アクセス解析

タグマネージャーを導入する理由と2大ツールの特徴を比較|タグマネージャーでカンタンタグ管理

Webマーケティングを戦略的に進めていく上では、アクセス解析やWeb広告のツールを活用することが欠かせません。そのためにWebサイトのHTMLソースコードにアクセス解析タグや広告トラッキングコード、コンバージョンタグなどと呼ばれる様々なタグ(多くの場合JavaScript)を埋め込む必要があります。
しかもこれらは新しい施策を考えたりするたびに必要になります。

しかし、マーケティングチームにWebサイトのソースコードやタグを理解できるスタッフがおらず、新しいツールを導入するたびエンジニアに依頼してタグを設置してもらっている、という場合が少なくありません。毎回エンジニアがソースコードを触るとなると、コストもかかるうえ施策のスタートが遅れてしまいます。

そんな難しいタグ設置の問題を解決してくれるのが、「タグマネージャー(タグマネージメントツール)」と呼ばれるツールです。タグマネージャーを活用することで、ソースコードがわからない非エンジニアでもタグを管理できます。

今回は、このタグマネージャーを使うとどのようなメリットがあるのか、代表的なタグマネージャーにはどんなものがあってどんな特徴・機能があるのか、などタグマネージャーに関する内容を一挙に解説していきます。

タグマネージャーとは?導入する2つのメリット

タグマネージャーを導入する2つのメリット
タグマネージャー(タグマネジメントツール)とは、Webサイトに埋め込む様々なタグをひとつにまとめて簡単に管理することができる、文字通りタグを「マネジメント」するためのツールです。
仕組みは簡単で、タグマネージャーから発行される「タグを管理するためのタグ」をWebサイトの全ページに設置します。後はタグマネージャーの管理画面からアクセス解析タグやコンバージョンタグなど設置したいタグを設定すれば、タグマネージャーのタグを通じてそれらがWebサイトに設置されます。

このタグマネージャーをWebサイトに導入しておくと、以下のように大きく2つのメリットがあります。

  1. たくさんのタグをまとめて整理できる
  2. Webサイトのソースコードにタグを埋め込む作業を省略できる

順番に解説していきます。

タグマネージャーのメリット①:たくさんのタグをまとめて整理できる

タグマネージャーを導入するメリットの1つ目は、1つのタグで大量のタグを管理・整理できることです。タグマネージャーでは、Webサイトに導入したいあらゆるツールのタグマネージャーが発行する「タグを管理するためのタグ(ワンタグと呼ばれるもの)」だけを設置し、あとはタグマネージャーの管理画面から操作します。

Webサイトにタグを設置しなければいけない機会は意外と多くあります。例えばアクセス解析に必須のGoogleアナリティクスでユーザーの行動を計測する際や、Google広告を始めとする各Web広告媒体のリマーケティングリストの作成やコンバージョンの測定。またGoogleアナリティクスでいろいろなイベント設定やコンバージョン設定をしたい場合にもタグの設置が必要です。

このほかにもヒートマップツールやMAツール、チャットボットなど、Webサイトの運営に必要なツールのほとんどすべてにタグ設置が必要です。

そうしてたくさんのツールを導入していると、Webサイトのソースコードがツールのタグだらけになり、管理が煩雑になってしまいます。

タグマネージャーを使わないとソースコードが煩雑でミスの元になる
見た目がごちゃごちゃしてわかりづらくなるだけならまだしも、タグをたくさん設置することで、ソースコードの編集時にミスが増え、Webサイトに不具合が起こる、タグが正常に動作しないといったリスクが高まります。ほかにも、タグ同士が干渉して正常に動作しなくなったり、アクセスログが2重で計測されたり、Webサイトの読み込みにかかる時間が伸びたりという致命的なデメリットが発生してしまうことがあります。

タグマネージャーを導入すると、タグマネージャーの中に全てのタグをまとめて設置できるようになります。そのため、単純にタグの管理が楽になります。
Webサイトのソースコード上にはタグマネージャーの「タグを管理するためのタグ」だけが設置されているので見た目もスッキリしてわかりやすく、タグの干渉も起こりません。他の必要なタグはタグマネージャーの管理画面の中にあります。
Webサイトの読み込み時間も、たくさんのタグを全て読み込む場合と比べて短くすることができ、まさにいいことづくめです。

タグマネージャーのメリット②:タグを埋め込む作業を省略できる

タグマネージャーのメリットの2つ目は、タグを埋め込む作業が楽になることです。一度タグマネージャーを導入してしまえば、他のツールのタグを設置する際はタグマネージャーの管理画面でタグを設置するだけです。Webサイトのソースコードを直接編集する必要がなく、作業を省略できます。

