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関東地方の大企業だけでなく、中小企業でも当たり前になりつつあるマーケティングオートメーションツール(MAツール)。数あるMAツールの中でも「HubSpot」は中小企業向けに価格設定・仕様設計されています。数多くのお問い合わせをいただく人気のMAツールで、弊社でも積極的に案内しています。
HubSpotのご案内を行っている中で、「無料でそこまで出来るの?」「なぜ無料にしているの?」と評価をいただいているのが、HubSpot無料アカウントです。
HubSpot無料アカウントは、webマーケティングを行う上で最低限必要な機能を網羅したパッケージです。有料版と比較すると制限は一部有るものの、アクセス解析を含む「顧客情報管理機能(CRM)」や「メルマガ機能」といった機能が利用できます。また定期的にログインすることで、ずっと無料にて利用可能だと謳われていることも高評価をいただいている理由の1つです。
※半年間ログインをしなかった場合、無料アカウントが自動的に使用不可能になります。
前述した理由により、HubSpotの有料プランもしくは他社MAやCRMツールを導入する前に、「HubSpot無料アカウント」を一度試してみることをお勧めします。特に「顧客情報を管理したい」「アクセス解析のハードルを下げたい」という要望でしたら、無料版だけでも十分なスペックを有しています。
※無料アカウントは、当ページ下部の専用フォームからお申込みいただけます。費用は一切不要です。
では「HubSpot無料アカウント」を徹底的に活用するためには、どうすれば良いのか。どういった点を重視すべきなのか。今回から全7回のシリーズとして、「スグにできる事」をもとにお答えいたします。
- 【その1】既存サイトとHubSpotの連携
- 【その2】既存フォームから顧客情報をより多く蓄積する
- 【その3】PDFの閲覧履歴をページ単位で蓄積する
- 【その4】顧客情報を管理しやすくカスタマイズする
- 【その5】大量の顧客情報を一覧で効率よく管理する
- 【その6】顧客情報に会社と案件(取引)の情報を追加する
- 【その7】相手毎に最適なメルマガを配信する
スグにできる事【その1】既存サイトとHubSpotの連携
約6万社で導入されており、世界シェアNo1のMAツールになった「HubSpot」。ここまでシェアを拡大できたのは、サイトとの連携が非常に簡単であることが一因になっていると言えます。
既存サイトとHubSpotを連携する方法は、下記の2通りです。
・HubSpotのサイト構築・管理機能(CMS)を使い、サイトを移行する
・既存サイトにトラッキングコードを埋め込む
HubSpot無料アカウントでは、後者の「既存サイトにトラッキングコードを埋め込む」方法が可能です。こちらでしたら、既存サイトも活用できますし、現在のサイト管理業者様との関係を維持したまま、より高度なマーケティング戦略を生み出すことが可能になります。
HubSpotとサイトを連携するメリット
連携すると、フォーム送信者の下記情報がHubSpotの「顧客情報管理機能(CRM)」に蓄積されます。
・サイト流入元
・ページ閲覧履歴
・フォーム送信内容
例えば「Aさん」が問合せを行った場合、Aさんが問合せの前後にどのページを閲覧していたか、そもそもどのようにしてサイトにアクセスしたか等を、時系列で把握することが可能です。下記画像が実際のHubSpot「顧客情報ページ」のスクリーンショットです。
※一部をグレー色に塗っています。
Aさんの例ですと、下記のような情報が蓄積されます。
- 8/2 9:55… Google広告からHPにアクセス
- 8/2 10:00… HPのページ「サービス一覧」を閲覧
- 8/2 10:05… HPのページ「サービスA」を閲覧
- 8/2 10:10… HPの「問合せフォーム」から下記内容を送信
-名前
-メールアドレス
-要件:サービスAのPDFがほしい - 8/2 10:15… HPのページ「サービスB」を閲覧
- 8/2 10:20… HPのページ「サービスBの導入事例1」を閲覧
- 8/2 10:25… HPのページ「サービスBの導入事例2」を閲覧
- 8/2 10:30… HPのページ「サービスBの導入事例3」を閲覧
上記の蓄積内容からは、下記を推測できます。
・問合せ獲得には、Google広告が有効
・Aさんは「サービスB」にも興味がある可能性
・ページ「サービス一覧」→ページ「サービスA」→「問合せフォーム」への導線を強化することで、Aさんのような問合せを増やせる可能性
