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最近では、採用活動のマーケティングに動画を活用する動きに注目が集まり始めています。
動画を活用した採用マーケティングは、単純に応募者を増やすだけでなく、応募率を高めて採用コストを下げることができるなどの様々なメリットがあると言われています。
今回は、動画を使った採用マーケティングについてとメリットを解説していきます。
採用活動に動画マーケティングを活用するメリット
採用活動に動画マーケティングを活用するメリットはたくさんあります。動画を有効活用することにより自社の採用活動がスムーズに行える可能性がアップしますので、採用活動にお悩みの担当者様はチェックしておくべきでしょう。
メリット①検索の掲載順位を上げる
採用活動に動画を活用するメリットの1つ目は、検索の掲載順位を上げることです。
ウェブサイトに動画を掲載することは、自然検索の掲載順位の向上に繋がるという調査結果が出ています。オンライン動画プラットフォームを提供するブライトコーブ社によると、ウェブサイトに動画を掲載することで、自然検索のトラフィックが157%増加するようです。
つまり自社の採用サイトに動画コンテンツを追加するだけで、自社の採用サイトがGoogleから高く評価されるようになり、自然検索を通じてより多くのトラフィックを自社サイトに集めることができるようになるのです。
メリット②シェアを獲得しやすくリーチが広がる
採用活動に動画を活用するメリットの2つ目は、シェアを獲得しやすくリーチが広がることです。
動画コンテンツは、その他のコンテンツに比べて12倍多くシェア・拡散されるという調査結果が出ており、テキストや画像のみのコンテンツよりも動画を追加した方が圧倒的に多くの人々にリーチできると言えます。
また、動画を使ったアイコンの求人広告は、動画のない広告よりも12%多いビューを獲得することができるという調査結果もあります。
ここまでをまとめると、求人広告を出す際には、動画コンテンツを追加することで、動画コンテンツがない広告と比べて12%多いビューを獲得し、かつ12倍多くシェアされる可能性があると言うことができます。
求人広告を出す場合は、動画コンテンツを追加すべきと言えるでしょう。
参照元:VIDEO GENERATOR
メリット③動画のない求人広告と比べて応募率が上がる
採用活動に動画を活用するメリットの3つ目は、動画のない求人広告と比べて応募率が上がることです。
海外版のIndeedとも言える求人サイトのCareerBuilderの調査によると、動画を使った求人広告の場合、応募率が34%向上します。
採用活動に動画を活用することは、ただ求人広告の閲覧数やシェアを増やすだけでなく、求人広告の説得力を増し、応募率を上げることにも貢献するのです。
求人広告に動画を追加することで、応募者数を大幅に増やすことができます。
メリット④自社と求職者のミスマッチを減らす
採用活動に動画を活用するメリットの4つ目は、自社と求職者のミスマッチを減らすことができることです。
動画を使った求人広告は、求職者にとって自分が自社で働く姿を想像しやすく、求職者が自社の文化と合っているかどうかを判断する材料になります。そのため、自社の文化と合っている求職者にとっては求人に応募しやすくなり、逆に自社の文化に合っていない求職者は応募を控えやすくなります。
したがって、採用する側から見れば自社に合った求職者の応募が増えることになり、書類選考や面接にかけるコストが削減できるだけでなく、自社と求職者のミスマッチを減らすことになります。動画を使った求人広告は、求職者と自社の双方にとってメリットがあるのです。
メリット⑤企業イメージアップに繋がる
採用活動に動画を活用するメリットの5つ目は、企業イメージアップに繋がることです。
動画を使った求人広告は、企業ブランドのアピールに最適です。動画を使って事業内容や企業理念について説明することができ、企業内の日常の様子を見せることも可能です。
動画を活用することで、自社の素晴らしさを伝えるだけでなく、自社で働くことによって求職者にどんなメリットがあるかを具体的に示すことができます。
メリット⑥求職者とのコミュニケーションを高める
採用活動に動画を活用するメリットの6つ目は、求職者とのコミュニケーションを高められることです。
採用活動は、認知・検討・興味・応募・選考・採用の6段階で形作られていくもので、動画を使った求人広告は主に最初の認知の段階で活用されます。
ここまででも説明したように、動画は、採用ページに追加することで検索順位を上げてページビューを増やしたり、SNSでのシェアを増やしてリーチを拡大したりする効果があります。これらは、採用活動における認知段階での動画活用のメリットと言えます。
