Facebook広告の魅力と成果を上げる広告文の書き方・活用方法

7a8733e2aaa3cc5e966e21755bc59ea1a710a057
Facebook広告の魅力と成果を上げる広告文の書き方・活用方法

皆様はFacebookというとどんなイメージがあるでしょうか?TwitterやInstagramよりも利用者が少なく、プライベートというよりもビジネスシーンで男性が使っているイメージをお持ちの方が多いのではないでしょうか。

実際、日本国内ではあまり利用者数が伸びておらず注目されにくいSNSではあります。

しかしFacebook広告は非常に優れており、2021年の今こそ活用すべき理由があります。今回はFacebook広告の魅力と、成果を上げるポイントを紹介します。

Facebook広告の魅力

Facebookは全世界で28億人以上という圧倒的な利用者数がいます。Facebook傘下のInstagramが約11億人以上、LINEは1億6700万人、Twitterは3億5,300万人です。日本国内で見ればLINEやTwitterが一般的ですが、実は世界のスタンダードはFacebookです。

とはいえ世界で何十億人利用していようと、自分たちの事業の顧客が日本人であれば、日本で使われていないと意味がありません。

日本での利用者数を見ると、LINEが8600万人と圧倒的で、次いでTwitterが4500万人、Instagramが3300万人、そして、Facebookは2600万人です。こうして比べると、日本で事業を行うなら他SNSを活用したほうが効果的に思えます。

しかしFacebookには他SNSにはない圧倒的な魅力があります。

参考データ:【2021年2月更新】主要ソーシャルメディアのユーザー数まとめ

Facebookの魅力1:ターゲティングが豊富

Facebookはターゲティングが非常に細かいことが特徴のSNSです。なぜなら、Facebookは唯一の実名登録制のSNSです。さらにプロフィール欄が豊富で、多くのユーザーが生年月日や職場・学歴・家族構成などを入力しています。

TwitterやInstagramだと、フォローされる・いいねやリツイートをされる程度の繋がりしかありませんが、FacebookではFacebookページやイベントへの参加・Facebookグループでの行動など、豊富な繋がりがあります。

そのようなデータを広告に利用できるため、ターゲティングが細かく精度が高いのです。

例えば、他のSNSであれば10歳単位でしか指定できない年齢ターゲティングも、Facebookは1歳単位で指定できます。つまり「今年二十歳になるあなたへ」という振り袖の広告を出稿したり、「定年前に考えたいお金のこと」というメッセージを55〜60歳の人に届けたりすることができます。

他にも細かな魅力がたくさんあります。

例えばFacebook広告はクリエイティブ形式が多く、画像・動画・テキストだけでなく、カルーセル広告や全画面で表示するキャンバス広告、広告上でECサイトが展開できるコレクション広告、動的リマーケティングを活用したダイナミック広告などがあります。

Web広告で活用されている主要なクリエイティブ形式の大半はFacebook広告で利用できると言っていいでしょう。

しかし、今回注目したいのは2つ目の魅力です。

Facebookの魅力2:広告文の文字数が多い

多くの広告クリエイティブには文字数制限があります。例えばGoogle広告であれば、広告見出し1が半角30文字・説明文が半角90文字などです。この限られた文字数の中でどのように表現するかが広告運用のキモになりますが、文字数制限のせいで十分にメッセージが伝えられないこともあります。

しかしFacebook広告にはテキストを入力する箇所がメインテキスト・見出し・説明の3箇所があり、そのいずれも実質的な文字数制限がありません

そのため、ユーザーに行動してもらうために十分なメッセージを存分に伝えることができるのです。

実はこのメリットは想像よりも大きく、Facebook広告最大の魅力と言っていいかもしれません。

なぜ文字数制限がないことがFacebook広告の最大の魅力なのでしょうか。続いて、文字数制限がないことに着目したFacebook広告の活用方法を3つ紹介します。

Facebook広告の活用方法

1.コンバージョン獲得

Facebook広告を活用する目的の一つは、コンバージョン獲得です。当たり前に思うかもしれませんが、他のSNSではなかなか直接的なコンバージョンを期待することが難しいのです。

しかし文字数制限のないFacebook広告では、ユーザーを行動させるのに十分な情報を乗せることができます。つまりFacebook広告そのものが、ランディングページとしての役割も果たしてくれるのです。

ランディングページは通常、注意喚起・課題の訴求・ニーズの喚起・商品の説明・クロージングと様々な要素で構成されます。そうした要素があるため、ユーザーは商品を理解して、行動するのです。

当然こうした大量の要素を全て広告に入れることはできません。そのため広告の役割は注意喚起を行い、ユーザーをランディングページに連れてくることにあります。しかし文字数制限のないFacebook広告では、極論ですがランディングページの内容を全て広告内に入れることができます。

Facebook広告のクリエイティブ形式の一つに「リード獲得広告」というものがありますが、これは広告上で直接フォームを送信して、問い合わせたり申し込んだりするための機能です。つまりFacebook広告ではランディングページがなくても、ユーザーに行動してもらうことができるのです。

2.ランディングページのテスト

1つ目の活用方法を読んで気づいたかもしれません。Facebook広告がランディングページのように使えるということは、Facebook広告をランディングページのテストに使うことができるということです。

ランディングページはABテストなどを行い、細かく運用改善し、コンバージョン率を上げていく必要があります。しかしランディングページを複数制作し、それぞれのデータを取りPDCAサイクルを回すことは、かなりの費用や手間がかかるため簡単ではありません。

