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インターネットの普及により、店舗への集客方法も多様化しています。多様化している集客方法の中で飲食業界ではSNSを活用した集客が増えています。
しかしSNSを上手に活用できていない店舗も多く、何から始めればいいのか分からないという方が多くいらっしゃいます。
今回はうまくSNSを活用できていないと感じている方に向けて、飲食店で活用したいSNSマーケティング方法と成功事例を3つご紹介します。飲食業界で集客にお困りの方や、これからSNSを導入して集客に繋げたいと考えている方はぜひ参考にしてみてください。
飲食店のSNS活用方法
はじめに、飲食店でのSNS活用方法についてご紹介します。今回は、LINE公式アカウント(旧:LINE@)とInstagramを活用した集客方法についてお伝えします。
LINE公式アカウント
LINE公式アカウント(※)は、LINEが提供するコミュニケーションサービスです。LINEを利用している人なら、誰にでも登録してもらうことが可能です。
(※)2019年4月より「LINE@」と「LINE公式アカウント」が統合されました。
LINEの国内ユーザー数は2020年現在8,400万人で、他のSNSと比べると圧倒的にユーザー数が多い点が魅力です。
LINE公式アカウントでは下記のような機能が使用でき、LINE公式アカウントに登録してもらうことで、店舗から情報やクーポンを発信したり、予約を促すことができます。
- メッセージ配信
- タイムライン投稿:タイムライン上で友だちへアカウントの共有
- LINEチャット:ユーザーからの問い合わせへの対応
- リッチメニュー:公式サイトや地図、予約、メニューなどの閲覧
- ショップカード:ポイントカードを作成・発行が可能
- クーポン・抽選機能
またLINEは、ユーザー数が多く日常的に利用しているSNSのため、メッセージの開封率が高い傾向にあります。さらにサイト訪問やクーポン利用など行動促進しやすい点や、1対1でやり取りがしやすい点などがメリットとして企業から人気を得ています。
LINE公式アカウントで集客するには、「お友達登録してもらうこと」が必要です。まずはLINE公式アカウントの登録数を増やすことからはじめましょう。お友達登録者限定でサービスを追加したり、クーポンをプレゼントしたりなどの工夫を使って登録者数を増やし、集客へつなげていくことがおすすめです。
Instagramは、月間利用ユーザー数が3,300万人(2019年)で、各世代に人気を集めているSNSです。写真がメインのSNSのため、統一された世界観やビジュアル、食べたくなるようなグルメの写真投稿などが多く、飲食店と相性のいいSNSのひとつです。
Instagramで飲食店へ集客を行う方法として、広告を出稿する方法とインフルエンサーマーケティングを行う方法があります。ひとつずつ解説いたしますので、Instagramで集客を考えている方はぜひご一読ください。
①Instagram×広告
Instagramで飲食店への集客を目指すのであれば、自店舗のアカウントを作成し、メニューやクーポン情報を投稿していく必要があります。ただ、オーガニック投稿だけではなかなかフォロワーを増やすことは難しいです。効率よく集客を行うのであれば、広告出稿を行うことをおすすめします。
Instagramの広告出稿は、表示1回につき2~5円ほど広告費がかかりますが、投稿を見てフォローするユーザーも多いので、フォロワーを増やすため積極的に広告を出稿していきましょう。
②Instagram×インフルエンサーマーケティング
インフルエンサーとは、影響力を持った個人のことです。つまりインフルエンサーマーケティングとは、インフルエンサーを活用してサービスのPRを行う手法のことを指します。
飲食業界とInstagramを使ったインフルエンサーマーケティングの相性は良く、美しいグルメ写真や動画を取り入れて店舗の拡散ができます。インフルエンサーによって特徴や強みが異なるため、自社サービスに合ったインフルエンサーをピックアップしましょう。
例えばトレンドのグルメが得意なインフルエンサーには、これから流行になりそうな飲食店がマッチしています。他にもラーメンに特化したインフルエンサーや、カフェやスイーツの紹介が得意なインフルエンサーも存在しています。
どんな特徴を持ったインフルエンサーに依頼するかが決まったら、インフルエンサー会社もしくは個人へ「店舗を拡散したい」「メニューを広めて欲しい」など依頼をすることで、PRを行うことができます。
ただ近年ではPR費を支払っているにも関わらず、PRであることを隠して拡散を行う「ステマ」も少なくありません。インフルエンサーや店舗への信頼度も著しく下げてしまいかねないため、PR表記は必ず行ってもらいましょう。
飲食業界のSNSマーケティング成功事例3つ
次に、飲食業界のSNSマーケティング成功事例を3つご紹介します。「スパゲッティーのパンチョ」「SHAKE SHACK」「フリッパーズ」の3つです。自社で取り入れれる手法があるのかどうか、参考にしてみてください。
事例1:スパゲッティーのパンチョ
株式会社B級グルメ研究所が運営するブランドの「スパゲッティーのパンチョ」は、ミートソースとナポリタンにこだわりのある専門店。人気のあるグルメインフルエンサーの「フォーリンデブはっしー」さんとコラボし、限定メニューを開発しています。
インフルエンサーのネームバリューを活用できるのはもちろん、どんな美味しさなのかを発信することで、フォロワーへ来店促進することが可能です。さらに、クーポンを配布することでお得に食事ができることをアピールすれば、より効果を高めることができるでしょう。
事例2:SHAKE SHACK
ニューヨーク発のグルメバーガーレストラン「SHAKE SHACK」。
SHAKE SHACKのInstagramでは、フレッシュで明るいトーンの写真で統一されています。
- 新商品情報
- テイクアウト情報
- お得なクーポン
このように、すぐにユーザーが来店したくなる情報を統一された写真とともに発信することで、集客に繋がります。
また、ポップで元気なテイストのストーリーズも定期的に投稿されており、スワイプすればWebサイトへの移動も可能な仕掛けが施されています。
instagram:@shakeshackjpn
事例3:フリッパーズ
パンケーキを中心に若者向けのスイーツを展開する「フリッパーズ」。
渋谷店が新規オープンする際には、主に10~20代の女性から人気を集めているモテクリエイターのゆうこすさんとコラボ。「#奇跡のモテパンポーズ」というハッシュタグを作り、ゆうこすさんのInstagramで可愛らしいポーズとパンケーキを写した一枚をPR投稿しました。
「可愛い!」「私もパンケーキ食べたい!」という声とともにターゲット層である若い女性に広くリーチし、ゆうこすさんのファンが店舗へ殺到する結果に。新規オープンの渋谷店への集客に成功しています。
また、独自のハッシュタグを作って投稿したことで、実際に店舗へ足を運んだ人たちによるパンケーキの写真とともにハッシュタグをつけて投稿してくれるユーザーも多く、フリッパーズ自体の拡散にも繋がりました。
さらに、1年間フリッパーズのパンケーキが食べ放題になるフリーチケットが抽選で当たるキャンペーンも並行して実施しており、スイーツ好きな見込み客を獲得することができました。
まとめ
今回は、飲食業界でのSNSマーケティングについてご紹介しました。効率よく集客を行うことができる広告を活用したSNS集客を始めれば、新規集客やリピーターの創出にも繋げることができます。飲食店の集客にお困りの方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。