【発注先別】デザイン制作の依頼ポイントまとめ

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デザイン制作の依頼ポイントまとめ

会社で何らかのデザインが必要になったとき、どこで発注すればいいのか。自社にデザイナーが在籍している場合は依頼できますが、そうでない場合は外部に発注する必要があります。
弊社は広告代理店として、広告クリエイティブの制作も行っていますが、デザインの相談も日々いただきます。

しかし、初めてデザインを依頼する際、どこに発注先すれば良いのか悩みどころです。そこで今回は、発注先ごとの特徴を詳しく解説します。

もう迷わない!発注先の特徴を詳しく解説

予算納期クオリティ修正難易度
クラウドソーシング
特化型制作会社
デザイン会社
デザイン販売サイト

今回解説する発注先は「クラウドソーシング」「特化型制作会社」「デザイン会社」「デザイン販売サイト」の4つです。各発注先にはそれぞれ特徴が存在します。

今回は「価格」「納期」「クオリティ」「修正」「難易度」の項目別に、◎◯△で特徴を表してみました。現在、発注先で悩んでいる方は、各特徴を理解して、どこに依頼するか決めましょう。

デザイン発注先①クラウドソーシング

デザイン発注先①クラウドソーシング

クラウドソーシングは、不特定多数に仕事を依頼できるWEBサービスです。特定の方に依頼するプロジェクト形式、または多数の方に依頼するコンペ形式が存在します。

クラウドワークス:https://crowdworks.jp/
ランサーズ:https://www.lancers.jp/

【どんな人におすすめ?】
・なるべく予算を抑えたい人
・幅広い作品を見たい人
・手軽に依頼したい人

クラウドソーシングのコンペ形式を利用すれば、幅広い作品の中からお気に入りを選べます。コンペ形式では、まず依頼内容を提案し予算を決めます。
その後、各クラウドソーシングサイトで募集を開始すると、提案内容をもとに多数の方が応募してくれます。この中から条件に適した作品を選定すると、提案者に料金が支払われる仕組みです。

プロジェクト形式の場合、一人の提案者のみからですが、コンペ形式なら幅広い作品から選べます。これはクラウドソーシングを利用する大きなメリットです。

・予算:◯
どちらの形式でも予算は自由に決められます。限られた予算しかない場合、クラウドソーシングは利用しやすいです。

・納期:△
納期は自由に決められますが、納期内に優れた作品ができるとは限りません。特に、コンペ形式は作品が集まりやすい一方、必ずいい作品が出てくるとは限らないので注意しましょう。期限は存在しますが、納期は担保されていません。

・クオリティ:△
クオリティは形式によって異なります。プロジェクト形式の場合、プロフィールを見た上で依頼できるので、ある程度のクオリティは担保されます。コンペ形式の場合、多数の方が応募してきますが、クオリティは担保されません。
特に予算が少ない場合、クオリティを求めるのは難しいでしょう。

・修正:△
クラウドソーシングでは、依頼時の要件にもよりますが修正依頼が可能です。ただし依頼時に修正に対する要件が含まれていないと応じてもらえない場合もあります。提案者の中には、依頼を快く引き受けてくれる場合とそうでない場合が存在します。
抽象的な依頼は誤解を生みやすいので、先に修正回数を公言しておきましょう。

・難易度:△
クラウドソーシングには、プロアマ問わず不特定多数の方が参加しています。依頼する際は、成果物の要件やイメージをきちんと伝えないとトラブルのもとになります。依頼者側にもある程度の知識が求められるので、依頼の難易度は高いといえます。

デザイン外注先②特化型制作会社

デザイン外注先②特化型制作会社

特化型制作会社は、ロゴやバナー、WEBデザインなど、特定のデザインに特化した会社です。
特化型制作会社なら、デザイン会社よりは安く、一定のクオリティが得られます。また、ヒアリングも用意されているので、クラウドソーシングよりは要望に近いデザインが出来上がりやすいというメリットもあります。

【どんな人におすすめ?】
・なるべく低予算が良い人
・ある程度のクオリティが欲しい人
・最低限の相談をしたい人

・予算:◯
予算は制作会社によって異なります。ロゴやバナー、Webサイトにもよりますが、安いところでは数千円程度、高いところでは数万円程度が相場です。
また、修正や再提案で追加料金が発生する会社も存在します。まずは料金体系を把握しておきましょう。

・納期:◯
制作会社の中には、数日程度で納品可能な場合があります。詳しい納期はヒアリングで相談しましょう。個人が大半のクラウドソーシングとは違い、納期までにきちんと仕上げてくれます。

