LINE広告の成功事例5選|高い新規獲得率・費用対効果の秘訣

7a8733e2aaa3cc5e966e21755bc59ea1a710a057
LINE運用型広告の成功事例5選-高い新規獲得率・費用対効果の秘訣

LINEは、コミュニケーションツールとして始まり、今ではLINEニュース、LINEマンガ、LINE Pay、LINEモバイルなどへ展開し、LINE関連サービスなしの生活が考えられないというほど日本人の生活に深く浸透しています。

そんなLINEをマーケティングに最大限活かす方法が、「LINE広告(旧:LINE Ads Platform)」です。
国内最大のコミュニケーションツールであるLINEアプリのタイムラインやトークリスト上部、LINEニュースなどに配信できることから他のSNS広告では届かなかったユーザーにもアプローチできます。

頻繁にアップデートが行われる現在も成長段階の広告プラットフォームで、広告フォーマット、ターゲティングなどがどんどん高精度・高機能になっています。

もともとはブランディングから始まり、機能の充足とともに成果獲得にも利用されるようになりました。
しかし、まだ新しい広告手法であるため、よくわからないという声も少なくありません。

そこで今回は、LINE広告を運用し、大きな成果を挙げた5つの事例を紹介します。
どのように運用し、目的を達成したのか?これから、LINE広告の導入を検討している方は、事例を参考に導入を検討してください。

コミックスマート株式会社 -広告運用の自動化とクリエイティブ改善で事業の壁を突破した事例

    【導入の目的】

  • 新規ユーザーの獲得
  • 若年層へのリーチ拡大
  • 広告運用の自動最適化によるインストール単価の抑制

「1つ目は、LINEがユーザーの日常的な利用回数が非常に多いメディアであることです。この特性により、広告出稿を通じてLINEユーザーとの接触頻度を戦略的に高めることができます。もう1つは、他SNSに比べてアプリの重複利用率が低く、“LINEにしかいない”かつ“若い”ユーザーにリーチできる点です」(伊崎氏)
引用:LINE for Business

コミックスマート株式会社は、主に10代から20代に人気の漫画アプリ「GANMA!」を提供している会社です。連載中のオリジナル漫画はすべて無料で読めるため、高い人気を誇っています。そんな、コミックスマート株式会社では、「GANMA!」をローンチ後、ターゲット層に対してさまざまな施策を練ってきました。

しかし、5年程度経過すると競合他社も増え、思うようにユーザーとコミュニケーションが取れなくなります。特に10代から20代の新規ユーザー獲得、若年層へのリーチ拡大が大きな課題となっていました。

そこで、新たな試みとして若年層の利用が多いLINEを使った広告、LINE広告の運用を始めます。

特に効果的だったのはバナー広告。人気サイコホラー作品を用いた広告では、「全話無料だけど怖すぎて読み切れない」といったキャッチコピーを付け、バナークリエイティブの改善も行い、CTRを大幅な改善に成功しました。

現代では、無料で使えるサービスが増えているため、全話無料という「GANMA!」の強みがそこまで強く出ません。そこで、無料というメリットに加えて、作品の面白さとアプリの特性を組み合わせたキャッチコピーを作り興味を引き出しました。

その結果、LINE広告経由でターゲット層に高い広告効果を生み出し、新規ユーザーの獲得やリーチの拡大といった目的を達成します。

ほかにも、コミックスマート株式会社ではオリジナルの運用支援ツールを開発し、LINE広告と組み合わせて利用しています。広告運用の自動最適化によって、インストール単価を抑制し、KPIを大幅に改善しました。

このようにLINE広告に独自のツールを組み合わせることでも、より大きな効果を生み出せます。

カゴメ株式会社 -幅広いターゲット層にリーチするならLINE広告が効果的

    【導入の目的】

  • 通販限定商品の新規顧客を獲得したい

「通販事業におけるECの存在感は高まっており、インターネットを通じた新規顧客の獲得は大きなテーマの一つです。これまでも主要メディアで運用型広告を実施してきた流れで、2018年3月にLINE広告による運用型広告の配信を開始しました。定期お届けコースへの加入につながる新規見込客獲得のためのメディアとして、多くのユーザーが存在するLINEを利用することは当然の選択だと考えています。」(勝丸氏)

「SNS広告は、1件あたりの新規獲得予算をより安く抑えることが求められてきます。その点、LINE広告は新規顧客の獲得コストが低くて獲得効率は高く、ほぼ全年代にリーチできる強みもあります。LINE広告の圧倒的なユーザーボリュームは、新規顧客の獲得のためのSNS広告として欠かせないものだと考えています」(勝丸氏)
引用:LINE for Business

