自社サイトの強み・弱みがわかる競合分析ツール7選

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自社サイトの強み・弱みがわかる競合分析ツール7選

自社のウェブサイトを競合と比較して、強みや弱みを浮き彫りにできれば、改善のための施策も打ちやすいとは思いませんか?
アクセス解析、Webサイト改善において、競合サイトの分析は非常に大きなウェイトを占めます。

今回は、そんなウェブサイトの競合分析に役立つ無料ツール・一部無料ツールの中から厳選した7つのツールについてご紹介します。
どれも簡単に使えて非常に便利なツールばかりですので、ぜひ自社サイトの競合分析を行う際に役立ててください。

競合分析ツール① Similar Web(シミラーウェブ)


画像:Similar Web

Similar Web(シミラーウェブ)は、大変有名で広く使われている競合分析ツールです。
「Similar」、つまり自社サイトと「似ている」業界・業種のウェブサイトのデータを蓄積しており、自社サイトがそれらの競合と比べて、どこが良くてどこが悪いのかを知ることができます。
Googleアナリティクスにも、「ベンチマーク」という、自社サイトと同じ業界・業種のウェブサイトの平均的な数値と自社サイトの数値を比較できる機能がありますが、「Similar Web」はそれがより柔軟で拡張的になったイメージです。
機能が一部制限された無料版と、全ての機能が使える有料版(料金はサイトの規模や種類による)がありますが、無料版でも競合サイト5つとの比較データを見ることができるため、十分便利に活用していけます。
Google Chromeのブラウザであれば、アドオンとしても使用できるのが嬉しいところです。
ウェブサイトの競合分析を行うなら必須のツールと言えるでしょう。

競合分析ツール② eMark+


画像:eMark+

eMark+は、約20万人のモニターから成る消費者パネルを保有しているのが特徴の競合分析ツールです。
ウェブサイト間の比較ができるのはもちろん、消費者パネルデータによって、ウェブサイトの利用者がどんな人なのかが具体的にわかるのが強みです。
Googleアナリティクスやその他アクセス解析ツールは、ユーザー個人の年齢や性別などの属性については、ユーザーが登録した情報ではなく、インターネット上での行動履歴を元に推測したデータを使うことが一般的です。そのため、不完全で大雑把な分類がされています。

しかし、eMark+を使えば、ウェブサイトのユーザーの一部のみではありますが、パネルデータに基づく正確で詳細な属性データを知ることができます。
これは他のツールにはないeMark+独自の強みですので、自社サイトのペルソナ(ターゲット像)を描くのに大きく役立つはずです。
有料版は、月額10万円からとなっていますが、一部機能をトライアルとして使用できる無料版も提供されています。

競合分析ツール③ SEOチェキ


画像:SEOチェキ

SEOチェキは、その名の通り、ウェブサイトのSEO対策について分析したいときに役立つ競合分析ツールです。
自社サイト・競合サイトの、タイトル、メタディスクリプション(概要)、リンク数(内部リンク・外部リンク)、検索エンジンのインデックス数、SNSのブックマーク数、キーワードの出現数などなど、SEO対策で必要な情報を一挙に取得することができます。
まさしく、競合サイトが行っているSEO対策を丸裸にできるツールです。
SEO対策を行っているウェブサイトを運営しているなら、使わない手はないと言っても過言ではないでしょう。

使い方も、分析したいウェブサイトのURLを入力するだけというシンプルな設計なので、誰でも簡単にその場で欲しい情報が手に入ります。
これだけ便利な機能を備えておきながら、利用は完全無料というのも大変嬉しいところです。

競合分析ツール④ 検索順位チェックツールGRC


画像:検索順位チェックツールGRC

検索順位チェックツールGRCは、SEO対策の中でも、掲載順位の動きをモニタリングすることに特化したツールです。
複数のURLとキーワードを登録することができ、ボタン一つでそれらの検索画面における掲載順位を表示してくれます。
スケジュールを指定して自動でデータを取得してくれる機能も備えているため、毎日同じ時刻に設定しておけば、GRCを開くだけで掲載順位の変動を毎日確認することができます。

