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オウンドメディアの運営を担当していると悩みの種になっているのは、コンテンツを作成する際のSEO対策キーワードの見つけ方ではないでしょうか。
SEO対策と一言で言っても様々な手法がありますが、キーワードの選定は最重要と言っても過言ではありません。
しかし、その大事なキーワード選定もやり方がよくわからないまま、とりあえず検索ボリュームの多いキーワードを大量にリストアップして、機械的にコンテンツに入れ込む方法をとってしまっている方も少なくないでしょう。
今回は、そんなSEO対策キーワードの見つけ方について、考え方や方法といった観点から解説していきます。オウンドメディア担当者やこれからSEOライティングに取り組もうとしている方に向けたコンテンツとなっています。ぜひ最後までご一読ください。
上位化できなければSEO対策は意味がない
SEO対策の目的は、検索順位で上位化を狙うことです。どんなに多くの手法を施したところで、結果として検索順位で上位化されていなければそのSEO対策には何の意味もありません。
SEO対策を「意味のある」ものにするために、キーワード選定がとても重要なものだと言えます。
キーワード選定は、そのキーワードでコンテンツを作成することで、競合のウェブサイトに「勝てる」のかどうかを決定する大切なファクターです。キーワード選定の時点で失敗していると、どんなに他の手法に力を入れても上位化することは難しくなりますし、そういったキーワードに時間をかけてしまっては多大な無駄が発生します。
競合のウェブサイトにSEO対策で勝つという「攻め」の観点と、SEO対策において無駄を生じさせないという「守り」の観点の両方で、キーワード選定が重要と言えるのです。
例えば、SEO対策のキーワード選定の良くない例として、既に強力な競合が検索順位の上位を占めてしまっている、言い換えれば「後発」のキーワードが挙げられます。
SEO対策ではそのコンテンツに対する過去から蓄積されている評価が重要になってきますので、先にそのキーワードで検索順位の上位化に成功しているウェブサイトに後発で勝つのは非常に難しいものです。
キーワード選定の時点で不利な戦略をとってしまうことのないよう、戦略的にキーワードを選びましょう。
上位化できる対策キーワードの考え方
SEO対策で上位化できるキーワードの考え方は、大きく分けて3つあります。
- 1キーワードに絞る
- ニッチキーワードを上手に使う
- 競合がいないキーワードを狙う
この3つの考え方はわかりやすく、取り入れやすいものです。上から順番に解説していきます。
キーワード選定の考え方①1キーワードに絞る
キーワード選定の考え方の1つ目は、1キーワードに絞ることです。1キーワードに絞るという言葉の意味は、「1つのコンテンツに対して1つのキーワードのみを紐づけて」コンテンツ作りを行うということです。
SEO対策でコンテンツ作りを行う際、ついつい色々なキーワードで検索にヒットするように狙って様々なキーワードを盛り込んでしまいがちですが、これは実はよくありません。いろいろなキーワードを盛り込んでしまうと、結局中途半端になってしまい、どのキーワードに対して上位表示されなくなってしまいます。
1つのキーワードに絞ってそのキーワードに特化させた内容でコンテンツ作りを進めることで、検索にヒットするキーワードの幅は狭くなっても、選定した1キーワードで強いコンテンツを作り上げることができます。
オウンドメディアの運営は、このような1キーワードに強いコンテンツの積み上げによって行われていくので、1つのコンテンツに対しては1つのキーワードのみを選定するようにしましょう。
キーワード選定の考え方②ニッチキーワードを上手に使う
キーワード選定の考え方の2つ目は、ニッチキーワードを上手に使うことです。ニッチキーワードとは、スモールワードやロングテールワードとも言い、検索ボリュームの少ないキーワードを指します。