100年以上の歴史を持つ食品・飲料のブランド・カゴメ株式会社。通販限定商品の定期お届けコースで新規顧客を獲得するために、LINE広告を導入しました。

主力の「つぶより野菜」は、店頭では売っていない通販限定商品。主な顧客層は、アクティブな50代以上のシニア層です。
まさに「InstagramやTwitterはやっていないけれどLINEはやっている」という層で、Webプロモーションの中ではLINE広告が最適と判断しました。

「つぶより野菜」のバナーは、通販限定であるプレミアム感や商品に対するこだわりを訴求しました。バナーの遷移先では、健康や野菜ジュースについて興味を引くためのメッセージを発信しています。その結果、LINE経由での新規顧客が増え、大きな広告効果を生み出しました。

LINE広告は、通常のSNS広告に比べて新規顧客の獲得コストが低いうえ、獲得効率は高い結果となりました。
また、ほぼ全年代にリーチできるため、新規顧客獲得を目的とした施策、幅広いユーザーが対象になりうる商材なら非常に効果的です。

カゴメ株式会社では、LINE広告のほかにLINE公式アカウントの運用も始め、さらにメルマガを補完するツールとしても活用しています。食料品のように幅広い年齢層がターゲットになりうる場合、新規顧客の獲得から顧客とのコミュニケーションまで、LINE広告とLINEオフィシャルアカウントが活躍します。

ワールド・ファミリー株式会社 -類似配信、PDCA、別広告の同時展開で良質なリードを獲得した事例

    【導入の目的】

  • 子供を持つ母親層の新規顧客の獲得
  • 良質なリード獲得からの教材購入

「他のSNS媒体に比べ、LINEはユーザー数が圧倒的に多く、メインのターゲットとなるママ層のLINE利用率も非常に高い数値で、電話に代わるコミュニケーションツールになっています。LINEや広告を活用することで、弊社の重要なターゲットへ確実にリーチできると考えました」(薮井氏)

「LINE広告では、当初はなかったセグメントの選択肢、データ活用の選択肢が増えています。今後もより簡単にセグメントが設定できる、より確度の高いターゲティングが可能になるなど、サービスの拡充に期待しています」(薮井氏)

引用:LINE for Business

「ディズニーの英語システム」で知られるワールド・ファミリー株式会社。良質なリードを獲得し、教材購入を促すためにLINE広告を導入します。基本的に「ディズニーの英語システム」は、未就学児を持つ親御さんがターゲットです。特に、母親からの問い合わせが多く、育児専門サイトやSNSを中心に出稿しています。

そんな中、さらに重要なターゲット層にリーチするため、ほかのSNSよりもユーザー数が多く、母親層も利用しているLINEを活用することにしました。

ワールド・ファミリー株式会社では、「ディズニーの英語システム」が当たるキャンペーンを3カ月に1回程度開催。運用中に「資料請求における顧客獲得単価」や「資料請求後の成果」という2つの軸を中心にPDCAを回しました。

どのような画像ならランディングページへの訴求率が高いのか?さまざまな訴求軸で試行し、反応を探っていきます。ほかにも、LINE広告の類似配信機能を使い、コンバージョンしたユーザーに類似した人にも拡張して配信を行いました。

また、オープンDMPである「AudienceOne」をLINE広告と同時に活用し、現在では、獲得単価、獲得件数ともに安定しています。その結果、件数を維持しながら獲得単価を下げることに成功し、ターゲティング配信で良質なリードに接触できました。

アイフル株式会社 -2つの調査によりマス広告より高い効果を確認できた事例

    【導入の目的】

  • 大規模なリーチが可能な広告でブランド認知の獲得
  • テレビCM以外の層にLINEでどれだけリーチ可能か検証
  • LINE広告への出稿によるブランドリフト効果

「『信頼のブランド』を広く確立していく上で、今後もテレビCMをはじめとしたマスメディアでリーチをとっていくことは重要だと考えています。一方で、アイフルのお客様はいわゆるテレビ離れの代表ともいえる20代が中心。以前は全国に900店舗ある無人店舗経由が中心だった利用申し込みが、7割以上をインターネット経由で占めるようになったことからも、20代にリーチするためにはデジタルでのコミュニケーションが必要だと感じていました。そこで、マスメディアと同等に継続的で大規模なリーチが取れるデジタル広告を探した結果、7,900万人のユーザーを抱えるLINEにたどり着きました」(麻生氏)