そのためにランディングページをテストする代わりにFacebook広告でABテストを行うのです。

例えば振り袖のレンタルを行っていて、思い出作りなどストーリーをメインにした訴求と、現代的なデザインを売りにした訴求、どちらがいいか迷ったとします。この2本の訴求に合わせてランディングページを作るのは大変ですよね。しかしFacebook広告なら簡単です。テキストと数枚の画像があればすぐに訴求をテストし、クリック率などからどちらがよりユーザーに刺さるかを判断することができます。

もちろんデザインやユーザーが見る環境が違うため、ランディングページと完全に同じテストになるわけではありません。しかし基本的な訴求や構成、キャッチコピーなどのテストであれば、Facebook広告で十分可能です。

3.動画広告のスクリプト作成

Facebook広告には文字数制限がないため、通常ランディングページで行うような訴求や構成のテストができる点を紹介しました。もう一歩踏み込んで考えると、動画のスクリプト(ナレーションの内容や訴求・構成)のテストもできます。

広告用動画を作るにはそれなりの費用がかかってしまいます。費用をかけて作った動画が全然ユーザーに刺さらなかったら大失敗です。そうした失敗を防ぐためにも、動画の内容をFacebook広告でテストしてみましょう。

動画とテキストでは全く伝わり方が違います。しかしユーザーに刺さり、行動されるテキストは動画にしたらさらに刺さり、行動に繋がるはずです。初めて動画を作るとき、「こんな訴求がいいのではないか」という案を色々考えると思います。

それらを一度、Facebook広告で出稿してみるのはどうでしょうか。

もちろん、ビジュアルが重要な商品では最初から動画で作ったほうがいいかもしれません。しかし多くの商品・サービスではテキストでも動画でも、伝えるべき魅力は同じはずです。

この活用方法は、動画広告が大きく注目された今こそ実践してみましょう。動画広告はまだまだノウハウが少なく、こうすればうまくいくというスタンダードがありません。それなのに制作費が高く、一度作ったものを後から修正するのも大変です。

だからこそ、動画制作前にFacebook広告でどういうメッセージが効果的なのかをしっかり見極めましょう。

効果的な広告文の書き方

最後にFacebook広告の広告文の効果的な書き方を紹介します。Facebook広告はWeb広告として歴史があり、ノウハウも多いのでぜひ調べてみてください。また少額から出稿できるうえ、バナー画像や動画と違って簡単に修正したり、何パターンも作ることができます。基本の書き方を学んだら早速出稿してみましょう。

1.最初の3行が最重要

Facebook広告のコツを紹介する記事ではよく「広告文は3行以内に収める」と言ったことが書かれています。確かに短いほうが広告のセオリーとしては正しいですが、Facebook広告の魅力を十分活用しているとは言えないため、文字数や行数にこだわる必要はありません。

何千文字も書いたとしても、それでユーザーが行動してくれるならそれでいいのです。

しかし最初の3行が最も重要なのは確かです。Facebook広告は出稿される形式や場所によって若干異なりますが、最初の3行しか表示されず残りは「…もっと見る」となり、ユーザーがクリックして初めて表示されます。

そのため、最初の3行でいかにユーザーの興味を惹くかが成否を分けます。これは、その後ランディングページや動画に展開する場合にも役立ちます。

Facebook広告の最初の3行はランディングページのファーストビュー、動画の最初の5秒など、いずれにおいても最も重要な要素です。訴求を色々テストするときも、最初の3行を重点的に行いましょう。

2.話すように書く

これも動画のスクリプトを作るとき、ランディングページの文章を書くときと同じですが、できるだけ話すように、ユーザーが普段使っているような言葉で書きましょう。

広告業界の古い名言に「salesmanship-in-print」というものがあります。つまり広告は印刷されたセールスマンだということです。今は印刷ではなく、ディスプレイに表示されますが、広告の本質は変わりません。優秀なセールスマンのように顧客が受け入れやすい言葉を届けましょう。

3.広告審査基準を守る

最後に当たり前ですが非常に重要なポイントである広告審査基準についてです。Facebookは広告審査基準が厳しく、広告審査基準を守らないと広告アカウント・Facebookページ・ユーザーアカウントが凍結される恐れがあります。広告アカウントが凍結された場合、また作り直すこともできますが、Facebookページや運用者のユーザーアカウントが凍結されると、再び出稿するまでかなりの手間がかかってしまいます。

Facebook広告は精度が高いターゲティングができる分、「〇〇歳のあなたへ」のように個人的な特徴を特定する広告はポリシー違反になるので注意しましょう。

まとめ

今回はFacebook広告の活用方法として、文字数制限がないという魅力と広告から直接コンバージョンを狙う、動画やランディングページのテストとして利用する方法を紹介しました。

動画のスクリプトのテストやランディングページの訴求テストといった観点からFacebook広告を考えたことはなかったのではないでしょうか。

しかし実際にランディングページや動画を作り、うまく行かなかった経験があるなら作る前にテストできることがどれほど有益かイメージできると思います。

Web広告に積極的な企業ほど、日本で伸び悩んでいるFacebook広告には消極的な印象があります。しかしFacebookは世界最大のSNSであり、Web広告の最先端を走っています。その点からも、Web広告を活用するならFacebookの活用は外せないでしょう。