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動画広告と聞くと、真っ先に頭に思い浮かぶのは動画投稿サイトのYouTubeかもしれません。しかし、動画広告が出稿できる媒体は他にもたくさんあります。
動画広告に対応する媒体は増え続けており、動画広告が出稿しやすい環境はどんどん整ってきています。
今回は、そんな動画広告が出稿できる媒体について紹介し、それぞれの媒体が持つ特徴やメリットについて解説していきます。
さらに、いま大注目の急成長媒体「TikTok」についても取り上げますので、動画広告の出稿を検討されている方はぜひ参考にしていってください。
動画広告が出稿できる主要媒体5つ
動画広告が出稿できる媒体は多くありますが、その中でも主要な媒体として、YouTube、Facebook、Instagram、LINE Ads Platform、Twitterの5つを取り上げ、一つずつ紹介していきます。
動画広告が出稿できる主要媒体①:YouTube
動画広告と言えば、やはり動画投稿サイトのYouTubeでしょう。
YouTubeでは、動画再生の前後、または途中に挟む形で動画広告を出稿することができます。
元々動画を見ているユーザーに対して出稿するので、動画に慣れ親しんでいるユーザーが多く、動画広告を届けやすいのがメリットです。
また、他の媒体は音声が再生されないことが多いのに対し、YouTubeではほとんどの場合に音声も同時に再生されるため、動画広告を通じて届けたい訴求内容がしっかりと伝わるのも大きな長所と言えます。
従来は、認知獲得のための広告と言えばテレビCMでしたが、今ではYouTubeの動画広告がテレビCMに代わる認知獲得源と言っても過言ではないほどの存在感を持っています。
動画広告が出稿できる主要媒体②:Facebook
動画広告の主要媒体の2つ目は、Facebookです。
Facebookは主にインフィード広告と呼ばれる形で動画広告を出稿します。タイムラインの他のユーザーの投稿に溶け込むため、自然に動画広告を出稿することができます。
Facebookに動画広告を出稿することのメリットは、他の広告が静止画のバナー広告であることが多いことを利用して、動画広告ならではの強みを最大限活かすことができる点です。画像やテキストが多い中、動画広告はかなりの注目を集めます。もっとも、このメリットは今後動画広告が増えることでなくなっていくかもしれません。
また、Facebookに特有の膨大なユーザー情報を活用した精緻なターゲティングは動画広告でももちろん威力を発揮しますので、より細かいターゲティングで動画広告を出稿したい場合には、Facebookがぴったりです。
動画広告が出稿できる主要媒体③:Instagram
動画広告の主要媒体の3つ目は、Instagramです。
Instagramでは、Facebookと同じように、インフィード広告として動画広告の出稿が可能です。
それに加えて、Instagram特有の配信手法として、「ストーリーズ」という、ユーザーの投稿から24時間だけ閲覧できる動画投稿枠にも動画広告を出稿することができます。
ストーリーズは元々動画で投稿するものなので、動画広告の親和性がインフィード広告よりも高く、より自然な形で動画広告を見てもらうことができます。
広告配信のプラットフォームとしてはFacebookと統合されているため、Facebookと同様にきめ細かいターゲティングが可能です。かつインフィード広告とストーリーズ広告という2つの配信手法を使い分けることができるのが、Instagramの大きなメリットです。
また、Instagramは若い女性を中心に大流行していることから、女性向け商材の動画広告を出稿するなら、Instagramが最も適しているでしょう。
動画広告が出稿できる主要媒体④:LINE Ads Platform(LAP)
動画広告の主要媒体の4つ目は、LINE Ads Platform(LAP)です。
LAPでは、LINEが展開する多彩なサービスの中で動画広告を出稿することができます。
さらに最近では、「LAP for Publishers(LFP)」という新サービスが開始され、LINEのサービス以外にも、LINEと提携している様々な外部サービスにも動画広告を出稿することができるようになりました。
