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【Googleアナリティクス基礎】検索キーワードが見えなくなる「not provided」の対策方法

Googleアナリティクスで集客チャネルの分析をしているとき、「Organic Search」を選択すれば、自然検索でウェブサイトに訪問してきたユーザーの検索語句を調べることができます。
しかし、出てくる検索語句の大半が、「not provided」という表示になってしまい、実際の検索語句が確認できないという問題があります。
例えば、GrabではGoogle organicの検索クエリのうち、「97.35%」が「not provided」と表示され、どんなキーワードだったかわかりません。

今回は、この「not provided」とはどういう原因で発生するのか、そしてどうすれば実際の検索語句を分析できるのかについて解説していきます。

「not provided」とはどういう意味?発生する原因は?

検索語句が「not provided」と表示されてしまうのは、Googleアナリティクスが検索語句を取得することができなかった場合です。
それが全体のうちごく小さい割合であれば、アクセス解析をする上で大きな問題とはなりません。しかし、ほぼ全てのウェブサイトで自然検索の検索語句のほとんどが「not provided」となってしまいます。

これは、そのウェブサイト自体に問題があるわけではなく、Googleアナリティクスの仕様上、どうしても検索語句が取得できないことが多くなってしまい、結果として「not provided」が大半を占めて検索語句の分析に役立たなくなってしまうのです。

Googleアナリティクスで「not provided」が発生する原因はSSL化

Googleアナリティクスで「not provided」が発生する原因は、Googleの検索エンジン全体がセキュリティ向上のためにSSL化(暗号化)されていることにあります。

検索エンジンがSSL化されていることで、そこで入力された検索語句も暗号化されてしまい、Googleアナリティクスにデータが引き渡されず、「not provided」が発生してしまうのです。
これはGoogleアナリティクスの仕様上の問題であるため、利用者側が「not provided」の中身を見ることはできません。
しかし、他の方法で、ウェブサイトに訪問してきたユーザーの検索語句の正確なデータを得ることは可能です。

「not provided」対策と検索語句の分析方法

Googleアナリティクス上で「not provided」として記録されてしまったものの中身を確認することはできません。そのため、検索語句の正確なデータが欲しい場合は、別のツールを利用することになります。
ここでは、検索語句の分析ツールとして代表的なものと、Googleアナリティクスだけで検索語句を大まかに推測する方法について解説します。

検索語句の分析ツール①:Google Search Console(サーチコンソール)


画像:Googleサーチコンソール

検索語句の分析ツールとして最も使われているのは、恐らくGoogleアナリティクスと同じくGoogleが無料で公開しているツールのGoogleサーチコンソールでしょう。
Googleサーチコンソールは、Google自然検索の分析に特化したツールで、ウェブサイトに訪問しているユーザーの検索語句や、その表示回数、クリック数、クリック率、掲載順位といったデータをデイリーで確認することができます。

Googleアナリティクスと異なり、GoogleサーチコンソールではSSL化とは無関係に、ほぼ全ての検索語句を正確に取得することが可能です。
その上、その検索語句で検索されたときに自社サイトがどれだけ検索画面に表示されて、どれだけクリックされているのかという情報まで知ることができるため、SEO対策には必須のツールと言えます。

自社サイトに多く流入しているキーワードを見つけたら、そのキーワードに関連するページを増やして受け皿を広げたり、流入先になっているページの質を改善して掲載順位を上げてクリックを増やしたり、といった使い方が可能です。

また、Googleサーチコンソールは、Googleアナリティクスと連携してデータを共有することができます。
こうすることで、Googleアナリティクスの「集客」カテゴリにある「Search Console」のレポートから検索語句のデータを見ることができるようになりますが、やはりこれも完全ではないので、検索語句の分析がしたい場合はGoogleサーチコンソールを使うのが無難です。

検索語句の分析ツール②:Ahrefs


画像:Ahrefs

Ahrefsは、サードパーティ製の検索語句分析ツールです。
Googleが提供するものではありませんが、Googleサーチコンソールと同じく無料で利用でき、かつGoogleのクローラーの3倍ものデータを保有していると言われています。
そのため、Googleサーチコンソールよりも精度が高く詳細な分析が可能となっています。

欠点としては、サードパーティ製のツールなのでGoogleアナリティクスとの連携ができないことや、日本語対応はしているものの和訳が完全でなく少々わかりづらいところがあることなどが挙げられます。しかし、Googleアナリティクスとの連携についてはさほど重要な点ではなく、和訳の拙さも慣れでカバーできる範囲の話です。
検索語句の分析をもっと本格的にやっていきたい、Googleサーチコンソールでは物足りない、という方にはおすすめのツールと言えます。

Googleアナリティクスのランディングページから検索語句を推測する

上記で紹介したように、Googleアナリティクス以外のツールを使えば、「not provided」の問題を回避して検索語句の正確なデータを得ることは可能なのです。しかし、他のツールを使うのが難しいという方や、検索語句が大まかにわかれば十分という方は、Googleアナリティクスで得られるデータだけを使って、検索語句を推測するという方法もあります。

それは、自然検索で流入してきたユーザーのランディングページから検索語句を推測するという方法です。

具体的には、Googleアナリティクスの「集客」カテゴリから、「チャネル」レポートに進み、「Organic Search」を選択します。
すると、一部の検索語句とともに、「not provided」が表示されますので、「not provided」を選択します。
この時点では、その中身についての情報は全く得ることができませんが、ここでセカンダリディメンションに「ランディングページ」を指定します。
こうすることで、検索語句はやはり特定できないものの、自然検索経由での流入が多いページの一覧を得ることができます。

このランディングページの内容に偏りがあるとすれば、そのページ群に多く含まれているキーワードでの検索で流入しているユーザーが多いと推察できますし、そうでなくとも、特定のキーワードを多く含んだページにアクセスが集まっていれば、そのキーワードで検索したときに自社サイトが上位掲載されていると推測することができます。

このように、Googleアナリティクスの情報だけでも、自社サイトに多く流入している検索語句を推測することはできます。しかしあくまで「推測」でしかない上に、Googleサーチコンソールの導入は難しいことではありません。
ランディングページを確認することも様々なユーザーニーズが読み取れますが、検索語句の分析をする必要があるのなら、Googleサーチコンソールを導入してしまうのが一番確実です。
Googleサーチコンソールは、検索語句の分析だけでなく、自社サイトのページのインデックス数(Googleのデータベースに登録されているページの数)なども確認することができますので、やはり優先的に導入すべきでしょう。

検索キーワードが見えなくなる「not provided」の対策方法まとめ

ウェブサイトに流入しているユーザーの検索語句は、ユーザーが求めている生の声を非常に良く体現したものですので、ニーズを的確に捉えるためには検索語句の分析は不可欠と言えます。
そんな検索語句が「not provided」で見えなくなってしまうという事態を避けるためにも、ぜひともGoogleサーチコンソールや、その他SEO対策用ツールを導入することで、検索語句の分析ができる環境を整えておきましょう。
日々の検索語句をヒントにウェブサイトの改善を重ねていくことで、ユーザーにとって有益な、価値のあるウェブサイトを育てていくことができるはずです。
さらには、検索語句のモニタリングを続けていて、突然検索語句の傾向に大きな変化が表れたら、Googleのアルゴリズムに何か変更が加えられたのだろうといち早く察知することもできるようになります。
アルゴリズムのアップデートは時にウェブサイトに致命的なダメージを与えることもあるため、そうした場合に少しでも早く立て直しができるよう、検索語句には常に気を配っておきましょう。