Instagramのリールとは?活用法・メリット・活用事例・与える影響も解説

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公開日:2020年10月29日/更新日:2022年10月4日

InstagramをはじめとするSNSは絶えず進化しており、次々に新機能が登場しています。Instagramの中で比較的新しい機能であるリールに関心を持ちつつも、特徴や使い方がよく分からず、有効活用できていない担当者もいるでしょう。

当記事では、Instagramのアカウントをより効果的に運営したい担当者の方に向けて、「リールとは何か」やビジネスにおける活用事例を解説します。他のSNSやInstagram内の他機能とリールの違いも正しく把握し、効果的な動画投稿を行いたい方は、ぜひ参考にしてください。

Instagramの機能!「リール」とは?

Instagramのリールとは、最長60秒の動画をInstagram内で作成したり、視聴したりするための機能です。リールではInstagram内の豊富な音源・エフェクトを活用し、魅力的な動画を作成できます。

リールに関する理解をより深めるため、他SNSやInstagram内の他機能との違いを見ておきましょう。

 Instagramリールと他SNSの違い

InstagramのリールはTikTokやYouTubeショートと近い特性を持つものの、細かな違いが多くあります。各SNSとリールの違いは、以下の通りです。

 TikTokとの違い

TikTokとリールの大きな違いは、キャプションに記載できる文章の文字数です。リールでは最長2,200文字、TikTokでは最長150文字までの文章を記載できます。

TikTokとInstagramでは、ユーザー層が異なる点にも注意しましょう。TikTokはInstagramと比較して、10代のユーザーが多いSNSです。Instagramには20〜40代のユーザーが比較的多く、社会人や主婦層にもアプローチできます。

YouTubeショートとの違い

YouTubeショートとは、最長60秒の動画を投稿・視聴できるサービスです。YouTubeの公式アプリを使用すれば、投稿する動画の撮影・編集を簡単に行えます。

YouTubeは、10〜50代の利用率が8割を超えているSNSです。そのため、YouTubeショートはリールと比較し、幅広い年齢層のユーザーに動画を視聴してもらいやすい特徴を持ちます。

Instagramリールと他配信面との違い

Instagramで動画を配信する方法は、リール・ストーリーズ・フィード投稿・Instagram動画の4種類です。下表は、リール以外の配信方法の概要を示します。

ストーリーズ
  • 投稿から24時間で自動的に削除される短尺動画
  • 最長15秒、4GB未満の動画に対応
フィード投稿
  • Instagramのメインエリアに表示される短尺動画
  • 最長60秒、4GB未満の動画に対応
Instagram動画
  • Instagramのメインエリアに表示される長尺動画
  • 1〜15分(フォロワー数1万人以上の人は最長60分)の動画に対応

Instagramの動画は配信方法によって特徴が異なるため、目的に応じた使い分けが必要です。ここからは、リールと各配信方法の違いをより詳しく解説します。

ストーリーズとの違い

リールはストーリーズのように、自動的に削除されません。また、リールではストーリーズと比較して長く、より充実した動画の投稿が可能です。さらに、リールの編集機能はストーリーズと比較して充実しており、エフェクトや再生速度を工夫した動画も投稿できます。

配信の主な目的も、ストーリーズとリールで大きく異なる特徴です。ストーリーズは多くの場合、フォロワーとのコミュニケーションツールとして活用されます。一方のリールは、アカウントの認知を拡大するための手段としても活用されるツールです。

フィード投稿との違い

フィード投稿の動画は2022年6月現在、一定の枠内に表示されます。リールの場合はフルスクリーンで表示されるため、視聴ユーザーはよりダイナミックな表現を楽しむことが可能です。

なお、フィード投稿とリールには、共通点も多くあります。例えば、いずれの配信方法でもハッシュタグを付ければ、拡散を目的とした動画の作成が可能です。また、いずれの配信方法も自動的に削除されず、アカウントの資産として画面上に残せます。

