ソーシャルネットが発展し続ける今、情報発信の一環としてオウンドメディアを活用している企業はますます増えています。しかしオウンドメディアの運用を始めたものの、集客に苦労しているマーケティング担当者も多いのではないでしょうか。

オウンドメディアでの集客を成功させるには、ユーザーのニーズを満たすコンテンツの制作と適切な運用が必要です。今回は人が集まるオウンドメディアの作り方と運用のポイントを解説します。

オウンドメディアが注目されている理由

現在、企業が自社で所有する発信媒体「オウンドメディア」を活用したマーケティングの重要な位置を占めるようになっています。オウンドメディアによる情報発信が活発になった背景にあるのは、インターネットの急速な普及と従来型の広告に対する閉塞感です。

まず、なぜオウンドメディアがマーケティング手法として注目されているのか、どんな優位性があるのかを見ていきましょう。

オウンドメディアの優位性・メリット

オウンドメディアのメリットは、ユーザーへのアプローチをピンポイントに行えることです。

従来型の広告は一般的に幅広い層を対象としており、認知度を高めることが目的になります。一方オウンドメディアは認知度向上のみならず、より深いニーズを持つ見込みユーザーに対して情報提供を行い、コンバージョンに繋げる運用もできます

またソーシャルメディアとの連携させることも可能です。企業の信頼感・親近感の向上にも寄与し、企業のファンを獲得することにも繋がるでしょう。

加えて、オウンドメディアは広告のように高額なコストがかからないことも大きなメリットといえます。

広告から集客を目指す場合、継続的に行う必要があり実施する度に費用がかかります。予算が確保できなければ、集客ができないのです。その上、ユーザーのクリック率は低下傾向で、コストに見合う効果が得られなくなってきているという現状もあります

オウンドメディアを活用したマーケティングは、コンテンツ制作のリソースはかかりますが広告を出稿するよりもコストはかかりません。広告のような即効性はないものの、制作したコンテンツが長く活用できる資産として積み重なっていく点でも、優位性があると言えるでしょう。

オウンドメディアのデメリット

一方、オウンドメディアにもデメリットはあります。それはメディアの運用にリソースがかかることです。オウンドメディアは一度制作したら終わりではなく、継続的に良質なコンテンツを提供し続けていくことが必要になります。

またオウンドメディアは広告のようにすぐに反応があらわれるわけではなく、長期的な視点で運用に取り組まなければなりません。

ゼロの状態からオウンドメディアを始めようとすると、コンテンツの制作に半年程度、完成して検索流入が期待できるようになるまでにもさらに半年程度と時間がかかります。即集客を期待するのであれば、同時に広告運用が必要になるでしょう

オウンドメディアの集客方法

オウンドメディアはマーケティングに不可欠となってきましたが、漠然とメディアを運用しているだけでは成果は得られません。良質なオウンドメディアを公開していても、そのメディアがユーザーの目に止まらなければ、コンバージョンは期待できないからです。

ユーザーの目に止まり集客へ繋げるには、検索やSNSなどの流入経路の確保が必要です。

オウンドメディアの集客方法には、検索・SNS・広告の3つがあります

検索流入

ユーザーがインターネットで情報を得たいときにまず行うのは、Googleなど検索エンジンでの検索です。検索結果上位に表示されることで、当然多くの流入が期待できるでしょう。

ユーザーが検索エンジンである事柄を検索してアクセスに至るのは、多くても大体2ページ目位までと考えられています。一方、1位に表示されたサイトは20~30%が実際にクリック(アクション)に至るともいわれており、検索で上位に表示されるようにSEO対策を行うことが重要です。

SNS流入

ソーシャルメディアによる流入を目指すのはひとつの手段ですが、より広いターゲットへアプローチするSNSも積極的に活用していくことが必要です。

SNSでは企業自らが公式アカウントを運用してオウンドメディアへ誘導する方法が多く取られています。InstagramやTwitter、Facebookは積極的に活用しましょう。

中でも、Twitterはリアルタイム性が高くリツイートにより拡散しやすいという性質が、InstagramやFacebookでは画像や動画などメディアを活用した露出に適しています。それぞれの特性ごとに適切な運用を行い、ユーザーとの接点を作ってオウンドメディアへのアクセスに繋げていくという手法です。

広告流入

新サービス発表時など即時的にアクセスを集めたい場合には、広告を出稿することも効果的です。広告は検索エンジンに出稿するリスティング広告と、SNS上に出稿するSNS広告があります。

オウンドメディアに人を集める運用ポイント

オウンドメディアに人を集めるには、ユーザーにとって価値の得られるコンテンツを提供することが必要です。そこでオウンドメディアによる集客を成功させるために、制作・運用において押さえておきたいポイントを4つ紹介します。

ターゲットを明確にする

まず情報発信の対象となるユーザー像を明確にしておくことが重要です。集客したいユーザーのペルソナを設定し、検索ニーズからキーワードを設定、検索クエリや競合サイトの内容を調査・分析した上で、コンテンツ内容に落とし込みましょう。求める情報が得られることでユーザーの満足度を高めることができますし、検索エンジンの評価が高まることによる検索流入の増加も期待できます。

具体的な目標を設定する

オウンドメディアの運用方法が適切であるかどうかを判断するために、数値目標を設定し振り返ることも効果的です。具体的には、アクセス数やUU数、検索順位などをKPIに設定し、効果測定を行うという方法などが挙げられます。

もし、思ったような数値結果が得られない場合には、ターゲット設定やコンテンツ内容を見直すことで改善を目指すPDCAサイクルを回せます。

集客のルートを増やす

オウンドメディアは、その存在を認知されない限りは集客を図ることはできません。検索流入のためにSEO対策を綿密に行うことはもちろん、SNSや広告などよる露出で、より多くの集客ルートを確保しましょう。特にSNSによる拡散やファン獲得は、オウンドメディアへの自然な流入が期待できます

このほか、積極的にプレスリリースを発行することも有効です。リリース発行によりニュースメディア経由のアクセスが期待できます。さらに、ニュースメディアに取り上げられることでオウンドメディアへの被リンクが増え、サイトドメインが高く評価され、検索順位上昇にも繋がるでしょう。

運営体制を整える

オウンドメディアは、継続的に取り組んでこそ効果を発揮するものです。随時更新やブラッシュアップが行えるような運営体制を整えておきましょう。良質なコンテンツであっても情報が更新されないようであれば、ユーザーは離れてしまうからです。また滞在時間が少なくなることで、検索エンジンの評価も落ちるでしょう。

オウンドメディアの運営には調査・分析から実際のコンテンツ作成、デザインなど多くの工程を必要とします。社内の人員のみで運営が難しい場合には、外部委託で運営するという方法もありますので、状況に応じて検討してみるとよいでしょう。

まとめ

オウンドメディアは企業の売上げ向上に繋がるだけでなく、企業イメージの向上やブランディングにも役立つ重要なマーケティング手段です。ただしメディアを制作すればすぐに人を集められるわけではありません。良質なコンテンツを提供することはもちろん、SEO対策やSNSの利用などの手段を活用しながら、長期的な視点で集客に取り組みましょう。