GRCの特に優れている点は、自然検索の掲載順位だけでなく、そのキーワードで表示されるリスティング広告の数とその掲載順位の変動までも確認することができる点です。
どんなにSEO対策に力を入れていても、最上位に表示されるリスティング広告にユーザーを奪われていては徒労に終わってしまいますので、リスティング広告の動向も同時にチェックできるのは嬉しい機能と言えます。
掲載順位の変動は、常に折れ線グラフで記録されて推移を確認できますので、動きが無ければ他の業務に専念し、大きな変動があったときだけ原因の調査・対策を行うようにすれば、ウェブサイトの改善にあてる時間を効率的に使うことも可能です。
GRCは無料で利用できますが、無料版はURLやキーワードの登録数に制限がかかっており、有償でライセンスを購入することで、その制限を緩和することができるようになっています。
年間約5,000円のベーシックプランから、年間約24,000円のアルティメットまで、5段階のライセンスが用意されていますので、自社サイトの規模や目的に合わせたライセンスを選んでお使いください。
最も料金の高いアルティメットですら年間24,000円と非常に安価で利用できますので、SEO対策に力を入れたいならばぜひライセンスを購入することをオススメします。

競合分析ツール⑤ キーワードプランナー


画像:キーワードプランナー

キーワードプランナーは、Google広告の機能の一つとして組み込まれている無料ツールです。
キーワードを入力すると、そのキーワードの月間検索ボリュームや、競合性の高さ、リスティング広告の入札単価の目安を表示してくれます。

検索ボリュームが多いビッグワードの獲得を狙うのか、それとも検索ボリュームの少ないミドルワード・スモールワードを広く狙っていくのかによって、SEO対策の戦略も異なりますし、リスティング広告の出稿を行う際にも、競合性の高さや入札単価の目安は重要な情報となります。
キーワードプランナーは、基本的には無料で使用できますが、広告を出稿していない場合、検索ボリュームなどの数字が大まかにしか表示されません。広告を出稿しているとより詳細な数字を見ることができるようになっています。
大まかな数字だけでも十分活用できますので、リスティング広告の出稿を行っていない方も、一度使ってみてください。

競合分析ツール⑥ ページスピードインサイト


画像:ページスピードインサイト

ページスピードインサイトは、これまたGoogleが無料で提供しているツールの一つで、Googleアナリティクスのメニューからもアクセスすることができます。
ウェブサイト、あるいは特定のページのURLを入力すると、そのページのデバイスごとの読み込み時間や、Googleからの評価、改善すべき点とその改善によって短縮される読み込み時間の目安などを知ることができます。

SEO対策において、ウェブサイトの読み込み時間は重要な要素の一つですので、定期的にページスピードインサイトを使って読み込み時間をチェックしましょう。競合サイトと比べてGoogleからの評価が悪い場合は、Googleから提示された項目を修正してみることをオススメします。
ありがちなのは、ウェブサイトに挿入している画像のファイルサイズが大きすぎるせいで読み込み時間が長くなっているというパターンです。
ありがちな分、ちゃんと修正すれば大きく改善が見込めるポイントでもありますので、まだページスピードインサイトを使ったことが無いという方は、一度確認してみてください。

競合分析ツール⑦ Wayback Machine(ウェイバックマシーン)


画像:Wayback Machine(ウェイバックマシーン)

Wayback Machine(ウェイバックマシーン)は、世界中のあらゆるウェブサイトのスナップショット(その時点での記録)を定期的に保存しているウェブサイトで、無料で利用することができます。
小規模なウェブサイトや、立ち上げから間もないウェブサイトだとそもそも記録の対象になっていない場合もありますが、ウェブサイトのURLを入力することで、そのウェブサイトの過去の変化を遡ってみることができます。
競合サイトのURLを入力すれば、そのウェブサイトが過去にどういった施策を行ってきたのかを、実際の画面で確認することができます。
数字には表れない部分まで視覚的に確認が可能なので、これから行うべき施策のヒントを探すのに役立つでしょう。

自社サイトの強み・弱みがわかる競合分析ツール7選まとめ

自社サイトと競合サイトを比較・分析して、それぞれの強み・弱みを把握するのに役立つ競合分析ツール7つについて解説してきました。
今回紹介した7つのツールは、どれも無料で利用できますし、どれも広く使われている大変便利なものばかりですので、使ったことが無いものがあるという方は、ぜひ一度利用してみてください。

競合分析ツールを活用することで、Googleアナリティクスやサーチコンソールなど自社分析ツールでは思いつかないような新たな施策が浮かんだり、自社サイトの強みや弱みが明確になったりするかもしれません。
ぜひ活用してみてください。