Instagramをマーケティングに活用!適したカテゴリーや集客のコツとは?

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Instagramをマーケティングに活用!適したカテゴリーや集客のコツとは?

つい先月、Instagramは国内の月間アクティブアカウントが3300万を突破したと発表しました。流行や新しいものに流されないスタイルのマーケターもさすがに無視できない存在になってきました。

今回の記事では、「Instagramをマーケティングに活用する場合、どのような業界・カテゴリー・商品が適しているのか」というテーマで解説します。
Instagramをビジネスで活用したいと考えている場合は、まず自社の商品やカテゴリーが「Instagram向き」なのかどうかチェックしてみて下さい。Instagramの特長、集客するためのコツ、企業事例についても合わせて紹介していきます。既にInstagramを活用している場合でも、集客のコツなど是非参考にしてみて下さい。

また、Instagramは急成長中のメディアです。今回は一般に向いている・向いていないという話をしますが、今後の機能追加でより活用の幅は広がっていくでしょう。

数字で見るInstagramの特長

月間アクティブユーザー数3,300万人を突破


参照:コムニコ

Instagramの国内月間アクティブユーザー数が3,300万人を突破したと発表されました。(2019年6月時点)この数字は、国内ユーザー数No.1のLINE(8,000万人)、No.2のTwitter(4,500万人)に次ぐ規模です。2017年10月の発表では2,000万人だったので、約1年半の間に65%も成長したことになります。

他のソーシャルメディアと比較したInstagramの特徴は「ビジュアルがメインのコミュニケーション媒体」、「世界観を重視する傾向が強い」、「アクティブユーザーが多い」、「ハッシュタグの活用」、「ハッシュタグによるフォローが可能」などが挙げられます。
そのほかにも、Instagram独特の特徴があります。詳しくは「Instagramとは何者だ? 13のデータで捉えるビジネスチャンスの正体」をご覧ください。

ユーザーの特徴としては、10代、20代の若年層がメインで、約半数を占めると言われています。男女比は、「女性6割、男性4割」と女性ユーザーの割合が多いのですが、近年男性ユーザーが拡大してきているというデータも発表されています。

47.5%が企業やブランドの「固有名詞ハッシュタグ」で、最新情報を探す


参照:コムニコ

Instagramは企業と消費者との関わり方を大きく変えてきています。Instagramの特徴の一つとして「ハッシュタグ」の活用が挙げられますが、18〜39歳女性の47.5%が、「企業やブランドの固有名詞ハッシュタグ」で最新情報を探しているという調査結果が出ています。
企業やブランドの固有名詞ハッシュタグは「#○○(企業名)」「#○○(ブランド名)」のようなハッシュタグを指します。「ググる」という言葉に代表されるように、GoogleやYahooなどの検索エンジンで探す行為が、同じくInstagram内でも「タグる」という言葉が生まれ、ハッシュタグによる検索が頻繁に行われています。

Instagramで見つけた商品を購入した経験があるユーザーは45.8%


参照:マージェリック

Instagramは、情報を得るだけでなく、購入のきっかけを与える場にも進化してきています。株式会社マージェリックが行った調査によると、10代〜35歳までの女性の45.8%、「Instagramで見つけた商品を購入したことがある」と回答しました。
購入した、もしくは購入したい商品群では、洋服(50.5%)、アクセサリー(42.3%)、化粧品(36.3%)などに回答が多く集まっています。このことからも、企業やブランドにとってInstagramで消費者と接点を持つことは、欠かせない施策の一つになっていると言えます。

20〜40代女性の80%以上が企業アカウントをフォロー


参照:サイバーバズ

消費者は企業やブランドのアカウントとどのような繋がり方をしているのでしょうか。サイバー・バズが行った調査によると、20〜40代女性の80%以上が「企業やブランドの公式アカウントをフォローしている」という結果が出ています。20代女性では、企業フォロー数「1〜9フォローが24%」、「10〜19フォローが18%」、「20フォロー以上が50%」と、20以上の企業・ブランドアカウントをフォローしている人が半数を占めるという結果になっています。

Instagram集客に向いている業種・商品

上記で紹介した通り、女性を中心にInstagramは利用者が急増している中、購買につながる情報媒体としてマーケティングの観点で重要な役割を担っています。さらに企業アカウントをフォローしているユーザーも多いという結果も出ており、企業やブランドとしては消費者との重要なコンタクトポイントとして有効活用したいものです。
では実際に企業やブランドでアカウントを運用する場合、どのような業種や商品がInstagramというプラットフォームに適しているのでしょうか。ターゲット別、業界別という2つの観点で解説します。

Instagram集客に向いているターゲットは?