オウンドメディアの運営を始めたばかりの担当者の方にありがちなのが、検索ボリュームの多いいわゆるビッグワードを狙った戦略を立ててしまうことなのですが、これは先述の「後発」のキーワードになってしまいやすく、上位化の難易度が高いキーワードです。
検索ボリュームの少ないニッチキーワードで上位化を狙っても、検索ボリュームが少ないのだから流入数の増加にも繋がりづらく、効率が悪いと思われるかもしれません。しかし、実はニッチキーワードで上位化に成功させることこそが、オウンドメディア運営のSEO対策における基本とも言えるのです。
オウンドメディアの運営は、コツコツとした積み上げが命です。ニッチキーワードで上位化に成功させることで、小さいながらも確実な流入源を得ることができるようになります。たとえ規模が小さくとも、上位化に成功したキーワードは非常に大切な集客元となるため、こうしたニッチキーワードを侮ってはいけません。
ニッチキーワードでの上位化を繰り返して集客元を積み上げていくことで、少しずつ検索ボリュームの大きいキーワードを狙っていくようにしましょう。
キーワード選定の考え方③競合がいないキーワードを狙う
キーワード選定の考え方の3つ目は、競合がいないキーワードを狙うことです。これは2つ目のニッチキーワードの考え方にも近いことですが、SEO対策のキーワード選定は、とにかく「上位化」することが重要です。手っ取り早く確実に上位化を狙うためには、競合がいないキーワードを狙うことが一番の近道と言えます。
競合がいないキーワードであれば、そもそも上位も下位もなく検索にヒットさせることが可能になるからです。競合がいないキーワードを狙うということは、競合がいないコンテンツ作りを目指すということでもあります。コンテンツの内容自体はありふれているのに競合がいないキーワードを狙う、というのはなかなか難しいものです。
競合がいないコンテンツ、つまりオリジナリティ溢れるコンテンツ作りを行うことで、競合のいないキーワードでの上位化を目指しましょう。
上位化できるキーワードの見つけ方
上位化できるキーワードの考え方について解説したところで、次はそのようなキーワードの見つけ方について解説していきます。上位化できるキーワードを見つけるためには、まずは自社のウェブサイトのテーマをしっかりと決めることが大切です。
ペルソナやカスタマージャーニーの考え方を用いて、自社のウェブサイトに訪れる人がどんな人で、何を目的として訪れるのかをよく考えてテーマとして落とし込みましょう。このテーマが後々のコンテンツ作りにも影響してくるため、ここが最も重要な工程です。逆に言えば、このテーマが確立していれば、コンテンツ作りが非常にしやすくなります。見切り発車になってしまうことのないよう、時間をかけてテーマの設定をしましょう。
テーマが決まったら、サジェストツールなどのツールを使ってキーワードを調べ上げます。サジェストツールとは、あるキーワードを入力したときに、一緒に検索されるキーワードは何か、どんなキーワードがどれだけ検索されているのか、などを調べることができるツールです。
最もよく使われているサジェストツールとして、Googleのキーワードプランナーが挙げられます。サジェストツールによるキーワードの調査はSEO対策の基本なので、サジェストツールの使い方にはよく慣れておくようにしましょう。
サジェストツールでキーワードの調査を行った後は、そのキーワードの競合の状況を調査します。キーワードプランナーの場合、キーワードの競合の激しさの度合いも簡単に調べることができるので活用するようにしましょう。
それ以外にも、実際にそのキーワードで検索をかけてみて、表示されるウェブサイトにどんなものがあるのか、検索ニーズが満たされているかなどをユーザー目線で調べることも大切です。ここで、競合が多いキーワードでのコンテンツ作りはなるべく避けるようにします。
まとめ
今回は、SEO対策のキーワード選定の方法について、考え方や見つけ方を解説してきました。
SEO対策はキーワード選定に限らず様々な手法を合わせて行っていく必要があるものですが、基本的な考え方として、キーワード選定の方法はぜひ身に着けておくべきです。
皆さんも、今回の内容を参考にしてキーワード選定を行ってみてください。