目次
第1回:SEOとは|Googleの理念を基に真のSEOとは何かを理解する
第2回:SEOの3つの柱|テクニカル・オンページ・オフページSEO
第3回:サイト運営者なら知っておきたい!metaタグを理解しよう
第4回:オンページSEO(内部対策)のキーワード選定方法
第5回:SEOライティングの基礎|タイトルとディスクリプション・コンテンツライティング
第6回:SEOの内部対策vs外部対策
第7回:SEO対策に必要なツール
第8回:Googleアナリティクスで確認する指標
第9回:今後のSEO
前回はSEO対策の肝となるキーワード選定について紹介しました。SEOの成果は選ぶキーワードによって決まるといえます。狙い通り上位化できても検索ボリュームが少なければ集客に繋がりませんし、競合の多いビッグキーワードを狙うと上位化の難易度が跳ね上がります。
難易度、検索ボリュームともに適切なキーワードを選ぶことが、SEO集客成功の秘訣です。
さて、【SEO対策大全】検索からの集客力を高める方法の第5回目はSEOライティングの基礎について解説します。対策キーワードを選んだら、検索エンジンに評価され上位化されためにも、そのキーワードの検索意図を満たすコンテンツを作成する必要があります。
SEO効果のあるタイトルの付け方や、クリック率をアップさせるmetaディスクリプション、そして前回少し紹介したキーワードを活かしたコンテンツのライティング方法を紹介します。SEOライティングを身に付けたい方は必見です。
SEO対策で重要なタイトルとmetaディスクリプション
SEOに強いコンテンツを作成する際に、最適化を意識したいのがタイトルとmetaディスクリプション。
検索エンジンの検索結果画面には、タイトルが表示され、その下にコンテンツの内容を説明するmetaディスクリプションが表示されます。
検索から流入してきたユーザーはこのわずかな情報だけを判断材料とし、サイトへのリンクをクリックするかどうかを決めます。
となると、このわずかなスペースにユーザーがクリックしたくなる理由をできるだけ詰め込むことが大切であることがわかるかと思います。
そして、SEOは検索結果1ページ目に食い込んでからが勝負です。当然タイトルやディスクリプションにも検索エンジンで上位表示させるための工夫が必要です。
しかし、クローラーがmetaディスクリプションを評価していないとされてからmetaディスクリプションを軽視する傾向にあります。
SEOというと、クローラーに対するアピールを中心に考えてしまいがちですが、実際にはそこまで重要ではありません。
一昔前であればきちんとコーディングされていないとクローラーが正しくコンテンツを読めないため、クローラー対策が重要でした。しかしクローラーが進化したことで、「タイトルタグにキーワードが含まれていたら上位化される」というほど単純ではなくなりました。キーワードが含まれていなくても、ユーザーがそのコンテンツを望んでいたら上位に表示される可能性があります。
より重要な要素はクリック率やページの滞在時間など、ユーザーの検索意図を満たしたかどうかです。順位評価に直接影響しないとはいえ、metaディスクリプションはかなり重要な要素です。
タイトルとmetaディスクリプションに関しては、すでにコンテンツを作成しWeb上にアップされている場合でも、簡単に修正ができます。SEO効果に大きく影響する要素なので、過去のコンテンツを見直しする場合もタイトルとmetaディスクリプションを中心に見直すといいでしょう。
SEOに効果的なタイトルのライティング
SEO効果のあるタイトルの書き方は次の2つです。この2つを意識するだけで、SEO集客が大きく変わります。
- 32文字以内におさめる
- キーワードはできるだけ先頭で使用する
32文字以内におさめる
検索結果ページに表示されるタイトルの長さは32文字前後です。タイトルが32文字以上となる場合は前半部分でページの内容がわかるように工夫をすると良いでしょう。
タイトルが長くなりすぎてユーザーにどんな内容か伝わらなかったり、またキーワードを詰め込みすぎて、肝心のSEOキーワードがぼやけてしまうと逆効果になってしまうので注意しましょう。
キーワードはできるだけ先頭で使用する
コンテンツのSEOキーワードはタイトルのなるべく先頭で使用することで、SEO効果が上がります。
人の目は左側から文章情報をキャッチします。検索結果をざっと眺めているとき、最初のほう(左側)を重点的に読んでいます。そのため、先頭にある方がざっと読んでいるユーザーにも望んでいるコンテンツがあることをアピールできます。
また、クローラーも先頭にあるキーワードから情報を処理します。この際、キーワードが複数語で成る場合には、キーワードの順番を入れ替えることなくそのままの順番で使用してください。
クリック率を上げるライティングテクニック
タイトルは32文字と限られたスペースではありますが、これから紹介するライティングテクニックを加えるだけでクリック率がグッとアップします。
タイトルのつけ方のコツは知っておくだけですぐに実践できます。
- 数字を入れる
- 方法・やり方
- 無料・0円
- おすすめ・人気
- ランキング
- 比較
数字を入れる
- おすすめSEOツール5選
- SEOでこれだけはおさえておきたい13の基礎
数字を入れることで、ユーザーは記事内容が具体的に想像できクリック率がアップします。
方法・やり方
- 初心者にもできるキーワード選定方法
- Googleアナリティクスの使い方完全解説
「○○の方法」や「やり方」といった、記事内で手法を明かす示唆するタイトルもクリックされます。
無料・0円
- 無料SEOツールおすすめ8選
- 【0円】SEOについて学べる動画15選
「無料」や「0円」というワードはユーザーに対してお得な情報であることを訴えかけることができます。
おすすめ・人気
- キーワード選定のおすすめツール10選
- 恋愛映画の人気作品50選
「おすすめ」「人気」はクリック率アップの魔法のワード。上2つの例ではさらに数字を入れるテクニックも利用しています。
「おすすめ」や「人気」はロングテールキーワードやミドルキーワードでよくみられる用語です。SEOキーワードでも選定しやすいのでよく利用します。
ランキング
- おすすめ映画ランキング100
- 2019年公開洋画人気ランキング
「ランキング」も「おすすめ」や「人気」同様に使えるワードです。
比較
- SEOキーワードツール比較!一番優れているツールは?
