Webマーケティングカレンダー【2019年01月度レポート】ニュースに学ぶトレンド

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Webマーケティングカレンダー【2019年01月度レポート】ニュースに学ぶトレンド

Webマーケティングカレンダーは、月ごとのマーケティングニュースから主要な物をまとめたものです。
Webマーケティング業界の最新情報を一括してご確認いただけます。

2019年1月 Webマーケティングカレンダー

  • 1/8 TT総研が2018年の流行と2019年のトレンド予測を発表

トレンダーズのマーケティング研究機関「TT総研」が、関東地方・近畿地方の女子高校生に調査を実施し、2018年の流行と2019年のトレンド予測を発表しました。
流行語、流行ったアイテム、流行った場所(スポット)、有名人、アプリのそれぞれに対して、関東関西別のランキングを発表しています。

※詳細ピックアップにて

  • 1/9 Green rompが2018年ウェブメディアのSNS発信力ランキングを発表

ソーシャルメディアの調査・マーケティングを行うGreen rompは、Facebookページのいいね数、Twitterアカウントのフォロワー数から、国内ウェブメディアのSNS発信力ランキングを発表しました。

縦型動画をいち早く取り入れたことで地位を築いた「C Channel」が2017年に続いて1位でした。
2位は料理動画の「Tasty Japan」です。YouTubeに投稿した動画が、TwitterやFacebookだけでなく、LINEタイムラインなど多くのSNSで拡散されています。

動画コンテンツのメディアが多くランクインしており、ユーザーの嗜好が見て取れます。
また、平均フォロワーの増加数は全メディアで35,000ですが、「動画」カテゴリーに絞ると平均140,000となっており、動画コンテンツの成長はこれからも続くと考えられます。


画像:Webソーシャルメディア力調査2018

  • 1/11 電通イージスが「世界の広告費成長率予測」

大手広告代理店電通の海外本社にあたる「電通イージス・ネットワーク」が「世界の広告費成長率予測」を発表しました。2018年・2019年予測の改定と、2020年の新規予測を行っています。

発表によると、広告費の成長率は2018年で4.1%、2019年で3.8%、2020年は4.3%と、堅調な成長が予測されています。
中でもデジタル広告費がけん引しており、デジタル広告費の成長率は2018年で13.8%、2019年で12.0%、2020年は10.8%と2桁増加が続きます。
さらに、2018年には初めてデジタル広告費がテレビ広告費を上回り、2020年には43.8%にまで伸びるとされています。


画像:markezine

  • 1/17 「LINEリサーチ」内でデプスインタビューなどの定性調査メニューの提供を開始

LINEは「LINEリサーチ」内で「インタビュー・会場調査」という新メニューの提供を開始しました。
「LINEリサーチ」は、LINEが保有する訳445万人のモニター対象としたスマートフォン専用のリサーチサービスです。
新メニューでは、モニターに対してグループインタビューやデプスインタビュー、会場調査といった定性調査を行うことができます。

  • 1/21 GoogleがAutomaticと提携し新しいCMSの提供を発表

Googleは、ワードプレスの開発元であるAutomaticと提携し、中小規模のメディア向けの新しいCMS「Newspack(ニューズパック)」を提供すると発表しました。
メディア運営には、Webサイトの設計やデザイン、CMSの運用、課金システムや広告配信、そして記事作成と様々なタスクがあり、大きなリソースを必要とします。
Newspack(ニューズパック)は、中小規模のメディア運営者が、本来の使命である記事の配信に集中できるよう、広告配信や購読課金、会員機能などがすでに備わったCMSとして現在開発が進んでいます。

  • 1/22 FM東京とパイオニアが共同でドライブ行動特性に合わせた音声広告サービスを開発

FM東京とパイオニアは、全国のFM局のラジオ番組を無料で聴ける「WIZ RADIO」というアプリを活用して、ドライブ行動特性に合わせて音声広告を配信するサービス「ドライブ行動特化型デジタル音声広告」を開発しました。
カーナビゲーションシステムとラジオアプリの技術を用いて、ドライバーの頻度や曜日、時間といった行動データから、個々に最適なタイミングで音声広告を配信することができます。

  • 1/22 ジャストシステムが「Eコマース&アプリコマース月次定点調査 2018年総集編」を発表

ジャストシステムが「Eコマース&アプリコマース月次定点調査 2018年総集編」を発表しました。
昨年まではPCがメインであったEC利用について、スマートフォンでの購入が42.8%まで増加し、ネットよりもアプリで購入するユーザーも56.7%に伸びました。
ECのスマートフォンシフトがうかがえます。

また、ECサイトからの告知方法について、メールマガジンが最大ですが、SNSやプッシュ通知で受け取る人も増加しています。
さらに、最も商品購入に繋がっているSNSとして、46.7%の人が「LINE」と答えました。ECにおけるLINE活用の必要性がさらに高まっているといえるでしょう。

※詳細ピックアップにて

  • 1/25 朝日新聞社がマンガを活用した広告プランをリリース

マンガマーケティングを提供するシンフィールドと、毎日新聞社が、漫画と新聞を組み合わせた新しい広告「デジタル毎日『マンガマーケティング』プラン」の提供を開始します。
このプランでは、広告主のニーズに合わせてシンフィールドの漫画家がマンガを作成し、毎日新聞社が作成したテキストを合わせた「記事型広告」を作成し、毎日新聞などのニュースサイトへ配信します。
同プランのパフォーマンス検証実験では、広告主サイトへの遷移率が、通常のバナー広告に比べて平均で10倍、最大で25倍となり、高いエンゲージメントが期待できるとして注目を集めています。

