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Facebook広告は、世界最大級のSNSであるFacebook内で配信される広告プラットフォームのことを指しています。Facebookの一番の特徴は実名登録で家族や友達、職場関係の人と繋がりやすいことです。この特徴を利用して高精度のターゲティングで広告を届けられるため、多くの企業から人気を集めています。
また一般的なバナー広告だけではなく、アプリインストール広告など目的に合わせてさまざまな種類の広告を配信することができるところも人気で、目的に合わせて柔軟に施策を実施することも難しくありません。
今回はEC業界に絞ってFacebook広告の成功事例をご紹介いたします。「京都やまちや」「フェリシモ」「Bryan Anthonys」「BARK」といった異なる業種の事例をまとめていますので、Facebook広告を活用して、自社サイトの売り上げを伸ばしたいとお考えの方はぜひ参考になさってください。
Facebook広告の成功事例4選|EC業界編
早速、EC業界の4社によるFacebook広告の成功事例についてご紹介します。
①健康食品ブランド「京都やまちや」
健康食品ブランド「京都やまちや」とは、なたまめ茶をはじめとした健康食品を取り扱っているブランドです。厳格に管理されている天然素材を使った商品を提供しており、日本国内外にサービス展開を行っています。
京都やまちやは、日本以外の地域(香港)などでの自社ブランドの認知促進を目標としていました。目標を達成するためには香港やそのほか国外のユーザーへのリーチを増やす必要があり、世界中で最も利用されているSNSである「Facebook」を活用して広告配信を行うことにしたのです。
今回の広告運用では、FacebookとInstagramでモバイルファーストな動画広告を配信する施策を固めました。まず自社の健康食品の特徴を写真・動画でクリエイティブを作成、自動配置でFacebook・Instagram・Audience Networkに展開されるように設定しました。また限定された年齢ではなく、幅広い年齢層へのリーチを獲得したかったため、25~60歳と幅広い年齢層をターゲットと設定したうえで、商品の上質さをPRした販売戦略を行いました。
そのほかにも、Webサイトへの来訪歴や過去に購入歴があるユーザーに対してリターゲティングを行い、CVの取りこぼしがないように工夫しています。
これらの施策により、「購入数+1.5倍」「カート追加数+2.8倍」という結果を残しています。モバイルファーストのアセットによって、広告キャンペーンの効果が向上されたのでは?と考えられています。
②ECサイト「フェリシモ」
株式会社フェリシモが運営するECサイト「フェリシモ」では、自社オリジナル企画商品を中心に独自の視点で選んだ国内外の商品やサービスをECサイトやカタログで販売しています。主に、ファッション、美容、食品、生活雑貨、子供用品などバラエティ豊かなジャンルの商品を提供している点が魅力です。
フェリシモは、Facebook広告を活用して新規顧客の獲得ボリュームを増やしたいと考えていました。以前は、自社ECサイトとの相性が良いユーザーに対してFacebook、Instagramで広告配信を実施していましたが、今回のキャンペーンでは既に配信していたリマーケティング広告に加えて、新たにダイナミック広告を合わせて配信することで新規顧客獲得を目指しました。
このダイナミック広告では、Facebookユーザーの興味関心や類似サイトでの行動を基にした設定を取り入れ、以下のようなECサイト内でのユーザーの購入行動に基づいて広告配信を実施しました。まずカスタムオーディエンスで自社ECサイト内での購入行動に基づいた設定を行いました。その次に、他社が提供している類似サービス内での潜在顧客の行動に基づいた自動最適化を行い、クリエイティブにはそれぞれの潜在顧客が強い関心を持つと考えられる商品の画像をカルーセル形式での配信を選んでいます。
以上の施策を行ったことで、各ターゲットに向けて関心の高い商品を選んで配信することができました。結果、これまでにリーチを逃していたユーザー(潜在顧客)へのアプローチに繋がり、新規顧客を増やすという目標達成に至ったと考えられます。
③ライフスタイルブランド「Bryan Anthonys」
「Bryan Anthonys」は、ジュエリーのオンラインストア。「女性に今身に付けているものを好きになってもらうこと」をミッションに掲げ、どんな装いにも適したネックレスやブレスレット、アンクレットなどライフスタイルを提案しています。
「Bryan Anthonys」は、毎年アメリカで実施される「ブラックフライデー」「サイバーマンデー」商戦に合わせて、自社製品の売上を上げたいと考え、Facebook広告の中でも「ダイナミック広告」を配信する施策を実施することを決めました。ダイナミック広告は、以前にサイト訪問歴、製品の閲覧・購入歴がないユーザーに対してもリーチが可能です。そのため、幅広いターゲット層へ向けて広告配信ができ、新規顧客を開拓したいタイミングに適しているため、今回の目的に最適でした。
またキャンペーン予算の最適化を行い、キャンペーンの総予算をあらかじめ設定したうえで各広告への予算配分をパフォーマンスに応じて自動で最適化するように設定しました。実際に効果の高い広告をメインに配信調整ができるので、効率的に広告を配信したい方におすすめです。
以上の施策を行った結果、自社サイトからの購入数はおよそ3倍となり目標達成。新規顧客を獲得する際にかかる費用も約50%削減することができ、キャンペーンは成功を収めました。
※「ブラックフライデー」:11月第4木曜日の翌日のこと。1年の中で最も売り上げが見込める日。
※「サイバーマンデー」:ブラックフライデーの翌週の月曜日のこと。この日以降にオンラインでの売り上げが急増することが由来でこう呼ばれている。
どちらもアメリカで実施されている安売りイベントを意味しています。
④犬向けサブスクリプションサービス「BarkBox」
「BARK」は、犬の健康と幸せのためにビジネス展開するベンチャー企業。毎月テーマに沿ってセレクトした自然素材のおやつやおもちゃの詰め合わせを提供する「BarkBox」というサブスクリプションサービスを展開しています。
「BARK」は、「BarkBox」をより多くの人たちに利用してもらいたいと、新規顧客の開拓をするためにFacebook広告を活用をはじめました。数あるFacebook広告の中でも「Marketplace」と「ニュースフィード」で広告配信を行うことにしました。
「Marketplace」とは、商品やサービスに興味を持つユーザーへリーチし、販売へ繋げることができる機能のこと。「Marketplace」広告は、前向きに商品を探しており、購入意欲の高いユーザーへリーチすることができたため、新規ユーザーを増やすことに繋がり、CV単価・率ともに効率よく広告キャンペーンを成功させることへ繋がりました。
Facebook広告の成功事例|パート③EC業界編 まとめ
今回は、EC業界に特化したFacebook広告の成功事例を4社ご紹介しました。近年、オンラインショッピングの需要が増えています。今回お伝えしたFacebook広告による施策を取り入れて、自社ECサイトからの売上を増やしていきましょう。