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マーケティングリサーチ・市場調査を行うメリット

マーケティングリサーチ・市場調査を行うことが重要だとは聞くけれど、実際にやろうとするとコストがかかるし、どんなメリットがあるのか、本当に有効なのかがよくわからない……そんな方も少なくないのではないでしょうか。
今回は、マーケティングリサーチ・市場調査を行うメリットと重要性について、簡単に解説していきます。
新規事業の立ち上げや新商品の企画に関わっている方には特に大切な内容になっていますので、ぜひ参考にしてみてください。

マーケティングリサーチ・市場調査とは?「本当に売れる」商品を作るために

マーケティングリサーチ・市場調査とは、簡単に言えば、「“本当に売れる”商品・サービスは何なのか」を調べることです。
もちろん、マーケティングリサーチ・市場調査を行うことで、確実に大ヒットする商品を生み出せるわけではありません。マーケティングに絶対は無いのです。
逆に、マーケティングリサーチ・市場調査なんてしなくたって、勘と経験だけでヒット商品を連発できる優れたアイデアマンの方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、世の中でヒットしている商品・サービスの多くは、どこかのアイデアマンのひらめきではなく、多くのマーケッターたちが泥臭く緻密なロジックを積み重ねてマーケティングリサーチ・市場調査を行い、限界まで“売れる”可能性を高めた上で、市場に送り出されています。

新規事業の立ち上げも、新商品の企画も、非常に多くのコストを必要とします。その分、失敗したときのリスクも大きいもの。
だからこそ、「失敗するリスクを減らし、売れる確実性を高める」ために、マーケティングリサーチ・市場調査が必要なのです。

マーケティングリサーチ・市場調査のメリット1 消費者のニーズを捉える

マーケティングリサーチ・市場調査を行うことで、ユーザーの隠れたニーズを発掘できる

マーケティングリサーチ・市場調査を行うことで得られる一番のメリットは、「消費者のニーズを捉える」ことができることです。
消費者が本当に求めているもの、今の市場に不足しているものを具体的に商品化して市場に送り出すことができれば、間違いなくその商品はヒットするでしょう。
しかし、あなたが1人の消費者として、「自分が本当に求めている商品」を考えたとき、すぐに具体的なものが思いつくでしょうか?
SF作品に出てくるような、あるいは魔法のような素晴らしい商品であれば思いつくかもしれませんが、現実的に考えたとき、自分が本当に求めていて、まだ市場に存在しない商品というものは、なかなか思いつかないものです。
つまり、「消費者が自分のニーズを理解していることは少ない」のです。
今までになかった、全く新しい商品が発売されて初めて、「これが欲しかったんだ!」と気づくのです。

例えば、今ではたくさんのメーカーから発売されている、「泡で出てくるハンドソープ」がありますね。
これが発売される前は、手を洗うときには石鹸か、あるいは液体状のハンドソープを使って、自分で泡立てるのが普通でした。
その当時から、「最初から泡立った状態で出てくればいいのに」と考えていた消費者はほとんどいないでしょう。
しかし、「泡立てるのが面倒だな」と考えていた消費者は、実は多くいたかもしれません。
これこそが、消費者が持つ「隠れたニーズ」であり、このニーズを見つけ出すことが、マーケティングリサーチ・市場調査を行うことで得られるメリットのひとつです。

マーケティングリサーチ・市場調査のメリット2 市場の隙間を見つけ出す

マーケティングリサーチ・市場調査のメリットの2つ目は、「競合との差別化ができる」ことです。
マーケティングの基本として、競合にはない自社製品だけが持つベネフィット(利益)を作り出す、ポジショニングと言われる手法があります。
モノが溢れた現代の市場で、他社と同じ製品を作っても、それをたくさん売ることは難しいでしょう。
そこで、競合とは違う特徴を自社製品に持たせ、他にはないオリジナリティを持たせる、ポジショニングが重要になってきます。