Instagram動画との違い

Instagram動画は最短1分と、長尺動画に特化した投稿機能です。Instagram動画はフルスクリーン表示にも対応しており、リールで表現しにくいほど詳細に作り込んだ動画を投稿する際によく活用されます。

また、Instagram動画ではキャプションにURLを記載し、リンクを張ることが可能です。リールのキャプションにURLを記載しても、リンクとして機能しません。

Instagramリールのメリット

Instagramのリール機能には、主に下記3つのメリットがあります。

  • 新たなユーザーへのリーチ拡大を見込める
  • アカウントの評価が高くなる
  • ブランドイメージを伝えやすい

ここからは、各メリットの詳細を説明します。

新たなユーザーへのリーチ拡大を見込める

Instagramアプリのリール専用アイコンをタップすると、おすすめ動画の一覧が表示されます。リールはInstagramの発見タブにも表示される特徴を持つため、新たなユーザーへとリーチを拡大し、アカウントの認知度アップを見込める点がメリットです。

以下に、リールをおすすめ動画へ表示させるためのコツを示します。

  • 「面白い」「興味深い」と感じさせる内容を含める
  • フィルター、カメラ効果などを積極的に使用して編集する
  • ユーザーが簡単に真似して、トレンドの発端になる内容を含める

反対に、解像度の低いリールはInstagramから歓迎されず、おすすめ動画に表示されにくい傾向があります。他のSNSロゴが挿入されている動画も同様であることを覚えておきましょう。

New best practices alert

出典:Instagram「New best practices alert

アカウントの評価が高くなる

Instagramはアカウントの評価を高めるために、多様な機能を活用した投稿を推奨します。そのため、リールを初めて活用すれば、アカウントの評価が高まる可能性もあるでしょう。

また、さまざまな機能の特徴をふまえた上で継続的に多様なコンテンツを作成・発信していけば、アカウントのファンが飽きません。ファンを飽きさせないための工夫がInstagramから高く評価されると、ランキングアップを狙える可能性があります。

ブランドイメージを伝えやすい

動画は画像と比較し、多くの情報を短時間で伝えやすいコンテンツです。リールでは動画の映像・Instagram内の音源などを有効に活用し、ブランドイメージを分かりやすく伝えるためのコンテンツを作成できます。

例えば、アパレルブランドのアカウントが商品の着用動画を投稿すれば、素材の質感や全体的なシルエットのアピールが可能です。動画内にブランドイメージに合う音源を含めれば独自の世界観を分かりやすく表現し、近い価値観を持つユーザーを魅了できるでしょう。

Instagramリールの使い方

Instagramリールは、基本的に初めて利用する人でも操作しやすいシンプルなUIデザインとなっていますが、ビジネスやマーケティング活動で上手に活用するためには、使い方をしっかり把握しておかなければなりません。

ここからは、Instagramリールの使い方を、投稿編・視聴編・リアクション/インサイト機能・リールのショッピング機能・リール広告に分けて詳しく紹介します。

投稿編

リール投稿

Instagramリールの投稿方法 ストーリーズを投稿する画面からリールに切り替えることもできる

リールを投稿する際は、リールタブを開いたときに右上に出てくるカメラマークをタップする、もしくはアカウントの「+」アイコンをタップして「リール」を選択し、リール作成画面に切り替えます。

画面下の撮影ボタンを押すと撮影され、左側のメニューからBGMや速度、エフェクトなどを設定します。タイマーを設定すれば、撮影する動画の長さを予め決めることもできます。また、撮影した素材を複数重ね合わせるなど、ユニークな編集機能が用意されています。

撮影が完了したら画面右下の矢印マークを押して確認し、問題なければ投稿画面に移ります。一度投稿すると、キャプション以外は変更できなくなるため、しっかりとチェックしておきましょう。

リールキャプチャー2

Instagramリールの投稿方法 フィードに同時投稿することもできる

視聴編

Instagramのフィードには、よく見るアカウントのリールも表示されます。表示されたリールをタップすると、動画を視聴できます。それ以外にも、以下の場所に掲載されます。