どのようなターゲットに向けた商品がInstagramでの集客に向いているのでしょうか。Instagramを利用しているユーザーの属性をもとに解説していきます。

  • 女性向け…ビジュアルを用いた感覚的なコミュニケーションがメインという媒体の特徴から、Instagramは女性の利用者の割合が高い傾向にあります。よって、女性向けの商品を扱う会社、ブランドにとってInstagramは相性が良い媒体と言えます。具体的には、「化粧品」、「洋服」、「靴、カバン」、「アクセサリー」などに加え「料理」、「美容」、「ベビー用品」、「旅行」などのジャンルが挙げられます。
  • 海外向け…海外のユーザーをターゲットとしている商品は、Instagramを活用することで広くリーチが出来るでしょう。Instagramは世界中で月間アクティブユーザー10億人以上と言われています。世界から見ると、日本の商品やサービスは、そのクオリティが高いことで知られています。海外で人気がある「化粧品」、「家電」、「アニメなどのコンテンツ」のインバウンド商材だけでなく、「ホテル」、「観光地」、「飲食店」など外国人観光客向けのジャンルも、Instagramとの相性は良いと言えます。投稿は英語で発信したいところですが、ハードルが高い場合は「ハッシュタグ」に英語のものを加えるだけでも、海外からのアクセスを増やすことができるでしょう。
  • 若年層向け商品…10代と20代がユーザーの約半数を占めるというデータからもわかるように、Instagramは若年層を中心に利用されているプラットフォームです。若年層に向けた商品やサービスはInstagramとの相性が良いと言えます。例えば、「プチプラコスメ」、「ファストファッション」、「ファストフード」に加え、美容系TipsやHow to動画などを発信する「メディア媒体」などが当てはまります。

Instagram集客に向いている業界は?

ターゲット別では利用者の傾向から「女性向け」「海外向け」「若年層向け」商品やサービスがInstagramとの相性が良いと紹介しました。では業界別に見たとき、どのようなジャンルの商品やサービスが適しているのでしょうか。一覧で紹介します。

    【Instagram集客に適しているカテゴリー】

  • 化粧品
  • ファッション
  • ジュエリー
  • 服飾小物(カバンや靴など)
  • 美容関連(ダイエットやエステ、美容院など)
  • エクササイズ
  • ウェディング
  • フード、ドリンク
  • 育児用品
  • 飲食店
  • 旅行
  • テーマパーク
  • ホテル
  • メディア

女性や若年層の支持を受けやすい「化粧品」、「ファッション」、「ジュエリー」などを始め、同じく女性をターゲットとする「ダイエット関連」「エクササイズ」「YOGA」「美容院」「エステ」なども相性が良いでしょう。
また子育て記録をInstagramで行う人も多いので、「マタニティ関連」「ベビー用品」「育児用品」などもInstagramの利用が適しています。Instagramはビジュアルでコミュニケーションを行う媒体と紹介しましたが、写真を見ることでイメージが膨らむ「ウェディング業界」や、行き先や宿泊先を決める上での参考になる「旅行関連」なども挙げられます。

Instagram集客に不向きな業界は?

