心を引きやすいです。ただし、気を付けなければいけないのは「インパクトの度合い」です。

例えば、「プロなら当然知っている!」をよりインパクトのある言葉に仕上げるなら、「プロなのに知らないの?」「知らない人はプロ失格」など、人を苛立たせる言葉になります。こうした言葉は”煽り文句”としても質が低いです。

記事タイトルやキャッチコピーにインパクトのある言葉を使う場合は、煽り過ぎていないか注意してください。また、第三者に見てもらい反応を確かめるのも有効です。

他の記事との差別化を意識するあまり、行き過ぎた言葉を使うケースは意外にも多いです。インパクトのある言葉を使うなら、やり過ぎないように注意しましょう。

SEOを意識し過ぎない

SEOを意識し過ぎない
記事タイトルやキャッチコピーを使う際に意識するのが「SEO」です。例えば、「デザイン トレンド」といった言葉で流入を狙うなら、積極的にタイトルに使用する必要があります。

ただ、狙うキーワードの中には、複雑でわかりにくいものも多いです。例えば、「webデザイナー 未経験 独学」というキーワードでタイトルを作成する場合、そのまま使用すると無理やり感が出ます。

「知っておきたい!Webデザイナーは未経験の独学でもなれるのか?」
「Webデザイナーに未経験から独学でなれるたった1つの方法」

個人差はありますが、何となく伝わりづらい感じがあります。そこで、「キーワードの順番」や「キーワード同士の近さ」を考えずにタイトルを作ってみましょう。

「知っておきたい!未経験でも独学でWebデザイナーになれるのか?」
「未経験からWebデザイナーになれるたった1つの方法【独学で】」

このようにSEOを意識し過ぎないだけで、自然な記事タイトルやキャッチコピーが完成します。

ただ、Webコンテンツを作る上でSEOを全く無視するのはおすすめできません。Webコンテンツは、基本的に検索流用となるため、最低限SEOを意識した上で作っていきましょう。

もう一点追記すると、Googleはユーザーの検索意図を読み取って適切な検索結果を返す技術を持っています。つまり、コンテンツの中身さえ適切であれば、「初心者」「素人」「未経験」「入門」など近い検索意図のある検索クエリには、たとえそのキーワードが含まれていなくても検索結果に表示してくれます。
つまり、対策キーワードをそのまま使う必要はなく、あくまでも文章として自然に、ユーザーに魅力が伝わるようにしましょう。

Googleが検索意図を読み取る方法や仕組みについては下記記事で詳しく紹介しています。
RankBrain|“意味と意図”を理解するGoogle検索エンジンの仕組み

まとめ

今回はクリック率を高める記事タイトルの作り方ということで、具体的な方法を5つ紹介しました。
クリック率を上げる記事タイトルやキャッチコピーを作る場合は、本記事の「作り方」と「具体例」を参考にしてください。最低限の作り方を理解するだけでも、魅力的なタイトルやキャッチコピーが作れます。

また、PCなら右メニュー、スマホなら下部に当メディアの「人気の記事」が公開されています。各メディアでもランキングが公開されていることが多いので、どういったタイトルの記事が見られているのか知って、作り方のコツを掴んでいきましょう。