- 【比較】格安SIMカード、一番お得なのはどれ?
「比較」というワードは、ユーザーの疑問を解決してくれる印象がありクリックされやすいです。
タイトルのライティングテクニックはいろいろな種類がありますが、タイトル付けに慣れると自然とクリックのされやすいタイトルを書けるようになります。
SEOに効果的なメタディスクリプションの書き方
クリックのされやすいメタディスクリプションの書き方は、
- 110文字前後で完結におさめる
- キーワードを必ず入れ込む。できるだけ先頭にあるとベター
- ディスクリプションのライティングテンプレートを利用する
110文字前後で完結におさめる
検索結果ページに表示されるディスクリプション(抜粋)の部分は110文字前後です。ディスクリプションにタイトルだけでは伝わらないコンテンツの内容を端的に書くことで、クリック率を高めることができます。
metaディスクリプションを設定していない場合、検索エンジン側が本文内からテキストを抜粋し掲載します。しかし、SEOを効果的に行いたいならこういった細部にも気を配り、metaディスクリプションの設定を必ず行うようにすべきです。
ただし、metaディスクリプションを設定したからといって、確実に検索結果に反映されるわけではありません。検索意図をくみ取り、Googleが本文テキストの抜粋を優先させることもあります。
キーワードを必ず入れ込む。できるだけ先頭にあるとベター
キーワードはディスクリプションの先頭で使用すると良いです。これはタイトルと同じく、人の目が左から文章情報を得るためです。
また、ディスクリプション内に数回対策キーワードを盛り込んだ方がいいという意見がありますが、SEOキーワードを単に繰り返すのではなく、「SEO」に対して「検索流入」「検索からの集客」など近い意味の用語に置き換えたほうが読んでいて自然になります。
この際、SEOキーワードの順番は入れ替えたりせずにそのまま使用することをおすすめします。
ディスクリプションのライティングテンプレート
Metaディスクリプションはタイトルより長い分、難しく感じるかもしれません。しかし、次のライティングテンプレートを埋めるだけでかなり効果的なmetaディスクリプションが出来上がります。
- metaディスクリプションのテンプレート
- 【ペルソナ設定】○○について知りたい方・お悩みの方へ
- 【悩みを深掘り】○○ってXXですよね
- 【解決案】本記事では、そんな悩みを解決します/○○について解説します
- 【後押し】必見ですよ・必読です・要チェック
例えば「SEO ライティング」などの対策キーワードに対してディスクリプションを書くと、
- SEOの基礎について知りたい方へ。WebライティングでSEOのスキルを身に付けたいけど、専門的で難しいのでは?と思われがちですが、基礎を知れば誰にでもできます。本記事ではSEOについて初心者向けに解説します。Webライターの方は要チェックですよ!
というふうになります。
①〜④を埋めていくだけで110文字前後になるので、ぜひ使用してみてください。
SEOを意識したコンテンツライティング
ここまで、SEOライティングに重要なタイトルとmetaディスクリプションの書き方を説明しました。
それではSEOキーワードは実際にコンテンツ内でどのように活かすべきなのでしょうか。
まず意識することは、h2タグの見出しにSEOキーワードを適度に含めることです。
また、クローラーの特性として、見出しに続く本文の文等にもキーワードを使用したほうがいいといわれています。
この段落でいえば「SEOを意識したコンテンツライティング」というh2見出しに対して、続く文章に「SEOライティング」や「タイトルとmetaディスクリプション」などのキーワードを含んだ文章を続けています。
ただし、こうしたテクニックを使いすぎると、キーワードを不自然なほど多く盛り込むライティング手法「ブラックハットSEO」と呼ばれるものになるかもしれません。こうした手法でSEO上位狙うと、悪質なコンテンツとみなされてGoogleのペナルティー対象になりかねません。
第1回の記事でも紹介した通り、あくまでも重要なことはユーザーの検索意図を満たすことです。ユーザーファーストを念頭に置き、不自然にならないことを考慮したうえで意識的にキーワードを使用し、読者にとってわかりやすいコンテンツを届けることを考えましょう。
SEOライティングの基礎|タイトルとリード文・コンテンツライティングまとめ
第5回目は、今までのおさらいも含めつつ、SEO効果のあるコンテンツライティングについて紹介しました。
SEO集客ができるようになると、サイトへの流入数が莫大にアップします。
メディア運営をしている企業の方やWebマーケターの方はもちろん、Webライターの方やブログ運営をしている方はSEOライティングを理解しておくことで、集客につなげることができます。
今回紹介した方法は、リライト時やコンテンツの見直し時にも使えるので、ぜひ取り入れてみてください。特にタイトルとmetaディスクリプションは少し調整するだけでクリック率や順位が大きく変動します。
次回はSEOの外部対策・内部対策について解説をします。次の記事をぜひお楽しみに。
当記事は「Misaki Hoshi」からの寄稿記事です
ライター:Misaki Hoshi
海外IT企業にて月間400万PVのサイトの編集長や20サイト以上の運営を務め、社内SEO教育も行う。現在は退社し、独立。SEOのコンサルタント業や、自身の開催するオンラインライター講座でSEOライティングを教える。人生のヒントやメンタルヘルスへの理解向上を目指すLIFEカタログ(https://life-catalog.com)を運営。
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