弊社で定期的に開催している広告・マーケティング関連セミナー。2020年8月24日は「即効性と持続力のあるWeb集客【コンテンツマーケティング】を実践」をテーマに開催しました。

タイトル即効性と持続力のあるWeb集客【コンテンツマーケティング】を実践
主催株式会社アイビス
開催場所ウェビナー
講師廣瀬龍一郎
安居優弥
テーマ危機・変革に強く、安定したWeb集客を叶えるコンテンツマーケティングと、即効性のあるWeb広告を掛け合わせ成果を最適化する。
内容1. Web集客の重要性
2. コンテンツマーケティングの施策
3. コンテンツマーケティングの効果
4. 事例で学ぶ運用方針
5. Web広告の活用

今求められているマーケティング

従来の集客方法は新型コロナウイルスの影響で大打撃

従来の集客方法は新型コロナウイルスの影響で大打撃

旅行業、飲食業など直接的な影響を受けている業種が注目されるが、あらゆる業種で売上にダメージがある

旅行業、飲食業など直接的な影響を受けている業種が注目されるが、あらゆる業種で売上にダメージがある

当ウェビナーでは、まず新型コロナウイルスによる変化に触れました。旅行業や飲食業など、直接的に影響を受けたBtoCが注目されていますが、ほぼすべての業界で何らかの影響を受けているのではないでしょうか。
直接的な影響は受けていなくてもテレワークの導入や社会的な行動・需要の低下により、営業進捗に遅れが生じている企業は少なくありません。実際、エクサウィザーズの調査によると、売上が減少している企業は77%に上ります。
さらにこの傾向は、2021年末まで続くとみられています。

そんな中、求められているのは「変化・危機」に強いWebマーケティングです。

緊急事態宣言直後の2020年6月、過去最多医の新規見込み顧客

緊急事態宣言直後の2020年6月、過去最多医の新規見込み顧客

弊社も間接的にではありますが、新型コロナウイルスの影響を受けています。緊急事態宣言に伴い緊急的にテレワークを導入したため、一時的に生産性は下がりました。また、訪問や打ち合わせができないため、営業活動も難しくなりました。テレアポしようにも、多くの企業がテレワークに切り替えているため、ほとんど繋がりません。

そんな中、2020年6月は過去最多の新規見込み顧客を獲得しました。緊急事態宣言は2020年4月7日から発令されましたが、4月、5月もそれぞれ過去最多を更新しています。

なぜ、危機下においても集客を伸ばし続けることができたのか。その手法が「コンテンツマーケティング」です。

コンテンツマーケティング施策と運用方法

Webマーケティングの全体像:コンテンツマーケティングは顧客行動のあらゆる段階で活躍する

Webマーケティングの全体像:コンテンツマーケティングは顧客行動のあらゆる段階で活躍する

コンテンツマーケティングには様々な手法がある。「感情-ロジック」と「認知-購買」の四象限に分けてそれぞれの手法を紹介

コンテンツマーケティングには様々な手法がある。「感情-ロジック」と「認知-購買」の四象限に分けてそれぞれの手法を紹介

ウェビナー本編ではコンテンツマーケティングの意味と役割、効果と、8つの手法をそれぞれ紹介しました。コンテンツマーケティングというと、メディアを立ち上げ記事コンテンツを公開し、SEO対策で集客を増やすイメージがあります。それが主流で重要であることは確かですが、目的によって様々な手法を検討する必要があります。
今回のウェビナーも記事コンテンツが主軸ですが、その前に全体像を紹介しました。

コンテンツマーケティングのキーワード設計

コンテンツマーケティングのキーワード設計

続いて、実際にコンテンツマーケティングを始める、運営するためのメソッドを紹介しました。コンテンツマーケティングでは目標の整理(KGI・KPIの設定)とペルソナ策定、運用体制の確立など上流設計を行った後、コンテンツの戦略を立てていく必要があります。
ウェビナーでは、子供服を販売されている実際のクライアント様の事例を元に、キーワード設計やコンテンツの作り方を一緒に考えていきました。
キーワードは「情報収集」「共感」「How To」「購買」など検索ニーズによる違いや「いますぐ」「そろそろ」「おなやみ」「まだまだ」など購買意向による違いでグルーピングして、それぞれバランスよくコンテンツを作ることが重要です。
「情報収集」はアクセスを集めやすいが、売上に繋がりにくい、「購買」は売上に繋げやすいが集客力は低い、などキーワードのカテゴリにより見込める効果や役割が違います。

