弊社で定期的に開催している広告・マーケティング関連セミナー。2020年4月22日は「“最適”なWeb広告手法の選び方」というテーマで開催しました。
新型コロナウイルスの感染拡大防止の観点から、通常弊社オフィスで開催しているセミナーですが、今回はZOOMを使ったウェビナー形式で開催しました。

結果、全国各地から80名以上のWeb・広告担当者様に参加いただき、非常に充実したディスカッションができましまた。

弊社はWeb広告を中心とした総合広告代理店で、年間300件を超える運用実績から、「適切な広告手法を選択することが一番難しく、重要である」と考えています。
当記事では、ウェビナーの内容や、ディスカッションの中でいただいた質問などを紹介します。

最適なWeb広告手法の選び方|ウェビナー概要

ウェビナータイトル1年で300件以上のWeb広告を運用して見つけた“最適“なWeb広告手法の選び方
主催株式会社アイビス
開催場所ウェビナー
講師安居(広告プランナー)
ウェビナーテーマ自社のターゲット・目的に最適なWeb広告施策を見つけ、適切な投資判断を行う方法を学ぶ
ウェビナー内容1.Web広告の基本知識
2.主要なWeb広告手法の特徴
3.最適なWeb広告手法を見つけるメソッド
4.最適な広告手法を選んだ実例
5.広告成果と売り上げの考え方
6.適切な広告費の導き方
ZOOMを使い80名以上に参加いただいたウェビナー。「自社に最適なWeb広告手法は何か?」という広告主の課題を解決する内容をお届けしました。

ZOOMを使い80名以上に参加いただいたウェビナー。「自社に最適なWeb広告手法は何か?」という広告主の課題を解決する内容をお届けしました。

「自社に最適なWeb広告手法は何か?」
この質問に答えるため開催しているウェビナーですが、通常のセミナーを含めると今回で、4回目になります。弊社オフィスで開催する際は、定員15名と少人数制をとっており、毎回満員になる人気のプログラムです。
今回のウェビナーは定員100名に対し、80名を超える申し込みをいただきました。
これだけ多くの方が参加されているということが、Web広告手法の選び方を課題に感じている広告主様が多いことを意味しています。

2020年3月11日に電通が発表した「<a href="https://mag.ibis.gs/marketing/webad_200311/" title="日本の広告費2019" rel="noopener" target="_blank">日本の広告費2019</a>」によると広告出稿額でWeb広告がテレビメディアを上回った。

2020年3月11日に電通が発表した「日本の広告費2019」によると広告出稿額でWeb広告がテレビメディアを上回った。

また、今回のウェビナーは「テレビメディアの出稿額をWeb広告が上回った」と発表されてから初めての開催になりました。
今や日本企業のプロモーションとして最も活用されているのはWeb広告です。テレビメディアや雑誌、新聞広告などは予算、効果の面から大企業向けの広告施策です。つまり、日本企業の大多数を占める中小企業のプロモーションとして、Web広告が選ばれています。
実際、Web広告はうまく活用すれば、予算規模や認知度にかかわらず、効果を見込むことができます。そのためにも、広告施策の目的やターゲット層、自社の強みなどをしっかり把握し、適切な広告施策を見つけることが重要です。

広告施策を始める前に、まずはターゲットを明確にする必要がある。そのためのフレームワークの一つに「3C分析」がある。

広告施策を始める前に、まずはターゲットを明確にする必要がある。そのためのフレームワークの一つに「3C分析」がある。

今回のウェビナーでは、最適なWeb広告手法を見つけるためのメソッドを紹介しました。その1つに「ターゲット」があります。
すでに広告運用をされている方にとっては当たり前に思えるかもしれませんが、Web広告施策を具体的にする前にターゲットを明確化する必要があります。ウェビナーでは「3C分析」「ペルソナ」の2つのフレームワークを紹介しました。

Web広告の手法を選ぶとき、運用改善において、肝になってくるのがターゲットです。ターゲットを細かく定め、的確にアプローチできることがWeb広告の強みなので、ターゲットがあいまいなまま施策を進めることはできません。
どんなフレームワークを使ってもいいですが、Web広告手法を具体的に検討する前に、ターゲットを明確化し、関係者間で共有することが重要です。

売り上げはWeb広告だけで生み出すものではなく、Web広告での成果が売り上げにつながるまでには様々なステップがある。

売り上げはWeb広告だけで生み出すものではなく、Web広告での成果が売り上げにつながるまでには様々なステップがある。

Web広告手法の選び方のメソッドを紹介し、実際に見つけていくワークを行った後、「広告出稿前に知っておいてほしいこと」として、「Web広告で成果が上がる=売り上げが上がるではない」ことと、「広告予算は目標から逆算する」ことを紹介しました。

多くの場合、Web広告の成果と売り上げはイコールではありません。ECのようにWeb上での行動が売り上げに直結する場合でも、広告の費用対効果を高め、売り上げに繋げていくためには、メールマーケティングによるリピーター化、アップセルやクロスセルといった、Web広告以外の施策が欠かせません。

私たちは、「売り上げは広告で生み出すものではなく、お客様と一緒に創り上げるもの」と考えています。広告代理店は外注先ではなく、ともに売り上げを創るパートナーである。そう感じていただくために、弊社ではこうしたセミナー開催をはじめ、広告手法の選び方など広告運用の前段階からサポートしていきます。