  • 発見タブ
  • プロフィールページ
  • リールタブ

発見タブとは、Instagramアプリの画面下部に表示される虫メガネのアイコンです。発見タブをタップすると表示される一覧には、リールも含まれます。任意のリールをタップすると、フルスクリーン動画の視聴が可能です。

リールを投稿しているアカウントのプロフィールページには、再生マーク付き動画アイコンが表示されます。アイコンをタップすると表示されるリールの中から、任意のものを選択すれば動画を視聴できます。

リールタブは、Instagramアプリの画面下部に表示される再生マーク付き動画アイコンをタップして開きます。アイコンをタップすると、ランダムにリールが表示される仕組みです。

リアクション・インサイト機能

現在、リールに用意されているリアクションは「いいね」「コメント」「シェア」の3種類で、Instagram TVのリアクションと同じです。

見た目や立ち位置はストーリーズに近いですが、コミュニケーションの方法としてはむしろInstagram TVに近い印象です。例えば、ストーリーズでは閲覧者の足跡が残りますが、リールはInstagram TVと同じく残りません。ストーリーズでは絵文字やアイコンなどでリアクションができますが、リールではテキストでのコメントがメインとなっています。

また、2021年5月にリールとLiveにアプリ内で閲覧できるインサイト機能が追加されたことで、投稿したコンテンツへのインタラクションに関するデータをアプリ内で確認できるようになりました。

投稿ごとに表示されるインサイトのほか、プロフィールから表示できる「インサイト概要」に表示されるデータにもリールの数値が反映

リールのインサイト

  • リーチしたアカウント数
  • 再生数
  • いいね!数
  • コメント数
  • シェアされた数
  • 保存された数

(引用:Meta「リールとライブ配信のインサイトを追加、ビジネスやクリエイターのアカウント運用をより効果的に」)されています。

リールのショッピング機能

2021年12月、Instagramはリールに商品タグ付け機能を追加したことにより、リールを視聴中に気になる商品があれば、そのまま商品販売ページに遷移できるようになりました。また、すでに公開している動画に対しても商品のタグを追加できます。

さらに、リールもフィードやストーリーズと同様に、ブランドコンテンツにも対応しています。透明性を保った状態で機能を利用できるよう、クリエイターと企業が協業したリールには、サブヘッダーに「(ブランド名)とのタイアップ投稿」と表示されます。

今回リールに商品のタグ付けが可能になったことで、企業は「ユーザーの購買意欲促進」と「購買までの導線設計」がスムーズに行えるようになりました。ユーザーにとっても、簡単にショッピングページへ移動できるようになったため、情報収集から購入までの流れがスムーズとなり、利便性が非常に高まったと言えるでしょう。

リール広告

2021年6月に提供が開始されたリール広告は、ストーリーズ広告と同様に縦長の全画面表示で、リール動画を視聴している合間に表示されます。最大60秒までの動画を広告として出稿でき、広告もリール動画と同じく一度再生が終わるとループ再生されます。

また、ユーザーはリール広告にコメントをしたり、いいね、シェア、保存も可能です。Instagramの他の広告と同様に、興味のない広告が表示されたときはスキップや非表示をしたり、ユーザー自身で広告を管理したりすることもできます。

リールのビジネス活用事例

ここからは、リールを上手に活用している企業の事例を紹介します。

リールの参考ポイントもあわせて紹介しているため、自社でのリール動画について悩んでいる際のヒントにしてください。

レシピ投稿

料理レシピを提供している動画サービスの「kurashiru」は、Instagramのフォロワー数が426.7万人(※2022年7月時点)と大人気のレシピアカウントです。

kurashiruのInstagramでは、目を引くポップなデザインのリール動画でさまざまなレシピを豊富に紹介しています。時短レシピや流行りレシピなど、ユーザーの知りたい内容が詰め込まれていることも特徴です。