コンテンツSEOの考え方

コンテンツSEOの考え方

コンテンツを公開したら、どうやってアクセスを集めるかが課題になります。多くの場合、検索エンジンからの集客がメインになるため、SEO対策の考え方も紹介しました。
SEO対策はWebマーケティングの長年のテーマで、莫大な費用をかけて外部SEO対策に取り組んでいる企業も少なくありません。しかし、Googleのアルゴリズムが進歩したことで、お金をかけて上位化させることは年々難しくなっています。今求められているのは「ユーザーにとって価値のあるコンテンツ」を作ることです。

難しく思えますが、意外なほど簡単です。まず、対象となるキーワードで検索し、上位のコンテンツに目を通します。そこで「何か足りないものはないか」を考えてみてください。「このキーワードで検索する人はきっとこういうことが知りたいはずだ。競合はそのことを十分に説明しているか?」という目線で、上位のコンテンツを見ると、必ずしも完璧なコンテンツではないことに気付くと思います。
では、競合のコンテンツを含んだうえで、足りない部分を補い、さらに持論まで展開したらどうでしょうか。きっと、競合よりユーザーニーズに応える記事になっているはずです。

記事を書き始める前に「対策キーワードで検索する」「上位のコンテンツに目を通す」「上位のコンテンツを含んだうえで、さらに補う」という単純なステップを経るだけで、SEO効果を大きく上げることができます。

ウェビナーでは具体的な例を挙げ、上位3件のコンテンツから、それを超える新しいコンテンツを一緒に考えていきました。

コンテンツはリライトすることでさらに成果につながる可能性がある

コンテンツはリライトすることでさらに成果に繋がる可能性がある

また、コンテンツは一度公開したら終わり、というわけではありません。検索ニーズもアルゴリズムも常に変化し、新しいコンテンツが次々出てくるからです。
公開すると「順位は高いのにクリック率が低い」「あと少しで1ページ目に入れる」といったデータが得られます。それらをもとに記事をリライトしましょう。クリック率が低いなら、タイトルを少し変えるだけで大きくアクセスが増えるかもしれません。少し追記するだけで検索順位が上がり、大きなアクセスを生むかもしれません。

コンテンツマーケティングの課題をWeb広告で解決する

:Webマーケティングメディア「Grab」は公開後1年以上、成果が出ない期間が続いた

Webマーケティングメディア「Grab」は公開後1年以上、成果が出ない期間が続いた

コンテンツマーケティングはコンテンツが蓄積されるため、長期にわたって運用すればどんどん成果が伸びていきます。月に10本の記事を書いた場合、最初は10本分の集客力しかありませんが、1年後には120本文の集客力が得られます。同じ投資でも、1年続けると効果が12倍になる。これがコンテンツマーケティングの魅力です。
コンテンツが増えれば増えるほど相乗効果を生み、サイト全体の集客力が増していきます。運営を続ける中でサイト全体の評価が上がり、1年以上前に書いた記事が突然流入を生むようになることも珍しくありません。

しかし、コンテンツが少ない最初の期間はなかなか成果が生まれません。一般的にコンテンツマーケティングの成果が出るまで、短くて半年、通常は1年程度の運用期間が必要だといわれています。
その期間を乗り越えるために活用したいのが「Web広告」です。

Web広告を使い、初期から成果を上げ、さらにコンテンツマーケティングの成長も早める

Web広告を使い、初期から成果を上げ、さらにコンテンツマーケティングの成長も早める

Web広告は非常に即効性が強い施策です。月100万円の予算を投下すれば、その月から100万円の効果を得ることができます。
一方、コンテンツマーケティングは持続力のある施策です。月10万円の予算を投資すれば、その後数か月から数年にわたってコンテンツが成果を生み続けます。

この特性を活かし、コンテンツの集客力が低い初期段階ではWeb広告を積極活用し、すぐに成果を獲得することに加え、コンテンツマーケティングの成長を加速させる戦略が効果的です。
Web広告の役割は成果獲得だけではありません。認知獲得、リピーターの獲得、ファンの獲得など様々な役割で活躍します。
ウェビナーでは、Web広告の役割を3つのフェーズに分け、それぞれに対して効果的な手法と、活用方法を紹介しました。

コンテンツマーケティングとWeb広告はフェーズによって適切な役割で掛け合わせることで、相乗効果を生むことができる

コンテンツマーケティングとWeb広告はフェーズによって適切な役割で掛け合わせることで、相乗効果を生むことができる

ウェビナーQ&A集

弊社開催のウェビナーでは、毎回参加者からいただいた質問を「ウェビナーQ&A集」としてまとめています。ウェビナーに参加いただく最大の魅力は、マーケティングや広告の専門家に、自分の課題を相談できることです。今回も「コンテンツマーケティングの適切な記事更新頻度は?」「広告効果は実際どれくらい?」「バズる記事を作るにはどうすればいい?」などいろいろな質問をいただきました。


弊社では定期的にウェビナーを開催しています。ぜひ、貴社の課題解決のため、お役立てください。