ここでも、マーケティングリサーチ・市場調査を行うメリットがあります。
新商品を企画するときに、まず競合他社の製品を分析するのです。

例えば、新しいアパレルブランドを立ち上げようと考えている場合、競合となる他のブランドが何を強みとしているのかを調べ、それを2軸で作った平面上にプロットしていきます。
横軸がブランドの持つ雰囲気(カジュアル←→モード)、縦軸がターゲットとする年齢層(若者←→中高年)といった具合です。
ブランドが持つ市場シェアの大きさに合わせてプロットする点の大きさを変えれば、ブランド間の影響力の違いもわかりますね。
このようにプロットしていくと、競争の激しい領域と、そうでない領域が浮かび上がってきます。
ここで、他社が進出していない領域、言い換えれば「市場の隙間」を狙って新しいブランドを打ち出すことが、成功する可能性を高めることに繋がります。
この「市場の隙間」を見つけ出すことができるのが、マーケティングリサーチ・市場調査を行う2つ目のメリットと言えます。

マーケティングリサーチ・市場調査のメリット3 市場の将来性を測る

マーケティングリサーチ・市場調査の3つ目のメリットは、「自社が進出しようとしている市場の将来性を測る」ことができることです。
これは、ここまでに紹介した2つのメリットよりも、もっと大局的な視点での分析です。
競合とは違う特徴を持つ商品を打ち出すことができ、その商品を求めている消費者がいたとしても、そもそもその商品の市場自体がとても小さなものだとしたら、商品はヒットするかもしれませんが、大きな売り上げを上げることはできないでしょう。
あるいは、商品を発売した時点では市場が十分に大きくても、数年~数十年という長い目で見た時に、その市場が縮小傾向であったり、今後縮小していく可能性が高かったりする場合、新しくその市場に進出していくことはあまり得策とは言えません。

例えば、ゴルフ市場は、年々縮小しており、今後も縮小していく可能性が高いと言われている市場の一つです。
ゴルフ市場のボリュームゾーンであった消費者が高齢化してゴルフをやらなくなり、若年層のゴルフ離れも進んでいることから、急速に縮小が進んでいます。
ゴルフ市場をメインの事業としている企業は他の市場を開拓することを考えなければ売り上げが減少していくことになりますし、これから新しくゴルフ市場に参入しようとしている企業があるとしたら、成功は難しいでしょう。
逆に、アウトドア市場、特にキャンプなどのライトアウトドア市場は、近年若者やファミリー層を中心にブームが起きていて、拡大が進んでいる市場です。
市場自体が成長していれば、そこに参入するメリットは大きく、成功する可能性も高まります。

ビジネスを展開する市場の大きさは、いわば乗っている船の大きさのようなもの。安全な船旅のためには、自分が乗ろうとしている船の大きさを事前に把握しておくことは大切で、同じことが市場の進出にも言えます。
このように、「市場の将来性」を測ることができるのが、マーケティングリサーチ・市場調査の3つ目のメリットです。

マーケティングリサーチ・市場調査のメリットと重要性のまとめ

マーケティングリサーチ・市場調査のメリットについて、大きく3つに分けて解説してきました。
消費者の持つ隠れたニーズを捉え、競合他社とは違う特徴を打ち出し、十分な大きさのある安定した市場で事業を展開していくことができる、これがマーケティングリサーチ・市場調査の主なメリットです。
新規事業の立ち上げ・新商品の企画において、マーケティングリサーチ・市場調査なしで成功することは非常に難しく、成功のためには必要不可欠といっても過言ではありません。
統計学やビッグデータを扱い、ロジックを積み重ねて市場を分析していくという性質上、難しくてよくわからないものとして捉えてしまう方もいらっしゃるかもしれませんが、今回の解説で、マーケティングリサーチ・市場調査の重要性の一部は理解していただけたのではないでしょうか。
もし、この記事を読んでくださっている方の中に、新規事業の立ち上げや新商品の企画に関わっている方がいらっしゃいましたら、ぜひともマーケティングリサーチ・市場調査を行うことを強くオススメします。