ここでは、Instagramでの集客に向いていない業界やジャンルを紹介します。

  • BtoBサービス…一般消費者向けではない「BtoB」の商品やサービスを展開している場合、Instagramでの集客はあまり適さないと言えます。Instagramはプライベートで情報収集・発信をする使われ方が一般的だからです。BtoBビジネスのマーケティング施策としてSNSを検討している場合は、Facebookがオススメです。Instagramと比較して、個人のアカウントも会社名を明記していたり、ビジネス上のコネクションを広げるために利用している人も多いからです。BtoBサービスでも、戦略の一環として一般消費者のイメージ向上などを検討している場合などはInstagramは有効と言えます。
  • 形が見えない商品やサービス…Instagramのコミュニケーションの主体は「ビジュアル」です。従って、ビジュアルを投稿できない形のないサービスや商品は、適していないと言えるでしょう。例を挙げると、「ソフトウェア」、「ネットワーク関連」、「金融」、「保険」などです。

近年はInstagram内のサービス拡充に伴い消費者の使い方も多様化しています。不向きなジャンルの代表例として「BtoB」、「無形商品やサービス」の2つを紹介しましたが、発信の仕方や使い方次第では、必ずしも不向きという訳ではありません。
例えば、データマーケティングツールで有名なb→dash、マーケティングオートメーションツールのHubSpotなどはInstagram広告も積極的に活用しています。
Instagramを活用したい場合は、その特徴やユーザー特性を理解して、自社に適したスタイルで検討してみましょう。

企業アカウント編:Instagram集客を成功させるコツ

企業やブランドがアカウントを運営する際に、フォロワーを増やし、ビジネスにつなげていくにはどのような点に取り組めば良いのでしょうか。ここではInstagram集客を成功させるコツを紹介します。

ビジュアルが全て、2020年以降は動画も検討

Instagramはビジュアル中心の媒体です。企業アカウントとして、ビジュアルのクオリティにこだわる事は欠かせないポイントと言えるでしょう。
「インスタ映え」という言葉からもわかるように、ビジュアルで「共感」、「憧れ」、「面白さ」、「真似したい」、「欲しい」と思ってもらう事が、ビジネスにつなげる企業アカウントにとっては重要なポイントです。さらに直近の変化としては、動画コミュニケーションの加速化が挙げられます。2020年に5Gが開始されることで、「動画」での情報発信・受信がさらに加速すると言われており、「静止画+動画」でどのように魅力を伝えていくかが重要になります。

戦略的なハッシュタグの活用

Instagramのコミュニケーションの特徴として、「ハッシュタグの活用」が挙げられます。他のSNSにはない点として、「ハッシュタグのフォロー」の可能なため、興味関心がある事をベースにつながりを広げることが可能です。企業アカウントとしても、ハッシュタグを有効活用することによってリーチの拡大が可能です。
一つの投稿に対して、最大30個のハッシュタグをつけることが可能です。ハッシュタグの付け方も戦略的に検討する必要があります。例えば、ブランド名や企業名などのスモールワードばかりだと、広がりが限定されてしまいます。一方、「コスメ」「カフェ」など汎用的なビッグワードばかりを使うのもオススメできません。これらのビッグワードは、使う人も多く埋もれやすいため、自社の投稿を見つけてもらう事がほぼ不可能だからです。
スモールワード、ミドルワード、ビッグワードそれぞれを入れるようにしつつ、コミュニティにヒットしやすい「○○さんと繋がりたい」などのハッシュタグの活用も有効でしょう。

広告、インフルエンサーの活用

フォロワーを短期間で一気に増やしたい場合は、Instagram広告やインフルエンサーの活用を検討してみましょう。Instagramの広告は、多様な条件設定、ターゲットの精度が高いことで知られており、低コストから広告出稿が可能です。
広告の種類も豊富で、ストーリーズ広告、フィード広告、カルーセル広告など自社に適した方法を選択できます。広告やインフルエンサーキャンペーンで気をつけたいのは、飛び道具的な利用は避けるということです。通常のオーガニックコンテンツが充実していなければ、コストをかけてせっかく集めたフォロワーも簡単に失うことになるでしょう。

まとめ

今回はInstagramをマーケティングに活用する際、適したカテゴリーや集客のコツなどを解説しました。Instagramと聞くと「女性向け」「若年層向け」というイメージが強く、実際にまだその傾向はありますが、直近は男性の利用が増えるなど多様化しています。
Instagramをマーケティングに活用する際は、カテゴリーはもちろんそれ以外のジャンル、商品について発信の仕方やアプローチを変えることが重要です。
是非今回の記事を参考に、自社のInstagram活用の参考にしてみて下さい。