YouTubeマーケティングの成功事例から学ぶ|メリットとマーケティング効果

7a8733e2aaa3cc5e966e21755bc59ea1a710a057
YouTubeマーケティングの成功事例から学ぶ

公開日:2020年11月12日/更新日:2022年8月18日

YouTubeは現在、世界最大級の動画共有サイトであり、日本国内にも非常に多くの利用者がいます。近年は動画マーケティングが注目されていることもあり、自社でも「YouTubeを取り入れたマーケティングを活用したい」と考えている企業も多いのではないでしょうか。

当記事では、YouTubeマーケティングに成功した企業の事例をもとに、自社のマーケティング施策に取り入れるメリットや効果について解説します。働き方改革や感染症対策により在宅時間が増えた現代において、YouTubeを使用したより効果的なマーケティングが行えるよう、関連記事も含めて参考にしてください。

YouTubeマーケティングのメリットとは?

動画共有サイトの発展や人々のテレビ離れ、働き方改革や感染症対策による在宅時間の増加などにより、動画マーケティングが以前よりも注目されるようになりました。従来はテレビCMなどを指す言葉でしたが、最近では動画共有サイトやSNSなどインターネット上での動画配信が一般的となっています。

▶「動画マーケティングを成功させる5つのポイント

動画マーケティングに活用できるプラットフォームの中でも、特にYouTubeは人気が高く、実際に利用している企業も少なくありません。ここでは、YouTubeマーケティングの5つのメリットを紹介していきます。

多くの人に訴求できる

総務省の調査によれば、YouTubeの利用率は全世代で85.2%となっています。9割以上が利用する10代〜40代だけでなく、50代や60代も約6割以上の人が活用しています。

YouTubeは、幅広い世代で圧倒的な利用率を誇ります。幅広い年代・世代に向けて自社の製品・サービスをアピールできることは、YouTubeマーケティングの大きなメリットの一つです。

(出典:総務省「令和2年度情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書<概要>」)

認知度・浸透度、信頼性の高さ

YouTuber(ユーチューバー)は、人気職業ランキング(2022年4月)で第1位になるほど、子どもたちにも浸透している職業です。世間に広く浸透し、認知度も高いため、魅力的なマーケティングツールであると捉え、大手企業も活用しています。YouTubeに対するメディアとしての信頼性も年々高まっているため、広告効果の向上が期待できます。

(出典:13歳のハローワーク公式サイト「人気職業ランキング」

通信システムの進化でさらに訴求力が高まる

動画コンテンツは情報量が多く、通信に負担がかかる場合もあります。しかし、今後は「5G」回線の普及が進むため、動画の検索や視聴がスムーズにできるようになり、活用の可能性が広がっていくでしょう。動画の視聴ストレスが軽減されることで、YouTubeマーケティングの訴求力はさらに高まっていきます。

拡散効果が高い

YouTube動画には「共有」ボタンが設置されており、リンクを他の媒体に貼り付けてシェアするのが容易です。また、近年はYouTube Shortというショートムービー機能が流行っています。FacebookやInstagram、Twitter、TikTokなど他のSNSにも使いまわしがきくサイズの動画仕様です。1つのショートムービーをを複数のSNSに投稿して拡散する企業も少なくありません。

Google検索で上位表示が狙える

普段、Googleを使ってネットサーフィンをしている時にYouTube動画が上位表示されているのを見たことがありませんか。実は、動画にもSEO対策を施すことで、上位表示が狙えます。狙うキーワードを意識して「タイトル」「説明文」を作りこみ、「タグ」を設定することが重要です。Googleで上位表示されれば、加速度的に動画の再生回数も伸びていきます。

YouTubeマーケティングの成功事例

注目が高まるYouTubeマーケティングですが、具体的にどのような方法でYouTubeを活用するとよいのでしょうか。企業が行うYouTubeマーケティングとしては、主に次の3つの手法があります。

■YouTubeマーケティングの主な3つの手法

(1)チャンネルを作成し動画を配信する

(2)広告媒体として動画を配信する

(3)インフルエンサーを起用する(タイアップ型)