HubSpotを導入した弊社が感じたメリット・効果
【1】
弊社がHubSpotを導入する前は、アクセス情報は「GoogleAnalytics」、フォーム送信内容は「GMail」等というように、別々の画面から欲しい情報を収集する必要がありました。しかし、HubSpot導入後は、上記情報が自動的に顧客情報ページに集約されるため、情報把握スピードが飛躍的に改善されました。
【2】
さらに「GoogleAnalytics」でアクセス情報を得るためには、操作方法や解析知識が必要でした。しかし、HubSpotでは判りやすく時系列で表示されるため、GoogleAnalyticsの操作知識が無いメンバーでも、簡単にアクセス解析を行えるようになりました。結果、問合せがどのページを経由した発生したかの把握が簡単になり、サイト改善のスピードが改善されました。
【3】
アクセス解析のハードルが下がることで、可能になるのが「広告の効果測定」です。効果測定は「広告の費用」と「広告から獲得できた売上」の2点さえあれば、算出可能です。チラシのようなアナログ広告は効果測定が難しそうなイメージがありますが、専用LPを用意することで特定は可能です。これにより「売上に繋がる広告」「売上に繋がらない広告」が明確になり、費用の削減・注力対象が明確になります。
「HubSpot無料アカウント」を利用すると、このような環境を即時に整えることが可能です。「アクセス解析が必要なのは判っているけど、時間が無いから実施できていない。かと言ってツールは有料だから稟議書を出すのが面倒…。」とお悩みの方にお勧めします。
HubSpot無料アカウントの連携手順
自社サイトとHubSpotを連携する手順は非常に簡単です。
下記のHubSpot管理画面にて用意されている専用トラッキングコードを、サイトの各ページにある</body>タグの直前に貼るだけです。
▼トラッキングコードへのアクセス方法
(1)HubSpot管理画面のヘッダー右側にあるアイコン「歯車」をクリック
(2)画面左側にあるテキストリンク「トラッキングコード」をクリック
(3)画面右下にある「トラッキングコード」をコピー
連携したことで得られる情報、可能になる戦略
既存サイトとHubSpotを連携することで、HubSpot無料アカウントにデフォルトで備わっている「顧客情報管理機能(CRM)」に下記情報を蓄積できます。
- お問合わせ(初回分)以前のページ閲覧履歴:制限なし
- お問合わせ(初回分)以後のページ閲覧履歴:7日間 【※1】
- お問合わせの件数:制限なし
- 上記情報を蓄積できる顧客数:1,000件
上記の情報さえあれば、冒頭で説明した下記の把握や推測が可能になります。
・どのようなページを辿ってお問合わせに至ったのか
・想定外のページを辿っている場合は、本来のルートになるよう改修すべきか
・現在のルートを増強すべきか
・広告の効果測定(削減・注力対象の特定)
【※1】有料版(月額6,000円~)ですと、蓄積対象期間「7日間」が「無制限」になります。
まとめ、次回予告:【その2】フォームからの情報蓄積量を増やす
HubSpot無料アカウントを入手後、スグにできる事【その1】として「既存サイトとHubSpotの連携」を紹介しました。
Googleアナリティクスでアクセス解析は可能だと知ってはいても、実際は人手や時間が不足しているので十分に解析できていないという相談もよくいただきます。HubSpotではページ閲覧履歴が時系列で並んでいるため、そのような企業様でも簡単な解析でしたら可能になります。無料ですので是非ともサイトと連携し、アクセス解析の重要性を感じていただければ幸いです。
そしてスグにできる事【その2】として、次回は「既存フォームからの情報蓄積量を増やす」方法を紹介いたします。
- 【その1】既存サイトとHubSpotの連携
- 【その2】既存フォームから顧客情報をより多く蓄積する
- 【その3】PDFの閲覧履歴をページ単位で蓄積する
- 【その4】顧客情報を管理しやすくカスタマイズする
- 【その5】大量の顧客情報を一覧で効率よく管理する
- 【その6】顧客情報に会社と案件(取引)の情報を追加する
- 【その7】相手毎に最適なメルマガを配信する
HubSpot無料アカウントの入手方法
弊社はHubSpotの正規代理店・認定パートナーとして、無料アカウントの発行もサポートしています。下記フォームを入力いただければ無料アカウントを作成いたします。
費用は一切かかりませんので、今回紹介した機能を試用されたい方はぜひお申し込みください。