「調査によると、テレビCMのみでリーチできたのは17.4%、LINE広告のみでリーチできたのが14.1%という結果でした。正直なところ、実施前はリーチの8〜9割がテレビCMで獲得できていると予想していたので、LINE広告のみでリーチできる層がテレビCMに匹敵するという結果には驚きました。また、LINE広告のみでリーチできたユーザー比率を見ると、最も大きなボリュームゾーンが20代だったことからも、若年層のテレビ離れを補完することができるメディアであると感じました」(大川戸氏)
引用:LINE for Business

アイフル株式会社は、これまでテレビCMを中心としたマス広告を中心にブランディングを行ってきました。しかし、昨今のテレビ離れにより、アイフル利用者層の中心である20代のユーザーにリーチできなくなります。そこで、マス広告ではリーチできない層と接触するためにLINE広告を導入します。
以前、アイフルの申し込みは無人店舗からが中心でした。しかし、近年ではネット経由からの申し込みが7割以上となっていたことも、マスからWebへ広告投資をシフトした判断基準の一つです。

数あるWeb広告の中からLINE広告を選んだ理由は、LINEの利用者数が8000万人以上で、マス広告と同等のリーチが取れると見込んだからです。

アイフル株式会社は、「リーチ&フリークエンシー」と呼ばれるLINE広告の機能を検証するため、テレビCMでは接触できない層にどれだけリーチすることができるかを検証するための重複調査と、LINE広告での接触によるブランドリフトを測るためのブランドリフトサーベイという2つの調査を実行しました。
この2つの調査により、テレビCMとLINE広告でリーチできる層が同程度だったこと、そして、LINEとテレビCMの2つの配信に接触したユーザーの認知が高いことも判明しました。

この調査から、LINE広告はコンバージョン獲得に効果的な広告であることがわかります。
アイフル株式会社では、類似配信機能を使った広告費用対効果の改善や、クリエイティブ検証を継続的におこない、さらにLINE公式アカウントを活用した施策にも取り組み始めています。

株式会社DeNA -類似配信を最大限活用し休眠顧客の復帰に貢献した事例

    【導入の目的】

  • 新規顧客の獲得
  • 休眠顧客の復帰

「新しい広告媒体が出た時は、利用者観点からも珍しく、目に留まりやすいという利点があるため基本的にすぐにチャレンジするようにしています。特にLINEは圧倒的なユーザー数を抱えているため、多くの新規顧客へリーチすることができると期待して開始しました」

「ターゲットに合わせて、どのようなクリエイティブが効果的なのかを考え、データソースと組み合わせて運用しています。例えば、スコアを競い合うゲームにおける課金ユーザーには、ハイスコアが出た時の達成感を味わいたいというニーズがあります。それを踏まえ、課金類似拡張に対して最高スコアのゲーム画面を見せたクリエイティブを配信したときは、良い結果が出ました。ターゲットが何を求めているかの仮説を立てて、そこにフォーカスしたクリエイティブを提供することで、より効果的な広告配信が可能になると考えています」
引用:LINE for Business

数多くの人気ゲームアプリを手がける株式会社DeNAでは、新規顧客の獲得、休眠顧客の復帰を目的としてLINE広告を導入しました。

LINE広告の類似配信機能を利用して、アプリの利用者と似た属性の人に拡張して配信を行います。また、さまざまな仮説を立ててパターンをテストし、高パフォーマンスを維持しました。

その結果、運用型広告全体の中で新規獲得・復帰獲得ともにLINE広告が全媒体の中で一番の効果が出ています。

ほかにも、クリエイティブのPDCAを回して効果の最大化を実現しています。
例えば、人気アプリ「逆転オセロニア」では、初期のクリエイティブをLINE広告用に改善したところ、CTRが200%以上改善し、CVRも110%以上改善しました。

LINEユーザーへの理解を深めて、LINE広告に適したクリエイティブを生み出すことで、結果的にCPI改善にもつながることがわかります。

LINE広告の成功事例まとめ

LINE広告を利用した5つの事例を紹介しました。どの事例でも、新規顧客獲得、リーチ拡大、認知を目的としてLINE広告を導入しています。

きちんとした戦略のもと、LINE広告を利用し広告配信を行えば、大きな効果を生み出すことが可能です。現在、LINE広告の導入を考えている、またはより良く活用したい方は、5つの事例を参考にしてみてください。