LINE自体も日本国内では幅広い年代のユーザーに利用されている大人気のアプリです。そのため、動画広告でリーチできる範囲は他の媒体と比べても非常に広いですが、LFPの開始により、さらにリーチできる範囲が広がったのがLAPの大きな強みでしょう。
LAPでは通常、クリック課金とインプレッション課金の2種類の課金方法を選択できますが、動画広告を出稿したい場合は、インプレッション課金しか選択できないことに注意が必要です。
課金方法は広告グループごとに決定されるため、今までクリック課金でしか広告を配信していなかったという場合は、インプレッション課金の設定の広告グループを用意するようにしましょう。
動画広告が出稿できる主要媒体⑤:Twitter
動画広告の主要媒体の5つ目は、Twitterです。
Twitterも、FacebookやInstagramと同じように、インフィード広告の形式で動画広告の出稿が可能です。
Twitterの強みとしては、リツイート機能による拡散性の高さが挙げられます。
例えば、テレビCMや電車のディスプレイ広告などと連動した動画広告を配信して、広告のリツイートによって参加できるキャンペーンを実施すれば、動画広告を見たユーザーが次々にリツイートしてくれるため、どんどん広告が拡散されていきます。
Twitterで動画広告を出稿するなら、「拡散(リツイート)したい!」と思わせるようなおもしろい動画を配信することが重要です。
急成長中の動画広告媒体「TikTok」
いま急成長中の動画広告媒体として、中国に本社を置く動画投稿アプリの「TikTok」があります。
TikTokは、10代を中心に流行している動画投稿アプリで、様々なエフェクトや楽曲をつけた動画を簡単に制作・投稿することができます。
YouTubeと同じく動画投稿用のサービスですので、ユーザーにとって違和感のない動画広告を配信することが可能です。
また、動画広告の配信手法も、アプリの起動時に表示される純広告である「起動画面広告」と、Instagramのストーリーズに似た「インフィード広告」と、企業とユーザーとのタイアップとして配信できる純広告の「チャレンジ広告」の3種類があります。
TikTokのメリットとしては、スマートフォンアプリなのでスマートフォンに最適化した動画を出稿することができることと、動画広告が全画面で表示されるために視認性が非常に高いことが挙げられます。
ユーザー層が10代~20代の若年層にかなり偏っているため、若年層がターゲットの商材であれば特に相性がいいと言えるでしょう。
その他の動画広告が出稿できる媒体:Yahoo!ディスプレイアドネットワーク(YDN)
その他の動画広告が出稿できる媒体としては、Yahoo!ディスプレイアドネットワーク(YDN)があります。
YDNでは、Yahoo!のトップページに掲載されるブランドパネル広告のほか、Yahoo!ニュースに掲載されるインフィード広告など、Yahoo!が持つ様々な広告枠に動画広告を出稿することが可能です。
InstagramやTwitter、YouTube等の広告手法は、そのプラットフォームを利用しているユーザーにしか動画広告を見せることができない場合がほとんどです。しかしYDNであれば、ユーザーがYDNに属する様々なWebサイト、アプリ、サービスを使っているときに様々な場面で動画広告を見せることが可能です。
動画広告が出稿できる媒体一覧まとめ
今回は、動画広告が出稿できる媒体の中でも、主要媒体として、YouTube、Facebook、Instagram、LAP、Twitterの5つを紹介してきました。
加えて、近年注目を集めているTikTokと、YDNについてもあわせて紹介しました。
このように、現在では動画広告を出稿できる媒体は非常に多く存在します。
媒体によって、利用しているユーザー層にも違いがありますので、動画広告を配信する際には、狙いとしているユーザー層が多く利用している媒体に出稿するようにしましょう。
動画の内容とユーザー層の好みをしっかり合わせることができれば、ただ動画広告を出稿するにしてもより大きな成果を上げることができるはずです。