・クオリティ:◯
制作会社のクオリティは、ホームページで見られます。もし、載っていない場合でも問い合わせれば見せてくれるケースが多いです。ここでクオリティを確認した上で、依頼するか検討しましょう。

・修正:△
制作会社によって修正方法が異なります。例えば、制作料金に修正費が含まれているケース、一定回数は無料で以降は有料のケース、修正一回につき有料のケースなど、制作会社によってバラバラです。

・難易度:◯
基本的には、ヒアリング、見積り、制作、修正、納品の流れでデザインを発注できます。事前に要望をまとめておくとよりスムーズに依頼可能です。

デザイン外注先③デザイン会社

デザイン外注先③デザイン会社

デザイン会社は総合的にデザインを扱う制作会社です。社内にデザイナーやクリエイティブディレクターが存在しており、高いクオリティの作品を作ってくれます。

【どんな人におすすめ?】
・十分な予算がある人
・ハイクオリティな作品を求めている人
・長期的なブランディングも視野に入れている人

基本を抑えながらもトレンドを反映したハイクオリティな作品を制作してくれます。また細やかなヒアリングにより、長期的なブランディングの役に立つヒントを得られるかもしれません。

今後長く付き合うパートナーとなる可能性も高く、十分な予算があるならおすすめです。

・予算:△
デザイン会社に依頼する場合、数万〜数十万程度の費用がかかります。ほかの発注先に比べると、予算は少し高くなります。まずは見積り相談を行い、いくらかかるか把握しておきましょう。

・納期:◯
依頼後は、ヒアリング、見積り、制作、修正、納品といった流れで発注します。納期が限られている場合は、ヒアリング時に相談しましょう。柔軟に対応してくれるケースが多いです。

・クオリティ:◎
一流のデザイナーやクリエイティブディレクターを持つデザイン会社なら、多角的な視点からデザインを作成してくれます。ただデザインがいいだけでなく、ブランディングUI/UXといった視点も加味してくれるため、優れた成果物が生まれやすいです。

・修正:◎
デザイン会社では細かく修正を行ってくれます。ただし、数回程度は無料、その後は有料というケースが多いです。こちらもヒアリングの時点で修正回数を確認しておきましょう。

難易度:◯
難易度はほかに比べて高くありません。経験値豊富なデザイン会社なら、ヒアリングをもとにリードしてくれます。

デザイン外注先④デザイン販売サイト

デザイン販売サイトは、気に入ったデザインを買い取って利用できるサービスです。すでにオリジナルデザインが用意されているので、自社に適したものを選び購入する形となります。主にロゴデザインを販売するサイトが多いです。

ロゴタンク:https://logo-tank.net/
ロゴマーケット:https://logomarket.jp/

【どんな人におすすめ?】
・できるだけ早く納品して欲しい人
・余計なプロセスはいらない人
・自分でデザインを選びたい人

とにかく短納期ですぐにデザインを手に入れたい方におすすめです。買い切り型なので、基本的にヒアリングや見積りは存在しません。手軽に購入できる点が最大の魅力です。

・予算:◯
デザイン販売サイトの場合価格はピンキリです。例えばロゴタンクでは「7,980円(税抜)」、ロゴマーケットでは「2万9,800円〜6万9,800円」と幅広い価格帯があります。
前者に修正は存在せず、後者は無料のアレンジ・修正が含まれています。このように買い切り型でも内容によって価格が異なります。

・納期:◎
デザイン販売サイトでは、すでに成果物ができているので、納期は早いです。修正やアレンジなどをしない場合、最短当日に受け取ることも可能です。

・クオリティ:△
クオリティは販売サイトに依存します。業種ごとに普遍的なデザインを用意しており、個性的なデザインは控え目な印象です。また価格帯によってクオリティにばらつきがあるので、予算と相談しながら決めましょう。

・修正:△
修正対応は販売サイトによって異なります。修正を用意していないケース、またロゴマーケットのように料金に含まれているケースとさまざまです。修正しながら良いデザインに仕上げたい方は「修正のある販売サイト」または「別の発注先」を検討しましょう。

・難易度:◎
デザイン販売サイトでは、基本的にヒアリングや見積りが存在しないので、発注する難易度は優しいです。通販サイトと同じようにデザインを購入してください。ただし、購入する流れはサイトによって異なるので、必ず確認しましょう。

まとめ

今回はデザインの発注先について解説しました。
Web広告WebマーケティングSNSマーケティングなどに取り組むと、ちょっとしたデザインが必要な機会が増えてきます。そんな時にも、デザインを発注するための知識を身につけておくと心強いです。
デザインを制作して欲しくても、各発注先の特徴を覚えておかないと、理想の成果物は手に入りません。本記事を参考に発注先の特徴を覚えておきましょう。