しかし、動画は採用活動における認知段階だけでなく、興味段階や応募段階といった後半の段階でも活躍します。求職者に対して、他社と差別化したメッセージを届けるには動画が最適です。先述の通り、動画は求職者の応募率を上げるという効果があることも実証されています。
動画の活用により、採用活動において終始一貫したコミュニケーションを求職者と取ることが可能になるのです。
メリット⑦採用活動全体の時間短縮
採用活動に動画を活用するメリットの7つ目は、採用活動全体の時間短縮ができることです。
先述の通り、動画による求人広告は、ページビューやシェアを大きく増やし、かつ応募率も高めることができるため、従来の採用活動のように数えきれないほどの多数の媒体に求人広告を掲載する必要はありません。
動画を活用することで、短期間で効果的に求職者の応募を集めることができるようになるので、結果として採用活動全体の時間短縮に繋がり、採用担当者が採用活動に関わる時間も削減できます。
また、書類選考や面接で動画を活用することも効果的です。動画で面接を行うことで、社内での日程調整や、求職者の来社に伴う移動時間、採用側が求職者を迎えるための準備に使う時間を節約することができるようになります。
このように、採用活動全体の時間短縮をすることができるのが、動画活用のメリットのひとつと言えます。
メリット⑧コストの削減
採用活動に動画を活用するメリットの8つ目は、採用活動におけるコストの削減です。
動画を使った求人広告は、動画のない求人広告と比べて効率よく応募を集めることができるため、費用対効果を高められます。そのため、求職者の応募を必要なだけ集めるのにそれほど大きな費用はかからず、従来の採用活動よりもコストを削減することが可能です。
また求人広告だけでなく、動画を使った面接もコスト削減に大きく貢献します。動画を使った面接は求職者の来社にかかる交通費を削減することができるため、求職者側にもメリットがあるのです。
動画を使った採用活動は、求人広告と面接の2つの面でコストを削減になります。
採用活動に動画を活用するには?
ここまで、採用活動に動画を活用するメリットを8つ紹介してきました。
採用活動に動画を活用することで、求人広告のページビューやシェアを増やして求職者へのリーチを拡大したり、求職者とのコミュニケーションを高めてミスマッチを減らし、応募率を向上させたり、採用活動にかかる時間やコストを削減したりと、採用活動全体においてメリットがあることがわかります。
これからの採用活動においては、動画を活用することはほとんど必須と言っても過言ではないでしょう。
それでは、実際に採用活動で動画を活用するにはどのような方法がよいのでしょうか。具体的に説明していきます。
採用サイト向けの動画
採用サイトやコーポレートサイトに動画を掲載する際には、なんといっても求職者に対して自社のことを知ってもらうことが必要になります。
そのため、動画の内容としては、社員のインタビューや職場の様子を映した動画など、求職者が自社のことをリアルかつ具体的に知ることができるものが主流です。
例え知名度が低い企業であっても、企業の魅力や理念、実際に職場で働くことの素晴らしさを動画の中でアピールすることができれば、求職者の応募意欲を高めることができます。
求人広告向けの動画
求人広告として動画を掲載する際には、採用サイトなどに掲載する動画よりもコンセプトをはっきりとさせ、メッセージを具体的に絞り込む必要があります。
求人広告における動画の役割は、求職者の認知や関心を得ることなので、動画にメッセージを詰め込みすぎると、何を伝えたいのかがわかりづらくなり、効果が薄れてしまいます。コンセプトをはっきりさせれば、実際の社員を起用してリアリティを出したり、短編のドラマやアニメーションを制作して世界観を作り上げたりと、様々な訴求が可能になります。
また、求人広告における動画は、尺にも注意が必要です。あまり長尺すぎる動画は離脱率を高める原因になりますので、求人広告として掲載する動画は1分以内の短く編集したものを使い、長尺の本編は採用サイトに掲載してよりじっくりと見てもらうなどの工夫をするのがよいでしょう。
まとめ
今回は、採用活動における動画の活用のメリットと、実際に動画を活用するためのポイントについて解説してきました。今回のタイトルにもあるように、動画を使った採用活動は、採用「マーケティング」とも言えるものです。
社会的な人手不足により採用活動が厳しくなってきている昨今ですが、動画を活用することでマーケティングの視点を取り入れてみてはいかがでしょうか。
それによって、従来の採用活動よりも効果的に採用活動を進めることができるようになるはずです。近年では、動画制作のツールやサービスも充実してきており、動画を用意すること自体は難しいことではありません。今回の内容を参考に、ぜひ採用活動に動画を取り入れてみてください。