最適なWeb広告手法の選び方|Q&Aを一部紹介

今回のウェビナーでは、随所にQ&Aの時間を設けました。数多くの質問が寄せられ、非常に濃いディスカッションを行うことができました。
ウェビナーという形式でのセミナーは初めてでしたが、活発なコミュニケーションがとれ、多くのWeb・広告担当者様の課題解決にお力添えできたかと思います。
ウェビナーで寄せられた質問の一部を紹介します。ウェビナー参加者で希望された方へはすべてお送りしていますが、まだ希望されていない方はぜひお問い合わせください。

BtoBビジネスで有効な広告施策について、細かくターゲティングできるGoogle広告やFacebook広告を提案。オフィスターゲティングが可能なDSP広告も有効。

BtoBビジネスで有効な広告施策について、細かくターゲティングできるGoogle広告やFacebook広告を提案。オフィスターゲティングが可能なDSP広告も有効。

今回のウェビナーで多く寄せられた質問が「BtoBのWeb広告施策」です。最近は広告システムの進歩により、BtoBにおいてもWeb広告の活用が増えています。
BtoBは、BtoCよりもターゲット層が非常に狭くなることが多く、広告施策でも「ターゲティング」が肝になります。Google広告やFacebook広告は細かなターゲティングが可能で、その精度も信頼できます。
最近はFacebookの利用者が減っているというデータがありますが、まだ日本国内でも月間アクティブユーザー2,600万人を誇るSNSです。特に企業役員や専門職、士業といった立場の方はビジネスコミュニケーション、情報発信の両方でまだまだ利用されています。

また、BtoBのWeb広告で今後キーワードになってくるのが「オフィスターゲティング」と呼ばれるものです。「企業ターゲティングに強みのあるDSP広告3選」という記事で紹介しましたが、IPアドレスやアンケート調査データと連動して、所属企業や業種、役職などでターゲティングする手法があります。
BtoBのWeb広告ではぜひ検討したい広告手法です。

広告関連のセミナーの中で特に多い質問が「機械学習による運用自動化」に関するもの。広告運用者は手動ですべてを行うのでも、自動化に任せきるのでもなく、自動化をうまく使いながら必要に応じて手動で運用するスキルが求められる。

広告関連のセミナーの中で特に多い質問が「機械学習による運用自動化」に関するもの。広告運用者は手動ですべてを行うのでも、自動化に任せきるのでもなく、自動化をうまく使いながら必要に応じて手動で運用するスキルが求められる。

過去何度もWeb広告関連のセミナーを行ってきて、特に多いのがGoogle広告やFacebook広告、DSP広告等が提唱している「機械学習による運用自動化・自動最適化」についてです。
これに対して、頭を悩まされる広告運用担当者は少なくないと思います。実際、どこまでを手動でやり、どこから機械学習に任せるのかは非常に難しい問題です。機械学習でいずれよくなると期待して、数か月間広告予算を無駄に使い続けることも推奨できませんし、手動で調整し続け機械学習に必要なデータを濁してしまうことも推奨できません。

過去、広告運用担当者のスキルはいかに確度の高いキーワードを見つけられるか、いかに優れたターゲティングを行えるか、予算調整を厳密かつ柔軟に行えるかといった部分でした。
しかし今後は、機械学習を最大限活用しつつ、手動で行うべき必要最低限の要素を見つけ適宜テコ入れを行うことが、広告運用者の重要なスキルになるでしょう。

Web広告を認知拡大目的で利用したいというニーズも増えてきた。

Web広告を認知拡大目的で利用したいというニーズも増えてきた。

Web広告といえば、いくら投資していくら儲かったか、つまり費用対効果が明確に見えることが大きな強みです。そのため、費用対効果、CPA、ROI、CV数などが重要な指標でした。
しかし最近はWeb広告の活用方法が広がり、認知拡大などブランディング目的の出稿も増えています。実際、テレビや新聞などのマスメディアよりも強い力を持ったWebメディアは無数にあります。例えば、YouTubeは月間6000万人以上の日本人が見ている動画サービスです。テレビと比較してもそん色ないリーチ力です。LINEはさらに多く、月間8300万人が利用しています。スマートフォン利用者のほぼ全員にリーチできると考えて問題ないでしょう。

Web広告は、費用対効果が明確であるという魅力で広がりました。その名残か、今もCPA至上主義、CV数至上主義という考え方が根強く残っています。
しかし、ユーザーは広告に接触してすぐに購買・行動に至るわけではありません。認知し、検討し、確認し、と様々なフェーズを超えて購買・行動に至ります。
Web広告の効果がブランディングでも期待されていることは非常にいい傾向と言えるでしょう。

セミナーで大活躍!【広告手法チートシート】をプレゼント

今回のセミナーで好評だった資料が「広告手法チートシート」です。弊社で取り扱っている主要な広告手法38個の特徴を一覧化したもので、実際に広告手法を決める際の手助けとなります。
「広告手法チートシート」を手元に、広告の目的や予算から適切な広告手法を探していただくとスムーズです。セミナー来場者全員にプレゼントしましたが、この記事を読んでいただいた方にもプレゼントさせていただきます。

「Google広告」と一言でいっても、検索広告とディスプレイ広告、動画広告、ショッピング広告、アプリ広告でできることが大きく異なります。広告手法チートシートでは、広告媒体ごとではなく、あくまでも広告手法で分類しました。
「TikTokが話題だけど、TikTok広告はどんな手法?」「LINE広告に出稿してみたいんだけど、購買効果は期待できる?」など、広告手法に迷ったとき、すぐに参照できる資料です。

「適切な広告手法がわからない」「どんな広告手法があるのか知りたい」「代理店に任せきりではまずいと感じている」
そんな方はぜひ広告手法チートシートを手元においておいてください。



弊社ではWeb広告・マーケティング関連の無料セミナーを定期的に開催しています。ご予定が合いましたらぜひお越しください。