ここでは、それぞれの手法について、成功例を挙げながら解説します。

【成功事例1】チャンネルを作成し動画を配信するYouTubeマーケティング(佐藤葬祭)

企業が取り入れられるYouTubeマーケティングの1つとして、YouTubeチャンネルで、自社のビジネスをアピールしファンを獲得する方法があります。佐藤葬祭が解説している「葬儀葬式ch」は、この手法を活用してマーケティングを成功させた事例の1つです。

佐藤葬祭「葬儀葬式ch」は、葬儀という難しいジャンルでありながら、視聴者を増やし続けていると話題になっている企業チャンネルです。オーナー自身がメインで出演し、分かりやすい言葉でさまざまな葬儀のテーマについて語っている姿が印象的です。視聴者のニーズを的確にとらえた情報を提供しています。

チャンネルを開設してからほぼ毎日更新されており、チャンネル登録者は9万人を超えています。もっとも再生された動画の視聴回数は、なんと139万回まで伸びています。(2022年8月時点)

佐藤社長がYouTubeを始める前は、SEO対策などのWebマーケティングに取り組み、サイト運営に力を入れていました。しかし、テキストの情報は無断転載されるケースが多く、つらい思いをしたため、オリジナリティを出しやすい動画という手段を選択したそうです。

YouTubeのおすすめ動画表示の特性を上手に使いこなし、集客を行いながら広告収益も得ているそうです。規模が比較的小さな企業だからこそできるノウハウですが、社長のキャラクターを利用した上手なYouTubeマーケティングといえます。

【成功事例2】広告媒体として動画を配信するYouTubeマーケティング(Tulane’s Closet)

YouTubeへの広告出稿は効果的なマーケティング手法の1つであり、多くの企業が利用しています。YouTubeには複数の広告種類が用意されています。種類については下記の記事で詳しく紹介しておりますので、気になる人はチェックしてみてください。

動画だけじゃない?7種類のYouTube広告【種類と特徴】

【YouTube広告出稿手順】広告掲載まで6ステップ|キャプチャ付き

【YouTube広告】種類や仕組みを解説(初心者向け)

YouTubeの利用者は非常に多く、居住地や年齢・性別・世帯状況などさまざまな属性のユーザーが集まっています。そのため、登録時のデータや視聴データなどから、自社の製品やサービスに興味のあるユーザーにターゲティングした上で、効率よく広告を配信できます。

「Tulane’s Closet」は、元動物病院勤務のStephanie氏によって設立された「エリザベスカラー」専門のお店です。エリザベスカラーとは、犬や猫などが手術をした後に首の周りにつける、パラボラアンテナのような器具の名称です。

エリザベスカラーを使用すると、「距離感がつかめず障害物にぶつかってしまうのがかわいそう。」「水を飲みづらそうにしている。」というような悩みが生まれてしまいます。そんな飼い主の悩みを解決するために生まれたのが「Cover Me By Tui」です。今までのエリザベスカラーとは違い、洋服で術後の傷口を守るタイプの商品です。

「Tulane’s Closet」は、この商品のプロモーションとしてYouTube動画広告を使用しました。ターゲットを「獣医」「ペット用品を探している人」に絞った結果、お店に注文が殺到し、今では世界で500名以上の注文を請け負うお店に成長しています。

このように、自社の商品やサービスとマッチしたユーザーを絞って広告を配信することは、大きな成功を手にすることにつながります。自社の商品・サービスの特性を理解し、どんな人に好かれるのか、どんな人が欲しがっているのかを考えてみましょう。

YouTube広告は、テレビCMよりも少ない費用で効果を実感しやすいマーケティング手法です。費用の目安や具体的な手法について知りたい人は、ぜひ以下の記事をご参考ください。

100円から始めるブランディング動画で魅せるYouTube広告

【成功事例3】インフルエンサーを起用するタイアップ型のYouTubeマーケティング(株式会社パイロットコーポレーション)

タイアップ型のYouTubeマーケティングとは、人気YouTuberなど、特定のジャンルで影響力の高いインフルエンサーを起用し、自社の商品やサービスの情報を発信してもらう手法です。チャンネルの登録者層と自社のターゲットがマッチしているYouTuberをキャスティングし、認知度アップ・販売促進につなげましょう。

