マーケティング

Instagram広告の海外事例5選-ブランディングに成功した企業

今回の記事では、Instagram広告の海外事例を紹介します。
Instagramは特にミレニアル世代や女性の使用率が高く、ビジュアルを用いたブランド広告やキャンペーン告知に適している媒体です。

今回はRALPH LAUREN、GAP、MICHAEL KORS、VOLVO、Tropicanaといった「海外ブランド」の事例を紹介します。
海外ブランドの広告は、日本の広告と比較してメッセージが非常にシンプルである事が特徴的です。メッセージがシンプルな一方、ビジュアルは非常にユニークで目を引くクリエイティブが用いられています。
自社のInstagram広告出稿や広告クリエイティブを検討する際に是非参考にしてみて下さい。

RALPH LAUREN―50周年記念にミレニアル世代のブランド認知拡大、特定のラインの販売促進(RALPH LAUREN)


画像:https://business.instagram.com/success/ralph-lauren/

世界的なファッションブランドであるRALPH LAUREN は、50周年の節目にブランド認知度を高めるため、ストーリーズ広告とフィード広告を組み合わせて広告配信を行いました。このキャンペーンの効果で、新たに獲得した「ミレニアル世代」に対する売り上げが18%も拡大しました。

キャンペーンを行う以前は、RALPH LAUREN のブランド担当者は「Instagram広告は売上拡大への寄与においては難しいのではないか。」と考えていました。しかし完成度の高いクリエイティブと、狙ったターゲットへの的確な配信により、その期待は良い意味で裏切られ、売上の観点でも大きな成果を残しました。
ミレニアル世代やポストミレニアル世代が「自分事化できる」という事を目的に、50 YEARとブランド名をメインメッセージに置き、ブランドアイデンティティであるクラシックな世界観に加え、スピーディな場面展開によって消費者をひきつけました。
キャンペーンは2018年9月から11月にかけて、イタリア、スペイン、ドイツ、イギリス、フランス、スウェーデンの6つの主要市場で、フィード・ビデオ・コレクション・カルーセルを組み合わせた強力な組み合わせで行われました。結果として、新たに獲得したミレニアルのオンライン売上が18%増加し、広告想起も17%ポイント増加させることに成功しました。

GAP―Logo Remixコレクションキャンペーンの認知拡大(GAP)


画像:https://business.instagram.com/success/gap/

日本でも人気がある「GAP」の事例を紹介します。1969年サンフランシスコで生まれたGAPのコレクションは、アメリカを代表するカジュアルブランドとして世代を問わず世界中で愛されています。
過去のコレクションでデザインされ、指示されたロゴを使った「Logo Remix コレクション」キャンペーンの一環として、ストーリーズ広告によるブランド広告を行いました。日本では渡辺直美さんが出演者の一人に選ばれたことで話題になりました。
モバイルにおけるベストプラクティスに従い、垂直型ビデオのストーリーズ広告用フルスクリーンビデオを作成しました。シンガーソングライターのSZAなどを起用し、Logo Remixのコンセプトに合わせて、様々な人・音楽をスピーディに見せることによって、多様性を表現し、目を引くクリエイティブに仕上げています。
メインターゲットとしては18-34歳のアメリカに住む若者でしたが、ファッションに関心がある人、80年代の音楽やSZAに興味がある人に向けて幅広く配信されました。結果として、広告想起が17%ポイント上昇、過去に行ったキャンペーンと比較して73%も高いクリック率を獲得することに成功しました。

MICHAEL KORS ―新商品ローンチに合わせたストーリーズ広告によるブランド好意獲得(MICHAEL KORS)


画像:https://business.instagram.com/success/michael-kors

次にアメリカのファッションブランド「MICHAEL KORS」のストーリー広告を活用した事例を紹介します。MICHAEL KORSは日本でも愛用者が多く、バッグや時計ブランドとして世界中でよく知られているブランドです。2016年に発表したMICHAEL KORSスマートウォッチとアクティビティトラッカーの認知拡大を目的にInstagram広告を配信しました。
ターゲットは商品のターゲットでもあるミレニアル世代の女性です。モデルのMartha Huntがニューヨークの様々な場所でMICHAEL KORSスマートウォッチを使うシーンが印象的で、スピーディに展開したクリエイティブは、商品を魅力的に写しています。2秒〜15秒の間でそれぞれ長さが異なる4種類の動画を作成し、最も効果的な動画の尺を知るために、ターゲットを4つのグループに分けて配信しました。