アパレルブランド

アパレルブランドの「LOWRYS FARM」は、コロナ禍でなかなか来店・試着ができない時期にいち早くリールを開始し、スタッフによる商品のポイントや着回しコーディネートを紹介していました。

他にも、商品を使用したアレンジ方法などファッションに活用できる小技を投稿し、ECへの購買にもつなげています。

生活・暮らし

C CHANNEL」は、「誰もが わがまま でいられる時代へ」なりたい自分に自信が持てる、なりたい人を応援するライフスタイル提案をコンセプトにしたメディアです。

主にファッションやメイク、くらしについて投稿しており、その中でもDIYジャンルとして、手軽に扱える「100均のゼムクリップ」の活用方法を紹介する動画は特に大きな反響がありました。テキストで説明するよりも、動画でやり方をしっかりと見せて、ユーザーに「簡単にできそう」と思わせたことがポイントと言えるでしょう。

このように、業界や商品・サービスも異なりますが、どの企業もオリジナルの方法でリールを活用しています。紹介した事例のように、リールを上手に活用することで自社のコンテンツがより多くのユーザーの目に留まるかもしれません。企業がリール動画を制作する場合は、目的とターゲット設計をしてから投稿のアイディアを考えましょう。

リールがInstagramに与える影響

投稿したリール動画が多くのユーザーのおすすめに表示されたときは、爆発的な反響を呼ぶ可能性もあるように、リールがInstagram運用に大きな影響を与えることもあります。

また、リールがたとえバズらなくても、日々更新するだけでよい影響を与えることも忘れてはなりません。そこで最後に、リールによってInstagramの利用がどう変わるかを説明します。ビジネス活用のチャンスについても紹介しているため、リール機能を活用しようと考えているならぜひ参考にしてください。

クリエイターエコノミーの構築

リールの登場によって、クリエイターが簡単に動画を制作・投稿できるようになりました。Instagramはクリエイターにとってより良い環境を提供するために、リールを導入したのではないかと考えられます。

実際に、2020年10月頃には下記機能の導入によって、クリエイターの収益化がアップデートされました。

  • インスタライブ中のバッジ機能(投げ銭機能)
  • アフィリエイト機能

このように、Instagramが本格的なクリエイターエコノミー(※個人が自身のスキルで発信やコンテンツ、物販などによって収益化を行うこと)を構築している事実は明らかです。

急速な収益化が進む理由は、クリエイターが集まることで魅力あるコンテンツが増え、視聴ユーザー数と一人あたりのコンテンツ滞在時間が伸び、Instagramもクリエイターもさらに収益化しやすくなる環境を生み出すためだと考えられています。

InstagramはTikTokに比べると拡散性が低いSNSです。しかし今以上に動画クリエイターが活躍できるプラットフォームになれば、クリエイターを起点とした動画ブームがより起きやすくなる未来が予想できます。

ビジネス活用でのチャンス

リールは発見タブに大きく表示され、Instagramは幅広い年代や性別に多くのユーザーがいるため広い拡散と流入が期待できます。

ビジネスとしては、コンテンツ・広告・クリエイターを活用することでユーザーへ体験価値を与え、いかにUGCを創出できるかという観点が今後さらに重要になるでしょう。

また、Instagramはショップ機能やShopifyとの連携で発見型コマースとしてeコマースの領域を発展させています。リールにショップ機能をつけることも可能なため、ますますビジネスチャンスは広がるでしょう。

まとめ

リールとは、Instagram内で最長60秒の動画を作成したり、視聴したりするための機能です。TikTok同様に動画ブームとして大きな注目が集まっており、今後もビジネス機能の追加によりさらに活用の幅が広がっていくことでしょう。

リールが始まって2年程度、まだまだ上手く活用している企業が少ない分、先行者利益として多くのメリットを享受できる可能性があります。まずはリールの使い方を学び、どのようなものか実際に体験してみましょう。

下記の記事では、リリース当初から直近までに追加された機能を時系列で紹介しています。ぜひあわせてご覧ください。

Instagramとは何者だ? リリースから2021年10月までの歴史を探る