タイアップ型のYouTubeマーケティングの成功事例として、株式会社パイロットコーポレーションの「Dr.grip」シリーズが挙げられます。

この動画は、約2年間で約180万回視聴されています。(2022年8月時点)

Dr.gripは、持ちやすく書きやすいと評判の有名筆記用具シリーズです。コメント欄を見ると、「この動画を見て買った」など、他の視聴者の購買活動につながるコメントも少なくありません。商品の認知促進だけでなく、売り上げ増にもつながった大成功例といえるでしょう。

はじめしゃちょーのターゲット層は学生が多く、筆記用具を使う機会が多いことから起用されたと考えられます。

また、この動画が公開された時期は、新型コロナウイルス感染症の影響により、自粛を求められた時期でもありました。対面授業を受けられないにもかかわらず、課題をこなす必要があったため、少しでも楽しく勉強ができればという気持ちから購入に至った人もたくさんいたことでしょう。

このように、動画を公開する時期やどのようなYouTuberを起用するかが、タイアップ型YouTubeマーケティングを成功させるポイントといえます。

YouTubeマーケティングで成功する方法

YouTubeマーケティングを成功させるためには、押さえておくべき注意点がいくつか存在します。ここでは、YouTubeマーケティングを取り入れる際に留意しておきたい3つのポイントについて解説します。

マーケティングの目的・ターゲットを明確にした上で動画を作成する

YouTubeマーケティングに取り組むための動画を制作する際には、目的やターゲットを明確に決めることが大切です。目的やターゲットが明確になっていない場合、「誰に」「何を」伝えたいのかわかりにくい動画になってしまう恐れがあります。

自社に適したユーザーに対し、適切な形で自社の商品・サービスを訴求するためにも、マーケティングの目的や視聴して欲しいユーザー層を明確に想定した上で動画を作成しましょう。

KPI(重要業績評価指数)を適切に設定する

YouTubeマーケティングの目的やターゲットが定まったら、目標達成のためのKPIを設定しましょう。例えば、認知度の向上が目的であれば「再生回数」や「視聴維持率」、新規顧客の獲得が目的であれば「チャンネル登録数」をKPIに設定するといった方法が考えられます。

なお、KPIの測定には、投稿した各動画やチャンネル全体の動向を無料でチェックできる「YouTubeアナリティクス」を活用しましょう。一定以上の視聴データがなければ分析ができないため、投稿後、少し時間をおいてからチェックすることをおすすめします。

現状把握や改善をルーティン化する

YouTubeマーケティングを成功させるためには、動画を投稿して終了とせず、動画に関する現状把握を随時行い、早期の改善を図ることが重要です。定期的にYouTubeアナリティクスを確認し、課題の把握・改善方法の検討と実施といったPDCAサイクルをしっかり回すように徹底しましょう。

これらの他にも見落としがちなポイントとして、「サムネイル」を思わずクリック・タップをしたくなる画像にすることが挙げられます。サムネイルには、動画の内容をイメージできる要素が必要です。また、フォントや色使いは、見やすいサイズかつ企業ブランドに合わせたものを選びましょう。

一般的にオシャレとされているサムネイルを設定したとしても、文字が見にくく内容が予想できないものであれば、動画の視聴数は伸びません。視聴者がサムネイルを見ただけで、動画の内容を予想できる「見やすさ」がポイントです。

まとめ

YouTubeマーケティングは、利用者数が圧倒的に多い世界最大規模の動画共有サイト「YouTube」を活用した動画マーケティングを指します。

YouTubeマーケティングの手法には、「自社チャンネルを持つ」「広告動画を配信する」「YouTuberとタイアップする」などの方法があります。目的やターゲットに応じた方法を選択するようにしましょう。

YouTubeマーケティングの効果を高めるためには、目的やターゲットの明確化や適切なKPIの設定、的確なPDCAの実行が求められます。

効果が目に見えるまで時間がかかる場合も少なくないため、成功するポイントを押さえた上で、独自の動画をコツコツと蓄積することが大切です。上手にYouTubeマーケティングに取り組み、自社の目標を達成しましょう。