1ヶ月間のキャンペーンを行った後、Facebookブランドリフト調査によって効果検証を行った結果、広告想起は24%ポイント、ストーリーズ広告でのブランド好意度は9%ポイント上がりました。この事例からは、Instagram広告の柔軟性を最大限活用した「テスト広告の事例」としても学ぶ事ができます。

VOLVO―Instagram上で試乗体験を提供したVOLVO「XC60」のフィード動画広告(VOLVO)


画像:https://business.instagram.com/success/volvo

ユニークなクリエイティブの事例として、スウェーデンの自動車メーカー「VOLVO」の事例を紹介します。
VOLVOは、初のコンパクトSUVである「XC60」の走りを、Instagram広告を用いてターゲットである「都市部に住む若年層」に体験してもらいたいと考えていました。クリエイティブワークショップを通して得られたアイディアは非常にユニークで、XC60の特長である快適な走りをInstagram広告上で再現することに成功しました。
フィード動画広告の冒頭には「THUMB DRIVE(親指ドライブ)」というユニークなメッセージが表示されます。XC60の車体を想定した「親指の指紋」がニューヨークやサンフランシスコの街中をスイスイと駆け抜けるという内容になっています。
実際に親指を置いてみると、まるで自分がコントロールしているような感覚を覚える完成度の高い動画です。ターゲット層は18〜65歳、かつ主要都市で車の購入を検討していて、特にVOLVOに関心のある人に絞り配信を行いました。
さらにエリアセグメントを活用した事例としても学ぶことができます。都市別で異なるクリエイティブを配信し、馴染みのある道路をInstagram上で試乗してもらうという、コンセプト段階から含め非常に作り込まれた広告と言えるでしょう。
結果として購入検討中の850万人以上にリーチし、17.5%もの人が動画広告を完全視聴するという高いスコアを獲得しました。

Tropicana―季節限定のストーリーズ広告により広告想起、ブランド購入意向の拡大(Tropicana)


画像:https://business.instagram.com/success/tropicana/

日本でもお馴染みのジュースブランド「Tropicana」のシーズナルプロモーションの事例を紹介します。Tropicanaは1947年の創業以来、フルーツジュースの製造・販売に注力してきたブランドです。
このInstagram広告キャンペーンには、需要が高まる夏に合わせてブランド認知度を高め、実際の販売に結びつけるという狙いがありました。スイカの商品を用いて、オリジナルの「Tropicana Watermelon Sangria」というドリンクを作るという内容になっています。

ジュースをグラスに注ぐシーンや、グラスの縁にライム果汁をつけるシーンなどは、ストーリーズ広告のフルスクリーンを最大限活用しています。動画でありながら、まさに目の前で行われているような臨場感満載のクリエイティブに仕上げています。
途中で出てくる手書きの「yum!(おいしい!のカジュアルな表現)」は、まるで友達があげたストーリーのように感じさせることにより、親近感を醸成しています。
また、Call to Actionの手法も参考になります。「Wipe For Up Recipe(レシピを見るにはスワイプしてね)」という、思わずスワイプしてしまうユニークなメッセージが表示されます。ここでも手書きの矢印を加えることにより、最も大事な部分でCTAボタンへのアテンションを獲得する演出が加えられています。

ターゲットは幅広く設定され、カナダに住む25歳〜54歳の英語話者を対象に配信されました。6月〜8月の2ヶ月間にて行われたキャンペーンにより、広告想起は18%ポイント上昇しました。さらに男性の購入意向を15%ポイント、ターゲット全体の購入意向を3%ポイント上げる事に成功しました。

まとめ

今回は海外事例として日本でも馴染みのあるブランドの5つの広告を紹介しました。日本国内の広告と比較すると、印象が異なるのがお分かり頂けたと思います。
海外広告の特長はクリエイティブのユニークさにあります。背景にあるのは言語の違いでしょう。英語で作られている広告は、ネイティブスピーカー以外にもリーチすることを想定しています。そのため非常にシンプルなメッセージ、かつ興味を引くユニークなクリエイティブが多く見られます。

Instagram自体がビジュアルを主体としてコミュニケーション媒体なので、日本企業の広告と比較すると、クリエイティブの質や表現方法の面で学べる点が多くあります。
今回の記事を参考にしてInstagram広告を検討してみてはいかがでしょうか。