Webサイトのソースコードは、HTMLやCSS、JavaScriptなどの言語で構成されており、専門のエンジニアでなければ編集するのは難しいと思います。しかし、アクセス解析や広告に必要なツールをWebサイトに導入するのはマーケティング担当者であることが多いです。
このため、マーケティング担当者は、新たなツールの導入を決めるたびにエンジニアにタグの設置を依頼しなければなりません。作業もすぐにできるわけではないので、施策の遅れやエンジニアの作業コストなどお互いにとってロスが生じてしまいます。

タグマネージャーを導入している場合、Webサイトに直接設置するのはタグマネージャー自体のタグひとつだけですので、最初にエンジニアに依頼してタグマネージャーを導入してもらえば、あとはソースコードを編集する必要はありません。HTMLの知識がないマーケティング担当者だけでもタグを設置して必要なツールを導入することができます。

他のツールを導入する際には、タグマネージャーの中にタグを設置する必要があるのですが、基本的には設置したいタグをコピー&ペーストするだけで済みます。タグマネージャーの基本的な使い方さえ覚えておけばJavaScriptなどの知識はほとんど必要なく、工数もかかりません。

代表的なタグマネージャー:GoogleタグマネージャーとYahoo!タグマネージャー

タグマネージャーの代表例としては、大きく2つがあります。
Googleが提供しているGoogleタグマネージャー、略してGTMと、Yahoo!が提供しているYahoo!タグマネージャー、略してYTMです。
これらは両方とも無料で提供されており、単に「タグマネージャー」と言う場合は、ほとんどがこのGTMかYTMのどちらかを指していると考えてよいでしょう。
GTMもYTMも、先に紹介したタグマネージャーの2つのメリットを持っている点で共通しているのですが、仕組みや使い方に多少の違いがあります。また導入したいツールによって相性があるため、導入したいツールに合わせて選ぶことをおすすめします。

Googleタグマネージャーの仕組み・特徴

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Googleタグマネージャーは、Googleが無料提供しているタグマネージャーです。GoogleアナリティクスやGoogle広告など、Googleが提供しているツールと相性が良く、簡単に設置することができます。
Googleタグマネージャーでは、タグそのものと併せて「トリガー」というものを設定する必要があり、タグとトリガーをセットで扱います。

例えばGoogleタグマネージャーでGoogleアナリティクスのタグを設置する場合、、Googleアナリティクスのトラッキングコードとセットで、「全てのページの読み込み(All Pages)」というトリガーを設定します。
ユーザーがWebサイトを訪問すると、まず「ページの読み込み」という条件に対してトリガーが反応し(これを発火と呼びます)、トリガーが発火するとセットで設定されているタグが読み込まれて動作するという仕組みです。

GoogleタグマネージャーでGoogleアナリティクスを設定する方法

Googleタグマネージャーでは、Googleアナリティクスと連携するためのテンプレートが用意されています。そのためタグを設置する必要すらありません。どのタイミングでこのタグを発行したいかというトリガーと、Googleアナリティクスのトラッキングコードを入力するだけです。

GTMのタグはHTMLの<head>タグのすぐ下というソースコードの中でも上部に設置するため、読み込みまでの時間が短いという特徴があります。

Yahoo!タグマネージャーの仕組み・特徴

Yahoo!タグマネージャー
画像:Yahoo!タグマネージャー

Yahoo!タグマネージャーは、Yahoo!が無料提供しているタグマネージャーで、Yahoo!プロモーション広告の中の一機能として提供されています。
そのため、Yahoo!プロモーション広告との相性が良く、簡単に設置が可能です。

その他、Yahoo!が提携している様々なツールに対応しており、それぞれに専用の簡易的な設置方法が用意されているのが強みです (もちろんGoogleタグマネージャーでもYahoo!が提供するツールを設置できます) 。
Yahoo!タグマネージャーも、タグそのものとタグを反応させるための条件をセットで設定するという点でGoogleタグマネージャーと共通した仕組みです。タグを反応させる条件のことをGoogleタグマネージャーではトリガーと呼ぶのに対して、Yahoo!タグマネージャーでは「インプット」と呼びます。
呼び名が違うだけで、仕組みとしてはほぼ同じと考えて問題ありません。

Yahoo!タグマネージャーのタグはHTMLの</body>タグの直前に設置するため、ソースコードの最下層に近く、Googleタグマネージャーと比較すると読み込みまでに時間がかかるというのがややデメリットと言えます。

タグマネージャーとは?非エンジニアでもサイトのタグをカンタン一括管理

今回は、GoogleタグマネージャーとYahoo!タグマネージャーという2つの代表的な無料ツールを例にして、タグマネージャーのメリットや仕組みについて解説してきました。
Webサイトにタグマネージャーを導入することは一般的に行われており、逆にタグマネージャーを使わずにタグを直接設置することを「直貼り」と呼ぶこともあるぐらいです。今までタグマネージャーを利用したことがなかったという方は、ぜひこの機会にタグマネージャーを導入してみてください。

GoogleタグマネージャーとYahoo!タグマネージャーであれば無料で使うことができますし、導入も簡単ですので、面倒なタグの管理を効率化して、ツールの導入を円滑に進めていきましょう。