  • 1/28 アドウェイズが運用型広告データの統合管理を行う「STROBELIGHTS X」をリリース

アジアを中心にインターネット広告を提供するアドウェイズは、主要広告メディアのデータを統合管理する運用型広告総合プラットフォーム「STROBELIGHTS X(ストロボライツクロス)」をリリースしました。
異なるプラットフォームで配信した広告成果のレポーティング、評価はこれまで人が行っており、手間のかかる作業でした。「STROBELIGHTS X」により、そうした広告成果を一元管理・可視化することができます。

  • 1/29 BitStarが「YouTubeランキング2018 by IPR」を発表

ユーチューバーをはじめ、様々なインフルエンサーと企業をコラボレーションするプラットフォーム「BitStar」は、インフルエンサー・マーケティングに特化した分析ツール「IPR」で収集したデータをもとに、「YouTubeランキング2018 by IPR」を発表しました。

2018年「チャンネル総再生数ランキング」では、「キッズライン♡Kids Line」が1位となりました。現在のチャンネル登録者数は非公開になっていますが、20118年10月に「HikakinTV」を超えたことで話題になりました。
2018年「動画再生数ランキング」の1位は、2018年のヒットチャート上位を独占した「米津玄師 MV『Lemon』」でした。2位には「キッズライン♡Kids Line」の動画がランクインしており、キッズ向け動画への強さがうかがえます。


画像:IPR


画像:IPR

  • 1/30 DSP「Logicad」と「GMO SSP」が接続しネイティブ広告枠が拡大

ソニー系列会社のソネット・メディア・ネットワークスがもつDSP「Logicad」と、Webマーケティング大手のGMOが持つSSP「GMO SSP」の接続を開始しました。
「GMO SSP」は広告フォーマットが多く、様々な媒体のユーザービリティに配慮した広告表示が可能です。ネイティブ広告に強みを持つ「AkaNe byGMO」とも連携しており、ネイティブ広告の豊富な広告枠を持っています。

「Logicad」ではネイティブ広告の配信が増加しており、「GMO SSP」との接続により、インプレッションの増加、入札価格の最適化などが見込まれています。

  • 1/31 Googleサーチコンソールに「セキュリティの問題」レポートが追加

移行が進む新SearchConsoleに「セキュリティの問題」というレポートが追加されました。
このレポートでは、URLインジェクションやマルウェアなど、基本的なセキュリティの問題を発見することができます。

ピックアップニュース

TT総研が2018年の流行と2019年のトレンド予測を発表

マーケティング戦略を展開するとき、トレンドや流行を取り入れることで非常に大きな成果が期待できます。
そこで、トレンダーズのマーケティング研究機関「TT総研」が発表した、関東・関西女子高生の2018年の流行と2019年のトレンド予測について、詳しく見てみましょう。


画像:TT総研

2018年に流行った言葉では、関東関西ともに「それな」「インスタ映え」「卍」が上位になりました。


画像:TT総研

2018年に流行ったアプリでは、関東ではInstagramが1位ですが、関西ではTikTokでした。関西で流行った言葉に「TikToker」がランクインするなど、TikTokは関東よりも関西で人気になっているようです。


画像:TT総研

最後は2019年のトレンド予測です。これは、「2019年に流行しそうな有名人・アイテム」というアンケート結果から、TT総研が特に注目すべきものを選出した結果になっています。

「ヒプノシスマイク」、「IZ*ONE」、「大乱闘スマッシュブラザーズ」のように、特定のキャラクターではなく、人気キャラクターがコラボして構成されるサービスの注目が高まっています。

キャラクタービジネスに限らず、多くの業界でコラボによる成功事例が増えてきています。今月のマーケティングニュースの中にも、すべてを自社で開発するのではなく、他社と連携することでより良いサービスを提供しているものが多くあります。

ジャストシステムが「Eコマース&アプリコマース月次定点調査 2018年総集編」を発表

ジャストシステムが発表した「Eコマース&アプリコマース月次定点調査 2018年総集編」について、最も注目すべき点は、最も商品購入に繋がっているSNSとして、46.7%の人が「LINE」と答えていることです。

LINEはSNSの一種ですが、1対1のメッセージがベースとなっているため、他のSNSとは全く違った働きがあります。
それは、メールマガジンのような通知方法としての働きです。まだメールマガジンが主流の通知方法ですが、開封率や到達率といった指標、登録ハードルの低さ、利用者の多さといった要因により、LINEの活用はさらに広がるでしょう。

ECに限らず、BtoC、BtoBの様々なサービスで、LINEで顧客とコンタクトをとるケースが増えています。
今年4月にはLINE@の利用料金に大幅な改定が予定されるなど、今年のマーケティングテーマの一つにLINEのビジネス活用が挙げられます。


画像:ジャストシステム

上記は10代のECアプリの利用状況推移です。
Amazonを利用するユーザーの割合が圧倒的になっています。しかし、Amazonだけでなく楽天やYahoo!ショッピングといった大手ECも上限が激しく、置いている商品やプロモーションによって、ユーザーの趣向が大きく変わると考えられます。